2011年11月22日火曜日

ザ・タペストリー ライブ in メルパルク長野(その2)


同期会終了後、全員で記念撮影。70人も集まるとなかなか壮観なのだ。 Photo by Y.Satou
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もともと今回のライブは、バンド結成・言いだしっぺで幹事担当1組(毎年1~9組が交代で幹事をする)のQP村山がお膳立てした話だった。仲間でバンドを組んでやる音楽表現を通じて、高校同期生の皆にどんなメッセージを送るのか? 同期会の宴会ステージという場所で、どんなパーフォーマンスが出来るのか? その点ではメッセージを送る対象が明確であり、60代半ばの(前期高齢者群に入る)オジサン・オバサンに向けて、『俺たち、音楽しながら気持ちは若いよぉ~。元気に楽しくやっているぜ~ぃ! 』という情報発信内容も明確だった。それゆえに、バンマスの私としては、メンバー各自の思い入れある曲を、歌える人にはぜひ歌ってもらい自分をアピールして欲しいと思った。よく言えばジャンルを越えた、傍から見れば脈絡のない曲のプログラムはそうして作られたが、聴衆にとっても演奏者にとっても゛青春時代を思い起こす懐かしい曲゛が集められ、一緒に楽しむことができたという点では、確かな共感を得られたものと思う。
演奏終了後、宴席を廻りながら何人かの懐かしい友達と話しながら美味しいお酒を飲んだ。「いやぁ~良かったよ、元気をもらったよぉ~!」という言葉が嬉しかった。7組のMI君からは強い握手とともに、「ほんと、感激したよ。この歳で音楽やってるなんて元気だよねぇ~! 俺も何かやりたくなったよぉ~!」と、こちらもびっくりの感激振りだった。幹事のMZ君・MA君も大変喜んでくれた。予定を越える70人の出席者が集まったことで収支のメドが立ち、「些少だけれど、バンド皆で打ち上げ会をやってくれ!」と言ってギャラを包んでくれた。機材のレンタル代に加えて、ギャラまで出たのだから今回はちゃんとしたプロの扱いだ。当方としては、ノーギャラのボランティア覚悟で来たのだから、これは嬉しかった。バンドとしての音楽表現内容も、顧客満足度の面でも、また同期会という場を借りたが演奏会としての結果も、すべて成功裏に終わったことが悦びであった。
しかしながら、PAはオペレーターのKZ氏の協力にもかかわらず、不首尾に終わった。会場の環境(防音のない固い壁に囲まれた宴会場)や、事前調整時間の不足、マイク・スピーカー・アンプのバランス不達成で、最後までハウリングが抑えられず、結果としてヴォーカルマイクの音量を押さえたため、音声がきれいに立たなかった。この事は、2次会(9組メンバー5人で)で久し振りに一緒に飲んで話したSM君からも指摘が出た。彼は地元で歯科医師の仕事をしながら、クラシックやポピュラーの音楽家を招聘する事にも携わっているのでPAバランスにも明るい。「TAKAの声はいい声だったねぇ~」というお褒めの言葉とともに、「ヴォーカルの音が、みんな小さくて残念だったなぁ! 」と。やはり、聞こえのよい人の耳は騙せないのだ。今後、どのような場所で演奏するにしても、バンドを組んでやる以上、バランスの良いPAセッティングで、心地よい、また質の良い音をお客に届ける事は課題として続く。
2次会の後宿泊先のホテルに戻り、地元の実家に泊まったメンバー二人を除く四人でマッキーの部屋に集まり祝杯を挙げた。皆が喜んでくれたことへのほっとした気持ち、まあまあ満足のできる演奏を終えることができた、と言う心地よい疲れと後半の酒席の騒がしさで充分に演奏を聴いてもらえなかった残念さと、PAの完成度が低かったことへの苦い気持ちと、色々な話が出て夜中の3時まで話が盛り上がって続いた。いただいたギャラは、リハをして来た地元梅ヶ丘の゛美登利寿司総本店゛で12月に忘年会を開き、美味しいお寿司とお酒を食しながら、今回ライブの反省と今後の活動の展望を語り合う会費に当てることにした。
今後の課題は色々とある。メンバー夫々の歌や楽器の演奏力、音楽の表現力をもっと高めていくこと(上級者は上級者なりに、初級者はもっと底上げして)。バンドとしての特色をもっと明確に出していくこと(このバンドならではの、特色あるジャンルやアレンジの仕方、掛け合いの絶妙さなど)。そのためには誰に対して、どんなメッセージを送るのか? (呼ぶお客や演奏場所、選曲やライブ構成)... ただ、夫々が自分のジャンルを持ち演奏やバンド活動をしているので、このバンドでは余り難しいことを言わずに仲良く楽しく続けてゆくという選択もある。バンマスだって、一年毎の交代制でもかまわないのだ。
ライブをひとつ終えて、今は静かな充足感に浸っている。また、新しい曲と音楽表現に取り組んでみたい気持ちが沸々と湧いてきている。

