2015年3月31日火曜日

今年のお花見は、生田緑地の枡形山広場で




折からの好天に恵まれて、家族連れやカップルが繰り出した枡形山広場、エドヒガンの名所です。
All Photo by TAKA


毎年3月下旬のお花見(ソメイヨシノ)の時期になると、今年はどこでお花見をしようかと頭を悩ます。それは

とても嬉しい悩みなのだけれど、天候の具合に一喜一憂してその日を待つことになる。私の住む家の前にも、

玄関を開ければ桜の古木が数本あり、この集合住宅の一角や公園周りでも数十本の桜(ソメイヨシノ)が

あるので、この時期は咲始めから花散るまで一週間程をサクラを見て過ごす。なかなか贅沢なことであり

ます。今年は2月がことのほか寒く、梅や山茱萸、木蓮や雪柳などの春花の開花が例年より10日程遅れて

いたけれども、ここに来て連日昼間の温度が20度を超える日が続き、一気にサクラが開花してしまった。



食友RKさん手作りのちらし寿司とお惣菜、冷酒とともに美味しくいただきました。


生田緑地は、以前あった向ヶ丘遊園跡地に隣接する都市計画緑地で、現在も雑木林・谷戸部の湿地・湧水

など、緑豊かな自然環境が残されおり、緑地内にはバラ園や岡本太郎美術館、藤子・F・不二雄ミュージアム

などの施設もある。その高台の一角にある枡形山広場には、エドヒガンの古木が沢山あり、花見客に人気

と聞き、今回訪れてみた。車で向かう途中、信号機の故障修理(現場を通過するまで解らなかったのだが)

のため随分と渋滞していたが、昼前には生田緑地に着き駐車場に車を入れてから、丘を上り下りして広場

に行ってみた。薄い上着を着ていても暑いくらいの暖かさで、サクラの花も一気に開花していた。エドヒガンは

花弁の大きさがやや小振り、花色はソメイヨシノより薄紅色が濃く、下向きに花を開く。花房の付具合もやや

まばらで、ソメイヨシノのように派手さはない。でも、如何にも由緒あるサクラの感じがしてよろしい。日本各地

にあるサクラの古木(樹齢数百年~弐千年)は、ほとんどがこのエドヒガンだ。人工交配されてできた染井吉野

(東京の染井村のエドヒガンと奈良吉野の山桜、という説と、エドヒガンとオオシマザクラ、という説もある)

が樹齢70年程で枯れるものが多いのに比べると、実に長命なのだ。枡形山周辺に生息するエドヒガンの

古木も、ほとんど人手で剪定されておらず、自然のままの枝振りで見事な樹形を作っていた。街路樹として

たくさん植えられているソメイヨシノが、電線や景観の邪魔という理由で枝を詰められ弱って枯れたりする

のを見るにつけ、やはり自然のままの樹形が見られるのはとても気持ちがいい。広場一角のベンチに腰掛

けて、サクラを見ながらお弁当とお酒をいただいた。至福のひと時だった。




木五倍子(きぶし)の花も開き始めた。上は通常よく見られる緑花、下は珍しい紅花、枡形山にて。




折から、平安貴族風衣装をまとった一団が通過。聞いてみると゛それ風衣装を楽しむ同好会゛とのこと。
確かに、サクラを楽しむのにこの衣装の出で立ちは面白いと思う。




八重の椿も、色鮮やかに花開いていた。緑地内のバラ園は、ボランティアの方達の手入れで生き残って
はいるが、昔の面影は薄れている。ただ、初夏の菖蒲園や秋の紅葉もあるから、ウォーキングやピクニックを
楽しみながらいい空気と緑の中で時間を過ごすにはとてもいい所だと思う。



2015年3月29日日曜日

Kemmy the Emmy Jazz Live から



ジャズ・バンド『Kemmy the Emmy』のメンバーたち、<左より>風早龍也(Ba)・若林稔(Pf)・石川早苗(Vo)
・宮田明美(Tp)・花見至常(Dr)、表参道Jazz Birdにて All Photo by TAKA



