2014年5月26日月曜日

ジョビアゥ・タカ バンドライブ(第5回) ・その➂ 動画公開のお知らせ


今回のバンドライブ演奏曲の中から、8曲をYouTube のサイト「takasantafe neo」に公開しました。

動画は、会場(経堂・音楽酒場ピック)に備え付けのDVDカメラにて録画したものですが、幸いに

PAの状態もよく、良質のレベルで録画されています。それでは、当日の歌と演奏をお楽しみください。



Manhã de Carnaval 黒いオルフェ by Jovial TAKA Band


Stardust 星屑 by Jovial TAKA Band

               <以下、同じサイトで次のタイトルにてご覧いただけます。>
               Trem Das Onge / Jovial TAKA Band
               君に酔ってしまいそうな夜 / J. TAKA Band
               あなたの側で / Jovial TAKA Band
               Antonico / Jovial TAKA Band
               トリステーザ / Jovial TAKA Band
               Corcovado / Jovial TAKA Band


なお、今回のライブに来場いただいた方達より、また出演者たちからも色々なコメントをいただき、
               
とても感謝しています。これらを励みにして、また次回ライブのための糧にさせていただきます。
               
項目別に整理して惹名にてここに載せますので、よろしくお願いいたします。

<ライブ来場者から頂いたコメント・あれこれ>
 ライブ全体の印象

好きなボサノヴァをたくさん聞けて、とても楽しかった!(SH)


なかなか、いい雰囲気だったね。センスの良いライブの風情。
ただ、最後の方は、ステージの盛り上がりがもう少し欲しい感じがしました。(MU)

あっという間の2時間、おかげで楽しい時間をありがとう。
毎日がすごく充実しているのが感じられます。(TO)

やはり、ソロライブっていいですね。
ステージ全体を通して、ボサの魅力が出ていました。(HA)

タカさんのライブ、初めてちゃんと聞かせてもらったよ。なかなか楽しかった。
ところで、この場所借りるのに幾らかかるの? (KE)

プログラム構成と進行について

曲順がうまく工夫されていたね。各曲が生かされていると感じました。第2部は、各メンバーの力量
が発揮される曲が揃っていたので、楽しめました。(YO)

そうですね~、敢えて言いますとイントロからベースやドラムの入るタイミングが分かりにくかった
と、ご指摘の通りエンディングで全員がリズムを一致できたならば更に美しくまとまったと思います。
ですから私の普段のリハでは曲の本体を省いてイントロとエンディングだけ音合わせしたりもして
います。
今回はとても楽しかったです。機会がありましたらまたよろしくお願いいたします。(初めて共演し
KAZA)

エンディングは、3つ位パターンを作っておいて、その曲に合わせて選べばやり易いよ。(キリからの提案)

TAKAさんの歌だけ(Gtを置いて)というのを、もっと増やしてもいいんじゃない?
トリオ+ヴォーカル、っていう感じで。(ウッチーの提案)

バックのトリオがとても良かったので、TAKAとバックバンドという感じも良いんだけれど、トリオがア
ップテンポの演奏をして、そこにTAKAのヴォーカルが加わるみたいな(タペストリーのA列車やキ
ャラバンに当たる盛り上げ曲)全員でテンションを思いっ切り上げて演奏する曲があれば、ステージ
全体がもっと楽しくなるのでは、と思いました。(MU)

演奏曲への感想

“あなそば”はタカがじっくり練った自信作のような気がする。
だから少し聞いただけじゃ分からない。聞き込むほど味がでそう…
女性が優しく歌ってくれるといいね!(TO)

「黒いオルフェ」のときは、むかし見た映画の黒人の主人公の顔が、ぱっと私の記憶の引き出しか
ら出てきましたよ(HA)

「君酔い」ですが、takaさんソロは、私たちのとは、まるで違う曲のようでした。自由で、洒脱で……
先に、takaさんソロを聞いておいた方が、私たちもイメージがつかめたかな。
これからも大切に歌い続けてください。次のライブも楽しみにしています。(HA)