2011年11月21日月曜日

ザ・タペストリー ライブ in メルパルク長野(その1)


特設ステージに勢ぞろいした゛ザ・タペストリー゛のメンバーたち、左からTAKA(Vo/Gt)・ヨッシー(MC/Vo/Bj)・シロー(Fl)・マッキー(As)・AYA(Vo/Ba)・QP村山(Vo/Dr) の6人。Photo by Y.Satou

初めての本格的なライブ・デビューとなった我等が同期生バンド゛ザ・タペストリー゛の演奏会は、70人の参加者が集まった高校同期会(開催場所はJR長野駅側のメルパルク長野)の宴会特設ステージでだった。この日を目指して、約1年間リハを続けて準備し、音響機材を会場に特設してのライブだった。

演奏を終えてみると、あっという間の50分だった。現状でなし得るメンバー全員の表現力を充分に発揮したパーフォーマンスだった。このライブで創られた音のハーモニーは、ザ・タペストリーならではのものだったと思う。細かい点では色々と反省すべきところや課題もあるが、我々の歌と演奏を聴いて、会場の皆が大きな拍手を送ってくれたことがとても嬉しかった。

当夜のプログラムを以下載せておきます。前回のブログ(2011/11/17)で、主役となるメンバーと発表曲を載せたので、細かくはそちらを参考にしていただきたい。

< 演奏曲プログラム >

1.Vou Te Contar 君に告げよう (Bossa Nova)
 トム・ジョビンのインストゥルメンタルでお馴染みの軽快で心地よいリズム曲、Wave(1967年NYで 録音)。後に彼自身による作詞をドリス・モンテイロがゆったりと歌い、また多くのボサノヴァ歌手ジャズプレイヤーにカバーされ親しまれている曲です。

2.All of Me 私のすべてを (Jazz & American Pops)
セイモア・シモンズとジェラルド・マークスのコンビで作られた、アメリカン・ポップス&ジャズ・スタンダードナンバー。「なぜ、私のすべてを奪ってくれないの?」この情熱的な歌は多くのミュージシャンにカバーされています。

3.Cotton Fields 綿畑 (American Country Song) 
ハディ・レッドベター(リードベリー)が、1941年に作ったフォーク・ミュージックをベースに、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルが1969年にヒットさせたカントリー・ソング。軽快で懐かしさに溢れたこの曲を、ビーチ・ボーイズもカバー。 

4.E Ku'u Sweet Lei Poina 'Ole (Hawaian Song)
ハワイに古くから伝わり歌われてきた、美しいバラード曲(作者不詳)。「わたしの愛しいレイ、忘れられません」(エ・クゥ・スウィート・レイ・ポイナ・オレ)と、思いを寄せる女性を美しいレイに喩えて歌っています。

