2015年5月22日金曜日

絵画グループ展(第24回・浜美展)訪問




HIさんの3作品を前にワン・ショット。左より、『プロバンスのランチ』F20、
『開港記念館の秋』F15、『窓の外は雪』F8。 Photo by HI and TAKA


横浜市のあざみ野で、絵友のHIさんが所属する絵画グループ(浜美会)の展覧会が開かれているとの案内を

いただき出かけてみた。会場は例年と同じ「アートフォーラムあざみ野」(市民ギャラリー)、広いギャラリーに

30数名の会員達の作品が展示され、大はフレーム100号から小は4号まで、油彩を中心にパステル・水彩

など140余点の作品が展示されていた。今回で3回目の訪問だったが、カルチャーの絵画教室で学ぶ皆さん

の作品を拝見することは、多様な個性に出会える楽しさがある。



HIさん作の『プロバンスのランチ』(F20)、一緒にヨーロッパ旅行に行って訪れた南仏プロバンス
のレストランでランチする娘さんを描いたもの。天幕越しの南仏の明るい陽ざしと、大地の恵み
(ワインと野菜・パンなど)を楽しむ人たち、後方には法王庁を描きこんだ力作。メインカラーの
青と黄色、南仏の空気のような明快な輪郭が心地よい。



この会は60代~80代の方達がメンバーの大半(HIさんによると、自分は若い方の筆頭とか!)だというが、

年に一度のグループ展を目標に数点の作品を描き上げるには、かなりの体力が要るだろうと推察される。

中にはお一人で7~8点出品されている方もいるし、30号・50号100号という大作に挑戦されている方も多く

おられる。また、絵を描くことが自分の生活の張り合いになっている面もあるだろうから、楽しみながら

この作品展を続けて行かれたらいいな、と思った。




SHさん作の『静物Ⅰ』(F10)、グリーン・花・果物の後ろにケース入り剥製のフクロウを描き入れた
のが面白い。テーブルクロスの色と柄を、そのまま画面構成に取り込んでいるのも巧みだ。原色の
強い色を使った何時もの作風とは違った色合いが印象的だった。




KSさん作の『まどろみのトリトン広場』(F20)、運河をバックに広場のベンチに座って我が子を見つ
める母と、ベビーカーですやすやと眠る赤ちゃんから、穏やかな時間が伝わってくる。ベビーカーの
赤・青・黄色とセーターのコーラルピンクとパンツの濃紺の色コントラストが、見る人を元気にしてくれる。
(ところで、若い母親の右頬の白い色は何だろうか?)


当初の予定では、このグループの世話役である福島さんの個展が2階の会場で開かれるはずだったのが、

ご本人の急病のため中止されたのは残念だった。例年の展覧会では、このグループを指導する松田先生の

抽象画大作と、福島さんや他の会員で大作を描かれる方達の作品コーナーが入口の直ぐ脇に設けられる

のだが、今回はそれもなかったのでちょっと寂しい気がした。HIさんは年毎に作品が充実してきているように

感じられたが、ご本人は人物像を描かれる面白さを体感しているとのこと。次の機会には、また新しいモチーフ

で人物画を見られるのが楽しみだ。



TMさん作の『秋彩』(F30)、高原の池面に映る紅葉と後方の針葉樹・青空を描いた力作。
19世紀のイギリス風景画を思わせる静寂さと彩りが、見る人に懐かしさを感じさせてくれる。

