2013年8月30日金曜日

夏の終わりに、その①アオイ科の花


夏の照りつける日差しの中で、鮮やかに開く赤い花。アオイ科の園芸種か?  世田谷区砧の住宅街の一角にて。
All Photo by TAKA
熱帯夜が収まって、朝晩の気温がようやく下がってきた。北の冷たい高気圧が張り出してきて、空が高くなった。夕刻にふと見上げれば、券雲(1万m前後の高層に現れる雲)の一種・毛状雲が現れていた。毛髪や繊維を思わせるこの雲が見られるのは秋の兆し、猛暑の夏も終わりに近付いてはいるが、しばらくは南と北の高気圧同士が押し競まんじゅうを繰り返すだろう。もう秋になって欲しいという気持ちは強いが、ここ数年続く猛暑の影響で、9月も昼間の暑さは覚悟せねばなるまい。


電車のホームから見た毛状雲、青く晴れた空に白い綿毛のようだった。狛江駅にて

いつも仕事の移動中に通りかかる世田谷の砧地区で、今年もまたきれいに咲いたアオイの花に遭遇した。大輪の花色は赤・白・薄紅、五弁の花びらと、長めの花芯は、確かにアオイ科の特徴だが、芙蓉・フヨウ(雄しべ・雌しべの部分が短いし、花も小さめ)とも、木槿・ムクゲ(フヨウと同じ花型で、葉の先が尖って三裂している)とも、また南国の仏桑花・ブッソウゲ(花芯が飛び出すように長く、花弁もシワシワしている)とも違っている。名前はわからないが、恐らくフヨウトとトロロアオイ・モミジアオイなどとの交配種かと思われる。このハイブリットな園芸種は、なかなか見ごたえがあっていい。












青味がかった薄紅色の花は、ムクゲの色に近い。長く伸びた枝の形状は、モミジアオイの仲間だ。





白い花も、やや薄紅色がはいっている。熱い陽射しの中で次々と花開く様は、強い生命力を感じるものだ。


今年の夏は、ザ・タペストリーとタカバンドのライブが二つあり、ボサノヴァ会やかようかいの音楽仲間たちとも、歌とお酒を楽しませてもらっている。花巡りも、バラの花・花菖蒲・ハスの花などを楽しむことが出来た。スカイツリーに行ってジャズ・フェスティバルを聴いたり、自宅で多摩川の花火大会をじっくり見たり、西伊豆に旅行したり..おかげ様で遊んでもらえる仲間達と、日々健康に過ごさせてもらっている。夏の終わりには、酷暑で痛めつけられた皮膚や身体の疲れなどが出やすいので、快食快眠で乗り切っていこうと思う。爽やかな秋が待ち遠しい。




以前、ベランダで咲かせていたフヨウの花、私の好きな花のひとつ。

2013年8月21日水曜日

スカイ・ツリーと゛すみだ・ストリート・ジャズフェスティバル゛


スカイツリー4階のソラマチ・アリーナ特設ステージで演奏する、ピテカントロプス・ジャズ・オーケストラのメンバー達 Photo by TAKA

タペストリー(高校同期生バンド)のメンバー・マッキー(コンマス)の所属するビックバンドのライブが、あの゛スカイ・ツリー゛のなかにある会場で開催されるというので、同じバンド(タペストリー)の仲間のヨッシーとヒロコさんと聞きに出かけた。
なんと言ってもこの猛暑の中、夏休みのお盆休暇最終日、超人気の観光スポット、屋外ステージ...混雑と日焼けを覚悟で押上げ駅に着いてみると、果たしてスカイツリーに行く人たちの群れが続いていた。スカイツリーのビルの中に入ると、展望台へ行くエレベーターの前は長蛇の列。それを横目にソラマチ4階を目指してエスカレーターで上っていくと、各階のお店は人の並だった。こちらは初めての場所でまったく゛おのぼりさん゛気分。
しかし、スカイ・アリーナに着いてみると、ビル屋上のテラスには木々が植えられ、下植えグリーンも各所に配置されてちょっとした公園の雰囲気。ステージの前には大きなテントと客席があり、陽射しは和らげられているし、その日の強い南風が吹き通っていて、快適だった。すでに来ていたヨッシーと合流し、ヒロコさんと3人で同じテーブルに付き、早速売店で生ビールを入手してのリスナーとなった。


4階のスカイアリーナからの、スカイツリーの眺め。真下なので、ツリーの半分しか見えない!
わずかに頂上のみがチラッと見られたが。    

件のジャズ・オーケストラの演奏はなかなかご機嫌だった。カウント・ベイシーの曲を中心に40分で8曲ほどを披露してくれた。なにせ、ビッグ・バンドの編成なので、トランペット4人・トロンボーン4人(バスも入って)・サックス5人(Ts / As / B)・ギター・ベース・ドラム・ピアノ、合計17人(+1人?)の大所帯。メンバーが繰り出すハーモニーは、とても気持ちが良かった。私的には、ゆったりバラードの「シャイニー・ストッキング」とラストのアップテンポの曲「ワーク・ソング」が良かった。

このジャズフェスティバルは、今年で4回目とのこと。錦糸町を中心にした墨田区の30以上のスポットで演奏会が開かれ、すべて無料。最近では、音楽イベントだけでなく、家族で楽しめるスポーツ・イベントやキッズイベントも加わって、夏の賑やかなお祭りになってきているようだ。
スカイアリーナの特設ステージでは、演奏者に直接陽射しがあたり、また強い風で譜面が飛んだり、風音を拾うマイク音がスピーカーから流れたり、なかなかハードな環境だったので、出演した方達は大変だったと思うが、猛暑の中の涼風を感じさせてくれて楽しかった。