5.Unchain My Heart 俺の心を解き放ってくれ(Rhythm & Blues)
ロバート・シャープ・ジュニアが作詞・作曲し、レイ・チャールズが歌いヒットしたR&B の名曲(1961年)を、後にジョー・コッカーがカバーして歌い、英国でヒットさせた(1992年)。チャールズの原曲に勝るとも劣らないパワフルなバージョン。

6. Pearly Shells 真珠貝の唄 (Hawaian Song)  
オアフ島に古くから伝わる「Popo O Ewa」という歌に、ウェブリー・エドワーズとレオン・ポーバーが英語の歌詞をつけて1960年代にヒットさせたハワイアン・ポップス。日本では、ビリー・ボーン・オーケストラの演奏で有名になった。

7.ときめきの夜 TAKA Original (Samba)
地元のとある喫茶店に毎週火曜日に集まり、お酒と音楽を楽しむ人たちのために書かれた曲が原曲。今宵限りの゛同期会・スペシャルバージョン゛で歌います。会場の皆様と一緒に歌える曲です、どうぞご一緒に!! 詞・曲ともTAKAによります。

8. Take The A Train A列車で行こう (Jazz)     
デューク・エリントン楽団が1941年にレコード発売し、大ヒットしたジャズのスタンダード・ナンバー。この歌の題名と歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、A列車=8番街急行に乗りなさい!」という意味が込められています。

■アンコール曲:「見上げてごらん夜の星を」 詞:永六輔 曲:いずみたく
1964年(私達が高校3年生の時)のヒット曲、坂本九ちゃんの歌でお馴染みです。


読者もお気づきのように、大半が1960年代のヒット曲であり、紅顔の美少年・美少女であった我等の青春時代の曲(今は、すでに゛厚顔゛のオジサン・オバサンであるが!)なので、会場の出席者にも馴染みのある曲がそろった。トップバッターの私は、「Vou Te Contar」のイントロをギター・ソロし、ゆったりと歌に入っていった。会場がしっかりと歌と演奏を受け止めているのを感じ、手ごたえがあった。続いて、私の歌とマッキーのサックス・アドリブで「All of Me」を。マッキーのアドリブが乗ってきて、唄っている私も気持ちよく唄えた。次は、ヨッシーがバンジョー弾き語りで「Cotton Fields」を唄いだすと、会場から大きな手拍子が入り、歌を楽しんでいるのがビンビン伝わってきた。ヨッシーの滑らかなMC進行で次の「E Ku'u Sweet Poina 'Ole」をAYAさんがベース弾き語りで歌うと、この美しいバラード曲に会場が静まり返った。マッキーのサックスとシローのフルートとのデュオがきれいにハモった。

ここで、前半が終わり乾杯となった。皆でビールを飲み干し、食事も席に出始めると会場は騒然となってきた。なにせ大半が一年ぶりに顔を合わせる同級生や同期生たちなので、挨拶や話も出はじめる...そして後半に入った。

この夜のリズムセクションは、ドラム(QP村山)もベース(AYAさん)も的確なリズムを刻んで、皆の演奏と歌を支え続けた。QP村山のドラム弾き語り(打ち語り?)「Unchain My Heart」は、彼の歌といい、マッキーとシローのアドリブといい、私とヨッシーのコーラスといい、AYAさんのベース刻みといい、今まで一番良かったと感じられる曲表現ができた。これは、次にAYAさんがベース弾き語りで歌った「Pearly Shells」も同様で、丁寧なリハを重ねてきた成果が出たのを感じた。しかし、会場は依然騒然としている。その中でおきな拍手も返ってきた。次の「ときめきの夜」は、私の歌に皆がアシストしてくれて歯切れの良いリズム曲となった。歌とお酒を楽しみながら会場の人たちと一緒に唄えるオリジナル曲なのだが、残念ながらその目論見は外れた。会場はお酒とお話に意識が向かっていた。ラストの曲「Take The A Train」は、今までで一番良かったと感じられる皆の歌と演奏だった。特に、セカンド・リフのサックスとフルートのソロ、ドラムソロ、バンジョーソロの掛け合いが抜群だった。会場の拍手に応えて(半分はヨッシーが上手く誘導)、アンコールに「見上げてごらん夜の星を」を出席者全員とともに唄ってライブが終了した。

