2014年7月27日日曜日

この夏の猛暑に、「二人のかき氷」。




ひょんなことから、「二人のかき氷」という歌の作曲を頼まれた。依頼主は、どようかいのお仲間:トラン

ぺッターのサイトウさん、何しろ10年越しのオリジナル曲なのだが、曲のタイトルだけは決まっているの

ものの、未だ詞は書けない、したがって曲も出来ないのナイナイ尽くし。でも奇特な友だち(デザイナー

さんとか)が一肌脱いで詞を作ってくれたのだ(実際に肌を脱いだかは定かでないが...)。その詩なるもの

を手渡されて、私はウ~ンッと唸ってしまった。お世辞にもうまいとは言えない手書きのポソポソ文字で

書かれた詞はやたらと言葉が多く、聞いてみると初めて書いた詞とのこと。ただ、ひと夏の恋に合わせて、

「ひんやり効くよ 甘い特効薬さ かき氷」という一節が、ちょっと面白いなと思った。

自由詞なるものは、最近の若い人に多いのだが、言いたいことが沢山あるのはよく解る。しかし、俳句や

短歌のように、言葉をそぎ落としていって核心に迫る、というか、あるいは多くに人にわかりやすいシンプル

な表現に行きつく、というか、そういう作詞を心掛けている私としては、いささかウ~ムッと複雑な気持ちに

ならざるを得ない。譜面の一小節は、8ビートで8語、16ビートにすれば16語の言葉が入らなくもない。しかし

それでは機関銃の銃声のように歌わなければならない。通常は、伸ばす箇所あっても4~6語がいいところ

ろう。バラードは、ほとんどそういう成り立ちだ。言葉の多い詞は、従がってD.J.風のラップや、ラテン系の

乗りの良い曲、あるいは、アップ・テンポのリズム曲にならざるを得ないのだ。





「二人のかき氷」どようかい2014.7.26より、歌うはタカとサイトウさん、撮影はすべてトガミさん。

この歌を、恒例のどようかいで歌ってみた。まだまだ歌い込んでないので、乗りは今ひとつだが、なんか面白い

曲のように感じる。ウッチーも初めて聞いたのでまだ歌に入っていないが、鳴り物などが入ると賑やかな

サンバになりそうだ。この歌の曲作りの時に意識したのは、「マツケン・サンバ」(松平健)とか、「モンロー

・ウォーク」(南佳孝)のような、ラテン系の乗りのいいメロディだ。この曲を聞いた音友の一人は、なんか

「別れても好きな人」(ロスインディオス & シルビア)の雰囲気がある、と言ったが、私の狙いはそのあたり

なので、合点している。この夏は、梅雨が終わった途端、日本中が猛暑に見舞われている。こんな猛暑を

乗り切るにも、この夏は大いにこの歌を唄って、盛り上がるとしましょうか!




「for you...」高橋真梨子のヒット曲を、4人でやってみました。カヨちゃんがしっとりと歌って
くれました。(この動画の公開は終了しました。)



山口百恵の名曲「イミテーション・ゴールド」、阿木陽子の詩の良さにみんな納得!
(この動画の公開は終了しました。)


前回のブログでも紹介した新歌集の中から、4人でやってみた曲の動画を載せてみました。皆さん初見

なのに、歌も楽器も結構乗っています。よく知っている曲とは言え、歌詞とコードしか乗っていない歌集を

見てのコラボだから、聴いていたマスターもビックリ!「今日は、ハイクォリティですね~!」と言って喜んで

いました。猛暑の夜の、なかなか楽しいひと時だった。

2014年7月13日日曜日

月下美人と新歌集



7月初めに開花する月下美人、薄暮の頃咲き始めその日の深夜には閉じて散ってしまう。この花
の開花に立ち会えるのは、よほど幸運な人だ。 椿珈琲店にて All Photo by TAKA