表参道のジャズ・バードで、ドラマーのKemmy(花見至常)がバンド・リーダーをしている『Kemmy the Emmy』

のライブがあるということで、出かけてみた(3/27)。Kemmyさんは、先日開催した我が『ジョビアゥ・タカ

バンド』のライブで共演させてもらったので、そのお礼と、編集し終えてコピーを作ったライブ動画のDVDを

お渡しすることを兼ねてのライブ訪問だった。その時に共演したベースのKAZA(風早龍也)さんも出演するし、

また都合のいいことに、同じく共演したヴァイオリンのみほこんと受付などを手伝ってもらったhirokoさんも

来るということで、まとめて4人にライブ動画のDVDを渡せるのだから、私としてはライブのひと区切りを

つけるのには誠にいい機会だった。ピアノのウッチーからは連絡が入っていて、所用のためその夜はウッチー

と千秋さんは来られないと。ウッチーには翌日のどようかいでDVDを渡すことになった。

昨年の3月にもここを訪れているが、その時はKemmyさんからKAZAさんを紹介してもらい、我がバンドの

ライブに出演してもらうことが目的だったが、その後前回のタカバンド・ライブにはKAZA(Ba)が、そして、

今回のタカバンド・ライブには2人そろって出演してもらったのだから、私にはゆかりのライブ・ハウスだ。



ライブの休憩時間に、Kemmyと皆で乾杯 ! <左から>みほこん・Kemmy・TAKA・hiroko


その夜のライブの構成は3部で、1部と3部はジャズスタンダード・ナンバーを中心に歌と演奏を、2部は、

来場の歌手や楽器演奏者のゲスト出演が入るというものだったが、2部の方達は次の4月のライブ出演者

達だったから、出演の゛前宣゛を兼ねて、ということだった ! ヴォーカルの石川早苗さんは、声にパンチが

あり、同じジャズナンバーでも声に張りがあり、リズムも弾んでいて聞いていても気持ちが良かった。

『Tea for Two』や『Lullaby of Birdland』などの他に、一青窈の『はなみずき』なども歌い客席を湧かせた。

ゲスト・女性シンガーの二人は、『You'd Be So Nice To Come Home To』と『wave』(英語版)を歌ってくれた

が、これもなかなか良かった。月に1~2回定期出演をしているだけあって、このバンドの音はこなれて

いるし、それぞれのソロ演奏も何ら淀むことなく聞いていても心地よい。また、ジャズ演奏のスタイルは、

Vo → 楽器ソロ → Vo の基本進行の中に、ドラムとの掛け合い(4バース)や各楽器のソロが入り、演奏者の

紹介や客席からの拍手が飛ぶなど、エンターテイメントな交流があるのも楽しかった。


休憩の合間に、Kemmyも席に来てワインを飲みながらいろいろ話せたのも良かった。その折に、4月末に、

Kemmyがセッション・マスターをする日があり、KAZAも出演するので、「TAKAも来てなんかやってよ。」との

誘いがあった。「みほこンも来てよ。」ということになり、二人で寄せてもらうことになった。まあ、セッションだから

気軽にやろうと思う。バンドを組んだ仲だし、このお二人のバックで音楽をやれるのも、何かのご縁だと思う。

きっと楽しいに違いないと思う。


2015年3月23日月曜日

3.15 ジョビアウ・タカバンド ライブ YuoTube動画公開のお知らせ



ウェイブ Wave ジョビアゥ・タカ バンド YouTube動画




 ボサノヴァ日本語詞 アヒル O Pato ジョビアゥ・タカ バンド YouTube 動画


先に開催された(2015.3.15 音楽酒場ピックにて)『ジョビアゥ・タカバンド ライブ』の演奏曲の中から、以下の

7タイトルをYouTubeにて公開しました。サイト名は『takasantafe neo』です。アクセスしてご鑑賞下さい。

①夏のサンバ Samba de Verão ジョビアウ・タカバンド

②ウェイブ Wave     〃

➂ブラッド・ムーン   〃

④ボサノヴァ日本語詞 オルフェのサンバ Samba de Orfeu      〃

⑤ボサノヴァ日本語詞 11時の汽車 Trem Das Onge       〃

➅ボサノヴァ日本語詞 アヒル O Pato   〃

⑦黄昏のビギン   〃


なお、当日演奏しました『Manhã de Carnaval 黒いオルフェ』、『Beside You あなたの側で』(通称゛

あなそば゛)、『Corcovade コルコヴァード』、『Antonico  アントニコ』の4曲は、以前公開の同曲に勝るとも

劣らない出来でしたが、すでに公開済みの同曲が2タイトルづつがあるため、今回は公開を控えさせていただ

きます。また、『真夏の果実』も会場の皆さんと一緒に唄いとても楽しく演奏できましたが、著作権の関係で

公開は見送りました。

以上、よろしくお願いします。


2015年3月22日日曜日

3.15 ジョビアゥ・タカバンド ライブから その5.それは、記念すべきバースデー・ライブだった。



ほろ酔いヨッシーの紹介を受けて、花束を渡してくれたボサ友miraさん。その後拍手が鳴りやまず、
再アンコール曲『真夏の果実』を出演者と来場者みんなで歌った。DVD録画の静止画像より・編集by TAKA


