2012年2月25日土曜日

HOさんの゛追ん出し会゛での、ボサノヴァ・ミニライブ


春のこの時期は、移動の時期である。私が地域サービスで係わっている事業所のチーム・リーダーのHOさんが、都内同区のとなりの事業所に転勤することになり、有志が集まって゛追ん出し会(歓送会)゛を開いた。駅近くの小さなカフェ(「シャルトリューズ カフェ」という名前)を借り切って、20名余が食事つき・飲み放題の楽しい会を開いた。幹事役で長老のKMさんがよく利用されるのカフェで、時折音楽ライブも開かれるので、コンパクトなPA機器も揃っている格好の場所だった。
HOさんは、今の事業所に7年勤続され、私がそこでサービスを始めてから約4年に渡り、私のサービス・パートナーとして、利用者のサービス・スケジュール管理や新規利用者のサービス案内を担当していただいた方で、とてもお世話になっていたのである。また、サービス従事者としては圧倒的に女性が多い職場で、事業所の方だけでなく、福祉施設や通所施設の男性職員の方たちと一緒に、時折゛飲み会゛をして情報交換をし、大いに盛り上がり、男性劣勢を挽回するために頑張ってきた仲でもあった。(ちと、おおげさ!)
今宵は、ソロの弾き語りでボサノヴァをご披露 Photo by Kimura

幹事のKMさんと相談し、何か良い趣向を準備しようということになり、私がボランティアで歌とギターの演奏を披露することになった。併せて、歌好きの方には私の伴奏で大いに歌ってもらおう、というわけである。夕刻6時30分スタートの会は、仕事あがりのために遅れて来た方もあり、みんなが揃ったのは7時30分ころ、ボリュームのある鶏料理やサラダなどに加えて、ビール・ワイン・日本酒などが入り、皆さんはすっかり打ち解けていた。日頃なかなか顔を合わせる機会が少ないので、同じ利用者の担当と解かり、挨拶したり色々情報交換したりで賑やかだった。

このお店には小出力のアンプが常備されていたので、PAに明るいお店のMさんに、事前にヴォーカルとギター用に2本のマイクをセッティングしてもらってあった。KMさんの紹介でボサノヴァミニ・ライブが始まった。
今宵の私は、「ボサノヴァ伝道師」のつもりで、よく知られている『カーニヴァルの朝』や『たった一つの音でできたサンバ』、そしてサンバアレンジの『ヴォラーレ』と『黄昏のビギン』、最後にオリジナル曲の『君に酔ってしまいそうな夜』計5曲をご披露した。
賑やかに会食する出席者の皆さん Photo by TAKA

賑やかな中にもたくさん拍手をいただいて私の歌と演奏が終わると、歌好きのFKさんが「私も歌うわよぉ~」と前に出てこられ、持ち歌の『サントワ・マミー』を熱唱された。私は伴奏者に早代わりし、その方のキーに合わせてギターを弾いた。続いて、演歌大好きなFUさんが、小林幸子の『雪椿』行きま~す、とマイクを握り締め、思い入れたっぷりの歌を披露された。当の私は、演歌でも何でも来い、だ。椿の゛かようかい゛で鍛えているからね。
しかし、GOさんのリクエスト曲『デスペラード』(イーグルス)は歌詞があやふやで歌えないので、代わりに本人がお好きなB.バカラックの『雨にぬれても』を歌っていただいた。
そんな賑やかな歌会と飲み会は、YAさんのギター演奏が入ったりしてあっという間に3時間ほどが経ってしまった。会を終える直前に、「もっとボサノヴァを聴きたい~!」、という要請があり、中には初めてボサノヴァの生演奏を聴いた、という方も居られたので、私は『イパネマの娘』と『おいしい水』を弾き語りしてお応えした。それは、私にとっても嬉しいことだった。

最後に、移られるHOさんと後任のKGさんの挨拶があり、HOさんには伊東屋謹製の名前入り筆記具3点セットと出席者全員のサイン入りエプロンが進呈された。後でご本人からは「素晴らしく、楽しい会でした。ボサノヴァも伴奏の歌も最高でした!」というお礼のメールが届いた。私にとっても、歌と演奏を楽しんでいただけた素敵な夜となった。
挨拶するHOさんとKGさんのお二人、これからもよろしく!