全体にとてもまとまったいい演奏でしたね。スターダストが良かったです。(TD)

「君酔い」のTAKAのソロも、面白かった。2コーラス目からは、バンドが入るともっと変化を作れて
面白いかも(キリさんのメリハリの利いたサンバのリズムで「君酔い」を聞いてみたかった)。(MU)

各プレイヤーについて

歌とギターの音がよく出ていた。前より上手くなったね。(TE)

バックバンドのキレがよく、かつ出しゃばらず、洗練されていました。
もっとたくさんの人に聴いてもらえるといいですね。(HA)

バンドの各メンバーのソロが入って、盛り上がる感じがあったらもっと良かったと思う。(HI)

キリさん、ボッサやサンバのリズムが以前よりかなり旨くなっていましたね。(MU)

W.ベースの切れがとても良かったので、聞いていて気持ちが良かったです。(HA)

ウッチーのピアノが良かった。色々な音を出して演奏したので、曲の奥行が感じられた。(YO)

El.ピアノの洒落た感じが良かったけれど、力強いアップライト・ピアノの打音も聞きたかった!
(ウッチーファンのHI

TAKAさんの日本語歌詞がとてもいいので、ボサノヴァ歌手たちに一般公開して歌ってもらったらい
いと思う。著作権で稼げるかも!(HI)


以上、皆様、コメントをありがとうございました。一層精進して次のライブ臨もうと思います。(TAKA

2014年5月22日木曜日

ジョビアウ・タカ バンドライブ(第5回)・その②



今回もライブのMCを担当、淡々とした話し振りなので、お客様に喜んでいただけただろうか?
曲の歌詞内容やエピソードも併せて紹介した。 Photo by hiroko

ジャズ・ナンバーの『It Could Happen To You』(インスト)で始まった1部ライブを聞いて、来場の皆さんは、

このバンドのバックの実力をつぶさに感じたに違いない。それぞれのソロ演奏を挟んで軽快ににライブは

スタートした。偶然の選曲だったが、映画『黒いオルフェ』のテーマ曲(挿入歌)が3曲入っていた。乗りの


いいサンバ曲:『オルフェのサンバ』(ルイス・ボンファ曲)、軽やかなボサノヴァ:『フェリシダージ』(トム・ジョ


ビン曲)そして名曲のバラード『カーニヴァルの朝』(ルイス・ボンファ曲)。『オルフェのサンバ』については、


後でQP村山が「キリさんのドラムが、ポッサもサンバも、以前より上手くなっていましたね。」とメールをく


れた。『フェリシダージ』は、ウッチーのEl.Pfの音が軽やかで、スピード感のあるこの曲をうまく表現してく


れた。やはり、この日のライブでも一番出来が良かった(と私は感じた)『カーニヴァルの朝』は、私のゆっ


たりとした歌に始まり、2コーラスはウッチーのやや哀愁を帯びたピアニカ・ソロ、3コーラスはKAZAのキレ


のいいベース・ソロ、そして4コーラスが再び私の歌でアドリブ、全体をキリさんのドラムが静かで小気味よ


いリズムを刻んでくれたので、とても上質な音作りができたと感じた。歌いながら、こんな素敵なメンバー達


とライブが出来る幸せを私は噛みしめていた。

2部の最初にやったオリジナル曲:『君に酔ってしまいそうな夜』(君酔い)は、この日聞きに来てくれたQP


村山作詞で曲を私が作ったのだが、ライブでは初めてGt弾き語りで披露した。シンコペーション(後乗り)