今回のライブが大成功に終わった要因を幾つか挙げてみたい。一つは、短期間であったが入念な準備を

して、お客さんの鑑賞に堪えうる演奏曲を準備し、強力な共演者とともに会場でパーフォマンスできたこと。

つまり、良質なコンテンツ(内容面)を提供出来たことだ。また、演奏曲のプログラムの裏に曲解説を載せた

コピーと、『真夏の果実』・『黄昏のビギン』2曲の歌詞(裏・表)コピーを用意し、会場の皆さんと一緒に唄える

準備をしたことも、情報提供の意味で良かったと思う。もうひとつは、会場に溢れんばかりのお客様が来て

くれたことだ。この点については、ほんとに皆さんのご協力の賜物だった。私の高校同期生の友達(音友・学友)

に始まり、どようかいの音友・ボサ友も駆けつけてくれたし、ウッチーの中学時代のお友達、趣味友hiroko さん

のお友達、とりわけ地元に近いみほこんのお友達やらご両親まで...「友だちの友だちは、み~んな友だち

だぁ~!」を地で行くように集まってくれた。これだけの観客がいれば、メンバーたちも張り切らざるを得ない。

会場のPA環境もまずまずだったから、コンテンツを受け入れる良質な空間と観客(受け皿)が用意されたと

言える。ただし、予約の段階で10日前には満杯になってしまい、当日立ち聞きを強いられたお客様達や、窮屈

な会場で聞かざるを得なかったお客様達には、まことに申し訳なかった、とお許しをいただきたいと思う。

この件については、、お客様サービスと我がバンドの身丈にあった会場というバランスを考慮して、今後の課題

にしたいと思う。


 『みんなうまい。だから会場はもう1.5~2倍ほど広い方がいい。
 まず、これだけの腕前ならば、お金がとれる。
 お金をとるためには、単価を上げるか、量を増やすか。
 会場がやや狭いために、みんな音を少し殺さざるを得ない。
 もっとのびのび演奏させてやりたいですね。そうすると、もっと盛り上がる。』(高校同期のMTさん)


とは言え、ライブは生き物、思わぬハプニングもあった。1部のラスト曲『オルフェのサンバ』を歌うに際して、

気持ちの乗っていた私はギターを肩にかけて立って歌おう! と思いたち、スタンディングで弾き語りした。

ところが、歌の途中でマイクがハウリングを起こした! 事前のPAチェックでそのポジションを確認してなかった

ので、スピーカーやDr・Baの音量まで拾ってしまったらしい。お客様にはちょっとお聞き苦しかったと思う。

また、2部で、私の譜面ファイルの曲を2枚まとめて捲ったらしく、予定の『アントニコ』を抜かして先に次の

『11時の汽車』を歌ってしまった。後でライブ動画を見たら、メンバーたちは「あれれっ、どうしたの?」と言い

ながら合わせてくれたが、みほこんの声掛けで私もそれに気づき、後先になったが無事『アントニコ』を唄う

ことが出来た。そして、ライブ終了後に花束をいただき、これでお仕舞いと思いきや拍手が続いて、ウッチー

相談のうえ『真夏の果実』を再アンコール曲として皆さんと一緒に唄ったが、これは嬉しいハプニングだった。


今回のライブを終えて、出演者と来場者から色々なコメントをいただいたので、その一部を載せさせて頂く。


 『楽しかったね。みんなよかったよ。ただ、ピアノの電気が反射しすぎて、譜面が良く見えなかった...』
 (ピアノのウッチー)

 『大入り満員で酸欠になるほどでしたね。熱気にあふれたライブとなり、やりがいがありましたし、
 楽しめました...ライブ映像も楽しみにしています。』(ドラムスのKemmy)

 『先日は素晴らしいライブ 多謝!!!
   特に ヴァイオリン ピアノ 久し振りに生音聴けて感動。
   素晴らしい仲間と 共演できるTAKAさんがうらやましい。
   まあ われわれは我々のレベルで頑張ります。』(高校時代の音友TOさん)

 『ボサノヴァもJAZZも初めてでしたが、毎回のリハがものすごい刺激となって
 沢山吸収し、音になって行きました。
 貴重な初めての時間をありがとうございました。友人・知人・恩師も、
 大満足でバンドを楽しんでくれました。』(ヴァイオリンのみほこん)

 『お客様大入りで盛り上がりましたね。ライブ全体で成功だったと思います。』(ベースのKAZA)



ライブ終了後、ホール入り口で来場の皆様を見送りした。
皆様、本当にありがとうございました。
これからも応援をよろしくお願いします !!