梅雨の真っただ中に、月下美人はその優雅で品のある白い花を開く。ご存知の方もいると思うが、メキシコ

熱帯雨林地帯原産のサボテン(クジャクサボテン属の多肉植物)だ。英名の「Dutchmans Pipe Cuctus」

(ドイツ人のパイプ状サボテン)には、イギリス人流のアイロニーが垣間見られる。香りの高い純白大輪の

花は、一夜で散ってしまうため、月の下で見る麗人に例えられるのだ。

その夜(7/5)、恒例の゛どようかい゛で椿を訪れると、入り口ドア脇に月下美人の鉢が置かれていた。茂子

ママにたずねると、10年ごしの鉢植えで毎年この時期に花を開くとのこと。茎も1メートル近くの高さまで伸び、

倒れないように支柱にしっかりと結わえられていた。今年は5輪の蕾をつけ、丁度この夜順次花開き始めて

いた。『Wao!  ラッキー!! 』と思わず歓声を上げてしまった。その夜は、マスターが店内に鉢を運び込み、花を

見ながらの歌会となった。皆で代わる代わる写メやデジカメの撮影をしながら、ギター・トラーペット・鳴り物・

歌の交感が続いたのだった。


月下美人の花をバックに、「昭和枯れすすき」を熱唱する゛美女と野獣゛? (サイトウさんカヨさん、ごめん!)


このどようかいに最近異変が起こっている。私のブログを見て知った、ということで、20代のカップル(Yくん

:フィギュアの羽生結弦似、とMさん:カホンをまたがって叩ける)二人が店を訪れるようになったのだ。どんな

が好きかと聞いてみると、「エグザイルだ」と彼は言う。エグザイルのAtsushiが歌う「わがまま」は愛唱歌

とのこと。失礼ながら私はその歌を知らなかったが、よく聞いてみると浪花のシンガー・ソング・ライター(SSW):

上田正樹が歌った曲で、Atsushiがカバーして歌っていたのだ。みんなそれを聞いて「へぇ~~!」と感心する

やら驚くやら。井上陽水の「少年時代」も好きだというから、私は早速「わがまま」の譜面を起こして、私の

ギター伴奏で彼が歌ってもらえるように用意したのだった。




新歌集に収録した20曲、山口百恵・松田聖子・ユーミン・中森明菜・高橋真梨子などのアラフォー・
アラサー世代によく知られる曲と、矢沢エーちゃん・井上陽水・上田正樹などのS.S.W.の曲を集めてみた。

地元の椿珈琲店に歌好きやミュージシャンが集まって開いてきた゛どようかい゛(以前はかようかい)も、数えて

みると早3年が過ぎた。お店に常備している歌集(茂子ママ特製・歌詞のみ)には、3冊で150曲の歌が集め

られている。昭和歌謡中心・オリジナル曲も入っているが、何せ中心メンバーが60代の団塊世代なので、自ず

からその世代の愛唱歌がメインだ。もちろん、エグザイルもないしAKB48もないのであ~る! ただ、同じ歌を

唄い続けているとどうしても飽きてくるし、歌われる歌も片寄ってくるのは否めない。そこで、もう少し若い世代

歌本を作ろうか、ということで、お店と相談して私がまず曲集めをすることになった。ニューミュージック系の

曲は、コードもやや凝っている(複雑)なので、私がコード付けをし、ギター伴奏しやすいようにしてみた。

原曲のキーでは歌いにくい(多くは高すぎる)のでやや下げ、成るべくC/ G/ F/ などの解りやすいキーに作り

なおした。これをコピーして5部ほど作り、お店に置けるのは次回からとなるが、メンバー達の反応がちょっと

楽しみだ。新歌集をもとに、また皆さんと共に楽しい時間が過ごせることを期待している。


新歌集は見やすいように歌詞の文字を大きくし、コードは薄いブルー色でわかりやすくした。





以前、自宅の鉢植えで咲かせたクジャク・サボテンの花、花芯の形(雌雄のしべ)と香り
(芳香ながらややバタ臭い)に違いはあるが、同じ属の特徴を持った花だ。こちらの方は、
開花期間は2日ほど続き、゛紅孔雀゛の名前のごとく鮮やかな花色が楽しめる。


