2014年2月27日木曜日

神代植物園での梅見は、春陽気の中だった。、



早咲きの白難波(しろなんば)は、沢山の花が開いていた。この植物園の白難波は、とても花つきが良いので、
晴れやかな気持ちになる。神代植物園にて All Photo by TAKA


2月に入って、関東地区では大雪の週末が2度つづいた。北の寒気の強い状態がそのまま続き、

家々の北側の雪が1週間以上融けないままだったが、今週はようやく日中の気温も10度を超

え、春陽気になった。この寒さで、開き始めた梅の花も雪にやられたり縮込んだりでヤキモキして

いたが、好天に誘われて神代植物園の梅林に出かけてみた。


 ここの梅林は比較的こじんまりとしてはいるが、72 品種180本の梅が

植えてある(公園案内)とのこと。例年の開花期には私もよく訪れるので、

大方の種類の名前がわかっている。白難波は「しろなにわ」とも呼ぶよう

だが、白加賀とともに早咲き種で、この梅林を訪れる人たちをいち早い
開花で迎えてくれる。梅花は、やはり雪のせいで花弁の色が抜けたり傷ん

だりしていたが、陽光を浴びて新たに開き始めた蕾と花弁は色が鮮やか

で、辺り一面に花の香りが漂っていた。(右上、八重咲きの「紅梅唐梅」)


緑萼(りょくがく)の「一重茶青」(ひとえちゃせい)は、蕾の状態では黄緑

だが、開花すると青味(緑味?)がかった白花がきれいでとても清涼感が

ある。通常の梅は、蕾と萼の色は赤茶なのだけれど、緑萼梅は緑色な

のだ。私はこのリョクガク種が好きで、「月の桂」とか「大輪緑萼」とか

小石川植物園や横浜三渓園でも見ている。割と遅咲きなのだが、ここで

見ることができてよかった。ご一緒したYKさんも、この珍しい梅花に感心

していた。


白加賀(右下)も沢山の花をつけて開花していた。この梅林には何本も

あって、この花が咲き揃っている様は賑やかでよい。

梅林の木の下には、日本水仙が沢山あるのだが、大雪の下敷きになって

しまい、ほとんど倒れたまま。残念ながら花は見られなかった。しかし、梅林

の南側には、マンサク(万作)とロウバイ(蝋梅)の一角があり、満開の花が

見られた。春に先駆けて咲くこの花は、とても不思議な形の花で、私は見る

度にお菓子の゛モンブラン゛を思い出してしまう。

咲いていた2種の園芸種には、洒落た横文字名がつけられていた。

黄花の「モリス・パリダ」(下左)と赤花の「ダイアナ」(下右)、ともに細糸状の

花弁を付けて、ケーキの様な、モジャモジャ髭の様な、花姿を楽しんむこと

できた。





梅見の後は、深大寺門前の松葉茶屋に寄って、お昼の蕎麦をいただいたが、腰があってややねっ

とり味の深大寺蕎麦は、相変わらず美味しかった。付け合わせの天ぷらも食べて、すっかりお腹一

杯になった。梅林は、植物園の南側奥にあるので、帰りもゆっくりと園の中を歩いて駐車場まで戻

った。広い園の中を歩いて、とてもいい運動になった。春陽気の温かい午後の梅見ができた。

2014年2月23日日曜日

冬季オリンピック、フィギュア・スケート男子個人戦から。



金メダルで日本中を喜ばせた羽生結弦(日・19歳・171㎝・中)と、パトリック・チャン(銀・カ・23歳・
168㎝・左)と、デニス・テン(銅・カザ・20歳・168㎝・右)の表彰台、画像はMSNより。