奇しくも3月17日が誕生日(68歳 ! ?)だった私は、趣味友HIさんの粋な計らいにより、ヨッシーの紹介とボサ友

miraさんの受け渡しで、アンコール曲終了後に花束をいただいた。ウッチーによる「Happy Birthday ~」の

ピアノが流れ、会場の皆様と出演メンバーたちからも沢山の温かい拍手をいただいた。私にとっては、この

ライブは、終生忘れられない記念すべき゛バースデイ・ライブ゛となった。


ご来場の皆様、そして今回残念ながら来られなかった皆様、また次の機会にライブでお会いしましょう !



頂いた花束を、帰ってから花瓶に活けた。春花のやわらかな色合いがきれいだった。


<この項終わり>

2015年3月21日土曜日

3.15 ジョビアウ・タカバンド ライブから その4.出演者と来場者が一緒に楽しんだ !




会場の皆さんと一緒に『真夏の果実』を歌い終えて、笑みがこぼれたメンバーたち。皆で一体となれた
ほんとに楽しい時間だった。今回ライブの録画DVD・静止画像より。 編集 by TAKA



今回ライブ演奏曲のほとんどが、満足のゆく出来だった。先に今後の課題として挙げた2曲についても、早目

のリズムにGtが乗り切れなかったり、曲進行を飛ばしたりがあったが、歌いながら途中から立て直してラスト

までちゃんと持って行けたので、会場の皆さんの中には気づかれない方がいたかもしれない。オープニング

のジャズ・インスト、続いての軽快なリズム曲・『夏のサンバ』、ゆったりとした波の様な『ウェイブ』も良かった

ので、順調な滑り出しだった。ヴァイオリン・ソロとベース・ソロを組み込んだ『黒いオルフェ』の流れるような

メロディに大きな拍手を頂いた後、私のオリジナル曲を2曲続けてお届けした。新曲『ブラッド・ムーン』と

『あなたの側で』(通称゛あなそば゛)、ともにヴァイオリンのイントロ・間奏ソロ弾きが入り、『ブラッド・ムーン』は

オブリガード、『あなそば』は、追っかけコーラスで、みほこんがいい感じでコラボしてくれた。会場からもブラ

ボーの拍手を頂き、みほこんもこれで乗り乗りの演奏になった。私の唄声・Gtのアコースティックな響きと、

Vioのやわらかな音がとても良くハーモニーしたのを感じた。来場者からも、とても良かったとのコメントを後

から頂いた。


 『アットホームな暖かいライブで、楽しませていただきました。ありがとうございます。
 ヴァイオリンのせつない音とTAKAさんの歌もとても合っていると思いました』(ボサ友MIさん)

 『特にヴァイオリンのみほこん。演奏しながらのあの身体のリズムカルな動き。
 そしてあの笑顔。最高でした。』(高校時代の音友NKさん)

 『バイオリンが入ってのサウンド、アレンジが心地よかった。
  TAKAの音楽世界とバイオリンの波長が合っているのですね。』(高校時代の音友YOさん)


それとともに、オリジナル曲に好感するコメントも頂いている。私も精進して、曲を作り歌い続けようと思う。


 『タカさんのオリジナル曲がとてもよかった。CDを出したらよいのに ! 
 日本語歌詞をボサノヴァにのせるのは、ご苦労あると思います。
 挑戦されているなと思いました。
 オリジナル曲がさ らに増えて、TAKAさんワールドが深まるといいですね。』(ボサ友MIさん)