2014年7月7日月曜日

梅雨の合間に多摩川で



梅雨時の多摩川は普段よりかなり増水し、宿河原堰堤からも勢いよく水があふれ出していた。
All Photo by TAKA


関東地区の梅雨はまっただ中で、これから梅雨の終盤に向かって大雨が予想される。台風8号の接近が

伝えられる九州では、すでに豪雨が続いているが、先週の一日朝早くに多摩川に出かけてみた。

春先(3月)から初夏(5月)にかけて、三度ほど竿を出してみたが、川の水が少ないのと何時ものポイントが

干上がっていたため魚の姿は拝見できなかった。しかし、6月は雨が続いたせいか多摩川を流れる水量も

増え、川石や水もきれいになっていた。この朝は多摩川原橋付近のポイントに行ってみたが、オイカワの

摂食欲も旺盛で、次から次に毛ばりにヒットしてきた。丁度産卵時期なのだろうか、オイカワのオスは婚姻色

に染まり、青いパールマークと朱色の腹とヒレ色がきれいだった。


15㎝ほどの成魚はかなり引きが強く、毛ばりと水玉の仕掛けも糸が絡まるほど暴れた。


体色の青と朱のパールマークもかなり派手になり、尻びれも随分と長くなっている。頬にも「追星
(おいぼし)」という白い突起が表れ始めていた。


オイカワの産卵時期についてネットで調べてみたら、およそ6月~8月とのこと。この時期のオスの体色の

鮮やかさについては、小学生の頃よく釣りをしていた故郷長野の裾花川に集まる釣り好きのハナタレ小僧

たちが「ジンケン」と呼んでいたのを思い出した。私も訳も分からずそう呼んでいたが、正絹(ショウケン:

本物の絹地)に較べて生地の張りがあり、゛てかり゛も派手な人絹(ジンケン:安価なレーヨンなどの合成

繊維)になぞらえて呼んだのではないか?と推測している。戦後ナイロンが出てくるまで、養蚕や絹織物

の産地として、栄えた信州ならではの呼び名だと思うが、確証は得ていない。また、日本の各地・朝鮮半島

・台湾・中国東部に生息するオイカワ(コイ科ダニオ亜科に分類される)を、外来種とするものもあれば、

在来種とするものもある。私の記憶では、50年以上前の裾花川では、オイカワ(ヤマベ・ハエなどの呼び

名)・ハヤ(ウグイ・アブラッパヤなどの名)・ダボハゼ(ドンコ・ゴリ・ヨシノボリなどの名)は、同じ川で釣れる

遊び相手の小魚だった。しかし近年、河川改修が進み、河川の中流から下流域では大石はなくなり、

ほとんどが小石のざら瀬になってしまったため、オイカワの生息域が拡がり、ウグイやカワムツなどは深瀬か

上流域に移り、ダボハゼは姿を消しつつある(絶滅種になったものもある)、という事のようだ。

実際に私が通う多摩川(中流から下流域)で毛鉤仕掛けで釣れる種類は、ほとんどオイカワだ。これは

釣りの仕掛けやエサ、ポイントにもよるが、毛鉤を流しての釣りの対象としては、オイカワがなかなか面白い

のだ。興味ある方は、以下の以下のHPを覗いてみてください。

長野県水産試験場HP
http://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/joho/sakanatachi/oikawa.html

大阪府立環境農林水産総合研究所HP
http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/zukan/zukan_database/tansui/2550b2c26477834/2350b6fb3ce94a9.html




多摩川の土手に咲く赤ツメクサと゛矮小変わりコスモス゛(園芸種?)、誰かが種をまいたのか群生して咲き
乱れていた。細い針金状の葉と小さな花弁はコスモスに似ているが、花芯の赤色は結構派手だった。