熱演するマッキー(真中のAs)とメンバー達


演奏終了後、3人で遅い昼食をとろうとしてソラマチの中のフードスペースを廻ってみたが、どこも満員。一旦外に出て運河を渡り、街中の中華屋を見つけてひとまず落ち着いた。例によって餃子と生ビールで乾杯、今日のライブや最近の自分達のライブの話題で話が弾み、ジョッキを次々と開けてしまった。楽しい昼酒だった。

2013年8月17日土曜日

タカ・バンド ライブ動画公開のお知らせ

7月27日に、経堂・音楽酒場ピックにて開催した、ジョビアゥ・タカバンド・ライブの演奏曲の中から、新レパートリーの動画5曲をYouTubeで公開しました。
下記のタイトルとURLよりアクセスし、当日のライブ演奏と歌をお楽しみください。

①サマータイム by Jovial TAKA band in Pick (日本語詞 by TAKA)
https://www.youtube.com/watch?v=V1tx-VraIZ8

②Vrão Triste 夏をあきらめて by Jovial TAKA Band in Pick(ポルトガル詞 by W. de Oliveira)
https://www.youtube.com/watch?v=9LKWaUn9GU4

③黄昏のビギン by Jovial TAKA Band in Pick
https://www.youtube.com/watch?v=ZYhjhS4-l-E

④Samba de Uma Nota Só by Jovial TAKA Band In Pick(日本語詞 by TAKA)
https://www.youtube.com/watch?v=0EzTG1e2HRU

⑤O Pato アヒル by Jovial TAKA Band In Pick(日本語詞 by TAKA)
https://www.youtube.com/watch?v=g5NcjazS6uw


なお、Jovial TAKA Bandと、The Tapestry のライブ公開動画は、YouTubeのIDタイトル:Luriirocho にてご覧いただけますので、併せてお楽しみください。




Photo by Hajime

2013年8月1日木曜日

花蓮を見るには、早起きが三文の徳


葉の高さが、人の背丈くらいある蓮池の中に咲く一輪の蓮花、朝の日を浴びて逆光の中で美しく開いていた。花の淡い紅色と葉の緑とのコントラストがきれいだった。 町田市の薬師池公園にて
All Photo by TAKA
タカ・バンドのライブも無事終了して一息ついたので、蓮の花を見に出かけた。関東近辺では、上野の不忍池、鎌倉鶴岡八幡宮の源平池(白・赤両色の花蓮が見られる)、同じく鎌倉の光明寺、行田の古代ハスの池...などの名所があるが、今回は近場の町田市・薬師池公園に出かけた。
真夏の花巡りは、日中は猛暑の中となる場合もあるので注意が必要だ。以前(数年前?)、行田市にある「古代ハスの池」を真夏に訪ねたことがある。世界から集めた40種位の珍しい蓮花を見ることが出来たのは良かったのだが、場所が交通不便のところにあり、延々と駅から歩いて行った。炎天下、汗はダラダラ出るは、人は多いは、でつくづく閉口したことがあった。やはり、夏の花を見るには、早起きして現地を訪れ、昼前には帰ってきてしまう位で丁度いい。くれぐれも猛暑の中を動き回るのだけはやめてね。






















 開き始めたばかりの花色は、やや濃い紅色(左)だが、開くにつれて淡い色に変わっていく。固い蕾では、全体がまだ葉と同じ緑だが、開花を待って次第に色づく様は自然の妙味を感じる(右)。

この日は、10時前には公園の駐車場に車を入れたが、案の定、まだ駐車場の車はまばらだった。薬師池を廻ってみると、カメラを抱えたおじさん・おばさん(私もおじさんだが!)がちらほら。池の上に整備された木製の遊歩道をゆっくり歩いて蓮を見ることが出来た。今年の気候のせいで、花付きは少なかったが、茎と葉はよく伸びていた。蓮花は、朝の8時~10時に開花し、午後には一旦閉じる。翌朝また開き午後には閉じ、3日目の朝三度開いてその午後に散るという。蝉の命(脱皮してから7日間)より短い命なのだ。ふと蓮の葉を見ると、朝降った雨のが水玉となって残っていた。葉の表面に密生している細かな繊毛のせいで、水分が水玉となるのだ。
「♪ 幸せは、露のひとしずくのようなもの   それが花びらからこぼれ落ちる しずかに輝いて、 ほんのひと揺れのあと 愛の涙のように 滑り落ちていく ♪ 」
トム・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスによるボサノヴァの名曲・『A Felicidade しあわせ』の歌詞の一節をふと思い出した。


薬師池公園の蓮は、すべて゛大賀ハス゛だと案内板にも記載されていたが、やや濃い目の紅色が特徴だ。ご一緒した絵友のHIさんは、幼い頃、朝早くに家の近くの蓮池から「ポンッ...ポンッ」という蓮の花の開く音を何度か聞いた、と話してくれたが、濃い緑の葉が連なる池の中に紅色の花が咲く様は、とても清涼感に溢れていた。
30分ほど花を堪能して、強くなった陽射しの中を、早々と引き揚げた。下に、もう一度クローズ・アップしたハスの花を載せておきます。