2015年5月18日月曜日

初夏の多摩川でアユを釣る。



初夏の多摩川で釣れた若アユ、毛鉤にヒットして引きも強かった。 Video by TAKA


良く晴れた休日に早起きして、多摩川に出かけてみた。家からチャリで10分程なので、まことに近場だ。

今年は5月から発生した台風6号・7号の影響で大雨が降った。雨後増水した川もそろそろ落ちついている

だろうとの予測だったが、川の水量はこの時期にしてはやや多めだった。堰堤の遊歩道を走ったりウォー

キングする人たちと行き交いながら、何時もの釣りポイントに着き、竿に仕掛けを付けて川に入って見ると、

雨後のせいか川底の石はかなりきれいに洗われていた。ただ、緑色の藻がしっかりと付いていた。竿を振り

込んで毛鉤を流してみると、なかなか当たりがなかったのだが、淀みからざら瀬に移る手前で強い引きがあり、

上げてみると若アユだった。アユは川藻を餌として食べるので、石に付いた藻を食む唇が他の魚に較べて

゛ぶ厚い゛。前ビレや尾ビレは黄色味を帯び、魚体にも黄色のたて筋があるので、とてもきれいな魚だ。





若アユのきれいな魚体は、見ていてもなかなか爽やかで良い。


その後、アユに交じってオイカワも釣れたが、10匹ほどの内7匹がアユだった。そう言えば、4月の初めに

試し釣りで今シーズン初めて多摩川に出かけた時、釣れた魚が全部アユだったので驚いたことがあった。

何かの話の中で、絵友のHIさんが、「TVニュースで多摩川のことをやっていて、最近の下流・中流域では

アユが蔓延っているらしい。生活排水の中に含まれいてるリンなどの成分のため、川藻の繁殖がたっぷり。

縄張り争いをする必要のないアユが、どんどん増えているそうよ。」と話してくれたのを思い出した。恐らく、

梅雨で雨が沢山降り、川が増水してくれば、繁殖期に入るオイカワも増えてくると思うが、この時期のアユの

多さは、今まで体験したことがなかったので、川事情が変わってきているのかもしれない。かつては、この
 
流域では主役だったハヤ(ウグイ)が、繁殖力の強いオイカワによって上流域に生息の場を追いやられ、昨今
 
は、勢いを増したアユがそれに代わって主役となりつつある。なにやら、魚族の種目間バトルを垣間見る
 
ようで興味深かかった。
 


初夏の緑が目に優しく、川面を渡ってくる風は湿気も少なくきもちいい。





釣り人のずっと先の深場を、ド派手色のカヌーがゆっくりと下って行った。色のコントラストが面白かった。


2015年5月15日金曜日

Contents(知的情報)の定期的な整理整頓<その3・動画データなど>




今年3月15日の『ジョビアゥ・タカバンド ライブ』より、ボサノヴァ日本語詞『11時の汽車』
 Video by Teruo


今回のブログ・テーマをここに載せようと思ったのは、自身がおよそ一年に一度PC内のデータをバックアップ

して保存するのに際し、フォルダー内の各ファイルに収まっているコンテンツを整理し始めたことに起因して

いる。皆さんもそれぞれ独自のスタイルでデータの整理をされていると思うが、それなりの時間と集中的な

