2013年1月31日木曜日

雪を見ながら温泉に浸かる=越後大湯温泉ぶらり旅



しんしんと一日中降る雪、越後の雪はふわふわと湿って大粒(宿の窓から見た雪)
 All Photo by TAKA
10日程前に春を訪ねて、東伊豆・爪木崎に野水仙群を訪ねたばかりだが、゛雪を見ながら、一日中温泉に浸かる...゛というのも、とても風情があるし、またリラックスできるので、今回も越後の大湯温泉に出かけてみた。
上越新幹線に乗って、長いトンネルを抜け越後湯沢に入ると、そこは一面の銀世界だった。そのまま浦佐まで行き、新幹線を降りて改札口を出ると、宿の車が迎えに来てくれていた。正月過ぎのこの時期は、温泉客が少ないので、連絡しておくと宿の運転手さんが出迎えてくれる。誠にありがたいことだ。
途中、除雪車が積もった雪を道の両側に回転シャベルで吹き飛ばすのを見たりして、30分ほどで宿に着いた。昨年からの大雪で、積雪は2,5メートルほど、まだまだ積もりそうだ。この日も終日雪が降っていた。



大湯温泉は、1300年の歴史を持つと言うから、相当に由緒のある温泉だ。泉質は単純泉だが、さらりとしていて、長く浸かっていても湯当たりがせず、ぬめりも少ない。宿泊したM旅館の温泉成分案内によると、弱アルカリ性でマイナスイオンをたっぷり含んだ源泉水は、筋肉・神経・関節等の痛みを和らげ、消化器系や冷え性などにも効果あり、疲労回復と健康増進を促すと言うから、誠にうれしいかぎりだ。

宿にいる間、屋上の二つの露天風呂と大浴場に繰り返し入ったが、身体が次第にほぐれていき、とかとかと温まっていくのを実感した。お風呂から上がると、部屋で横になって一眠り。その繰り返しだけだが、しんしんと降る雪を眺め、ふわふわと落ちてくる大振りな雪片を見ているだけで、時間が過ぎていく。
至福のひと時...
上):舞う雪を見、時には雪を浴びながらの温泉浸かり、一面の雪で山々も見えない。
下):晴れていれば、魚沼三山の雄峰・駒ケ岳が右方に望める。(このフォトは、前回2年前の2月に来たときのもの、快晴の日和だった。



大浴場は、やや高めの温度。湯槽を出たり入ったりの繰り返し。朝風呂もまた気持ちがいい。
(このフォトも前回のもの。外気温が零度以下なので、窓もカメラのレンズも曇ってしまい、撮ったフォトは何がなんだかわからん映像になってしまった ! )
私が利用した宿泊プランは、「もっと温泉へ行こう、2食付格安☆7,800円」というものだったが、宿の夕食は、四元豚のしゃぶしゃぶ鍋・虹鱒の丸ごと塩焼き・切り身鱈のあんかけ煮・山芋の千切り・虹鱒と鮭の合いの子の刺身などに、ご飯・味噌汁(お代わり自由)。朝は、日本の正しい朝食、という感じで、温泉卵・味付け海苔・ふろ吹き大根・ハムサラダ・おしんこなどに、ご飯・味噌汁付き。ご飯をお代わりして、しっかりと食べてしまった。時節柄の割安価格だが、旅館の宿泊料として、12,000~15,000円と言われてもおかしくない料金だと思った。
まあ、こんな極寒の時期に、越後の豪雪地区の温泉に出かけるのも、結構酔狂な輩でなくては行かないだろうから、ちょっと役得があってもいいだろうと思う。
帰路の宿から浦佐への道も、宿の車で送ってもらい、途中にある「みちの駅・ゆのたに」寄って、お土産を買い求めた。前回ここで、「ヤスダの飲むヨーグルト」を入手してその美味しさにすっかり嵌ってしまった私は、近所の食品スーパーにもこのヨーグルトが置かれているのを発見し、時々購入している。これも、旅の効用か。
今回は、地元狛江のかようかいのメンバー達へのお土産に、越後の銘酒「緑川」の吟醸酒と、それを使ったケーキを買った。宅配便で届けてもらうよう手配して再度車に乗って駅まで。運転手さんにはすっかりお世話になった。浦佐から在来線で小出まで行き、小出駅から大湯温泉へのバス便を利用することもできるが、今回は楽をさせてもらった。                           地元では、「緑川」の人気は、「八海山」や「越の寒梅」よりも高い。お酒の種類も豊富だ。「八海山」が美味しくなったのは、10年ほど前に「越の寒梅」を仕込んでいた杜氏が、「八海山」に移ってからだ(以上、運転手さんの情報による)。
白銀の越後湯沢を出てトンネルを抜けると、そこは陽光輝く快晴の関東平野だった。今年は1月半ばに雪が結構降ったが、次第に暖かさが増していく雪のない日常に戻っていくのが、ちょっと不思議に感じたものだった。峠を越えれば、雪の日常がある。日本列島の気候は、土地土地によって誠に千差万別なものだと、つくづく思った。
興味ある方のために、大湯温泉のホームページを載せておきます。
http://www.murakamiya.com/onsen.html