2012年2月19日日曜日

オリジナル新曲のお披露目は、ライブハウス・コルコバードで。


                    □女性ヴォーカル・デュオAMSのお二人も加わって盛り上がった゛のどごし生バンド゛のステージ。
ところで、店名のD はどこへ行ったのぉ~?! Photo by TAKA
月一回のライブ出演が9回目となるという゛のどごし生バンド゛のライブにお邪魔した。名前のとおり、ビールとお酒が大好きなおじさん達のバンドだが、我等が高校同窓会バンド:ザ・タペストリーのドラマー、QP村山がドラムを叩いているバンドだ。場所は多摩センター駅近くの゛サンリオ・ピューロランド゛のすぐ側、「コルコバード」という名前のライブハウスで、地元や近隣からミュージシャンたちが集まリ、毎夜ジャズ・ロック・ボサノヴァ・フォークなどのライブやセッションが開かれている店だ。私は以前、このバンドが始めてやるマンスリーライブの時に、一度寄らせてもらったことがある。
この夜(2/18)は冷え込みが強く、北風も冷たくて、゛のどごし生バンド゛単独のステージということもあり、お客の入りは少なかったが、セッションタイムに合わせてボチボチ人が集まり、賑やかな歌と演奏が繰り広げられた。まず、30分ほどのバンドステージがあり、ヴォーカルのマンディ、BaのSAさん、PfのOM先生、ドラムのQP村山、そしてPcのフーさんが登場し、2曲ほど演奏した後、女性ヴォーカル(AMSという名のグループ)のMさんとKさんも加わって、「恋のフーガ」と「恋のヴァカンス」(ザ・ピーナッツの懐かしい歌)が飛び出した。乗りの良いリズムとOM先生の絶妙のピアノ・アドリブが入って楽しいステージが続き、その後セッションタイムでは、「Unchain My Heart」や「Jonny Be Good」などにお客も加わって、賑やかに盛り上がった。

私はこの夜、ギターと小型コンデンサーマイクを持参し、のどごし生バンドのメンバーをバックに4曲をセッションした。事前にマイクテストを少々しただけのぶっつけ本番だったが、気持ちよく歌い演奏できた。まず、店名の「コルコバード」の由来をマスターに訊ねると、トム・ジョビンの曲が好きで名前をつけたとの返事があり、それに敬意を表してボサノヴァの名曲「Corcovado」をゆったりと弾き語りしてスタートした。OM先生のアドリブがすっと横に入ってきた。続いて、私とQP村山のコンビで作ったオリジナル曲を2曲、ラブ・バラードの「愛とも知らないで(詞TAKA、曲QP村山)」とサンバの「君に酔ってしまいそうな夜(詞QP村山、曲TAKA)」を弾き語りした。的確なリズムを刻むQP村山のドラムは我等がバンドではよく聞いているが、OM先生のピアノが入るとグ~ンと印象が変わるのが新鮮だった。SAさんのBaも小気味良かった。最後に、昭和歌謡の名曲「黄昏のビギン」を一緒に演奏した。私はこの曲の半音づつ落ちていくコード進行が好きで、自身のライブでも時々歌うのだが、久し振りの弾き語りはとても寛いでできた。Photo by Ms.M
地元のIT企業で仕事しているという英国生まれのコリンズ君が、乗り乗りのブルースを歌い演奏したり、セッションによく来ているというロック・グループにマスターがBaで加わり、力の入ったギター演奏を披露したり、セッションは夜遅くまで続いた。賑やかな店をお先に失礼して、近くの居酒屋で一杯やろう、というQP村山の誘いに乗って、私はのどごし生バンドとAMSの皆さんに合流し、お疲れ様の祝杯を上げた。この飲み会もとても楽しかった。
自宅が遠方のOM先生は先に帰られたが、定年退職後の今年4月に横浜でライブハウスをオープンされるとの事、4月半ばのプレ・セレモニーに招待いただいたので、出かけてみようと思っている。新曲のお披露目が、我が友と親しい方たちと一緒に出来たことが嬉しかった。雰囲気も味もまったく違う二曲だが、これからのライブの中で、皆さんに親しまれ歌っていただけたらいいなと思っている。
陽当りの良い今日の午後、ベランダのクジャクサボテンの鉢を植え替えた。元はと言えば友人に切った茎をもらったものだが、5年ほど咲き続けてきた後、株が痩せてきて病気も出てきたので、肉厚の茎を切り新しい土に挿し替えた。根が上手く付けば、来年は新しい花を咲かせてくれると思う。
季節は確実に春に向かっている。
資格試験も一次が合格だったので、3月初めの二次試験に臨むこととなった。
色々と世の中や身辺が変わりつつあるのを感じるが、この春は良い事が訪れそうな気配。健康に気をつけて、新しいステージを迎えたい。