作業をしないと、なかなか片付かないこともよくご存知のことだと思う。

『ミュージック』(音楽データ)と『ピクチャー』(画像データ)については先に述べたが、ここ数年来、バンドライブ

や歌会、料理や戸外の遊びなど、ビデオ撮影した動画データがPC内に増えてきている。譜面などのデータは

1曲約50KB(2P)、写真1枚は初期では約350KB・最近では約2~4MBなのに対して、ビデオ動画はライブ

1曲(3~5分)で、400~800MB、ノーマル画質を選んでも1ライブ(2ステージ・MC抜き約80分としても)約7GB

の大量データとなる。私自身が使っているPCは、富士通のノートパソコン(LIFEBOOK WA1/K- 2013年12月

買い換え)で比較的新しいものだが、内蔵メモリー:8GB・ハードディスク750GBのスペックでも、何れは容量が

足りなくなるだろう。事前策として、録画オリジナルデータは廃棄して編集済み録画データのみを残しているが、

それでも増え続ける可能性は大だ。


ライブ(『ジョビアゥ・タカバンド』と『ザ・ダストリー』)の動画については、各曲毎のファイルの中から一般公開

しても良いものを選んでインターネットサイトに投稿し、初期の物(2012年12月~)は、投稿動画サイト・

YouTubeの『Luriirocho』で12タイトル、最近のものは同じく『Takasantafe Neo』で19タイトル、皆さんに

見て頂けるようになっている。この中には、料理レシピと作り方の2タイトルも含んでいるが。


連休も利用して今回2週間ほどでPC内のデータを整理し、『ミュージック』10GB・『ピクチャー』20GB・『ビデオ』・

67GB・『個人ドキュメント』1GB、計約100GBのデータを、USBスティック(32GB)とPC・Dドライブにコピーして

保存し終えた。ここ一年程の趣味的活動のデータがすっきりと片付いたので、また身軽になった気がするし、

気持ちの上でも、これからやりたいことを考えやすくなった。ついでと言っては何だが、このブログの記事に

ついても、今まで時系列(2008年3月より)だけの検索しかできなかったのを、360項目程ある記事に、すべて

ラベル(ジャンル分けしたタイトル)を張り、ラベル別の検索ができるようにした。ここを訪れる皆様の中で、

気になるジャンルや特定のジャンルに絞って閲覧したい場合は、このページ左のガジェット欄の一番上にある

ラベルの項目の中からラベルを検索していただければ、過去に遡って同じテーマの記事が見つけられる

ようになった。これも、コンテンツの整理整頓がもたらしてくれた利便性だと思います。

<この項終わり>



Contents(知的情報)の定期的な整理整頓<その2・画像データ>




バラ『サムライ』(グランディ・フローラ系)、ビロードのような艶と黒みがかった深紅色をもつ気品高い
バラです。フランス作出ですが、「サムライ・スピリット」に敬意を表して名前を付けたフランス人の
心意気がいいな、と感じます。私の好きな花のひとつ。神代植物園にて Photo by TAKA


