2013年12月27日金曜日

今年もあとわずか。師走の一週間


真冬のこの時期は、空気も澄んで雲が洗われている。多摩川堰堤からの冠雪した富士山の眺めも、すっきりとしてきれいだ。 All Photo by TAKA
ザ・タペストリー(高校同期生バンド)のライブも無事終了し、メンバーたちとの忘年会が開かれた(20日)。今回のライブは、来場者も多くとても盛り上がったので、メンバーたちの表情もほっとするやらほころぶやら、お酒と料理をいただきながら話も弾んだ。ただ、3年間のバンド活動を経て、まだまだ課題も多いので、出席者全員が揃う前に、5人のコアメンバーで今までの活動を総括し、今後の活動方針を話し合った。このことは、自私身のブログ(2013.12.7の項)でも触れたが、なかなかバンドとしてのハーモニーが充分に作れずにいる現状では、もうバンド活動は終了したほうがよいし、今後は有料ライブはせずに、音楽サロンのような形で時々集まってバンド演奏を楽しむ、というような選択も私自身は考えていた。皆でよく話し合った結果、来年の年末に開かれる高校同期会(東京開催)にタイミングを合わせて、タペストリーのライブを開催し、そのライブに対する来場者の反応や意見を踏まえてその後を考えよう、ということになった。つまり、次回が最後となるやもしれぬバンドライブを、入念に準備して最高のパーフォマンスをしよう!で一致したのだ。
その後は、皆からいろいろとエピソードが話され、とにかく楽しいのだから続けよう!と盛り上がったのだった。
新宿の料理屋に集ったバンドメンバーの面々9名、楽しい忘年会だった。




たまたまその夜は、経堂の音楽酒場ピックで、月一回の「ジャズ&ボサノヴァナイト」の開催日だったので、忘年会の後タカオちゃんとナッケンを誘って寄ってみた。もう10時を回った遅い時間だったが、ギタリストの金井さん来ていて、女性ピアニストKさんとドラマーのMさんとトリオを組んで、ボサノヴァ曲のセッションを聞かせてくれた。久しぶりにお会いしたので、「何か一緒にやりましょうか」と声をかけると、3人とも「やりましょうよ!」と応えてくれた。私のGt弾き語り(店置き)に合わせて、Pf→Gt→Drのソロ、最後にまた私が歌い、持参していたセッション用楽譜の中から、「サマータイム」と「黒いオルフェ」を一緒に楽しんだ。3人とのセッションは私も初めてだったが、とても気持ちよく歌い、演奏できた。
「もう一曲やりましょうよ!」とKさんから声がかかり、ではということで「コルコヴァード」をご一緒したが、金井さんもこの曲はやりたかった、と言って素敵なGtソロ演奏を挟んでくれた。
タカオちゃんとナッケンは、全くの初見でする4人の歌と演奏のセッションを聞いてびっくりしていたが、あるレベルになるとそういったセッションを楽しめるようになるのは、皆さんもよくお分かりのことと思う。セッションの後も、ボサノヴァが聞けるブラジルのラジオ局の音楽サイトの話や、アーチストたちの話で盛り上がり、この夜は午前様の帰還となった。
ピックでGt演奏を披露するお二人、左が野津さん、右が金井さん、ともにギターの名手です。


地元狛江のライブハウス・add9thには、しばらくご無沙汰していたのだが、音友ウッチーから声がかかり、久しぶりに寄ってみた。この夜(21日)は「三遊亭小薗楽」の落語会があるのだが、忘年会の時期で人の集まりが悪く、予約も少ないので急きょお呼びが彼にもかかったとのこと。私まで引っ張り出されたわけだが、出し物は結構面白かった。絵の師匠と弟子のやり取りをお題にした「雀が三羽」ともう一題(お題は忘れたが)、ライブハウスで聞く落語というのも珍しかったが、話芸の楽しさを味わった夜だった。
ウッチーには、友人のピアノを調律する調律師を紹介してもらったお礼もあったので、落語会チャージとお酒を私が奢ったが、お返しにということで、すぐ近くの彼行きつけのカラオケ・スナックに誘われ、私も久しぶりにカラオケを楽しんだ。常連さんらしきお客が3組来ていて、次々と歌を披露していたが、皆さん歌いなれているらしく、なかなかの美声だった。私も、お姉さまにデュエットをお願いしたり、お兄さんの歌にハモリを入れたり、楽しませていただいた。「あの~、業界の方ですか?」と訊ねられ、「いえいえ、ただの歌好きです~!」などと答えて、訳もなく盛り上がってしまった。この夜歌ったのは、ウッチーが「その名はフジヤマ」(アントニオ古賀)と「ダンシング・オールナイト」(もんたよしのり)など、私はリクエストされた「リバーサイド・ホテル」(井上陽水)と「手紙」(由紀さおり)、「恋の町札幌」(デュエット)など...狛江の夜は更けていくのだった。

鳴り物入りで盛り上がっているウッチーと、歌の上手なお姉さま二人連れ、カラオケ店「この指とまれ」にて。






夜のお酒が続いた日の翌朝は、こんな風な朝食がいいですね!
ブルーベリーとラズベリー、ブラックベリーとストロベリー、ベリー尽くしにヨーグルトをかけて、まず最初に頂けば酵素もたっぷり!