2013年1月20日日曜日

早春の東伊豆、爪木崎の野水仙群を訪ねる


群生する野水仙の丘の前には、整備された遊歩道と満開のアロエの花が咲き連なり、コバルト・ブルーの海と白い砂浜が広がっている。正面の向こうに新島・利島などの伊豆七島を望む絶景が楽しめる。All Photo by TAKA
早春の花旅というと、寒牡丹(上野東照宮や鶴岡八幡宮)、福寿草(京王百草園)、蝋梅(長瀞宝登山)などが関東近辺では挙げられるが、水仙の名所を訪ねるのもなかなか楽しいものだ。新宿御苑、横浜三渓園、鎌倉瑞泉寺などの中でも、伊豆下田の爪木崎は、その野生水仙の群生地として観光の名所で人気が高い。バスツアーなどを利用して訪れる人も多く、300万本と言われる野水仙群を見たくて、久し振りに訪れてみた。
先週の14日・成人の日に全国的に大雪となり、その後も気温の低い日が続いたので、私の住む狛江でも、建物の北側や道路はまだ雪が残っている。下田市の観光案内に電話で訊ねてみたら、爪木崎では雪は降らずに雨だっし、水仙も5部咲きとのこと。丁度「水仙まつり(昨年12/20~1/31日)」を開催中ということなので、お天気もいいことだし、ドライブを楽しみながら出かけてみた。
爪木崎までのルートは、東名高速や小田原厚木道路などを利用し、伊豆半島の東側海岸線(R・135)を、ひたすら南に向かって走ると言うわかりやすい道路だ。
土曜日の朝早く起きて、7時に都内を出発、途中小田原で降りて国道一号に入るのを、秦野まで行ってしまうという ハプニングがあったが、休憩と朝食を挟んで11時頃現地に着いた。
灯台のある丘の東斜面一杯に、野水仙の花が咲き揃っている。辺りには、水仙の花の香りが一杯に漂い゛花酔い゛しそうだ。



車中では、持参したCDを聞きながらのゆったりとしたドライブ。今回はボサノヴァの他に、陽水・ビギン・テレサテンのJ-POPSを用意したが、お誘いした健康おたくのYKさんも、徳永英明の「ヴォーカリスト」を持ってきた。朝の陽光輝く海を左に見ながら、ワインディング・ロードを巡るドライブは、日常とは違った景色を次々と楽しみながらの快適なドライブだった(運転はドライブ好きのYKさんにおまかせ)。
一部が3分咲き、一部が7部咲きの水仙は、丁度見ごろ。快晴のお天気にも恵まれて、素晴らしく見事な眺めだ ! ! 

 □この辺りの海岸は、今井浜や白浜など、砂のきれいなことで知られているが、ここ爪木崎の海岸も白砂と海のコバルトブルーがとてもきれいだ。白雲たなびく快晴の空も美しい眺め。
 □澄んだ海の色を見ていると、沖縄の海に来ているような気分になる。快晴の午前中の光は、その色をより鮮やかに見せてくれた。早起きしてきたおかげだ(三文の徳!)