『断捨離』という言葉は、いかにも「大変なことを思い切って断行する!」というような強い響きがある。ヨーガ

の行法から来ている考え方だと言うが、思い立つにしても、実際に片付けるにしても、不断の決意と実行

パワーが求められるような気がする。『断』:入ってくる要らないものを断つ、『捨』:家にずっとある要らない

ものを捨てる、『離』:物への執着から離れる。(以上WIKIより)... やろうとしてなかなか上手く出来なくて

終わる、という声も多く聞くが、これに対して「こんまり流」の『人生がときめく片づけの魔法』は、片付ける

との関係を人間的にとらえているのが面白いと思う。物を人格あるものとして向き合い、心ときめくものだけ

残していく、それもいきなり全部に広げないでジャンルごとにまとめて片づけていくやり方も、具体的で実行

しやすいと思う。では、タカ流片づけ術(ちと、大袈裟かも!)はと言えば、「定期的に整理整頓」、これでいい

のだ。


例えば私にも、長年に亘って(と言っても2004年~2015年の10年ほど)デジカメで撮り続けてきた画像が

沢山ある。それでまずは、新しく撮影した画像の中から状態の良いものだけを選び、月一回カメラからPCの

「ピクチャー・フォルダー」にある①『毎月のフォト保存分』ファイルに選んだ画像を移動する。この中から自身の

ブログに載せる画像を選びコピーしてから、画像編集ソフト(「Corel Digital Studio」や「Irodio Digital Studio」

など)で画質調整や画像圧縮をして適正な画像にしてからブログに載せる。この画像は②『ブログ掲載分フォト』

ファイルに、1回のブログごとのタイトルを付けて小ファイル(各1枚~数枚)で毎月まとめておく。この時系列で

保存した画像(ブログ掲載分フォト)は、3ヶ月から半年毎に➂『My Picture』大ファイルのなかの「ブログ掲載済

みフォト」にコピーして保存する。このファイルはジャンル別に区分けしているので(「ライブ&ミュージック」

とか「花巡り」とか「季節の料理」など10ジャンル)、後からの検索や再利用もし易い。


②『ブログ掲載文フォト』を例にとって述べてみたが、肝心なのは「要るものと要らないもの、残すものと残さない

もの」を常々選んで定期的に整理し、タイトル付けしてからジャンル分けした場所(棚・ファイル)に収めておく

ことだ。こうしておくと、時系列とジャンル別で何時でも瞬時にコンテンツを取り出して利用できる。名前と

収納場所を決める作業は、巨大マンションの棟と階と室と部屋に住民を入居させていくと同じプロセスだ。

住民の階層的な住所がわかって入れば、直ぐに連絡も取りやすい。しかしこれを溜め込んでしまうと、選択と

仕訳とタイトル付けに膨大な時間が掛かり、収拾がつかなくなってしまうのだ。「一気にすべてが解決!」と

いうような安直な方法はなかなかない。「常日頃、整理整頓を心掛ける」、これに勝るものはないことを肝に

銘じたいものだ。定期的な整理整頓が私のお奨めです。


さて、当面の画像整理方法を述べてみたが、タカ流片づけ術のお蔭で、私のPC内・「ピクチャー・フォルダー」の

大ファイル『My Picture』には、10ジャンルのファイルがあり、その中でも『花と旅』(時系列)と『それぞれの花』

(花の種類毎)は何時でも閲覧しやすい。毎月のフォトを整理するときに、花写真は一枚ごとに「2015 仲春

 寒桜 バラ科サクラ属 新宿御苑」(年・季節・花名・科目・撮影場所)の様なタイトルを付ける。その仕分けの

おかげで、『それぞれの花』には、サクラやバラのように、大量のフォトがあるものから、山椒の花・ブルー

ベリーの花のように珍しいものまで、約130種類の花達の画像が整理されて収まっている。同様にして、季節

毎の料理写真を整理した『旬の食彩』(時系列)と『それぞれの食彩』(料理毎)のファイルにも、撮影した沢山の

料理写真が納まっている。


今回、このブログの閲覧者のお一人から、「いつも素敵なフォトを見て楽しんでいますが、写真ライブラリー

に登録されたらいかがですか? タカさんのフォトをまとめて見られますよね!」と言われ、それもいい方法

だなと感じ、ある写真ライブラリーのサイトに自分で選んだ良質の写真を登録し始めた。少々時間がかかる

ので、まとめて閲覧できるようになったらまた改めてご案内するつもりだ。これも、私流片づけ術のなせる

成果かもしれない。

<この項つづく>

Contents(知的情報)の定期的な整理整頓<その1・音楽データ>



Print Music で作成したオリジナル曲・『Beside You あなたの側で』(コーラス版)の譜面の一部

Photo by TAKA



身辺に溢れている「モノ(物)」を片付けるのに、『とりあえず押入れに放り込んでおく!』という伝統的な

スタイルもあれば、一頃流行った『断捨離』(やましたひでこ著「新・片づけ術・断捨離」から広まったヨーガ

的考えに基づく生き方)もあるし、また最近「世界で最も影響のある100人」(アメリカTIME誌)に選ばれた

近藤麻理恵さんが提唱する『人生がときめく片づけの魔法』もある。この、身辺に溢れる物を片付けて快適

に暮らすことや、自分を取り巻く人間関係を整理しより良い他人との交流を計ること、そして、ありとあらゆる

情報を取捨選択し自分にとって大切な情報を残して整理することも、人が暮らしていくのにとても大切なこと

は皆さんがよ~くわかっていることだ。ただし、頭でわかっていても実際にそれを行動に移すのは、結構

大変なことかも知れない。曰く、「そんなこと、できな~い!」、「めんどくさい!」、「時間がな~い!」etc...