とアンティシペーション(前乗り)が交差するサンバのリズムは、バンドで合わせるのがなかなか難しいのだ


が、メンバーにわがままを許してもらいソロで表現した。うまくリズムに乗れたと感じたが、いつもコーラス


でこの曲に参加してくれる原ちゃんが、「タカさんのソロは、自由で洒脱で、何時もと違う曲のようだった。」


と後で感想を寄せてくれた。続いて歌ったオリジナル曲:『あなたの側で』(あな側)、もう何度も歌っている


のだがこの日の出来はとても良かったと感じた。私の声もよく出ていたが、キリさんのDr(ブラシ)がとても


いい雰囲気だったし、ウッチーのEl.Pfの音がとても柔らかかったし、KAZAのBaはゆったりと長音で刻ん


でくれたし、歌いながら私はちょっと目頭が熱くなってしまった。こんな経験もライブでは初めてだった。

私のライブでの新曲披露の中で、今回初めて取り組んだ『ヂザフィナード』(音痴)は、ボサノヴァのなかで


も上級曲と言われる曲なのだが、ややゆったり目のリズムに乗って気持ち良く歌えた。最初の曲をうまくス


タートできると、その日のライブにいい流れが出来る気がする。日本語詞も解りやすく作れたので、お聞き


いただいた皆さんにも曲の世界が身近に感じられたと思う。『11時の汽車』もライブ初披露だった。ガウ・


コスタが歌った原曲は、超スローなサンバなのだが、この日はゆったりとしたボサノヴァで歌ってみた。11時


の最終汽車に乗るのために、引き留める彼女に「行かなくちゃ~!」という彼のセリフを後半少し変えて


日本語詞を作った。なかなか面白い曲なので、今後のライブでも、ウッチーの好きな『アントニコ』とともに


歌っていきたいと思っている。私の作るボサノヴァ日本語詞については、聞いただけでは解りにくいボサノ


ヴァのポルトガル語の内容がよく解るということで、好評をいただいているが、日本語の歌詞として上手く


出来ていることも大切なので、今後も詞としての完成度も追求しながら、挑戦していきたいと思う。私自身


も、自分で作った『コルコヴァード』や『アントニコ』が歌いやすくて好きである。



ライブ終了後、場所を「椿」に移しての打ち上げ会、茂子ママの心づくしの手料理で乾杯し、メンバー3人であれこれ話す
ことができた。ハジメちゃんとタッキー、加わった3人のお客さんと歌会が始まり、また盛り上がってしまった。やれやれ...
Photo by Master

今回のライブでの反省点は、やや曲目が多かったことだ。来場のお客様に対しては、できるだけ沢山の曲

を用意して楽しんでいただくのが大事なのだが、1曲ごとの多様な表現追及も大切だと感じた。特に後半


に向かって、お客が盛り上がれるパーフォマンスを考えると、PfやDr、Baのソロをもっと取り入れて、歌と


組み合わせたほうが良かったと思う。最後の曲『アヒル』を3コーラスで終えた時、私自身もそのことを感じ


ていた。曲数は少し絞って、各曲毎の表現方法をもっと工夫していくのが課題だ。この点についてはウッ


チーも言っていたし、この日色々と手伝ってもらったhirokoさんからも感想が出た。QP村山も、後半もう


少し盛り上げてほしい感じがした、とメールしてくれた。


もう一つは、曲のメリハリをしっかりつけるには、イントロとエンディングをはっきりきれいに表現すること。


今回は、最終的に本番で合わせる、という方法をとったのだが、やはりメンバーが揃ってのリハは最低限


必要だ。参加してくれたKAZAからも、「終わり良ければすべて良し、というのも大げさだが、エンディング


が決まると拍手が多いのは事実です。」とのコメントを寄せてくれた。


しかしながら、タカバンドでやった今までの5回のライブの中では、今回が一番質的レベルが良く、また、

曲内容もよかったと思う。1部の最後に『スターダスト』を歌いながら、以前だったらこんな素敵な、また歌


も演奏も技量を要求される曲は出来なかったのに、このメンバーで出来たことはとても嬉しいことだと感じ


ていた。歌もギターも、今回のライブはとても気持ちが良かった。


色々な課題はあるけれども、私たちの歌と演奏を聴いて下さるお客様がいる限り、これからも精進して

ライブを続けて行こう! と気持ちを新たにした今回のライブだった。来場の皆様、そしてこれからも私たち


の歌と演奏を応援して下さる皆様、またライブでお会いしましよう!