フィギュア・スケート男子シングル戦での羽生結弦のメダルは予想されたものの、ほんとに

金メダルを取ってしまったのだからスゴイ! 彼の演技は、4回転ジャンプも、スピンもステップ

も、ダイナミックでなおかつしなやかだった。パフォーマンスで客席を湧かせるエンター

テイメント性でも非凡な素質を持っている。ノーミスのSPはエレキ・サウンドの「パリのアメ

リカ人」、FSでは「ロミオとジュリエット」、二つのテーマ音楽と演技のハーモニーも素晴ら

しかった。FSで挑戦した4回転サルコー・ジャンプ(後ろ向きに入って後ろ向きに着地する)

は惜しくも失敗したが、SPで高得点をたたき出して先行した分が金メダルに繋がった。精神面で

タフな若い王者の時代は、当分続くと思われる。



羽生が楽しみにしていた、敬愛するエフゲニー・プルシェンコ(ロ・31歳・178㎝)との対決は、

残念ながら彼の故障欠場でシングル戦では実現しなかった(左は、リハーサル中の2人の珍しいツー

ショット)。金メダルに輝いた羽生に、彼はツィッターで「結弦は私のアイドル、よく頑張った、天才だ。」

と祝福した。彼の引退とともに、4回転ジャンプを競い合ったブライアン・シュベール(仏・29歳・168㎝)も

引退を表明した。


パトリック・チャン(カ)のFS演技は、なぜかちぐはぐな印象だった。いつもミスのない万全の演技で高得点

を上げる彼に、ジャンプのミスが続いた。テーマ音楽の「四季」(ヴィバルディ)と「合奏協奏曲」(コレッリ)

のバロック・サウンドとの相性も良くなかった。チャンのプログラムも素晴らしかったが、羽生と彼のコーチ・

ブライアン・オーサー氏と組み上げた高難度のプログラムには及ばなかった。作戦面でも一歩遅れ

を取ったように思う。


銅メダルのデニス・テン(カザ)については、私もノーマークだった。昨年の世界選手権で、P.チャンに

次いで2位の成績だったことを思い出したが、この時も4回転ジャンプを見事に決め表彰台に上がった。

それまでの成績がほとんどなく、当時もフロッグだと言われたのだが、やはり実力者だったのだ。小柄な

体躯だけれど、小気味いいジャンプには定評がある選手、テーマ曲も「お嬢さんとならずもの」(ショスタコ

ビッチ)というユニークなものだった。


日本の高橋大輔(6位・27歳・165㎝)には、本当にお疲れ様でした、と言いたい。演技終了後の晴れや

かなとても印象的だった。町田樹(5位・23歳・162㎝)は、よく健闘したと思う。メダル獲得を

掲げて、自らを鼓舞して戦う姿勢がよかったし、テーマ曲「火の鳥」との相性も良かったと思う。

やはり、コンスタントに高得点を挙げられる安定性(特にジャンプ)を得られれば、今後も表彰台に

上れる選手になると思う。

さて、オリンピック終了後の日本のフィギュア・スケートを見ると、高橋大輔と織田信成は一線を退

くけれど、羽生・町田・小塚(崇彦)らの有力選手が競い合うだろうから、まだまだ面白い試合を見

せてくれそうだ。金メダルの羽生を目指して、ジュニア層の選手たちも頑張って上がってくるのを期

しよう。

冬季オリンピック、フィギュア・スケート女子個人戦から



カロリーナ・コストナー(伊・27歳・169cm)のフリー・スタイル演技、スケーティング技術・芸術的
表現力・音楽とのハーモニー、すべてにおいて完璧だった。

2014 年ソチオリンピックも、今日の競技ですべて終了する。日本勢は、レジェンド葛西のジャンプ個人戦・
銀/団体戦・銅で湧いたり、羽生結弦のフィギュア個人で金の大殊勲、女子スノーボードで竹内智香が銀、
ノルディックで渡部暁斗が銀など、明るいニュースもあった。ここでは、私の好きなフィギュアスケートの個人
戦(シングル)を見て、きわめて個人的な感想を述べたいと思う。今回の画像とニュースは、MSNからの