私自身の場合、母をあちら側に送ってから母の残した沢山のモノを片付けるのに3年、ついでに自分のモノを

片付けるのに2年、整理したモノを新しいコンパクトなクローゼットや棚に収めるのを含めて計5年かかった。

少しづつゆっくりとやることを心掛けたが、やはり取捨選択し大切なモノだけを残すのには気力も体力も要る

からそれなりの時間は必要だと思う。誰でも、自分で得た一つ一つのモノへの愛着があるから、その時は

これから10年先の生活にも要るかどうかを判断基準に選び、要るものだけを残した。おかげさまで身辺は

すっかり軽くなったし、使うモノはすぐ取り出せるので、フットワークも良くなった。


『整理整頓』を心掛ける、ということについては、比較的無理なく出来るタイプの方だと自覚しているが、人間

関係はさて置き、自分が作り出したり、また種々のネットワークから得たコンテンツ(知的情報)を整理整頓

することは、結構厄介なことだと思う。コンテンツは、今まで書籍や書類(写真やCDなどもあるが)で残されて

いるのが専らだったが、最近はパソコンやスマホの普及により電子データ(PC内のデータ・USBチップや

SDカード・TV内の録画など)で残されることが多くなった。このデータは放っておけばどんどん溜まるし、整理

してファイル化しないかったり、PCのデスク・トップに張り付けたままにしておくと、処理スピードも遅く

なるのでやはり時々片付ける必要がある。


3月15日のジョビアゥ・タカバンドのライブが成功裏に終わった後、一息入れてから、今後の音楽活動を考えて、

オリジナル曲(12曲)とボサノヴァ曲・日本語詞(同じく12曲)の演奏譜面を整理した。それらは、今までのライブ

でバンドを組んで歌い・演奏してきた曲なので、イントロ・間奏・エンディングが入り、メロディ・歌詞・コードが

付された本格的なもので、昨譜ソフト(Print Music)で印刷されている。コーラスやソロ楽器のデュオが入る

ものは2~3段のパート譜になっている。この作譜ソフトは使い始めてから6年目に入るが、ソロ活動・バンド

活動(ジョビアゥ・タカバンドとザ・タペストリー)をする間に、ジャズやPOPS、ゲスト曲なども加わったから

120曲程になっていた。一曲のキー変更バージョン2~4タイプある(100曲程)ので、凡そ300以上の

譜面セットを作ったことになる。ヤレヤレだ!これらも整理して不要なものはゴミ箱に入れたのですっきりした。

ライブでよく歌い・演奏する曲(レパートリー)は40曲程度だが、このおかげで何時でも譜面を用意できる体制

ができた。


今までの活動の記録として、録音や録画で残してあるオリジナル曲の音源を再びチェックしながら、整理

された譜面で自分の曲を弾き語りしてみた。その中には、ライブ活動初期に歌った『シマフクロウとルリタテハ』

や『Heart On Heart 想い重ねて』などの曲があるので、これから機会を見て歌いたいと言う気持ちが生まれ

てきた。今では、何時でもオリジナル曲で1ステージ出来るし、同じ様にボサノヴァ曲・日本語詞でも1ステージ

OKだ。その作業をする中で、オリジナル曲を集めたCDを作るのもいいな、というアイデアも出てきたし、前述

ブログの「オリジナル曲集」(2015.5.11)への曲提供も出来たのだった。

そのようにして、私のPC内にある音楽データは、①バンドライブや歌会のプロフィールとプログラム /

② 課題曲の音源 /➂ライブ演奏録音 /④プリント・ミュージックの譜面 /➄歌詞・コード表 /➅アーチストと

アルバム(Windows Media Playerの音源) /⑦ザ・タペストリーの活動などに大別されて、それらの内の中

ファイル・小ファイルにすべて整理して納めることが出来た。

<この項つづく>


2015年5月11日月曜日

椿・どようかい、オリジナル曲集(第5集)のお披露目会




この店に集うシンガー・ソング・ライター達の曲を集めた「オリジナル曲集」が出来上がり、この夜はお披露目
会となった。イズミちゃんが歌う『群青に踊る月』を皆で伴奏し歌う面々。左より、Konari さん(Gt)、大介、
タッキー、マスター、ハジメちゃん、イズミちゃん(Gt/唄)、KSさん、ウッチー(Gt) Photo by Taka and Zack


スタート以来6年目に入った「どようかい」は、この店(喜多見の椿珈琲店)に備え付けの歌集もすでに4冊

あるのだが、この度店主茂子さん発案・タカ採譜・編集による第5集『オリジナル曲集』を出すことになった。

常連のシンガー・ソング・ライターの猛者たちが、ここで弾き語りで披露する各自のオリジナル曲も、他の

歌集と同様に歌詞とコードが載っていれば、皆で一緒に唄ったり演奏できるではないか!そうしよう!