<お知らせ>


今回のライブ動画を編集中です。編集が済み次第、近々YouTubeにて公開しますので、どうぞお楽しみに。


ジョビアゥ・タカ バンドライブ(第5回)・その①



ライブも2部後半になると、メンバー達も乗ってきて自然に体が揺れる♫
(左より)ウッチー(El.Pf)、TAKA(Vo/Gt)、KAZA(Ba)、キリ(Dr)のメンバー達。 Photo by hiroko


経堂・音楽酒場ピックで開いたジョビアゥ・タカ バンドライブ(5/18日)は、おかげさまでいいライブが出来

た。お客様は前回(2013.7.28)と同じ12名、日曜日の夕方、1部・2部で2時間のライブを、皆さんに楽

しんでいただいた。私の音楽活動は、2006年からライブ出演を始め、当初はショートライブやオープンラ

イブへの出演が多かったが、2009年からソロライブを中心に、デュオやコラボ・ライブを経て、バンド活動

は2010年秋から。以来今回で5回目のバンド・ライブとなる。

今回のライブテーマとして、今まで歌い・演奏してきた私のレパートリー曲を、より質の良い音作りでお客様

に聞いていただこうと思い、ウッド・ベースで定評のあるKAZA(風早龍也・プロベーシスト)に参加してもらい、

何時ものメンバーのウッチー(Pf)とキリ(Dr)と3人で、私の歌のバックをしてもらった。ちなみに、ベースは、

初代の千秋(女性)、2代目のチャーリーに次いで3代目だ。実力者揃いのバックのおかげで、私はとても

気持ち良く歌い・演奏させてもらうことができた。もう一つは、何時も参加してもらうゲスト・メンバーは今回

呼ばずに、私の歌とGt演奏を通しでやらせてもらった。ちょっとわがままな趣向だったが、タカバンドの時は、

そんなプログラムでやってみたいという希望をメンバー達に許してもらい、ソロ演奏も一曲入れさせてもらった。




<左より>ヨッシーと原ちゃん(タペストリーメンバー)、OS さんご夫妻、SHさん(hirokoさんの友人)、
TOくん(TAKAの大学時代の友人)


            当日のプログラムは以下の通り。

            <1st Stage>
           1.It Could Happen To You (ジャズ・インストゥルメンタル)
           2.Desafinado 音痴 FMaj ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           3.O Grande Amor 大きな愛 Am ボサノヴァ 
           4.Água De Beber 甘い水 Cm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           5.Trem Das Onge 11時の汽車 Gm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           6.黄昏のビギン CMaj 昭和歌謡
           7.オルフェのサンバ CMaj サンバ(日本語詞 by TAKA)
           8.Stardust 星屑 GMaj ジャズ

               <2nd Stage>
           1.君に酔ってしまいそうな夜 BbMaj オリジナル(作詞:QP村山・作曲:TAKA)
           2.Beside You あなたの側で CMaj オリジナル(作詞:カルロス美希・作曲TAKA)
           3.Antonico アントニコ Em ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           4.Á Felicidade 幸せ CMaj ボサノヴァ
           5.Manhã De Carnaval 黒いオルフェ Am ボサノヴァ
           6.Corcovado コルコヴァード CMaj ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           7.O Pato あひる Eb ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
           アンコール曲 Tristeza ボサノヴァ CMaj


プログラムを見てお分かりのように、ボサノヴァ曲がメインではあるが、原語(ポルトガル語)で歌うとともに、

自身で訳して作った日本語詞を合わせて歌ってみた(7曲)。また、16曲中バンドで初めて演奏する曲(新曲)

