2010年5月28日金曜日

木の芽味噌二品と煮蛸の黒胡麻味噌和え

□                                                                                     
初夏のこの時期になると山椒の木が新芽を伸ばし、独特の香りをあたりに漂わす。アゲハ蝶はこの木に飛来し卵を産み付けるので、黒から緑色に脱皮した幼虫は新芽と葉を食べてどんどん大きくなり、やがてさなぎとなってある日黒と黄色の蝶に変身して空に飛び立っていく。小さな鉢植えだと後に残されるのは、丸裸の山椒の枝だけとなる。幼虫の腹を押してみたら、出てきた体液や糞まで、゛ツンっ゛とした山椒の香りだったのにはびっくりしたが、葉を食べているのだから当たり前と言えばそうなのだが...私は山椒の味と香りが大好きで、木の芽や実を料理に使うことが多い(08.5.4 チリメン山椒の項をみてね!)。                                           All Photo by TAKA
  
木の芽味噌は、山椒の新葉をすり鉢ですりつぶし、好みの味噌と味醂をを加えてペースト状に合えたもの。白味噌(京味噌)を使うと色がきれいに仕上がるが甘味が強くなるので、私は味優先で玄米味噌を使う。
木の芽味噌があると、色々な料理のが楽しめる。冷たい豆腐を適宜な大きさに切り、へらでこの味噌を乗せたり、炙ったコンニャクに乗せたり、白瓜の雷干し(2009.6.5の項)に和えたり。
また、鰻の白焼きにこの味噌を乗せて少し焦げ目が付くぐらいに炙った゛鰻の木の芽味噌焼き゛や、ホタテを焼いてこの味噌の香りをつけたり...山椒の新芽のピリリッとした味とさわやかな香りを楽しむ料理は、初夏のこの時期ならではのものだ。
 □木の芽味噌の田楽(左)と木の芽味噌かけ豆腐(右)、季節の香りが゛ツンっ゛ときて美味。



味噌を使った料理をもう一品。生ダコを入手し、塩もみして滑りを取った後、塩を少々入れた沸騰したお湯で10数分煮る。柔らかくなった身と足を冷ましてから乱切りにし、やはりすり鉢で擂った黒ゴマと味噌・味醂で和える。゛煮蛸の黒胡麻味噌和え゛は、胡麻の風味が決め手で、洗い胡麻をナベで炒ってから使いたい。蛸の柔らかな歯ざわりと胡麻の芳しさが溶け合ってとても美味しい。付け合せに、ワラビのお浸しを添えてみた。削り箱でシコシコと削ったカツオ節を乗せて。

ワラビのお浸し(左)と、煮蛸の黒胡麻味噌和え(右)

2010年5月17日月曜日

Jovial TAKA LIVE in add9th 10' 5.15

三人の名前のイニシャルがT(Taka:Vo.Gt / Tamtam:Fl / Tateyan:Cello)、Banda Três-T・バンダトレステの演奏はとても心地よかったです! Photo by Nishizawa
私の地元狛江のadd9thでのソロライブは今回が二度目、1~2ヶ月に1度のセッション日には近隣の音楽愛好者たちが集まり、ブルース・ジャズ・POPS・ボサノバなどジャンルを越えた交流があり、お互いにセッションを楽しむのが恒例で、かく言う私も毎回参加して音楽の輪に入れてもらっている。
この日のライブは、私の歌と演奏をはじめて聴く方たちが多く、仕事仲間(介護福祉)や知り合いの方たちも含めて10数名が来場し、心のこもった拍手でライブを楽しんでいってくれた。今回も、演奏曲のプログラム(解説付き)とボサノヴァ曲のポルトガル語歌詞訳・TAKAオリジナル曲歌詞を小冊子にして用意したが、20部用意したもののお店のケンヤマスターや出演者にもあげたので、1部しか残らなかった。来場者が少なかった前回荻窪Alcafeでの演奏曲と大筋は同じなのだが、初めての方たちのために良く知られたPOPSも急遽入れての演奏だった。
ボサノヴァ曲の内容が解るということで好評の訳詩、結構たいへんなのだが全曲を用意した。
当夜のプログラムを紹介します。
<1st stage>
Bossa Nova   1. Vou Te Contar 君に告げよう(Wave)DMaj Taka[Gt/Vo] & Tamtam[Fl]
Marcha         □ 2. Avarandado ベランダのある家・AMaj                 
Samba           3. Palpite Infeliz 嫌な予感・CMaj                   〃
Am-POPS     4. The Shadow of Your Smile いそしぎ・Em          
Bossa Nova    5. O Pato アヒル・DMaj                           
Bossa Nova   □ 6. Samba Em Prelúdio 予兆のサンバ・Bm       
GB-POPS      ■ 7. Yesterday イエスターデイ・GMaj                                         Banda Três-T 
Bossa Nova   □ 8. Eu Não Existo Sem Você あなたなしでは生きてゆけない・AMaj  
Choro            9. Falando De Amor 愛の語らい・Gm                    