2012年2月12日日曜日

冬のウルメ・イワシは、脂が乗っていてとても美味しい

ウルメ・イワシの梅・紫蘇ぐるぐる巻き、脂の乗ったこってり味と梅の酸味、紫蘇の香ばしさが溶け合って美味
調理&All Photo by TAKA
ウルメ・イワシ(和名:潤目鰯)の眼はは大きくて、涙目のように潤んでいるのが名前の由来とか。冬のこの時期は、身体に脂も乗り体長も大きくなるので食べごろだ。例によって、つつじヶ丘の食品スーパー・オオゼキを覗いてみると、体色が青と銀に輝く新鮮なウルメ・イワシが並んでいたので、早速入手した。私は所謂゛青魚゛が好きで、サバ・アジ・イワシにはじまり、サンマ・サヨリ・キビナゴなど、新鮮なものがあれば手に入れ、三枚卸にしてまずは刺身で賞味する。塩や胡椒で焼いてもよし、生姜味噌煮や梅煮にしてもよし、値段も手ごろ(自分でさばく人も少ないので廉価)なのが嬉しい。
そのままの刺身で、山葵や卸生姜で食べてもいいが、細かく刻んでミソ・ネギのみじん切りと合わせて包丁で叩く゛なめろう゛や、皮毎炙る゛炙り刺身゛も美味しい。私の好みは、三枚卸した身の骨を取り、梅肉を薄く塗って紫蘇の葉と一緒に巻く「ぐるぐる巻き」だ。ポイントは、巻いた身が崩れぬように楊枝を二本指し、真ん中から二つ割にすること。見た目も面白いし、一口で口に放り込み、燗酒や焼酎のお湯割りなどていただくと、ことのほか美味しい。白ワインにもよく合う。この場合、よく研いだ包丁が必要。スッーと身に入った包丁で仕上がった断面は、脂が光って食欲をそそるのであります。醤油も要らず、素材の味が丸ごと楽しめる。
さて、黄色いウクレレのその後だが、昨日のお休みの日にAさん宅を訪れ、持参したウクレレをMeちゃんにプレゼントした。お歌の好きなお子さんで、「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」のDVDをよく見ているというし、ママと車で出かけるときには、CDで色々なお歌を聴きながらよく歌っていることは事前に聞いていた。
何か一緒に楽しめないかと思い、私はイラスト入りの歌本を作ってお持ちした。まだ文字は読めないけれども、何れひらがなは覚えるだろうから、全てひらがな(と、カタカナ)にした。
それに加えて、YOU-TUBEでダウン・ロードした曲の動画(アニメーションが多い)と、それをCDにファイル変換した二種のデータをUSBチップで持参し、自宅のママのPCに入力してもらった。まずは、再生した動画を見ながら、ひと通り曲を楽しんだ後、ウクレレを弾いて歌ってあげた。もちろん、事前にコードをつけておいた。
「となりのトトロ」、「ドレミのうた」、「きたかぜこぞうのカンタロー」、「いぬのおまわりさん」、「おもちゃのチャチャチャ」など、これらの歌をMeちゃんはほとんど知っていて、うろ覚えのところもあるが楽しそうに歌った。でも、「だんご3きょうだい」や「ぼくはきかんしゃトーマスだ」は初めてだったようだ。まだ、伴奏に合わせて歌うのは慣れていないので勝手にどんどん歌ってしまうが、そのうち覚えると思う。
段々慣れてきて、ウクレレを弾きたいというので、教えてあげた。まだ、アップストロークで゛ポロロン、ポロロン゛と弾くだけだが、きれいな音が出るとキャッキャッと喜んでくれた。そのポロロンで、私に歌えというのには参った。本人は、自分が伴奏しているつもりなのだろう。
自分の楽器箱からタンバリンやカスタネットを持ち出して、歌に合わせて一緒に鳴らしたり、ウクレレ・ポロロンで「♪♪ わぁたしはぁ~きょうは、いそがしいぃのよぉ~ トマトもぉ~かいものにいくのよぉ~♪♪ 」と歌いだしたのにはびっくり! ちっちゃなシンガー・ソング・ライターではないか。Aさんに聞くと、意味不明の歌を自分でよく歌っているとのこと。
お昼に、八丁味噌で煮込んだほうとうをご馳走になったり、私が持参した季節の和菓子(つつじヶ丘今木屋特製)を皆で食べたりして、楽しい時間を過ごした。Meちゃんがウクレレを気に入ってくれたのでほっとしたが、私が弾くウクレレの音にも関心を示し、゛また弾いてねぇ~゛と請われたので、機会を作ってまた訪問しようかと思う。「Meちゃんは、私の一番年少の音楽ファンかもしれないな。」帰りの電車の中で、ふとそう思った。