今回の1部と2部のラスト曲は、共にメンバー全員でソロパートを演奏し、とてもいい一体感を感じる音作りが

できた。1部ラストの『オルフェのサンバ』は、イントロ・エンディンク゛を挟んで、ポル語の歌(1廻し)→4バース

でVio・Pf・Ba・Drのソロ(2廻し)→日本語詞の歌(3廻し) と進行したが、2廻しのソロの後各メンバーの紹介も

入れた。リズムの早いサンバ曲が、とてもスムースで軽快に歌い・演奏できたので、全員の気持ちがひとつ

になった。2部ラストの『O Pato アヒル』は、その度合いがもっと深まり、私の歌(ポル語と日本語詞)の間の

ソロ演奏は、1廻し(コーラス)づつ、Vio→Pf→Ba→Drとやったから、乗り乗りのアドリブ演奏に会場のお客

さんも大喜びだった。素晴らしいトリオ(Pf・Ba・Dr)をバックに、Vioの音と共に私はGtを弾き・歌えたので、

こんな贅沢はなかなか出来るものではない、と幸せを感じたのだった。




会場の一角に置かれたネオン・ボックス、カラフルでアメリカンチック


ライブの来場者と共に、楽しい時間を過ごしたい、という思いは何時も心の中にある。メンバーたちの演奏で

それを感じていただくことがまず第一だが、出演者達自身が演奏しながら感じる楽しさも自然と客席に伝

わっていくものだ。今回、準備中のリハの間で、幾つかウッチーから提案があり、演奏者で一緒に唄える曲

は、皆で歌おう ! ということになった。2部の『11時の汽車』では、「♪ いつまた会える~ その日を待ちながら ♪」

というさびの箇所を、皆で2回繰り返して歌った。今までに何度かこの曲をライブで演奏しているが、今回の

出来が一番良かったと私は感じている。『真夏の果実』とアンコール曲の『黄昏のビギン』は、歌詞コピー

を用意し、サビの部分や全体を、お客さんたちと一緒に唄った。これがとても良かった。何かアットホーム

な雰囲気が会場に漂い、ホリデーの午後時間を一緒に過ごす楽しさを皆さんに感じてもらえたと思う。

゛歌ドラ゛のKemmyは、『真夏の果実』のサビをバイヨンでハモッてくれたし、みほこんもVioを弾きながら歌

ったし、芸達者な共演者達と会場の皆さんのおかげで、とても楽しいライブとなったのは大いなる喜びだった。


<この項つづく>


3.15 ジョビアウ・タカバンド ライブから その3. 入念な準備と共演プレイヤーの素晴らしい力量



MC・TAKAが曲紹介する間にも、AMP調整に余念がないKAZA(Ba)と眼鏡調整に精出すKemmy(Dr)、
ウッチー(Pf)は精神集中しみほこんは緊張気味に待機...各自各様の曲間模様。Photo by Teruo

タカバンド・ライブ 演奏曲(2015.3.15 in Pick)

<1st Stage>

1.You and Night and The Music Cm ジャズ・インスト
2.Samba De Verão 夏のサンバ F ボサノヴァ 
3.Wave ウェイブ C ボサノヴァ
4.Palpite Infeliz いやな予感 Eb サンバ(日本語詞 by TAKA)
5.Manhã De Carnaval 黒いオルフェ Am ボサノヴァ
6.ブラッドムーン C オリジナル(作詞/作曲 ジョビアゥ・タカ)
7.Beside You あなたの側で C オリジナル(作詞:カルロス美希・作曲TAKA)
8.オルフェのサンバ C サンバ(日本語詞 by TAKA)メンバー紹介

<2nd Stage>

1.雨にぬれても F 映画「明日に向かって撃て」テーマ曲 Ukulele 弾き語り
2.Saudade Da Bahia 懐かしのバイーア C ボサノヴァ 
3.The Nearness of You C ジャズ (歌:Kemmy)
4.Corcovado コルコヴァード C ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA) 
5.Trem Das Onge 11時の汽車 Gm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)(メンバー唄)
6.Antonico アントニコ Em ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
7.真夏の果実 G J-POPS(来場者と一緒の唄)
8. O Pato あひる Eb ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA) メンバー紹介
アンコール曲:黄昏のビギンの(来場者と一緒の唄)  / 花束贈呈
再アンコール曲:真夏の果実 G J-POPS(来場者と一緒の唄)



今回のライブを終えて、今とっても満たされた気持ちでいるのは、用意されたすべてのエネルギーがあの

会場できれいに燃焼されたからだと思う。スタートから4年3ケ月の間に行われた6回のライブで、我がバンド

に相応しい演奏曲が充分に揃ってきていた。ボサノヴァのスタンダード曲・リズムカルなサンバ・アメリカン

・ポップス・J-POPS、そして私のオリジナル曲...多彩なライン・アップは解りやすい日本語詞とともに、

お客様に楽しんでいただき、心の琴線に届き得る内容を用意できたと思う。そして、各楽器で表現する卓抜な

技術と各曲の世界観に対する理解が、一つの曲の音作りに十分反映されたのだと思う。ただし、取り組んだ

新曲の中には、まだ満足いくパーフォマンスに届かなかったものもあった。(サンバの『いやな予感』やとウクレレ

弾き語りの『雨にぬれても』の2曲は、またチャレンジしてみたい。)