<2nd stage>
Marcha          ■ 1. Spring Rain 春の雨(Original)BMaj  Taka Solo[Gt/Vo]
Bossa Nova    □ 2. シマフクロウとルリタテハ(Original)Am    
Sambinha       □ 3. One Side Love 片想い(Original)GMaj     〃
J-POPS         4. 別れのサンバ(長谷川きよし)・Am            
J-POPS         □ 5. Verão Triste 夏をあきらめて(桑田圭祐)・Em Taka Solo[Uk/Vo]
Bossa Nova    □ 6. Felicidade 幸せ・CMaj         Banda Trés-T
Bossa Nova    7. Insensatez 軽はずみ・Bm                 〃
Bossa Nova    8. Água De Beber 美味しい水・Bm       
※Tempo :   Allegro □Moderato Adagio
※Banda Três-T :Taka[Gt/Vo]、Tamtam[Fl] and Tateyan[Cello]

1st Stage 50分、2nd Stage 52分、途中休憩を20分入れて終わったのがPM:10時20分、たくさんの拍手に押され、流れに乗ってとても気持ちよく歌い演奏できた。Tamtam のFLはアドリブが小気味良く入ってきて、「1-4 The Shadow~」、「1-5 O Pato」、「2-8 Água de ~」は私も曲の中心に入った気がした。Tateyan のCelloは、「1-8 Falando ~」と「2-8 Insensatez」2曲のソロが滑らかに入り、流麗なメロディラインがふくらみのある音で表現できた。
ただ、反省点もあって、ファンサービスのつもりで急遽入れた「1-7 Yesterday」と「2-4 別れのサンバ」は、私の歌いこみ不足から充分な表現が出来なかった。「2-6 Samba Em ~」も、Fl とのハモリがいまひとつで今後の課題となった。
□ 
同じ事業所の仕事仲間の先輩たち(HJさん・SWさん・MTさん)と一緒に聴きに来てくれたTHさんからは、「なんかとても軽~い気持ちになって、眠りながら身体が歌ってました!」と、嬉しいお言葉をいただいた。お店でいつも美味しいコーヒーを入れて飲ませてくれるTGさんも、お友達二人をさそって来てくれた。「タカさんのギターがとても上手くなってきてるって聴いたけれど、ほんとね~!」、お世辞とは言え嬉しい限りです。FKさんは、「柔らかな音で、タカさんの人柄が出ていました。」といっていただいた。自分ではあまり意識していないのだが、やはり音楽表現を通じて人間性が出るものなのだろう。セッションでよくピアノを弾いてくださる名手UDさんからは、「歌の音量に較べてギター音がやや小さかったよ!」との指摘も。PAバランスをもう少し丁寧にチェックすることに気をつけねば、との課題も確認できた。あわせて、オリジナル曲の「2-3 One Side ~」が良かったとのお褒めの言葉もいただけた。約2時間を歌い演奏する自信がついたので、今後演奏曲各曲の質を高めることにも留意していきたい。

ただし、多くのプロたちに接しているケ
ンヤオーナーからは、「バンドの質をもっと上げてほしい!」との辛口批評もいただいた。個々の演奏者の技量が、溶け合い高まりあって、バンドならではの練れた音楽表現になるように、磨き合いの必要性を強く感じた。毎年春と秋にソロライブをすること、それに合わせてボサノヴァの新レパートリーとオリジナル曲の新曲を披露することが当面の課題だが、他楽器の演奏者やヴォーカリストとの共演も色々試みてみたいと思っている。ここにリズム楽器やピアノが入ってもいいのだが、ただ器を大きくすることは避けたい。納得のいく音のハーモニーを求めて、聴いて下さる方たちの心からのくつろぎに繫がるライブに向かって、これからも精進していきたいと思う。
 
聴きに来てくださった皆様、本当にありがとうございました!!
また、次回のライブでお会いしましょう!
      