2012年2月7日火曜日

蝋梅が咲く春は、一雨ごとに温かくなっていく...


日中の暖かい日差しの中で、春を告げるロウ梅の黄色い花(狛江周辺にて) Phot by TAKA
1月下旬から2月初めにかけて、日本海側では豪雪が続き、東京には寒波が居座った。例年にない低温続きのため、重ね着や着膨れをして寒さ対策に余念はなく、エアコン・ホットカーペット・温熱器などはフル稼働、暖房費がグーンと跳ね上がった。今日は、南から温かい低気圧が吹き込み、春の雨が降っている。゛冬将軍と゛春ちゃん゛はここ当分押しくら饅頭をくり返し、゛三寒四温゛が続く中、一雨ごとに寒気が緩んでいく季節だ。立春を過ぎて、ようやく春の訪れが近いのを感じられるようになった。ほんとに、今年の冬は長くて寒かった。
蝋梅の花は、春に先駆けて1月中旬に咲き始めるのが例年だが、今年はかなり遅れて咲いた。黄色の透明プラスチックのような花は余り目立たないのだが、彩りがほとんどない冬の景観の中では、その愛らしい黄色がくっきりと目に入ってくる。花が下向きに咲き開くことと、花弁が透けていることもあって、この花の写真撮影はけっこう難しい。下から空を背景に撮影すると逆光で色合いが出ないし、透けた花弁も黄色が捕らえにくい。けれども、この花に出会うと春の訪れを感じて心が和むのだ。
私の印象では、春は黄色。蝋梅・福寿草に始まり、サンシュユ・マンサク・黄水仙も黄色、山吹きやレンギョウが咲き、三椏やミモザの花が春風に揺れれば、桜はもうすぐだ。みな、春を告げる黄色の美しい花たちだ。