 『久しぶりに心地よいひと時を過ごしました。軽いノリでリラックスしてゆく事ができたのが最高。
 それぞれが個性を発揮しつつ、お互いに音を確かめ、お互いに出どころを気遣いつつ、

 そしてタカさんをたてようと・・・
 会場の雰囲気、おいしい飲み物、そりゃ、最高でしたよ。』(高校同期生のMくん)



今回ライブの開催を決めたのは昨年の暮れだった。ドラム・Kemmyの参加が、家庭の事情(母堂の病気)で

微妙だったのが一応メドが付き、年明けすぐに私は全演奏予定曲をGt弾き語りでデジタル録音し、CDを作成

したうえで、新年のどようかいの折に譜面とともにウッチーに渡し曲構成を練ってもらった。同じもの(CDと

譜面)をKazaとKemmyに送り、1月末に参加が決まったみほこんにも送った。スタジオでのリハは2回行った

(KAZAは全員そろった一週間前の1回)が、スタジオに入る前に各メンバーが曲表現対して、充分な用意と

構想を持って臨んでくれたのが、今回の成功の要因だと思う。決定からライブ当日まで2ヶ月半の準備期間

だったが、ミュージシャンとして高い力量を持つメンバーたちだから可能だったと思う。


前回ライブの反省に基づき、今回のリハは、イントロとエンディングをしっかり練習し、構成の決まった曲は

それを反映した譜面を作り直して本番に臨んだ。今回ほとんど全部の曲のエンディングがきれいに決まった

のはとても嬉しかった。


  『エンディングが良かったので、拍手するタイミングがとても気持ち良かった ! (音友のHIさん)』


①私とウッチーとみほこんの音合わせ ②私とみほこんでスタジオ・リハ ➂その3人+Kemmyでスタジオ

・リハ ④メンバー全員でスタジオ・リハ というステップで本番を迎えのだが、多忙の中にも出来るだけ時間

を取った練習のお蔭で良い楽曲の終わり方を演出できたのだ。イントロ→歌(1廻し)→楽器ソロ(2廻し)→

再び歌(3廻し)→エンディング、という基本構成で各曲が進行し、エンディングは4小節または2小節を3回

繰返し、最終小節ひとつ前をリットして終わる、という形が皆で揃って出来た。ほんとに、『終わり良ければ、

すべて良し』を実現できたと思う。




カウンターまでぎっしりの客席、店長の高澤さんとスタッフ吉田さんもドリンク注文に忙しかった。


ギターの弾き語りで私自身が目指している歌は、『゛のほほん゛のなかに、哀愁を込めて』である。ボサノヴァ

コンセプトで言えば、『Saudade(サウダーヂ)』(゛郷愁゛とか゛懐かしさ゛と訳される)の表現だ。私の内にある

『サウダーヂ』が、歌を通じて聴く人の内にある『サウダーヂ』と呼応し、お互いに共鳴することだ。バロック的

な流麗なメロディラインや、マイナーとメジャーが入り混じったサウンドの好みも、ボサノヴァやジャズの和音

(テンション・コード)を多用するのもそのテーマ実現を意識した傾向かもしれない。歌い方も、ロック・シンガー

のようにシャウトしないし、ブルース・シンガーのように歪んだりもしない。また、ジャズ・シンガーのように

クールでもない。日本語、あるいは外国語(ポル語や英語など)の言葉ひとつひとつをきれいに発声し、ロング

・トーンと組み合わせながら、音を響かせることを心がけている。だから、トリオ(Pf・Dr・Ba)に加わるソロ楽器

は、金管(As・Tr・Tbなど)よりもむしろ、木管(Cr・Fl・Picなど)のやわらかい音系が合うように思う。実際過去の

コラボで、フルートとは3回一緒にライブをしている。今回、不思議な縁の繋がりでヴァイオリンのみほこんを

ゲストに迎え、伸びやかな弦楽器音とコラボできたのは、幸運の女神がほほ笑んでくれたのに違いない。

そして、私の歌を引き立たせてくれるウッチーのPf伴奏とソロ演奏、オブリガードもアドリブもよく聞こえたし、

歌っていてとても気持ちが良かった。Kemmyの太鼓は、むしろ抑えめの音量だったが、とてもクリアだった。