はほぼ半数の7曲。オリジナル2曲、ジャズ2曲(1曲はインスト)、昭和歌謡1曲、計16曲の構成だった。

言ってみれば、ここ数年続けてきたタカバンド・ライブの集大成のような気持でこのライブに臨んだのだ。

「Desafinado」や「Felicidade」、また「Stardust」のように、私のライブで初めて歌う曲もあったが、ほと

んどは今までのライブで歌いなれている曲だ。ライブのリハの時に、ウッチーが「歌いなれている曲でも、質

を上げて演れば、また違った表現ができるよ!」と言った言葉に励まされて各曲に取り組んだのだ。ベース

のKAZAには、リハのデジタル録音と楽譜を送って、本番で初めての共演だったが、やはりベースはバンド

の要、しっかりした小節頭の打音とファンキーな演奏で低音を支えてくれたので、安心して気持ち良く歌い

演奏できた。また、ウッチーが今回は今までと違ったピアノ表現を試みたい、ということで、使い慣れた

El.ピアノ(椿に置いている)を会場に運び込んで設置し、ライブで演奏してくれた。併せて、ピアニカ(鍵盤

ハモニカ)も持参して来たので、曲調に合わせた様々な音表現にチャレンジし、ピアノ音・シンセサイザー

音・ビブラフォン音も入れて、曲の音世界を大いに拡げることができた。



<カウンター左より>タッキーとハジメちゃん(かようかいメンバー)、QP村山(タペストリー・『君酔い』作詞者) 

 <この項つづく>
  

2014年5月14日水曜日

クレマチスの咲く頃



自宅のベランダで今年もたくさん咲いたクレマチス、鉢を部屋に入れて撮影してみた。All Photo by TAKA


毎年、ゴールデン・ウィークの前後にベランダに置いた鉢にクレマチスの花が咲く。06年の夏に神代植物園界隈の

園芸店で一鉢を入手したのが始まりで、その後もう一鉢を加え、今年で8回目の開花だから結構長持ちしていると思う。

日当りのいいベランダなので、酷暑・酷寒の環境はかなりきついと思うが、水やりを欠かさないことと花後の剪定・お礼

肥料を続けたことが、長年の開花を楽しめているポイントかもしれない。薄紫の花が咲くと、今年もいい季節がやってきた!

実感する。丈夫な花なので、枝を伸ばし過ぎないことも花付の良さにつながるように思う。




4月の終わりの週に、身体の異変を感じた。右腕の付け根あたり(脇の下)

の腱と筋肉に゛ビリビリ゛という痛みを感じた。筋肉痛の重~い感じと違うの

だが、私の右腕と右肩はギターの弾きすぎ・PCの使い過ぎ・仕事での身体

の使い過ぎで、筋肉疲労が絶えないので何時ものことかなと思っていた。

5月に入って突然右肩と右胸上方に赤い湿疹が出てきた。話にはよく聞いて

いたし、仕事上利用者の方の症例もよく見ているので、「これは帯状疱疹

に違いない!」と思い、すぐに近くの皮膚科で診察してもらい、内服薬と塗り薬

を処方してもらった。ご存じの方もいると思うが、帯状疱疹は子供の頃に

かかった゛水疱瘡゛のウィルスが、治った後脊椎に住みつき、後年60代から

70代になってから、体調不振時・ストレス蓄積時・筋肉疲労時に、上半身の

筋肉や腱に鋭い痛みと赤い湿疹が突然一度だけ現れるもので、その電気

ショックを与えられたような痛みは、違和感がとても大きいものなのだ。

抗ウィルス薬を飲み、患部に軟膏を塗布し続けたおかげで、発症から10日

程でほぼ症状も収まった。やはり、長時間のギターの弾き過ぎなど、日頃に

身体への疲労を溜めないように、養生していくことが大事だな、と感じている。


フォト上、白い五弁花を枝先に連ねるエゴの花、近所のホームセンターの前庭にて。フォト下、
細い緑の小枝の先に黄色の蝶型花を沢山つける金雀枝(エニシダ)、やはり近所の公園にて。