いう私と茂子さんのがきっかけだった。とりあえず趣旨を4人(私を含めて)に話したら、直ぐに歌詞とコード

進行表が集まったが、さあそれからが大変だった。



各自数曲づつに茂子さんの十八番も集めて計20曲、他の歌集との区別で今回は赤ファイルとなった。


大介はライブ歴30数年、サイトウさんもイズミちゃんも数多くのライブを経ているが、自分自身の曲の譜面

というものを持っていないのだ!まあ、バックのバンドメンバーが何れも実力者揃いなので、歌詞とコード

進行表があれば、歌に合わせて伴奏でもアドリブ演奏でもこなしてしまう、ということで、譜面がなくても何とか

なってしまうのだろう。私自身は、自分のオリジナル曲も他のボサノヴァやジャズ・ポップスの曲も、メロディ

ラインのオタマジャクシとそれに譜割りした歌詞、それと小節に割り振ったコードが入った譜面(楽譜)を、

自分で作成するのが常だったから(ほとんど、PCの楽譜ソフトを使用)、これには驚いてしまった。

結局、YouTubeで公開されている音源を頼りに歌詞表を作ったり、無いものは弾き語りで歌ってもらい、

同時録音を音源として作ったり、えらい手間がかかってしまった。出来たものを各自に校正してもらうのにも

時間がかかった。使ったEXCELLの特性(欠点と言ってもいい)で、画面表示と印刷結果にズレが出るので、

それを計算して歌詞やコード表記の調整をしなければならなかった。それでも、出来上がった曲集を見ると、

赤ファイルに綴じられて、なかなかいい出来上がりとなった。




ページレイアウトの一例は、さこ大介の『失くした光』(一部掲載)。この夜はラストに皆で
この曲を歌い、伴奏して大いに楽しんだ。


この会の世話役でもあるウッチーと飲みながら話していたら、彼にも実は若い頃作った曲が何曲かあり、

歌い手にも曲を提供していたことが判明した!早速それらの曲の音源(テープ録音)と、歌詞・コードを提供

してもらい、数曲をこの曲集に加えることにした。これはまた、ちょっと楽しみが増えることになった。この夜、

私の曲は『あなそば』(あなたの側で)と、『君に酔ってしまいそうな夜』を皆と一緒に唄い・演奏して楽しんだ。

芸達者な皆さんが集まると、一緒にセッションしていても盛り上がって楽しいのだが、時々盛り上がり過ぎて、

マスターに「もうちょっと、お静かに願います!」とチェックが入ることもある。土曜日の都合がいい時は極力

ここに来ることにしているが、当面は皆さんと楽しむことが続きそうだ。



椿音楽隊は、最近イズミちゃんの指導でギターとウクレレの弾き語りを練習中。この夜は
『Stand By Me』を披露し、皆の拍手をもらった。左より、タカ子さん(Uku)・マリさん(Gt)・
ハジメちゃん(Uku)・ウクレレ師匠のKSさん。



『Crying Time』(レイ・チャールズ)を歌う茂子さん、十八番曲ということでこの曲集にも収まりました。




親父の形見だというマンドリンを弾くKonariさん、学生時代に弾いていたと言うだけあって、トレモロ
の音色も抜群!イントロや間奏・オブリガードのソロ弾きも、曲調が膨らんで素敵だった。



タッキーもギター伴奏の腕を挙げてきている。昭和歌謡の『昭和枯れススキ』を熱演。



自身のオリジナル曲・『ビューティあだたら(安達太良)』を歌い・演奏(Tr)するサイトウさん、「トランペットを
大きな音を出さずに吹く達人になったよ!」と言ってはばからない今日この頃です。お隣はマユミさん。