「かようかい」も今年最後の日が24日(火)だった。よくもまあ飽きずに、毎週この店゛椿・珈琲店゛に集ったものだ。スタートしてからちょうど3年間が経った。会員も、やむを得ない事情でお休みすることはたまにあるが、ウッチーもイズミちゃんも私も、またハジメちゃんやタカコさん・ヒサコさんもタッキーやサイトウさん(京都や地方の撮影時は休み)も皆さんは大体毎週顔を出す。
シゲコママのおいしい手料理(結構ボリュウムたっぷり!)をいただきながら、お酒も季節ならではの飲物(日本酒熱燗やら焼酎お湯割り)などを飲みながら、店置き(マスターが集めてきた)のギター・ベース・トランペット・鳴り物などを演奏して、お店置きの歌本(歌詞記載)をめくりながら歌を楽しんでいる。この夜は、クリスマス・イブということもあって、イズミちゃんオリジナルの「南の国のクリスマス」を歌ったり、「きよしこの夜」や「クリスマス・イブ」(山下達郎)なども飛び出した。

動物頭飾り(キリン・シマウマ子猫など)をつけて盛り上がるタカコさんとイズミちゃん、ハジメちゃんとイズミちゃんは黒の正装でした。
明日28日(土)は、地元のライブハウス・add9th 恒例の「年末貸切日」で、常連さんたちが集まり、セッションや歌・演奏の披露で盛り上がる夜だ。ウッチーから、久しぶりに来ないか、という誘いがかかっているので、私も皆さんと楽しんでこようかと目論んでいる。
おかげさまで、いい音友や趣味友たちに恵まれて、楽しい日々を送らさせてもらった一年だった。
今年を一字で表すとしたら? とYKさん(健康オタクの)に問われて、私は『楽』と答えた。大した病気もせずに、健康に過ごすことができた日々だったが、仕事と家事とギターの弾きすぎで右肩と右腕に疲労がたまり、ケアしながらの一年でもあったが、それも大分回復してきたのでほっとしている。
このブログを覗いていただいている皆様にとっても、来年がまた健康に恵まれたよき年であることを願いながら、今年の最後のブログとしたいと思う。

夕陽を浴びた雲がたなびく向うに富士山のシルエット、多摩川堰堤の定点観測の地点より 。

2013年12月19日木曜日

読売ランドのX'mas ジェルミネーション


遊園地全体を色とりどりのLEDライトで飾ったクリスマスのイリュミネーション、とても鮮やかな色だった。 All Phot by TAKA 

11月に、六本木のミッドタウンで、電子音楽に乗った素敵なブルー・イリュミネーションを見て楽しんだが、今年はぜひ見てみたいと思っていたクリスマスのイリュミネーションを見に、読売ランドへ出かけてみた。光のアーチスト、石井幹子プロデュースによるイリュミネーション、というのも関心があった。寒波到来のとても寒い夜だったが、帽子・マフラー・手袋・ホットカイロで完全武装して行ったので、さほど寒さは感じなかった。

読売ランドのHPによると、『石井幹子デザイン事務所が開発した世界初の7色のジュエリーカラー (ダイヤモンド、ルビー、アンバー、トパーズ、エメラルド、サファイア、アメジスト)を 基調とするLEDを使ったイルミネーション。』(ジェルミネーションはジュエリーとイリュミネーションをプラスした造語)との案内が載っていたが、遊園地の木々や建物、各種アトラクションを飾ったイリュミネーションは、スケールが大きく、色も鮮やかで、とても豪華な感じがした。