この項、(その2)に続く
 

2011年11月17日木曜日

ザ・タペストリー、最終リハを終えてライブ本番へ

バンド最終リハの休憩タイムに全員のショットをパチリ、梅ヶ丘リンキィ・ディンク・スタジオにて Photo by Studio Kozo
 左より、QP村山(Vo/Dr)、TAKA(Vo/Gt)、ヨッシー(MC/Vo/Bj)、シロー(Fl)、マッキー(As)、AYA(Vo/Ba)

昨年12月から月一回のリハ(10・11月は2回)を重ねてきた我等が高校同期生バンド゛ザ・タペストリー゛も、今回がライブのための最終リハとなった。場所は何時もの梅ヶ丘のスタジオ、本番を想定してヨッシーのMCを入れながら、全曲の音合わせをした。発表曲はアンコール曲も入れて9曲、曲の進行もほぼ頭に入ったので、イントロやエンディングを確認しながらの和やかなリハとなった。
私の新曲『君は、いま輝いている』の歌詞のごとくに、スタート当初モタモタしていた曲調が段々滑らかになり、ソロのヴォーカルに合わせるハモリやカウンター・メロディも小気味良く入るようになって音全体のふくらみが出てきた。欲を言えばきりがないが、このメンバーでのベストに近い状態に仕上がってきている。

ライブの進行・曲紹介はヨッシーの担当、彼はジャズ・ライブのMCを長年やってきているので、各メンバーのエピソード紹介を挟んだ流暢なしゃべりは安心して任せられる。
バンジョー弾きながら彼が唄う歌は『Cotton Fields』、軽快で懐かしさに溢れたこのカントリー・ソングを彼はとても気持ち良さそうに唄う。
一応、バンドのユニフォームはベスト・チョッキ着用(後は制約なし)ということにしたので、このゆるいドレスコードで本番に臨むのだ! (各メンバーのフォト All by TAKA) 
スチールギターの名手・ 紅一点のAYAさんは、やはり゛ハワイア~ン゛な雰囲気で登場してもらう。ムームーにフラハットで、無粋な男達のなかで花開いていただくのだ。今回はベーシストとして低音部分を効かせながら、お得意のハワイアン・ソングをポップスのアレンジで2曲、美しいバラードの『E Ku'u Sweet Lei Poina 'Ole』、それと゛真珠貝の歌゛でおなじみの『Pearly Shells』を、ベースを弾きながら唄う。











QP村山のドラムは、最近とても安定してきた。毎月「のどごし生バンド」の定例ライブや、他のバンドや助っ人ライブなどをこなしているせいか、的確なドラミングになってきている。私のギターやAYAさんのベースとの呼応も息があってきた。ただ、心配は、他のバンドと重なる曲では進行が混乱することがあるとのこと。要注意です。
彼がドラムを叩きながら唄う曲はR and B の名曲『Unchain My Heart』、ジョー・コッカーに敬意を表して、彼にも負けないパワフルな歌とドラムを披露する。





今回のライブでは、好きな歌を夫々が唄おうということになって、私を含めて4人がヴォーカルを務める。私の持ち歌は、ボサノヴァのスタンダード曲『Wave(Vou Te Contar)』と、オリジナル曲の『ときめきの夜』の弾き語りだが、ジャズのスタンダード・ナンバーの『All Of Me』、『Take The A Train』のヴォーカル・パートでも歌って盛り上げていく。でも、大半は和音部分のGt伴奏と、バックコーラスのハモリに徹するつもり。皆の歌と演奏をサイドからアシストするのが役目だ。