ものあることをお断りしておく。
女子シングルの金メダルは、だれが何と言おうとカロリーナ・コストナー(伊)だった(採点は銅)。ショート
・プログラム(SP)もフリースタイル(FS)もすべてノーミスの演技、すべてのジャンプを鮮やかに決め、
スピン・ステップも文句のつけようがなかった。何よりもまず、演技とテーマ音楽とのハーモニーが

抜群だった。SPの「アベ・マリア」、FSの「ボレロ」、ともに完成され円熟味を増した素晴らしい演技

だった。FSのコスチュームは黒、アイラインと赤のリップのメーク・アップでコーディネイトも抜群、

のパーォマンスを見て、豊饒な香りの極上ワインを堪能したような気持になったのは、私

ではないと思う。
ム・ヨナ(韓・23才・165㎝)も素晴らしかった。SPもFSもノーミス、伸びやかで優雅な

スケーティングは完成されていた。FSのテーマ音楽は、ビアソラの「アディオス・ニーノ」、

キレのいいタンゴと彼女の演技はとてもよくマッチしていた。銀メダルは妥当なところか

(採点も銀)。ただ、惜しむらくは、前回のバンクーバー(金)の演技とほとんど変わらなか

ったこと。ブランド・ワインもやや気が抜けていた感があった。でも、演技後のインタビュー

で、「今回の出場で次回の自国開催での韓国枠を得ることができたし、若手も育っている。」

とコメントしていたが、シングル女子しかフィギュア選手が育っていない自国の未来を見据えた

出場には意味があったと思う。

銅メダル(採点は金)は、アデリーナ・ソトニコワ(ロ・17歳・163㎝)、スピードに乗ったキレのいい演技は、とても

フレッシュで、上り調子の勢いを感じさせてくれた。SPのテーマ音楽・「カルメン」の乗った演技と赤い衣装がよかっ

た。現行の採点基準から、金メダルの評価を受けたが、私からは体操の演技を見ているようで、物足りなかった。

濃いグレーの衣装もNG、ビジュアルにももっと配慮が必要、観客を湧かすエンターテイメント性もまだまだだ。

しかし、将来性という点では、若手が活躍しだしたロシアのフィギュア選手たちは、国際大会でも表彰台に上が

機会が多くなると思う。

日本期待の浅田真央は、メダルに届かなかった。オリンピックでメダルを獲得できるには、完璧な演技が要求さ

れる。その点では、コストナー・キムヨナ・ソトニコワに及ばず、またグレイシー・ゴールド(米・18歳・

165㎝・4位)にも及ばなかった。FSの素晴らしい演技で高得点を挙げ巻き返しを図ったが、テーマ

音楽の「ピアノ協奏曲2番」(ラフマニノフ)も、難解で不安感のあるサウンド、彼女との相性はマッチ

していないように思えた。遅咲きの鈴木明子には、「永い間、お疲れ様でした。」と言いたい。村上

佳菜子は、浅田・鈴木の去った後、女子日本フィギュアを引っ張っていけるのか? 奮起を促したい。

注目すべき選手では、ポリーナ・エドムンズ(米・15歳・165㎝)、痩身・長身の体躯から繰り出す演

技には、迫力と優雅さが兼ね備わっていた。今後、国際競技会で表彰台を狙える有力選手になり

う。個人戦では力を出せなかったユリア・リプニツカヤ(ロ・15歳・158㎝)も、大舞台を経験して、

今後の活躍が望めると思う。浅田真央・キムヨナ・鈴木明子ら一流選手が第一線を退いた後、今後

の女子フィギュアの世代交代が興味深い。

今回のフィギュア・スケート女子シングルは、採点の結果に対する疑問もあったが、各選手の素晴

らしく高度な競技を見ることができて、とてもスリリングで面白かった。ジャンプ・スピン・ステップの

演技技術、4分以上を構成する演技の流れ、テーマ音楽と演技のハーモニー、コスチュームとメイ

クアップ、など、総合的な競技としての魅力は、これからも観客を大いに沸かせてくれるだろう。来

月の世界選手権も有力選手の演技を楽しみたいと思う。

2014年2月13日木曜日

冬季オリンピック・フィギュアスケート団体戦を見て



フィギュアスケート団体戦・金メダルのロシア選手たち、シングル女子はユリア・リプニツカヤ
( 右から4番目 )、シングル男子はエフゲニー・プルシェンコ(一番右)、共にショート・フリーの2種目で好調だった。
All Photo by Zimbio
ソチオリンピックが始まってから、メダルを期待された日本人選手たちがことごとくメダルに届かずに