 □遊園地のシンボル:大きな観覧車は、満席のお客を乗せてゆっくりと回っていた。
遊園地に入ってみると、若いカップルや家族連れが、人気のアトラクション(ジェットコースターやメリーゴーランド)の前に列を作り待っているのを見て、「あっ、ここは遊園地なんだ!」と改めて気付いた。イリュミネーションだけを見に来るお客は少なかったかもしれない。あまりに広い遊園地なので、「光と音と噴水のファンタジー」や「音楽と連動して動く光のファンタジー」などは見られなかったが、七色の光と壮大なスケールのイリュミネーションを歩きながら見て回り、この季節のファンタジーを楽しむことができた。
 □中央の花を囲むパープルライトがきれいだった「ラブ・ストリーム・エリア」
恐らく、何百万個のLED電球を使って、この広い遊園地全体を飾ったと思うが、豪華な光の競演に費やした予算もかなりなものだと推察した。車でご一緒したYKさんと、「今日が最終日みたいよ!」と言って楽しんだが、後で確認したら、2月16日まで続けていることが分かった。クリスマスとニューイヤーを通じて、4ケ月半(11/1~2014.2/16)のロングランで楽しめるのだ。
ただ、中庭のさほど広くないスペースをキャンバスに見立てて、ブルーライトの立体的な光の動きを電子音楽に乗せて展開したミッドタウンのイリュミネーションは、とても洒落ていて都会的だったことを思い起こした。対照的な2つのイリュミネーションを見ることができたのも、今年の収穫だったと感じた。

2013年12月10日火曜日

新パソコン・LIFEBOOK WA1/k を使ってみる



明るいライムグリーン・カラーのボディにした新パソコン(左)、右は今まで使っていたシルバー・カラーのパソコン、両方とも富士通製のノートタイプ 
Photo by TAKA

新しいPCを使った第1回のブログだ。LIFEBOOK WA1K は、Windows 8 64ピット版搭載・メモリー:8GB・HDD:750GB、Office Personal 2013 が入った標準タイプだ。メモリーとHDDは、少し増やしてある。Web Store のアウトレットで購入した。 

前のPCは、2004年12月に秋葉原のPC中古ショップで入手したもので、FMVNB55H/TJ というタイプ(2004.04夏モデル)、Windows XP HomeEdition SP 版搭載・メモリー:256MB(後で500MB増量)・HDD:80GB だったから、よくもまあこのスペックで9年間も使ってきたものだ、と自分でも感心している。このパソコンは゛当たり!゛で、大きな故障もなく使い続け、メーカーの修理パーツ保管(6年)が切れてしまうので、オーバホールしてほしい、というメーカーの要請で点検し、そのまま使い続けていた。購入当初、ビデオテープ全盛の時代だったから、PCに搭載されたTV受像機(アナログ)とビデオ・レコーダーを使って、地上波TVの歌番組や衛星(CS)放送の番組を録画したり、編集したりして、結構楽しめた。
また、インターネットの拡がりを利用して、ブラジル・ラジオ局に直接アクセスし、ボサノヴァを聞いたり、好きな曲をダウンロードしたり、著作権にあまりシビアでないブラジルの音楽は、ほとんど日本でPCにコピーできた。今でこそ、インターネット通販が一般化して、楽曲のダウンロードは有料が当たり前だが、過渡期の幸せな経験だったかもしれない(ほとんど、ファイル化してPCに残してあるが。)

しかし、YouTubeなどのインターネットの検索サイトの急速な拡大や、高画質写真などの普及により、画像も動画もファイル・データは格段に重くなってきた。それを編集しメール添付で送るにしても、動画サイトにアップロードするにしても、瞬時のデータ処理には大量のメモリーを必要とする。
現に前のPCでは、仮設メモリーの容量がオーバーフローして、動画の映像や音声が切れたり、編集途中のファイルが動かなくなったりして、立ち往生するケースがしばしば出てきていた。これはもう、PCの替え時かなと思案することがあった。
けれども、Windows Vista やSevenの使い勝手の悪さを知っている私は、XPの使いやすさと高機能処理能力を愛してきた。特に、画像ソフトの「Windows Picture Manager」の編集機能は抜群で、自分で撮影したデジカメ写真を、自分の目で見たようなナチュラルな画像に編集し、このブログにもたくさん掲載してきた。

来年の3月で、メーカー側の一方的な事情により、XPはサービスが終了になるという。何とかサービスを残してほしいと思うのだが...ウィルス対策を必要とするインターネットやメールサービスは無理かもしれないが、主要機能は新PCで行い、前のPCでの編集機能残しておいて、当面は2台をうまく活用していく方法もとれるだろうと思っている。

おおよそ半年毎にPCのデータを整理してバックアップしているが、移し替えた前PCのデータもほぼ新PCに収まり、動かしてみると処理スピードは確かに速い。インターネットの検索や、ブログHP制作もスムースだ。まだ触り始めたばかりで、ソフトの使い勝手ページ・レイアウトがわかりにくいものもあるが、少しづつ慣れていきたいと思っている。

さあて、3日ばかりPCに掛かりきりだったので、今夜はこれから「かようかい」に出かけて、歌とギターとお酒で、少々頭をほぐしてこようか!