Aメロ→Bメロへのブリッヂ打音も、派手に叩かないでそろりっと入ってくれた。私は、この゛大人音゛こそ、欲し

かったドラミングだったので、とても気持ち良くリズムに乗れた。そしてKAZAのウッドベースは、時折フレット

に弦が当たってしなる様な打音を響かせた。ツーフィンガーで弾くこの小気味よい打音は、小節の頭を

はっきりと音出しし、メンバーたちにリズムをしっかりと伝えてくれたので、皆安心して歌い演奏できた。ソロ

プレイヤーとして力量充分、ライブ経験も豊富なメンバー達だからこそ出来た素晴らしい共演だった。


 『良いライブを聞かせてもらいました。
  バンドメンバーの皆さん、兎に角うまい。そしてノリが良く、メンバーみんなが気持ち
  良さそうに楽しんで演奏している様子がなによりでした。』(音友のNKさん)



<この項つづく>

2015年3月20日金曜日

3.15 ジョビアゥ・タカバンド ライブから その2.続・バンドの推移とメンバーたち



立ち聞きも混じった満席のお客様を前にライブがスタート、オープニングはクワルテットによる軽快なジャズ
・ナンバー『You and Night and the Music』だった。 Photo by Teruo


第3回のライブ開催(2012年10月)は、色々な困難が伴ったあげくの開催だった。メンバーのベース:千秋が、

仕事のため地方に赴任しバンド参加が難しくなり、替わりにウッチーの推奨でチャーリーが入った。彼はこの

後の4回目開催もベースを受け持ってくれた。もう一つ、狛江の地元でライブやセッションを楽しんできた

add9thでの開催が見込めなかった。PA環境がなかなか充分に整わなく、それを巡っての店主との意思疎通

も上手くいかなくなり、やむを得ず他の会場を探さねばならなかったのだ。その時の会場:音楽酒場ピックは、

アコースティックなPA環境が整った頃合いの広さで、私の目指すライブの雰囲気を備えていたので、第3回目

以降は、今回(6回目)まで同じ会場をホーム・グランドとして使わせてもらっている。ただ、地元を離れ、経堂に

出てきたその時ライブは、私のオリジナルを中心とした第1部と、来場者もステージに上がって歌と演奏を披露

してもらう第2部の構成で、食事付き4,000円の参加費による「音楽会」形式を取った。予約者が15名とバンド

メンバー3名でまあまあの入場者を見込んでいたのだが、当日は家族に不幸があったり、悪性の風邪を

ひいたりが続出し8名のお客さんしか来られなかった。気落ちする心を奮い立たせて、本当に心を込めて

トリオ<TAKA(Vo/Gt)・ウッチー(Pf)・チャーリー(Ba)>とキリ(飛び入りのDr)で歌い演奏した曲が、今までに

ない素晴らしい出来だったのを、今でも不思議な気持ちで思い出すのだ。ボサノヴァ曲は、「アントニコ」・

「コルコヴァード」の2曲にTAKA訳の日本語詞を付けて歌ってみた。それは、ポルトガル語のボサノヴァ詞の

世界を、何とか解りやすく日本語で伝えたいという私のチャレンジであったが、今もその思いは続いている。

その時演奏した数曲は今でもYouTubeに残されて、ビジターのアクセスが続いているのだが、私は、半分も

埋まっていない客席を見ながら、何時かここで、満員御礼のライブをやりたい! と強く心に願ったのだった。




゛ファンキーでごきげんな゛ベースを聞かせてくれるKAZA、『黒いオルフェ』のソロ弾きを演奏中。
今回ライブの録画DVD・静止画像より。 編集 by TAKA

【 高校生の時にボサノババンドをくみ、ヤマハライトミュージックコンテスト全国大会のフォーク
部門グランプリで優勝。当時のヴォーカルとピアニストはその後プロに、自身は保険会社に
就職するが1999年に脱サラ、現在都心を中心に演奏活動をしている。(本人によるプロフィル)