いる中、ようやく今日は、男子スノーボート(銀・銅)とノルディックスキー(銀)2種目の朗報が届いた。

何事も内向きな日本のマスコミは、メダル獲得への期待度が高いため、やたらと金だ銀だと煽り立てて

はいるが、TV中継やニュースを見るにつけて、世界には各種目に強豪が五万とひしめいているのを

目の当たりにすることができる。そういう情報を事前に伝える日本のマスコミは少ないが、4年に一度

の祭典で、一流選手たちの迫力あふれる競技を見られることは、とても素晴らしいことだ。
私の好きなフィギュアスケートは、個人戦に先駆けて各国対抗の団体戦が行われ、開催国地元のロシ

アが、圧倒的な強さを見せて金メダルに輝いた。ロシアのフィギュアスケートはここ数年間、得意のペア

ダンスとアイダンスは強いのだが、個人戦になると有力選手が育って来ずに低迷していた。しかし、

ソチでの開催が決まから、国を挙げての強化策が功を奏してきたのだろう、ジュニア女子選手の

活躍が目立つようになり、ユリ・リプニツカヤ、アデリーナ・ソトニコヴァ、エリザベータ・トゥクタ

ミシュワなどの有力選手を輩出してきた。特に今回、リプニツカヤ(15歳)の活躍には、目を見張

るものがあった。女子シングルのショート・フリー共に優勝いう結果は、ロシアも総力を挙げてメダル

を取りに来ていることが感じられ、好調の最有力選手で戦う姿勢が強出ていた。彼女のクラシッ

ク・バレエで鍛えた身体の柔軟性は素晴らしく、ジャンプ・スピン・ステッともに、スピードに乗った

流れるような演技が光っていた。まさに上り調子、メダルが期待されてるプレッシャーも跳ね除け

て、「キャンドル・スピン」という超高難度の技も披露してくれた。体が一直線になって回る演技は、

他のどの選手にもできない彼女だけの技だ。日本の荒川静香(トリノオリンピック金メダル)にも、

「イナバウアー」という大技があるが、オリジナルな大技を持っているのは、大きな強みだ。女子シ

ングルの金メダル最有力候補になるだろう。






カロリーナ・コストナー(伊)は、世界選手権で5回表彰台に上がっているベテラン(2012ニースではチャン

ピオン)だが、不思議にオリンピッではメダルに縁がない。今回はシングル・ショートプログラム(SP)で

2位となったが、ジャンプも安定しているし、長身の身体から繰り出す優雅な演技が素晴らしかった。私も

含めて、この選手のファンは多い。

韓国は団体戦に出場枠がなく、キムヨナはシングルに出てこなかったが、2010バンクーバーの金メダ

リストと、成長著しいリプニツカヤ(ロ)と、ベテラン・コストナーの三つ巴で金メダル争いとなるだろう。

日本の浅田真央は、今回シングルのフリー・スタイル(FS)に出場したが、トリプルアクセルを失敗し

転倒。何とか他の演技をまとめたが3位がやっとだった。不安定なジャンプのままでは、日本の期待

とは裏腹にメダルの可能性は低いと私は見ている。アメリカ勢のアシュリー・ワグナーとグレイシー

・ゴールドもメダルを狙える位置にいると思うが、果たして金・銀に食い込むことはできるだろうか?