2013年12月7日土曜日

第5回ザ・タペストリー・ライブ(その③第3部)




第3部は、各メンバーが赤のクリスマス色を身につけて、ステージに上った。All Photo by Aoki・Nakken and TAKA
 
 鈴をシャンシャン鳴らしながらの『ジングルベル』で、クリスマス・シーズンの雰囲気を醸し出しながら始まった

第3部のトップは、バンド・オリジナル曲の『愛とも知らないで』だった。作詞:TAKA、作曲:QP村山のコンビは

、他の2曲:『君に酔ってしまいそうな夜』と新曲『叶わぬ恋』(ともに、作詞:QP村山、作曲:TAKA)を加えて

計3曲のオリジナル曲を、この3年間の活動中に生みだした。これは、当初全く予想もしていなかったことだ。

加えて、『愛とも』と『君酔い』(バンドメンバーは縮めた愛称でこれらの曲を呼ぶ)には、2人の追っかけコーラス

が入って(原ちゃんとhirokoさん)、歌を盛り上げてくれるアレンジとなった(コーラス曲はもう1曲『アンチェイン

・マイ・ハート』があるが)。ただし、前の2回のライブを経ても、コーラス隊のハーモニーはなかなか仕上がらず、

2人の呼吸もいまひとつだったのが、リハを重ねた結果、今回のライブでは息が合って聞ける様になった。

時間が掛かったが、やはりコーラスの掛け合いが入ると、曲のハーモニーが拡がるので、歌っている私も

気持ち良く曲に乗れた。 コーラス隊と一緒に『君酔い』を歌うTAKA(下)


『大きな愛』(ボサノヴァ・バラード)、『サニー』(乗りのいいR and B)、

とタペストリーらしいバンド曲が続いた後、マッキーが『雪の華』(中島美嘉歌)を、

私のGt伴奏でサックス・ソロ吹きした。リズム隊は抑え気味にして、AsとGtのインスト

曲という演奏スタイルは初めてだったが、この静かなバラードには向いていた

と思う。会場に艶やかなサックス・メロディが流れ、冬の季節感を呼び起こして

くれた。


談笑するトオルちゃん(左)とMG君(右)、後方は、IHさん(左)、GTさん(中)、
KTさん(右)(フォト・左中)。



この3年間のバンド活動の中で、コアメンバー達はレパートリーを増やしながら、

ジャズやボサノバ・R and B などの基本的な演奏スタイルを作ってきた。例えば、

1部の『枯葉』では、Fl・As・Baのテーマ・アドリブ・ソロ演奏を入れながら、

Vo とDrの4バースも加え、全体としてバンドのハーモニー作りを目指した。

そして今回その成果が発揮されたのは、『イパネマの娘』と『キャラバン』だった。



ボサノヴァの名曲・『イパネマの娘』は、テンションコードのシンコペーションに乗り

ながら、Gtのイントロ→①TAKAのVo→②マッキーのAsテーマ・ソロ→③ASアドリブ・

ソロ→④TAKAの日本語詞Vo→Asのエンディング、という構成で演奏された。世界中

で演奏されているこの曲でも、ザ・タペストリーならではのスタイルで披露できたのは

良かったと思う。


久し振りに人前に現れたYG君と話がはずむhirokoさん、同期生の来場者はそれ
ほど多くなかったが、会場の各所で楽しそうに交歓する姿が見られた(左下)。






第3部の最後に演奏したのは、ジャズの名曲『キャラバン』(デューク・エリントンと

J.ティゾール作)だった。QP村山の発案でこの曲に取り組んでみたものの、難度

高い、しかも西洋音階にない摩訶不思議な東洋的なサウンドとリズムを作り出す

のはとても大変だった。しかし、何としてもこの曲を物にしたい、という各メンバーの

努力で、何とか本番に間に合わすことが出来た。Dr・Baのイントロ→①TAKAのVo

→②シロー・Fl(テーマ)とマッキー・Asのアドリブ・ソロ→➂QP村山のDr・ソロ→

④VoとAs→End、と言う進行の中で、ハイライトは3分間を叩きまくったドラム・

ソロだった。会場は沸きに沸いて、演奏が終わると拍手とブラボーコール、そして

「アンコール!」「アンコール!」の声が会場に溢れた。 ドラムのソロ演奏に集中
するQP村山(右上)