小田急線狛江駅の北口(歩いて5分程)に新しい大型マンションが出来て、狛江通りの

景観も随分と変わった。530個位の分譲マンションが完売したというから、人口も一挙

増えたことになる。別に不動産の話をするつもりはないのだが、道路に面した入り口

付近には、遊歩道や樹木と草花の植込みができてなかなかいい雰囲気なのだ。何と

言うか、ちょっと都会的と言う風な景観なのだ。ぶらりと覗いてみると、白やピンクの

「カルミア」(アメリカシャクナゲ・フォト上)があったり(蕾が金平糖状、花は五角形のとん

がりロート状)、ブルーの小さな花をつけた「ガ―ベラ」(フォト中上)が、ハーブや野草

のグリーンと一緒に植えられていたり。また、ラベンダーも、白っぽい緑の茎と葉・星状花

を沢山つける「デンタータ・ラベンダー(フォト中下)」があったり。ちょっとイングリッシュ


ガーデンみたいなナチュラルでハイソな前庭づくりが感じられるのだ。

この大型マンションが出来る前は、敷地には航空計器会社の大きなビルがあった。

マンション建設が公表されてから、長年の間隣接する家々の住民から反対運動が起こり、

一時は家の塀や2階ベランダの前に、「断固反対!!」の垂れ幕が掛かり、騒然とした雰囲

気の界隈だった。それが、大手建設会社との話し合いが進んだのだろうか、1年前に突然

工事が始まりマンションは完成し、新住民の引っ越しが続いたのだった。





敷地の周りに巡らされたきれいな遊歩道(フォト下)や、ガーデナー(庭設計士)による

新感覚の庭づくりも、種々の近隣住民に対する対策(配慮?)の一環かもしれないが、

通りがかりの人も景観を楽しむことができるのだから、大いに歓迎すべきことだと思う。

季節の花々や樹木がたくさん植えられているので、時折覗いてみる楽しみが増えた。



今度の日曜日は、タカバンドのライブ(経堂・音楽酒場ピックにて、15:00~)、準備も

すっかり整っているので、楽しいライブが出来そうだ。来場される皆様たちにも大いに

楽しんでいただけるよう、心を込めて歌い演奏したいと思っている。

ライブが終わったら、久し振りに静岡県長泉の「クレマチスの丘」を訪ねてみようと目論ん

でいる。多様多種のクレマチスに出会えるのが待ち遠しい。



見事に開花した白の「オオデマリ」、横浜市郊外の丘の遊歩道にて。

2014年5月1日木曜日

シルク・ドゥ・ソレイユの『OVO』は、ラテン音楽とアクロバットの総合芸術だった。その➂



Cirque Du Soleil OVO:『Banquete』(祝宴)、 フィナーレを飾るに相応しい陽気で賑やかなラテン音楽だ。

『OVO』の作者と監督・振り付けはDevorah Colker(女性)、芸術監督はChantal Trembley、作曲と

音楽監督がBerna Cheppas、作者が女性というのも大きな特色だと思う。虫たちの生きる世界とアクロ

バット芸の結び付けや、個性的で色彩溢れる衣装と陽気でキレのいいラテン音楽との融合は、繊細で大

胆な感性で演出する女性監督に相応しい演目だと感じた。

第1部の興奮が冷め止まぬ中、30分休憩の後で第2部が始まった。『Web/Contorion』(柔軟曲芸)は、

主役の白黒クモと2匹の赤クモによる身体を自由に捻じ曲げる曲芸、相当柔らかい身体でないと出来ない

芸だ。昔なら、お酢をたくさん飲んだに違いないと囁かれただろう!? でも実際はたゆまぬ訓練で得られる

柔軟曲芸だと感じた。女性アーチストの身体にぴったりと張り付いた衣装は、柔らかな体の曲線を強調して

いたが、ちょっと怪しい雰囲気をよく出していた。

テーマ曲は『Sexy Web』、女性Voのスキャット「♪ パヤパ パヤーパー♪ 」に、Violin・El.Gtが加わって、