私の今弾いているGtは、高校2年生のX'masに叔母からプレゼントしてもらったヤマハのガットギター(1963製)、48年ぶりに長野に里帰りして演奏する。




シローのフルートは、クラシック音楽が中心だったが、今回はジャズやボサノヴァ、ハワイアンやカントリー・ソング、はたまたリズム・アンド・ブルースやオリジナル・ソングにも挑戦する。何せ、ジャンルを越えた多彩な曲(別の言い方をすればほとんど脈絡のない曲)のオンパレードなので、彼も始めは戸惑っていたが、段々慣れてきた。テーマ・メロディを専ら、時々アドリブも加えて、爽やかなフルート音を披露してもらう。












さて、ビックバンドやジャズバンドで活躍しているマッキーは、ジャズのナンバーを中心にして乗りのいいアドリブ演奏を聞かせてくれるが、このバンドでもインストのソロ演奏は見せ場(聴かせ場?)だ。メンバーとの息も合ってきて、音が随分と滑らかになってきた。一緒に演奏しながら、時折彼のサックス音がオーボエかクラリネットの音のようにやわらかくまた心地よく聴こえる時がある。
『Take The A Train』、『All of Me』のアドリブ・ソロや、他の曲のアドリブ・パート演奏、そしてヴォーカルのカウンター・メロディ表現に、彼の真骨頂が披露されることと思う。





この夜は、凡そできる限りのことはやってライブの準備が出来た、という達成感があり、早めにリハを切り上げ、写真撮影をしたり、私の新曲『きみは、いま輝いている』を聴いて貰ったりした。その後、中華料理屋゛大むら゛に繰り出して、生ビールと餃子で乾杯となった。この店は、たまたまここ3回ほど店が閉まっていて、リハの後他の店に廻らざるを得なかったのだが、僕等は「店、つぶれたのかなぁ?」とか、「夜逃げしたかぁ?」とか言って心配していた。マスターに聞いたら、たまたま休みだったとのこと。ちょっと安心して、皆で高校時代のエピソードを話し合ったり、楽しい飲み会となった。
11/19(土)、長野メルパルクで開催される゛長野高校17回同期会゛でのステージが、ザ・タペストリーの初ライブとなる。とても楽しみのデビュー戦だ。
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2011年11月10日木曜日

2012年のカレンダーと、食養生の再強化


例年11月には、銀座伊東屋に行き、翌年のカレンダーと手帳用ダイアリーを購入する。昨年入手したカレンダーは、アートタイプの輸入版で、「ジョージア・オキーフ」の花絵と、「マーク・ロスコ」の抽象画の2点、ここ数年はオキーフのものは必ず手にいれ、あと1点は、広重・北斎の浮世絵版画、モネの庭園(ジベルニーの睡蓮)、ミロやカンディンスキーの抽象画など。それらを自分の部屋と食堂の壁二ヶ所に飾って楽しんでいる。

2012年版のオキーフカレンダー・12月の作品は赤いカンナの油彩画(左)

カレンダー製品は、書店や文具店、百貨店などの季節用品売り場に並ぶが、スペースや期間の関係で品揃えがなかなか難しい。輸入品で人気の物は早くに売切れてしまうので、やはり種類を多く扱っている専門店の伊東屋まで行かないと気に入った物は手に入り難いと思い銀座に出かける。
今年の売り場で「マーク・ロスコ」のカレンダーを見たのだが、新作で気に入る作品が載っていなかったし、他のカレンダーもいいものが見つからなかったので、今年は別の物を探すことにした。










今年版の「マーク・ロスコ」カレンダーの8月作品、彼の作品はNO, と年号が入っているか、タイトルが無く、「Untitled, 1949 」と記されているかのどちらか。これはタイトルなし。カラーとそのボリュームのバランスが素晴らしく、音楽を感じる。
手帳用のダイアリーは、ここ数年間使っている゛見開き一週間メモタイプ゛(Bindex)を買い、ちょうど昼過ぎ時なので、4丁目みゆき通りのピッツァレストラン「Liana」で食事をとることにした。40代の終わりから約9年間、私は銀座7丁目にあった著作権管理会社で仕事をしていたので、銀座の町は私にとって親しいエリアであった。
Liana は焼き立てピッツァとパスタの美味しいお店で、昼食や夜のディナーによく訪れた店、ランチ時間をやや過ぎていたのでお店は混んでいなく、ゆっくりと食事できた。