世にも奇遇のこととは言え、この日来場されたGTさんが、高校時代に数学を教えていただ

いたKG先生の姪御さんだと判明。ステージに上がって挨拶していただいたが、皆さん、

懐かしくもうれしかったに相違ない。(中上)














高校のブラスバンドの先輩達が聞きに来てくれた。左よりKTさん、TIさん(元パイロ

ット)、MJさんのお三方。ライブ後の打上会もお付き合いいただいた。MJさんからは、

私の歌に対して、「譜面を見ると下を向くから、一切見るな!」との辛口指導をいただい

たが、励みとして精進したいと思う(中下)。









第3部は、ラストに向かって次第に盛り上がっていくという理想的な流れになった。アンコ

ール曲は用意していた『闘牛士のマンボ』だった。高校時代のブラバンで、この曲を演奏

するマッキーはスター・プレイヤーだったが、同期生にとっても懐かしい曲だ。バンドの

伴奏、私のフラメンコ・スタイルのGtソロに乗って、彼は熱気溢れるサックス演奏を

繰り広げた。演奏が終わると、万雷の拍手と掛け声が会場から沸き起こった。そして再び

アンコールの声と声。「シャンソン歌ってくれ~!」、「ボサノヴァやってよ~!」、「何でも

いいから、早くやれよ~!」 ! ! !...この時、私はこのライブの成功を確信した。

こんなに沢山の方に来ていただき、アンコールの歓声と共にライブを終了できた

喜びは、バンドのメンバー一同も同じ思いだったと思う。実際には、会場の時間

の都合もあり(本音を言うと、次のアンコール曲は用意してなかった!!)、エンディ

ング・テーマの『A Train』を演奏して、2時間半のライブを終了とした。

万雷の拍手に、満面の笑みで応えるマッキー(As)、コンマスの重責も果たしてくれた(下)。



しかしながら、まだまだ課題は残っている。3年間のバンド活動の中で、一応バンドのスタイルは出来てきた

ものの(ピアノがいない弱点もあるが)、今だにバンド全体のハーモニーが作れていないのだ。個々のプレイ

ヤーには、セミプロ級のメンバーもいるが、本来のジャズのスウィング(Swing)も、ボサノヴァのグループ

(Groove)も充分に出来ていない。R and Bのリズムの乗りもまだまだだ。その曲その曲に合わせたバンド

全体のリズムを作り出し、各プレイヤーをリズムに乗せていく役割のリズム隊には頑張ってほしい。また、フルート

・トランペット・コーラスのブラッシュ・アップも課題だと思っている。このようなバンドの現状で、お客様に

負担いただく有料ライブ、という開催スタイルも、検討の課題だと思う。幸いに、本格的インド料理のおい

しさと飲み物のお蔭で、今回は我々の拙い演奏がセットされても、4,000円の負担への対価としてバランスは

取れたとは思うが、今時のお客様はシビアだから、いつ何時「もう、あんなライブにはいかないよ!」とも言わ

れかねない。昨年秋の六本木でのライブでは、高い金額と貧弱な料理、下手以前の歌と演奏で、我々は

手ひどい失敗を経験しているのだから。

今回の会場では、PA担当をお店所属の杉田さんにしていただいた。演奏途中で、Gtアンプからハウリングが

出る一幕もあったが、Drのシンバル交換や全体のサウンド調整をしていただいたおかげで、会場への音出し

は良いレベルで届いてよかったと思う。この場を借りて御礼申し上げたい。

そして、我々の拙い演奏にもかかわらず、いつも温かい声援を送って下さる来場の皆様には、深く感謝申し

上げたい。プロでもないし、とても入場費など頂けるバンドでもないのだけれど、音楽を通して、60代後半の

おじさん・おばさんたちが精一杯・元気に楽しく、歌い・演奏する姿を見ていただきたくて、また音楽を愛

するメンバー達・お客様たちと楽しい時間を過ごしたくて活動していることを、どうぞこれからも応援して

いただく様、お願いしたいと思う。

<第3部演奏曲>
 シーズン・テーマ:ジングルベル
1.愛とも知らないで(TAKA歌+Cho)
2.大きな愛(シローFl )
3.Sunny(QP村山歌)
4.雪の華(マッキーAs)
5.イパネマの娘(All Members)
6.Caravan(All Members)
アンコール曲:闘牛士のマンボ(マッキーAs)
エンディング・テーマ:A Train


同期生KS君の係わるお店で開かれた打上会、皆さんご機嫌でした。

<この項・終わり>

2013年12月5日木曜日

第5回ザ・タペストリー・ライブ(その②第2部)