体調いまひとつだった私の身体も、ようやく元に戻ってきた。昨年10月半ばに腰を痛め、これを快復させるのに1月ほど掛かった。そして腰が治ったと思ったら、年明けの1月上旬に、倒れた自転車が右足甲を直撃し足に打撲を負った。整形外科でレントゲンを撮ったら、医師に「親指にヒビが入っている可能性がある。石膏で固めて松葉杖を使いなさい、全治1ヶ月。」と脅された。腫れあがった足を湿布し、抗生物質と消炎剤を飲んで様子を見たら次第に腫れは治まリ、痛みも和らいでいった。再度の診断で、ヒビが入っている可能性は消えたが、3週間ほどは痛みがとれず、きつい靴は履けずにちゃんと歩けなかった。医者の見立てもなかなかのもので、ちょうど一ヶ月ほどで全快だ。まだ、右足親指に力が掛かると違和感があるが、痛みは消えて真っ直ぐ歩けるようになった。

この春は、自身の体調のことではなく、以前このブログにも書いた国家試験のために、ライブ出演は控えている。なかなか難しい試験なので準備が大変だったが、1月29日に一次試験が終わり、次の3月初めの二次試験が残っている。もう一頑張りだが何とかクリアしたい。
ただ、ライブに出ない代わりに音楽に費やす時間は結構あるので、我等がバンド(ザ・タペストリー)のための新曲楽譜作成はかなり進んだ。もっとレパートリーを増やし、曲表現の質を上げていきたいので、色々な曲に挑戦したいとおもっている。

例えば、ジャズ・スタンダード・ナンバーの「Stella By Starlight」や「Autumn Leaves(枯葉)」をボサノヴァ・アレンジにしたり、ボサノヴァ・スタンダードの「Samba De Verão'(Summer Samba)」をジャズ・アレンジにしたりして、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトが追求した<Jazz Bossa>の雰囲気を表現してみたいと思っている。
また、QP村山が歌ってみたいという ボビー・へブのR&B曲「Sunny」も加えた。ヨッシーからは、ルイ・アームストロングの「Billy Baby Wan't you Please Come Home」、AYAさんからは、ハワイアン・バラードの「Ahi Wela」の希望が出ているので、作譜しレパートリーに加えていくつもりだ。

そしてもうひとつ、私とQP村山のコンビでオリジナル曲が2曲出来上がった。きっかけは、私の「愛ともしらないで」の歌詞が出来た時点で、彼に作曲をやって見ないか、と投げかけたところ、やってみたいと返答があったことから。詞の内容は、「若かりし頃、女性の私に何くれとなく声を掛けてくれた彼が、亡くなった後思い起こしてみたら、やはりあれは私を愛していてくれた言葉だったのに。幼い私はそれに気がつかなかった...いま込み上げる懐かしさと悔恨のおもい...」というものだ。
2日程して曲が出来上がってきたので、ギター弾き語りで歌ってみるとなかなかいいのだ。彼自身は、60年代のアメリカン・ポップスのような(例えば、ヘイ・ポーラ)つもりで作曲したと言っていたが、心地よいメロディラインを生かして、私はボサノヴァ・コードで編曲し、陰影のあるゆったりとしたラブ・バラードに仕上げた。

もう一曲は、゛お返しに゛ということで送ってくれた、彼作詞の「君に、酔ってしまいそうな夜」という曲。シチュエーションは高層ビルのライブ・バーで、彼と彼女がデートし、ワインを楽しみながらチークダンスを二人で踊っている。お酒に酔う前に君に酔ってしまいそう ! というもの。「東京ナイトクラブ」(フランク永井と松尾和子ー古い!)みたいなムーディなラブソングになるかと思いきや、作曲した私は、アップテンポのサンバに仕上げた。これには彼も驚いたようだが、面白い、といって喜んでくれた。

この二曲は出来がなかなか良いので、今後のライブで皆さんに披露していくつもりだが、一度二人で曲作りの打ち合わせをレストランでした以外は、Print Music の作譜ソフトをメールでやり取りして曲作りを進めていった。その後、お互いのソフトを同一規格にすることで(QP村山の協力による)その進行はますます便利になった。お互いの自宅に居ながら、曲のメロディラインや再生音(音声や楽器音)を確認できることは、以前なら考えられなかったことだ。必要な情報を共有できるということが、どれほどコミュニケーションを促し、お互いの思考や趣向を確認し共通の方向に進んでいけるかを体験できた良い機会だった。決して情報を軽んずべからず、である。