2015年5月2日土曜日

Jazz Bird ・セッションの夜



ピアノ・トリオ(風早龍也/Ba、MAさん/Pf、花見至常/Dr)とセッションするTAKA(Vo・Gt)とみほこん(Vio)、
楽しい夕べだった。Photo by Hi and TAKA


表参道のライブハウス・Jazz Birdで、Kemmyが主催するセッションがあり、音友のHIさんを誘って出かけて

みた(4/30)。 この夜のセッション・マスターはKemmy(Dr)で、KAZA(Ba)とともに、3月の私のバンドライブで

共演した仲なので、お礼を兼ねて参加の誘いに乗らせてもらった。同じく共演したみほこん(Vio)も、参加する

ことになり、仕事を終えてから駆けつけてきた。

毎月一回開催のこのセッションに参加される常連さんが多いことはKemmyから聞いていたが、30代女性の

ジャズ・シンガーたち、ジャズ愛好家のおばさまシンガーやボサノヴァ・シンガーたち、また男性のジャズ・

シンガーやギタリストなど、この日はほぼ満席(20数人)の賑やかさだった。何時もは、ジャズを歌いたい女性

が中心なのだが、この夜はGt弾き語りとヴァイオリン・ソリストも加わり、途中でピアノ・ソロのおじさんの飛び

入りもあったものだから、とても賑やかなセッションとなった。参加者が多かったことを後でKemmyとKAZAは

とても喜んでいた。

面白かったのは、セッションの「お当番」がいて、この夜は元気なジャズ・シンガー:KBさんの担当で、参加者

の歌(演奏)曲受付と進行係をし、PfのMAさんが参加者からもらった譜面の曲内容を紹介する、という形で

セッションが進められていくのが恒例で、毎月「お当番」が交代するとのこと。続けて行くうちに、そんなスタイル

が出来上がって、スムースな進行を計っていたのは、なかなかいいと思った。参加者が多かったので、7時半

にスタートし、二回りしたらもう10時半近くなりセッションを終えたが、私はみほこんと共演しながら、「11時の

汽車」と「コルコヴァード」をピアノトリオの皆さんとセッションした。PfとVioソロを挟んで、気持ち良く歌い演奏

出来た。


Kemmyもシンガーに変身し、「Nearness of You」をご披露、WAさん(El.Gt)とみほこん(Vio)sg)と共演し、
ご満悦だった。聞いていたおばさま達からも賛辞が寄せられた。


数年間ブラジルに滞在(連合いの仕事で)していたというMZさんは、「Felicidade」をポル語で歌ったが、先に

私と演奏したVio演奏を聞いて、早速みほこんのVioとのコラボを希望し、彼女は初見の曲をしっかりと弾いて

共演したのを見て、こういうセッションの場で色々な人と共演する経験が、これからもいい音楽表現に繋がる

ことを後で話し合った。圧巻は、「連れの女性にリクエストされて、」と言いながら飛び入りしたSBさんだった。

白髪のちょっと粋なおじさんだったが、ジャズ・バラード「Misty」のピアノ・ソロをじっくりと聞かせてくれた。

ゆったりとしたメロディを巧みな指さばきで演奏し、アドリブ表現も素敵だったので、私はしばし聞き入って

しまった。女性たちが歌ったジャズ・スタンダード曲の数々も、楽しそうに歌っていたので、和やかでいい感じ

だった。セッションが終わった後、店のオーナーKHさんや参加者の皆さんと挨拶したりしたが、このセッション

は、何か゛歌サロン゛のような雰囲気を感じた。ここで実力あるバンドをバックに、歌い演奏するのを楽しみに

集う方達の、ある種の居心地の良さを感じたからだろうか。ご一緒して写真も撮ってくれたHIさんは、程よい

広さの客席と、全体にバランスの良い音環境に好印象を持ったと話してくれた。