第2部は、AYAさんとハワイアン仲間の歌と演奏でスタートした。All Photo by Aoki・Nakken and TAKA


ハワイアンお得意のAYAさんの歌とウクレレ(左上)

第Ⅰ部後の休憩を挟んで、第2部は『モキハナ・ララバイ』と『マウイガール』のハワイアン曲で始まった。

AYAさんのウクレレ弾き語りに、3人の女性コーラス弾き語りが入って、ゆったりとしたバラードと、軽快な

テンポのリズム曲が会場に流れた。今回の3部構成のライブ・ステージは、第1部がコアメンバーとコーラス

によるレパートリー曲、第2部は、お客様とゲストメンバーによる歌と演奏、第3部は、再びコアメンバーと

コーラスによる新曲・意欲作への挑戦、という趣向で構成された。従って、第2部は、歌と演奏の上手い下手

は問わずに、一緒に楽しく音楽をやろうよ!という趣旨でゲストメンバーに出演してもらった。


次に登場したタケちゃんの出し物は『荒城の月幻想曲』、

懐かしい歌唱曲をAYAさんの伴奏でハモニカ・ソロ吹き

をした。

AYAさんに紹介されるタケちゃん(左中)



TAKAの『叶わぬ恋』を挟んで、原ちゃんが登場した。『テネシー・ワルツ』だ。

この日のために、熱心なリハをくり返してきた彼女は、このジャズ曲をバンドの

リズムと演奏に乗って、とても気持ちよく唄った。歌は英語でⅠコーラス、

転調した間奏は、マッキーのAsソロに、タカオちゃんとナッケンのツイントラン

ペットを重ね、再び歌に戻ると後半を日本語訳詞で歌い、最後は歌部分を

くり返して、ルパートで歌い上げた。バンドメンバーの伴奏力を活用して、多彩な

表現を獲得できた彼女は、このライブをほんとに楽しめたようだと感じたのは、私だけ

ではあるまいと思う。 ヨッシーに紹介されてステージに上がる原ちゃん(右上)


その原ちゃんにハモリを入れてもらい、歌謡曲の『伊勢佐木町ブルース』(あの、

青江三奈の!)を歌ったのはhirokoさん、本番直前までリハが続けられたが、かなり

の難産だった。プロでも難しい半音続きのメロディをものにするのは大変だったが、

ここに強力な助っ人が現れた。トオルちゃんが、「アッハーン!」、「ウッフーン!

というため息部分を買って出てくれたのだ。本番では、バンドのリズムに上手く

乗って歌うことができた。会場のお客さんも大喜びだった。後で聞いたら、「この

日のためにヴォーカル・レッスンを受けたり、カラオケマイクで歌い込んだりした」

という彼女なりの練習が実を結んだのだと思う。「この次は、『天城越え』をやって

ね!」と、AK君からリクエストされたと彼女は言っていたが、果たして次回はどう

なりますかね?  マイクの使い方も様になってきたhirokoさん(右中)

「自分勝手にやらせてもらってます。」と言いながら、このバンドで歌を1番楽しんで

いるのはトオルちゃんかもしれない。「『伊勢佐木町~』のアハン・ウフンなんか

やっちゃって、俺は困るよなぁ~」とぼやくのも、彼は現役有名女子大・理事長だから、

女子学生に示しがつかないのだ! (私は知りませんよぉ~。)

学生時代にフォークバンドで歌っていた彼は、カラオケ好きで歌は良く歌うが、バンド

伴奏で歌うのはこのバンドに加わってからだった。今回の小椋桂の名曲『さらば

青春』は、アコースティックGt伴奏の軽快なリズム曲、私のGt伴奏に乗って、見事に

歌ってくれた。カラオケで何度も練習したという好きな曲だけあって、乗りの良さが

抜群だった。こんな風にバンドと一体となった曲表現が出来るのは、バンドに参加

する醍醐味かもしれない。

今回は、少しだけビールを控えたと言うトオルちゃん(右下)、気持ちよく歌いました。


第2部最後に登場したのは、新加入メンバーのタカオちゃん(左)とナッケン(右)、ジャズの名曲『シング・

シング・シング』をツイン・トランペット(デュエット)で演奏した。約半年のリハを続けてきたとは言え、2人とも

何十年ぶりに吹くトランペット、元吹奏楽団員も初めのうちは全く音が出ない゛トホホッ゛状態だったと。

コンマス・マッキーの指導を受けたり、カラオケボックスで練習したりして2人はこの日を迎えた。多少お互い

の呼吸が揃わない箇所もあったが、バンド伴奏に力をもらって、最後まで力強いトランペット音を響かせて

吹き切ったのはよかった。「練習のときは良かったのだけれどもなぁ?」と、後でタカオちゃんは言っていたが、

ライブ本番で練習の力の70%も出せたら上出来だよ、ということを励みして、これからもトランペット吹きを

続けてもらいたいと思う。

<第2部演奏曲>
1.モキハナ・ララバイ(AYA歌)
2.マウイガール(AYA歌)
3.荒城の月幻想曲(タケちゃんHm)
4.叶わぬ恋 (TAKA歌)
5.テネシーワルツ(原ちゃん歌+Tr)
6.伊勢佐木町ブルース(hiroko歌)
7.さらば青春(トオルちゃん歌 )
8.sing sing sing(タカオちゃん/ナッケンTr)