ランチメニューのナスとモッツァレーラ・チーズのピッツァを食べたが、釜で焼きあげた生地はやや薄めでモチモチッとしているがサイズは大きめ。前菜のサラダとパン、セルフサービスのジュースと食後のコーヒー(紅茶)付きで1,000円也、満腹の満足だった。店内の様子も昔のまま、心地いいジャズが流れ、味も良く相変わらずの良心的なお値段。久し振りに寄ってみたが、こういうお店が昔のままあると、とても寛げる

お店のHPから拝借したピッツァのカット


中央通りを゛銀ブラ゛しながら地下鉄駅に戻る途中、「和風のカレンダーがいいかも!」と思いつき、鳩居堂で見つけたのが『誕生日の花』のカレンダー(右)。
1年365日の誕生日の花イラストと花言葉が載っているもので、NHK・FMの゛ラジオ深夜便゛で毎日紹介されている内容を編集した、とのこと。私はこの放送を聴いてはいないが、毎日楽しめそうなので来年は食堂に飾ることにした。




カレンダーを入手した機会に、゛来年のことを言うと鬼が笑う゛ではないが、ここ2~3週間の私を悩ませた体調異変の原因を色々考えてみて、今後の健康であるべき指針を建てて実行していくことにした。

そのきっかけとなるもうひとつの出来事は、この夏を越してから、私の顔の下瞼や頬に出来た小さな湿疹の治療だった。時折その部分が少し熱を帯びたように感じるので、皮膚科の医者に見てもらったら「脂漏性湿疹」との診断だった。春や秋の季節の変わり目に男性(40~60歳)に出やすく、紫外線・寝不足・不規則な生活・過労などが原因。治療にはビタミンB2・B6の摂取、黄緑野菜を積極的に取ることが必要とのこと、治療用に患部に塗る軟膏を処方してくれた。

おかげ様で、患部は快方に向かっているが、ここ半年余りの不十分な食生活や、タカバンド、ザ・タペストリーの音楽活動の多忙さ、毎週飲んで盛り上がっていた゛火曜会゛の集まり、紫外線にさらされた猛暑の自転車での外回り、身体に負荷のかかった介護サービス等々、疲労が積み重なる生活の在りかたを見直すべきだと思い至った。

健康はまず食生活、それに適度な運動が大切なのは言うまでもないが、食事をまず見直そうと決めた。私の過去のブログにも、「食養生」の大切さを載せているが、今回ページを読み直してみた。
食養生:①そのきっかけ(2008/6/25)、②理念(08/7/5)、③日々の心がけと実践(08/8/15)、④魚捌き(08/9/10)、⑤出し汁(08/9/28)、お節料理(2009/1/2)、など。

具体的な改善点としては、食養生(マクロビォテック)の本来のあり方に近付け、サボっていた食摂取をやり直すこと。例えば、黒米や雑穀入りの釜炊きご飯を良く食べること、玄米味噌の味噌汁を食べ合わすこと(発酵食品を積極的に取る、ヨーグルトなども)、出汁は、市販の物でなく羅臼昆布を水戻しして作ること、従来どおり季節の果物と野菜・海藻類を多めに取ること、豆腐・納豆・煮豆など豆食品をマメに取ること、インスタント食品は極力避けること、青魚や貝類の摂取を増やすこと...等々

バランスのよい食事により、カロリーとともにビタミンやミネラル類の摂取を増やし、身体の代謝力、免疫力、抵抗力を強めていくことで、身体疲労の快復がスムーズに進む様、心がけていくことが大切だ。趣味の楽しさも、心身の健康がベースとなる。ようやく冬気配となってきた季節を迎えて、改めて健康であるための務めを日々していこうと思っている。