2010年5月6日木曜日

クレマチスが咲く頃は、牡丹の花も満開となって

  □たくさんの花を開かせた二つの鉢のクレマチス、今年は例年になく見事!! All Photo by TAKA

昨年の咲き終わりの後、枝を剪定し゛ご苦労さん肥料゛をあげたせいか、ベランダの鉢植えクレマチスがたくさんの花をつけてくれた。混みあう位に咲いたのは、肥料がやや多かったのかも? しかし、これだけ見事に咲いてくれるとなんか嬉しい。夏場の水遣りに注意し、初冬の剪定をして枝を整えてやればいいくらいであまり手間がかからない割には、八弁の薄紫花はとても清々しくて美しい。新デジカメの16:9 のワイドレンジで撮影してみた。

今年は天候不順のせいで、3月4月の花の時期が狂ってしまい、梅も桜も、色々な春の花々をゆっくり見られなかった。週末に雨やミゾレ・強風などで花名所に出かけられなかったこともある。また自身も、春のライブの準備や出演があり、部屋の改装などが重なって、気分的に花を楽しめる用意ができなかったこともある。でも、ようやく良い気候になってきた。G.Wの期間中、近場の花名所を訪ねてみた。












例年だともう咲き終わりなのだが、今年はまだ八分咲きの枝垂れ花が美しい藤棚(左)と、私の好きな八重の藤花:八重黒龍は咲き始めだ(右) 神代植物園










関東近辺の牡花の名所としては、鶴ヶ丘八幡宮・西新井大師・大船フラワーセンター・下落合薬王院などがあるが、花の種類の多さ・管理のよさでは上野東照宮はダントツ、神代植物園もなかなかだ。例によって休日の朝早起きし、電車に乗ってでかけ、開園と同時に東照宮牡丹苑に入った。例年だと咲き終わっている花もいまや満開で、色々な花を楽しめた。新品種の花も多く、黒牡丹の「黒光の司」、深紅の「美玉」、ハイヌーンのような黄色の「黄冠」、サーモンピンクの「七福神」など、始めてみる園芸種も沢山あった。ところが!! 何と言うことか、デジカメの電池容量が残っていなくてほとんど撮影できなかった! トホホ...まぁ、気を取り直してその日は見て楽しむことに徹したのだった。
面白かったのは、苑の一角に投稿の俳句・短歌コーナーがあり、ここを訪れた人たちの短冊作品がたくさん飾られていたことだった。その中からのご紹介。
想い人 想いて今年も ボタン苑 (中澤俊子)
 ...ふ~ん、忍ぶ恋ですねぇ
信子ちゃん 君のボタンは いつ開く (まさし)
  ...この不埒ものめ!
春の日に 手つなぎ歩く 牡丹苑  (?)
  ...あぁ、いいですねぇ
花を見ながら感じていることが人臭くてとても面白かった。


神代植物園へも、やはり早起きして電動チャリで出かけ、開園と同時に入った。ところが、結構人が多い。入園料を払おうとしたら、本日は゛みどりの日゛のため無料開放日、とのこと。混んではいたがなんか得した気分。
牡丹コーナーは、満開の花が多く、辺りには花の芳香が漂いちょっと高貴な気分を味わえた。花の名前を確かめながら(私の場合、ネームプレートも撮影してしまう)、フレームサイズを時々変えて撮影を楽しんだ。ここに載せた花はそのごく一部です。
花芯の黄色と花弁の紫紅色が鮮やかな「島大臣」、咲き揃うととても華やか(右上)
きれいなピンク色の「聖代」、八重咲きの花弁が丸く拡がって可愛らしい(上)。
私の好きな「ハイヌーン」、中輪の園芸種として登場してきたが、最近は牡丹苑でも増えてきている(右)

バラ園は開花にはまだ早く、蕾をつけ始めたバラたちがほとんどだったが、オールドローズ(原種)のコーナーに咲いていた一重のバラは「ローザユーゴシス」という名前で、蔓の一枝に連なって咲き、初夏の風に揺れる様には風情があった。新デジカメもなかなか使い勝手がよいのを感じながら、混み始めた園を後に早々と帰途に着いた。