注目の女子選手たち、上からユリア・リプニツカヤ(ロ)、カロリーナ・コストナー(伊)、浅田真央(日)、アシュリー・ワグナー(米)、いずれの画像もインターネット・情報サイトZimbioより


さて、今回の一番の話題は、プルシェンコ(ロ・31歳)の復活だろう。私自身も、シングルSPとFSの滑り

を見て、その力強さとキレのいい演技にびっくりした。4回転ジャンプも軽々と飛んで見せた。過去3回

オリンピック(2010バンクーバー/ 2006トリノ/ 2002ソルトレイク・シティ)で、金1回・銀2回を獲得して

いる大ベテランは、バンクーバーの後故障続きで、ほとんど国際大会には出てこなかった。

彼の競技で特に覚えているのは、バンクーバーでは、4回転ジャンプを3回決めたのに、4回転ジャンプ

一度も飛ばなかったエバン・ライザチェック(米)に敗れたことだ。表彰台で憮然とした表情をしていた

プルシェンコの姿を今でも鮮明に覚えている。

その後、競技得点の改正により、4回転ジャンプのような高度な技には高得点が配されるようになり、

男子フィギュア・スケートの競技は、一気に4回転時代に突入した。今回シングルでプルシェンコはFSで

優勝、SPでは2位、ロシアの団体戦優勝の原動力となったが、SPで彼を下したのが羽生結弦だった。

羽生は、スケート演技の目標として、永い間プルシェンコを追いかけてきた。彼は、ジャンプ・スピン

・ステップのすべてに渡って、ダイナミックでキレがあり、また観客を惹きつけるエンターテイメント性に

優れ、特に4回転ジャンプの申し子は、スピードも素晴らしい。彼とは長身の体躯という点でも似ている

(羽生はやや細めだが)。今シーズン、グランプリ・シリーズでパトリック・チャン(カ)とがっぷりと渡り合い、

ファイナルでは彼を下して優勝を遂げたが、憧れのプルシェンコとオリンピックで勝負できるのは、羽生に

とっても本望だろう。


この5年間、世界選手権を制してきたパトリック・チャン(ここ3年は金、その前は銀)は、今回

のシングルSPでは、羽生・プルシェンコに次いで3位だった。抜群の安定性を誇ってはいる

が、復活してきたプルシェンコと、心境著しい羽生とどう戦うのか?羽生には、同じ4回転ジャン

プでも、サルコー(後ろ向きからジャンプする)という超高難度の決め技がある。成功の確率は

まだ低いが、羽生はこの技で勝負してくるだろう。羽生・プルシェンコ・チャン三つ巴の戦い

で、男子シングルは俄然面白くなっきた! 日本の高橋大輔にも頑張ってほしいが、体調

万全でない彼にはメダルに手が届かないのはないかと思う。

注目の選手たち、上からエフゲニー・プルシェンコ(ロ)、羽生結弦(日)、パトリック・チャン(カ)