カレーと焼きたてナンなど、この店の料理を食べながら歓談するNA君(左)とKR君(中)、そしてKZ君(右)、

久し振りの顔合わせに話がはずんでいた。

<この項続く>

第5回ザ・タペストリー・ライブより(その①・第Ⅰ部)






バンドメンバー5人にコーラス2人が加わって、TAKAが歌うのは、「君に酔ってしまいそうな夜」、
左より:QP村山(Vo・Dr)、ヨッシー(Vo・Bj・Mc)、AYA(Ba)、マッキー(As)、TAKA(Vo・Gt)、
原ちゃん(Ch)and hiroko(Ch) All Photo by Aoki・Nakken and TAKA

昨年の6月(第3回)に引き続いて、第5回のタペストリー・ライブが、同じ新宿会場のレストラン・パペラで

開催された(11/30)。土曜日の昼下がりに、本格的なインド料理と美味しい飲み物をいただきながら、同じ

高校の同期生と先輩、友人・知人も一緒になって、音楽を楽しもうという集いだった。5人のコアメンバーで

スタートした我等がバンドは、ゲスト・メンバーの加入者が次々と増えて、結成満3年で13人(1人活動休止中

を数えるに至った。平均年齢が66.7歳という、誠に稀有なバンドである。当日は、来場客が41名(バンド

メンバーを加えて)となり、レストランの席も満席で、ステージを経るごとに大盛り上がり、本当に楽しいライブ

となった。この日のために、メンバー達は月2回(11月は3回)のリハーサルと個人練習を5ヵ月間行って、

入念な準備をしてから、ライブ当日を迎えた。

オープニングテーマ曲:『A Train』の軽快なジャズで始まった第Ⅰ部で、ヨッシーは

2曲のジャズ曲を披露した。時折ジョークを交えた彼の軽妙な司会振りは定評が

あり、各曲進行のスムースな運びは彼の力に負うことが大だ。大学時代は、デキシー

ランド・ジャズにどっぷりと浸かり、Bjを弾いていた彼は、落ち研にも所属して

いたというから、喋りも滑らかなのは頷ける。現在も、「日本ルイ・アームストロング

協会」の理事をしながら、ジャズライブのMCをしているだけあって、古いジャズを

歌わせると、とても乗りがいい。この日も『ビル・ベイリー』と『オン・ザ・サニーサイド

・オブ・ザ・ストリート』を弾き語りし、合間にソロ演奏も挟んだ。演奏中に客席から

拍手が飛んで、お客が楽しんでいるのが伝わってきた。ひなびたアメリカ南部の

訛りを感じさせるような英語の唄は、彼の真骨頂だろう。曲目によってはBjを置いて、

カバサやシェーカーでリズム隊に変身する

黒のハンチングと黒地に赤い水玉の蝶ネクタイが決まっていたヨッシー、バンジョー
抱える姿も様になってきた。


このバンドの看板プレイヤーのマッキー(As)は、各曲のテーマソロ・アドリブ・サブ

メロ吹きのすべてに参加すると共に、コーラス・デュエットや他楽器(フルート・トラン

ペット・ドラム・ベース・バンジョー・ギター)が加わる曲構成と進行をコンサート・マス

ターとして仕切った。その、時には厳しくも丁寧な仕事ぶりに、メンバー達の信頼は厚い。

現在も、他のビッグバンドやジャズバンドに所属してサックスを吹く日々だが、第3部

では、しっとりとしたラブ・バラードの『雪の華』(中島美嘉唄)をTAKAのギター伴奏で

吹き上げ、また、アンコール曲の『闘牛士のマンボ』のソロでは、来場者の大きな

拍手とブラボー・コールが止まなかった

長身のすらりとした体型から流れ出すAsのメロディに、会場の女性から゛素敵っ!!゛
の声援が飛んだ(うらやましぃ~!)