灯台のある丘に登ってみれば、太平洋の海原に朝の陽光が輝いていた。絶景!!
水仙を堪能した後は、駐車場脇の売店で花を買ったりしてから、すぐ近くの道の駅・「開国下田みなと」に行ってみた。地元のJAと漁協が運営する直売センターと、レストランが入っている大型施設で、駐車場も完備。売店で、エボ鯛の干物と山芋・わさび入り蒲鉾をお土産に買ってから、地魚料理のお店に入ってお昼ご飯にした。マグロの漬け丼(ワカメの味噌汁付き)とカンパチの漬け丼をそれぞれ食べてみたが、魚が新鮮でボリュウムがあり、とても美味しかった(1300/1400円也)。

光を浴びて、透き通った花弁が輝く水仙の花、またひとつきれいな水仙の花姿を見つけることが出来た。
帰路は、来た道を逆にたどって、ワインディング・ロードと午後の海景色を見ながらのドライブ。CDも、今回6枚を聴きながらのリラックスした旅だった。JRと伊豆急を利用しての電車旅も可能だが、下田から爪木崎への足は路線バス(一時間に1~2本程度)、下田市の観光案内などで確かめてから出かけたらよいと思う。
http://www.shimoda-city.info/eve02.html

2013年1月14日月曜日

かようかいの新年会は、きものかい。




今年もかようかいを楽しく ! ということで、着物姿で集った皆さん。前列の茂子ママ、タカコさん、
後列のTAKA、マスター、ハジメちゃん、イズミちゃん(左より)、皆さん素敵です ! 
Photo by Tacky
新年初めてのかようかいは、着物姿であつまろう、ということで、皆さんがそれぞれ、思い思いのきもの着用でやってきた。神輿を担いだりの浴衣や着物を着慣れているイズミちゃんは、さすがに着物が似合っている。マスターやハジメちゃんの着付けも彼がやってあげた。私は着物ケースの奥から引っ張り出してきた紬を、ほんとに久し振りに着た。
皆で軽口を叩いたり、おどけたりも、新年ならではの楽しいひと時(左)





着物を着慣れているタカコさんは、細かい織りの入った白地の召し物で登場、銀髪とよく似合っていました。格子織りのモダンな柄行きの召し物は茂子ママ、しっとりといい感じでした(右)。












二人は、どこかのお店の旦那ですかい?(左)











ちょっと、強面のお兄さん達が来ましたぜ。みな、懐手で、なにやら胸にいち物ありそうな..(右)


正月には、着物を着て、新春歌舞伎を東銀座の歌舞伎座(建てかえる前の)に見に行き、幕の内弁当を食べる、というのが、都心に住んでいた頃の正月の慣わしだった。暮れのチケット発売日に、並んでチケットを買ったのも懐かしい思い出だが、数年続いた歌舞伎見物も、23区外の郊外に移り住んでからは、トンとご無沙汰してしまった。
でも、たまに着物を着るのもなかなかいいものだと思う。ご近所の音楽仲間と、そんなひと時を楽しめたのも、新年ならではのことではあった。