アイスダンスでは、メリル・デイビス/チャーリーホワイト(米)〈フォト上〉のコンビが、SP・FSともに優勝を

果たした。2位はテッサ・ヴァーチューとスコット・モイヤー組(カ)〈フォト下〉。この2つのコンビは、ここ

4年間の世界選手権で、交互に勝ったり負けたりして、金・銀を争ってきた。オリンピックの舞台でも、

ともに二人の息の合った演技で、観客を魅了した。3位はSP・FS共にロシアのコンビ、エレーナ・イリ

ニフ/ニキータ・カツァラポフ組と、エカテリーナ・ナボロフ/ドミトリー・ソロビエフ組。アイスダンスとペ

アの層の厚みが、ロシアの団体戦の金メダルに繋がっている。

日本勢は残念ながら、これらの競技の層は薄い。アイスダンスのキャシー・リード/クリス・リードの姉弟組

SP8位、FS5位、ペアの高橋成美/木原龍一組がSP8位、FS5位。メダルには届かなかった。


ペアでは、ロシア勢が圧倒的な強さを見せた。ペアSPでは、タチアナ・ホロソジャル/

マキシム・トランコフ組、FSでは、クセニア・ストロボーヴァ/フェードル・クリモフ組

がともに優勝。カナダ(2位)、中国(3位)を寄せ付けなかった。

この辺りの競技になると、私もニュースの短い映像でしか見ていないので、各組の

演技をじっくりとみていない。日本のマスコミ各社でも、自国選手の競技が放映の

中心なので、放映機会が少ないのはやむを得ないだろう。

アイスダンスのエカテリーナ・ナボロワ/ドミトリー・ソロビエフ組〈ロ・フォト上〉と、ペアのミーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組〈カ・フォト下〉

団体戦の後、男女シングル・ペア・アイスダンスの各競技が始まるが、特にシングルは

男女ともに波乱含みの要素が一杯なので目が離せないだろう。新進とベテランの対決

も見物だし、どんな得意技をどのタイミングで出してくるかも興味を引く。

各選手たちの演技をTVで楽しみたいと思う。

2014年2月8日土曜日

2月の歌会から



横浜山手の「山手111番館」、古い木造建物だがきれいに管理されていた。All Photo by TAKA

「第8回横浜山手芸術祭」と名打って、横浜山手地区にある14の西洋館を会場として、音楽会や絵
画展・写真展など多彩な催しが1か月にわたって(2/1~3/2)開かれており、Miさんとタダさんの
「ボサノヴァ・ミニライブ」があるという案内をタダさんから頂いたので出かけてみた。Miさんは、カル
チャー・センターでボサノヴァの歌講師をされていて、素敵なピアノの弾き語り、タダさんはギターの
名手、二人のデュオは長いコンビなので、聞いていてもとても寛げるボサノヴァで定評がある。
会場は山手111番館、木造の古い建物ながら、外観も内部も手入れが行き届いていて、とてもき
れいだ。床の傷みを防ぐために、スリッパに履き替えて中に入る。

丁度南風が吹き込んでその日の陽気もよかったし、しばらく横浜に出かけてなかったので、昼ライブ(14:00~15:00)の後、横浜中華街で飲茶を楽しもう、という目論見もあって、食い友RKさんを誘って出かけてみた。元町・中華街の駅には、直接山手地区の高台に上れるエレペーターがあって、便利になっていた。あの急坂を登った記憶がウソのようだった。
15分ほど前に会場に着いたのに、すでにほぼ満席の状態にはビックリ、仕事をリタイヤして閑になったと見えるおじさんたちがほとんどで、たまに女性が混じるくらい。゛芸術祭゛ということでほとんどが無料の催しなので、入りやすかったのかもしれない。2階への吹き抜けで室内はとても開放感があり、また、木造りのせいかとても音響がナチュラルで、歌もピアノもギターもいい音が出ていてよかった。


プログラムによると、『ゆったりとした午後のひと時、甘く切ないボサノヴァを』とのキャッチ・フレーズ。選曲もラブ・ソングを中心にした親しみやすいボサノヴァがほとんど。「ヂンヂ」・「ドラリッスィ」・「ジャヌアリア」「あなたなしで」など8曲を約1時間で聞かせてくれた。部屋の空調もよく、心地良さでふっと眠くなる位。ラスト曲が終わると、会場からはアンコールの拍手が途切れず、Miさんは弾き語りで「太陽の道」で応えてくれた。



Miさん(Vo/Pf)とタダさん(Gt)のデュオ(上)、満席で立ち聞きもいた会場の様子(下)

昼ボサ(お昼時のボサノヴァ!)ですっかりくつろいだ後は、またエレベーターで高台から降りて、下の中華街に行ってみた。折からの春節で、中華街は大変な賑わいだった。人の群れをかき分けつつ、市場通りの小さなお店で飲茶の看板を見つけ入ってみた。夕方の時間帯だったのでお店は空いていて飲茶を楽しめた。
春巻き・小籠包・シュウマイ・エビ餃子・魚翅(フカヒレ)餃子・千巻・チャーハンに杏仁豆腐がついて、手作り飲茶セット1,580円也。温かい紹興酒を飲みながら食べたが、とてみ美味しかった。飲茶なので一品が一口か二口なのだが、チャーハンが゛パラリッ゛としていて、言うことなし!すっかり満腹となった。