さて、リズム隊の要はドラム担当のQP村山だ。このバンド以外でも、2つの

(3つの?)バンドでバンマスをしている彼は、定期的に横浜のライブハウスで

ライブ出演をしているだけあって、最近のバチ捌きぶりも板についてきた。

その乗りのいいドラムで、第3部の『キャラバン』では、3分近いドラム・ソロを

披露した。多彩なバチ捌きから醸し出される打音は、とても迫力があり、来場者

からの大きな声援が飛んだ。加えて、゛唄うドラマー゛として、大好きなR and B

曲:『アンチェイン・マイ・ハート』と『サニー』の2曲を、ドラムを叩きながら

披露した。歌ドラの曲が間に入ると、他曲とのメリハリが付くので、これからも

レパートリーを増やして欲しいと思う

赤と黒の格子柄シャツにベスト、ハットとモノトーン・スカーフも決まっていた
QP村山、「あれっ、今日のゲスト・ドラマーは、中尾 彬?」の声も!



シロー(Fl・左)は、バンド曲・4曲のパートとデュエット吹きに参加すると共に、

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』と『大きな愛』2曲(共にボサノヴァ・アレンジ)の

テーマとアドリブ演奏に挑戦した。『大きな愛』は、前回のライブ(今年6月・経堂

ピックにて)に次ぐ2度目の演奏だったが、トム・ジョビン作曲の流麗なテーマ

・メロディが、ようやく聴ける様になってきた。アドリブについては、まだまだ課題

が多いが、自分自身の中から湧き上がってくるメロディを、テンショ・コードに乗せ

て自在に吹けるようになると、もっと良くなると思う。また、バンドのAsやGtと呼応して

ハーモニーを作っていくには、他楽器の音をよく聞けるようになることが大切。でも

、前回ライブに較べると、大いに進化しているので、バンド・ハーモニーの一角を

担う貴重なプレイヤーになってきた。『叶わぬ恋』の、マッキー(As)とのデュエット

良かった。



私TAKA(Vo・Gt)は、今回バンド曲のGt伴奏と歌、第2部のゲストメンバー

たちのGt伴奏、そして、オリジナル曲・『君に酔ってしまいそうな夜』、『愛とも

知らないで』、新曲『叶わぬ恋』3曲のGt弾き語り、『イパネマの娘』のポル語・

日本語訳詞の歌をやらせていただいた。このライブに臨むにあたって、私は

自分が唄う歌は、ぜんぶGtを肩に掛けて立って唄おうと決めていた。私の師匠

のボサノヴァ・アーチスト:中村善郎の教えは、立ちこそはしないが、『譜面見るな、

Gtのフレット見るな、リズムを取るな ! 』というものだった。つまり、すべてを空でこな

せるようにして、心を込めて曲世界に集中してパーフォマンスせよ、ということだ。

この達人の域に達するには、まだまだ修行が足りないのは解かっているが、今回、

半分くらいは譜面を見ずに曲表現に集中できた気がする。スムーズなGt和音の

バチーダと、柔らかでいてもよく声の通るヴォーカルを目指して、これからも表現を磨いていきたいと思う。

<第Ⅰ部の演奏曲>
オープニング・テーマ:A Train
1.Bill Baily(ヨッシー歌) 
2.Autumn Leaves(All Members)
3.Fly Me To the Moon(シローFl)
4.On The Sunny Side of  the street(ヨッシー歌)
5.君に酔ってしまいそうな夜(TAKA歌+Cho)
6.Unchain My Heart (QP村山歌+Cho)

同期生のMT君(左)と毎回我等がライブに駆けつけてくれる同級生

のIS君(右)が、ほんとに久し振りに会に来てくれたHTさん(真中)を囲

んで楽しげに談笑中(後方はメガネのタカオちゃんとネクタイのナッケ

ン)。HTさんは、学生時代と変わらず、すらりと背が高くおきれいでし

た。ライブ後の打上会では、『オール・オブ・ミー』をぜひ聴きたかった

のに! と、IS君に迫られてしまった。

休憩時間中に撮っていただいたご機嫌なスリー・ショット。MG君(左)

は、学生時代の私の親友、AK君(右)は我等がライブによく来てくれ

る同期生の音楽好き。後方はhirokoさんの絵友達KTさん姉妹

(左)とSHさん(右)。美味しいお酒と料理も入って、皆さんとても楽しそ

うでした。

MG君の知人のKOさん(左)とIJさん(右)、とても音楽好きな方で、私のTAKA BAND

 のライブにも来ていただいている。物静かなKOさんと、ラストの『闘牛士~』の時

には、写真を撮りながらマンボを踊っていたIJさん、ライブを楽しんでいただけた

ようです。










<この項続く>