2013年1月4日金曜日

新年のお節料理を美味しくいただく。



何時もの年と変わらぬ我が家のお節料理、今年の健康を願って美味しくいただいた。
Photo by TAKA
自家製のお節料理を作り初めて10年を超えた。都心(銀座や千駄ヶ谷)で仕事をしていた時は、年末には朝早起きして築地の外市場に出かけ、大方食材を入手してから、30・31日にまとめて作る、という段取りだった。最近は仕事も自宅周辺の地域サービスがもっぱらなので、近所の食品スーパー・オオゼキ(私のお気に入り)で、ほとんど間に合わせてしまう。
お節料理には、和食の基本がぎっしり詰まっているので、それを確認しながら一品一品丁寧に作っていく。黒豆の水戻しからはじまり、昆布や海老の煮しめ、紅白ナマスなど、味を確かめながら作っていくのはとても楽しい。新年を迎える気持ちも高まってくるのだ。
今年は、三段のお重に料理を納めた。元日にお屠蘇を飲みながら、やわらかく味が染みた品々をいただくと、今年も健康でいい年でありたいな、という思いがしみじみと湧いてくる。実弟が正月にはやって来て、「旨い、旨い!」と言いながら、粗方平らげていくのだが、聞けば彼も最近は料理に興味を持って、色々作るというではないか。ひとしきり、料理談義を楽しんだ。
例によって、簡単なレシピを載せておきます。
<2013年のお節料理>
黒豆:例によって丹波の黒豆を本味醂と塩・醤油少々でじっくりと煮る。甘味を抑えてマメの味をひき出すと事の外美味しい。マメ(健康)に暮らせますようにとの願いをこめて。今年は予めさび釘を作っておいたので、マメの黒色も一段といい色になった。
海老の旨煮:何時もの生きた車海老が入手できなかったので、やや大振りの冷凍海老を使ったが、これが結構旨かった。煮汁は酒と味醂・醤油でやや薄めの味に。髭が伸びるほどに、腰が曲がるほどに、長生きできるように願う長寿のシンボルです。
蒲鉾の2色サンド:白蒲鉾にはスダチ・スライスと辛子明太子を、赤蒲鉾には青紫蘇とカマンベール・チーズを挟んで。ちょっと華やかなオードブル仕立てで、紅白のおめでたに華を添える。
紅白なます:何時も゛ぶっとい゛三浦大根を買うのに躊躇するのだが、今年は普段の青首大根で作った。人参と共に千切りし、合わせ酢(玄米黒酢・塩)にメープル・シロップで甘味付けした。紅白の色は太古からの平和のシンボル。(以上、フォトお重の左回り下段)
数の子:今年は大振りの数の子を使った。塩抜きした無漂白の数の子の薄皮を向き、漬け汁(出汁・醤油・味醂の薄味)に半日漬けて出来上がり。単純な料理だけにごまかしが効かない。子沢山の子孫繁栄を願う縁起物です。
昆布巻き:サーモンの切り身を日高昆布で巻いて、煮汁(出し汁・酒・黒酢/ 味醂・醤油)でやわらかくとろける様に煮込む。昆布は゛よろこぶ゛につながり、一家の繁栄を願う。

サーモンと白身魚の青紫蘇サンド:白身魚の刺身は鯛・ブリ・平目・カンパチなどお好みで。ラップを引いた上に、スモーク・サーモン/ 青紫蘇 / 鯛 / おぼろ昆布 の順に4~5段重ねる。食べる時は、スダチをひと絞りし、剥がしながらいただく。素材の旨味がハーモニーする好例。

田作り(ごまめ):フライパンで水気をとばしたごまめを、煮詰めた照り醤油(出汁・醤油・味醂・洗双糖)にからめる。かりっとした歯ごたえが身上。ゴマメは豊作を祝う縁起物だ。(以上、上段)


お節料理は、その家ならではの味があるので、正月に訪問したりお呼ばれして、いただくのも楽しみだ。Aさん宅でいただいた田作りが、パリッとして美味しかったので、作り方を訊ねてみたら、゛オイルヒーターのデロンギの上に半日乗せて乾かした゛とのこと。う~む、なかなかやるなぁ、と感心したものだ。
2日の夜のNHK・TVで、たまたま『和食が世界遺産~』という番組をやっていたので見たのだが、フランス人シェフのダビッド・ブランが、京料理の味、鰹節の製法、極上昆布の味など、日本料理の原点を探求する、という内容だった。出汁の基本となる鰹節と昆布に込められた日本人の食の知恵を紹介していて、とても面白かった。
特に、昆布問屋に20年寝かされていた羅臼昆布から取った出し汁を、彼が飲ませてもらって、「極上のワインのようだ、そして麦の香りがする」といったのが印象的だった。京料理屋の若旦那に習って、彼は正月料理の一品、鯛のすり身を使った糝薯(シンジョ)の作り方を学ぶのだが、ラストで若旦那と中山エミリーを自分のレストランに招き、創作のシンジョを2人に振舞った。一口いただいて、若旦那は、「出汁はとても良く出来ている、が、シンジョの中身には私の知らない味が混ざっている。何なのだろうか?」と、ブランに問いかけた。「実は、私のお国の味、フォワグラを入れてあります。」との答えだった。和食の味が、フランス料理の味とハーモニーした瞬間だった。和食の伝統と可能を大いに感じた番組で、楽しかった。
皆様にとって、今年も良いお年であることを願っています。
今年もよろしくお願いします。

2013年1月3日木曜日

謹賀新年2013




新年、明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。

透き通った花弁に初春の陽射し・神代植物園の 日本水仙 Photo by TAKA
平成25年元旦 Jovial TAKA
E-mail:jovialtaka@ace.ocn.ne.jp  http://jovialtaka.blogspot.com/