第4回目のライブ(2013年7月)は、とても賑やかな歌会となった。メンバーのクワルテット<TAKA(Vo/Gt・ウッチー

(Pf))・チャーリー(Ba)・キリ(Dr)>にリュウヤ(Ts)が加わり、ゲストが喜多見のシンガー・ソング・ライター:西河泉

とコーラスのhirokoで、13名の来場者たちで会場も大変盛り上がった。イズミちゃんは、独特なブルースの

味付けで、オリジナルソングを歌って会場を沸かせてくれた。演奏曲の構成は、ジャズ・ボサノヴァ・J-POPS・

オリジナル・ゲスト(3曲)で計18曲と盛りだくさん、アンコールを1曲やったらもう貸し切り時間一杯だった。

前回5回目(2014年7月)から、ベースはチャーリーに替わってプロ・ベーシスト・KAZAがウッドベースで参加

となった。バンドのリズムの中心に本格的なプレイヤーを迎えて、バンドの音作りはより質的に深まり、ウッチー

のピアノ演奏も私の歌とギターも、キリのドラムも、安心してリズムに乗れる体制になった。演奏曲の構成は

タカバンドのスタイルが出来上がり、新曲を加えながら(毎回数曲を入れる)16~18曲を毎回のライブで披露

する形になっている。1回目から6回目のライブで、数えてみたら計44曲のレパートリーができ上がっている。

オリジナル12曲・ボサノヴァ他洋楽曲32曲のラインアップだ。よくまあ、皆で歌い演奏してきたものだと、私

自身も感心してしまった。




第2部で、『The Nearness of You』を歌で披露するKemmy、゛縦横無尽の太鼓゛スティックを置いて、
マイクを持ち゛歌ドラ゛に変身。同じく、今回ライブの録画DVD・静止画像より。

小学校米軍マーチバンドが来てその音に衝撃を受け、学校選抜の器楽演奏Team小太鼓奏者としてバチを
持ったのが小学校6年。高校ではヴェンチャーズに感化、大学は、早大ダンモ研に属し、卒業後もアマチュアーとして
オヤジバンド、Jazz演奏を継続。表参道Jazzbirdでは毎月自身のリーダーバンドKemmyTheYummy)で活動中です。
ピアノの内田さんはダンモ研の1年先輩、狛江で足掛け8年、うちだばんどメンバーとしてご一緒しました。演奏しながら
歌える「歌ドラ」が得意技です。(本人によるプロフィル)

そして今回(6回目)から、ドラムはKemmyの参加となった。Kemmyとウッチーはともに早稲田のダンモ研出身、

大学時代からの長~い音友、しかも『内田バンド』(ウッチーをバンマスとするジャズ・バンド)で10年近くピアノ

とドラムのコンビを組んでいた仲なので、あ・うんの呼吸は他に比類がないのだ。また、ベースのKAZAは、

Kemmyがバンマスのジャズバンド『Kemmy The Emmy』で、10年以上DrとBaのコンビを組んでいる仲だ。

Kemmyの話によると、「俺が走っちゃうときはKAZAが抑えるし、KAZAが走っちゃうときは俺が抑える、

そういう呼吸がお互いにできるんだよ。」とのこと。私は、6回目のライブにしてPf・Dr・Baの素晴らしいトリオ

を迎えられたことに抑えられない喜びを感じた。音楽プレイヤーは演奏の技術面においても、曲表現の感性

においても、お互いに自分にはない素晴らしさに対しリスペクトできる関係が一番望ましい。信頼できる関係が

一番望ましいのだ。不思議な繋がりによって、その得難い音楽仲間と一緒にパーフォマンスできる幸せを、

私はライブ前のリハの時から確かな手ごたえとして感じていた。

そしてここに、ゲストの若いヴァイオリニスト・みほこんが、愛くるしい笑顔とともに加わってきたのだから、

ライブの成功は約束されたようなものだった。30年以上ヴァイオリンを弾いているみほこんにとって、今回

ジャズやボサノヴァはほとんど初体験に近かったが、リハでおじさんたちのしごきに耐え、自らも工夫して

メロディとアドリアブ表現にチャレンジしてライブに臨んだのは、なかなかの頑張りだった。彼女も、ウッチーの

構想(やわらかなヴァイオリン・サウンドとタカの歌声とのコラボ)と、紹介の労を取ってくれたダイスケの繋がり

で、このバンドに加わってきたのだった。




第2部で、『11時の汽車』の間奏をソロ弾きする゛ボランティア・ハート゛のみほこん、終始笑みが絶えな
かったが、この時はちと真剣風。同じく、今回ライブの録画DVD・静止画像より。

4才よりヴァイオリンを始め、阪神大震災、中越地震の被災地路上生活者へのボランティア
活動の中から自作曲が生まれる。以後中川五郎氏、さこ大介氏、故笠木透氏と共演。
CD『山にかえれば』、『派遣切りキリキリマイ』を発表。】(本人によるプロフィル)


<この項つづく>