駅に戻る途中、広場の人だかりと銅鑼の音に釣られて、人並みの頭越しに覗いてみると、カラフルで愛嬌のある中国獅子舞(舞獅ーライオンダンス)だった。銅鑼や太鼓の音に乗せて、2人が中に入って演じる獅子のポーズは、一直線に伸びあがる立ポーズや、膝附ポーズなど様々な姿態があり、その都度観客に向かって見得を切る姿が面白かった。「招福駆邪」の舞にあやかって、今年もいいことがありますように、との春節の気分をひと時楽しめた。

見得を切る黄色と緑の獅子舞(上)と、飲茶店のメニュー写真(下)


さて、今週のかようかいには、タペストリー(高校同期バンド)のメンバー3人が遊びに来てくれた。昨年の12月に一度寄りたい、との機会があったのだが、たまたま私の都合が悪く延び延びになっていた。この日は、午後からの雪で冷え込んでいたのだが、迎えに出た喜多見駅には、3人そろって待っていたのにはビックリ。自転車を引き引き、ゆっくり歩いてお店まで3人を案内した(20分弱)。バンドの中では、シローはフルート、タカオちゃんとナッケンはトランペットの担当だが、かようかいは店置きの歌本を手引きに、皆で歌いあうのが通例。ただし、店置きのギター(なんと4本)やベース、トランペットに鳴り物(シェーカー・ギロ・マラカスなど)、普段は弾かないデジタル・ピアノなど、色々揃っているので、伴奏、イントロ・間奏・エンディングソロ弾きも自在に入る。

この夜は、マスターがまだ誰も吹いていないフルートを持ち出して来て、シローに渡したものだから、初めは戸惑っていたシローも思う存分吹きまくった。タカオちゃんも、歌謡曲は歌うは、ハモリや追っかけで唄を入れるは次々と歌いまくった。ナッケンは、サイトウさんの吹いていたトランペットを渡されて、吹いては見たものの、自分の吹きなれているTrと勝手が違ったのかうまく音が出なかったが、終始ニコニコと楽しんでいた。

珍しいお客来たせいか皆さんのテンションも上がって、サイトウさんは、故郷の山を歌った「ビューテイ安達太良」を歌い、イズミちゃんは、「砂のバラ」・「ファラウェイ」・「小笠原恋歌」...と次々に披露。私も請われて「あなたの側で」を歌い、さながらオリジナル・ソングの歌い合戦・一大共演となった。
後日3人からメールが来て、とても楽しめたことと、音楽表現のレベルの高さを感じたことが記されていた。かようかいも、もう3年以上続いているが、現在のように皆で楽しめるようになったのは最近のことだ。ある種の歌道場も兼ねて、歌や楽器演奏で会話することができるようになっている。他の人の歌や演奏をよく聞きながら、間奏やソロ弾きを入れる、主役と脇役のまきまえ、相手を乗せる、自分が乗っていく...音のコミュニケーションを成り立たせるには、自分の表現技量を磨くこともさることながら、相手の音をよく聞き、間合いを計ってタイミングよく加わっていくが大事だ。それが自然に身についていけば、会話を楽しめるようになる。

マスターのコレクションの中には、まだ演奏する人がいないで眠っている、セルマーのテナー・サックス・沖縄三線・カホンなどがある。我と思う方は、ぜひ来店いただき、楽器を鳴らしていただきたいと願っている。かようかいは、毎週火曜日の夜6時30分から9時30分位まで(楽器演奏タイム)、その後は楽器なし歌会・飲み会、茂子ママのおいしい手料理が楽しめます。