セクシーで妖艶な白クモの仕草が見る者を幻想的な世界へ導いていくようだった。


OVO』の公演パンフよりー2

Acro Sports』は、5匹のノミたち(女性)による組体操とチェア・リーデングを合わせたような組曲芸、空中

に放り投げた体を下で構えるノミたちが受け取ったり、3匹で複雑な組構図を作ったり、素早い動きで次々と

ポーズを作る様は圧巻だった。

テーマ曲は『Flea Girls』(メスノミたち)、16ビートの軽快なリズムに乗って、女性Voがあたかも祝祭を

司る巫女のように歌った。

Slack Wire』(弛んだロープ)のロープは、ダランと弛んでいるばかりでなく、上下左右に揺れている。その

ロープの上で逆立ちしたり、一輪車を漕いだり、またその上で開脚倒立したり、ハラハラ・ドキドキのロープ

芸だった。まるで、クモが糸を張った巣の上を自由に行き来するように、アーチストの取るバランスが驚異

的だった。

テーマ曲は『Super Hero』、Ac.Gtとアコーデオン、Violinによる幻想的でゆったりとしたメロディは、

ちょっとエレジーの様な雰囲気を持っている。スーパーヒーローの演技を際立たせるように、最後は高速で

盛り上がって終わった。

Creatura』(クリーチュラ)、イマジネールの魔訶不思議な生物。足も手も首も自在に伸び縮みして、変身

できる。音楽に合わせて踊ると、変幻自在・正体不明、見ていてなんだか楽しくなる。

テーマ曲の『Carimbo Da Creatura』も、16拍子のテクノ・メロディに太古のリズムが加わった不思議

なサウンド、そこにEl.Gtのメロディとと「♪ ラヤラ ラヨレレ~♪」の女性Voが入って、愉快でポップな曲に

なっている。


さて、第2部ラストのクライマックスは『The Wall』、このコオロギ集団の空中曲芸には私も度肝を抜かれ

た。8mの高い壁をストーン・クライミングのようによじ登るかと思いきや、下に置かれたトランポリンからジャ

ンプしてへばり付き、時には頂上まで飛躍する。それが20m位幅の壁で、同時多発的に斜め跳びや垂直

跳びで集団でリズムカルに繰り返されるのは圧巻。加えて、壁前方に舞台中央まで伸びたトランポリンを

使って、高度な床体操のごとく、次々に跳躍し回転しコンビネーション技を繰り広げる...



そのスピードも技の切れも超一級だった。オリンピックに出場してもメダル級だった!

テーマ曲は『Parede』(壁:-ポル語)、シンセサイザーのテクノサウンドに乗って、ドラムが和太鼓のように

スピード感に溢れて鳴り響き、高速回転の集団曲芸を盛り上げてくれた。

万雷の拍手と、ブラボー! ブラボー! ベラボーメ!! のコールの後は、出演アーチストたち全員とゴキブリ楽団

たちが舞台に登場し、華やかで賑やかな出演者紹介と音楽が続いた。テーマ曲はタイトルと同名の

Banquete』(祝祭)、まるでカーニヴァルの行進のように、ラテン音楽の陽気さとリズムカルな軽やかさを

感じさせてくれた。女性Vo の歌うテーマ曲に乗って、カラフルで個性的な衣装の虫たちが次々に見得を

切っていく。その色合いとコスチュームが集約した舞台の美術的なエッセンスは、ディズニーランドのキャラ

クターの様な、アメリカンでスゥイートでポップなものではなく、もっと成熟した高質な香りを持ったラテン

文化の美術エッセンスだと感じられた。

アクロバットな曲芸の凄さだけでなく、テーマ音楽も出演者の衣装も、虫たちの世界で表現された「生き物

たちの命の躍動」という自然愛のテーマも、すべてが混然として舞台の上で融合した超一級のショーだった

のを堪能して、とても深い感動と充足感を得ることができた。それだけの価値あるエンターテイメントだと

言えるのだ。



※(この項終わり)