2016年8月31日水曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその4:仮免技能試験2回の不合格





普通仮免ATの受験票と予約カード、カードは端末機を操作して日時の予約に使い、試験合格時には返却する。受験票は
受験申込時にその都度発行され、手数料を納付してから試験日に持参する。不合格の場合は、合格するまで、その都度
手数料の支払いが発生する(受験者名はブランクにしてある)



「とにかく一度仮免の技能試験を受けてみよう。貸コースの練習をして運転感覚も戻って来たし、20年間運転しなかったに

せよ、25歳の時から25年間は毎日運転していたのだから、うまくいけば一発合格かも~!」と多くの受験者にありがちな理由

のない安易な見通しで試験に臨んだのは確かだった。後で、私が運転免許証を取得した44年前(1972年)とは自動車運転

の教則も大分変わっているのを知るのだが、道路交通法大幅に改正され、歩行者・二輪車・高齢者・障害者の保護や、

交差点や道路のバリア・フリー化に基づく設計変更など交通法規に大幅に盛り込まれ、運転の仕方も変わっていた。初回

受験時にはそのような知識もなく出かけていったものだから、見事に不合格だった。


7月12日(第1回目)の朝8時30前に試験室に入ると、仮免許受験者は普通AT・普通MT・大型・中型などのコース別に、指示

された名札の前の席に着いていた。コース名も「Cコース」と掲げられていたが、これも大して気にしなかった。後で分かった

のだが、府中試験場の普通仮免試験は4コース(A・B・C・D)あり、その日の朝に発表され、ご丁寧なことに試験室の後方に

コース図も掲げられていたのだが、その時は全く分からないまま試験を受けた。その朝の仮免AT受験者は6名だった。試験

官からの説明、書類提出の後順番が決められ、私は最後の6番目だった。試験車両はTOYOTAのプリウス、最新の車なの

で、シフトノブはPCのマウスの様な形だし、エンジンキーはなく前パネルのボタンスタート、パーキングPは小さなボタン、

Pブレーキは左足で踏むフットブレーキだ。HONDA FITも最新のハイブリット車なので、同様な新型レイアウトだが、Pブレ

ーキはハンドタイプだ。慣れない車に初めて乗るのは、なかなか操作に戸惑うことも多いのだが、始めからプリウスで練習

しておけば、より負担は軽くなるだろう。


5番目の受験者は若い男性で、後方の座席で見ながら次の順番を待ったのだが、なかなか危なげない運転なので合格かな、

と思った。一回りコースを周って戻ってから、エンジンを止めPブレーキを踏んでからドアを開ける時、安心して気が抜けた

のか、いきなりドアを開けてしまった。右後方には、他の試験車が迫っていた。助手席の試験官が、左前のドア横に廻った

若い男性に、「概ね良かったのだけれど、最後のドアを開ける時の安全確認が駄目でしたね、不合格です。」と言われてし

まった。これも後でわかったのだが、試験官は細かな採点表に記入しながら運転技能を評価する。危険な運転で試験官に

ブレーキを踏まれたら、一発で不合格。減点も-20点・-10点・-5点と安全運転基準によって出来ていない個所が減点

される。100点評価で70点が合格基準だから、正しい(試験官が要求する運転技能、あるいは交通法規の教則に基づい

た運転)から外れるものは、ビシビシと減点されるのだ。


<HAKUBAさんのHP(一発屋のための技能試験研究)に載っている減点表>
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hakuba/license/hiketu.htm


さて、私の番になって、試験官から「準備をして、良かったらスタートしてください。」と指示があり試験が始まった。

コースに配置された番号表示に従って、「はい、③番を左折」とか、「➄番の坂道を登って、一旦停止」とか、指示通り

にコース内を走る。約10分程の間に(15分位だったかも知れないが、あっという間だった。)、S字・クランク・踏切・

坂道発進、途中障害物をよけ、周回直線道路は50㎞走行などをして、発着場所に戻った。武道でも鍛えているらしき中年の

がっしりした試験官は、終始無言だったが、車を降りて助手席に回ると、「右折・左折の仕方を、よく教則本で見直して、

また来てください。」と宣言した。「ありゃ~! 不合格だよ~!」とがっかりしたが、試験官の言った「教則を見直して。」

が気になった。試験室へ最後に戻ると、合格して待機していたのは、男性一名だけだった。「この合格率ではかなり厳し

いなぁ~! でもまあ初回だし、試験官に教習を受けたと思えば次があるさ。長期戦でいこう!」と気を取り直し、次の試験日

を予約してから家に戻った。例によって混雑する予約状況から、試験日は3週間後の8月2日となった。


かくして、2回目の技能試験を前にして、もう一度交通教本を見直そうと思い、前掲の『わかる 身につく 交通教本』(全日本

交通安全協会 編集発行)を、ネットで申し込み入手した(料金はコンビニ支払)。丁寧に読んでみると、道路交通法の法改正

についての最新情報や交通の方法に関する教則、危険予測運転や標識・表示の種類と意味など、車を運転するための最新

知識が網羅されていた。この中で、歩行者・自転車・高齢者・障害者などを保護するための安全運転の教則を私は知ることに

なる。交差点の横断歩道・自転車横断帯の前での一旦停止や徐行の徹底、左折時の手前からの左寄せ(合図と安全確認)、

交差点での左折小回りと安全確認、当然右折時には、センターラインへの右寄せとセンター内寄りの徐行と安全確認、この様

な運転教則は、私が免許取得時にはなかった。時代も変わり、交通事故減少の要請から、歩行者らの保護と二輪車・自転車との

接触事故防止など、安全運転が一層求められる状況に対応していると思った。S字やクランク・踏切や坂道発進は、過去の長年

の運転経験から何も問題がなかったと、と推察されたので、この進路変更や交差点での通行を徹底してやれば合格に近づくと

思い、上北沢自動車学校で最後の練習(4回目)をして2回目の仮免技能試験に臨んだ。


ところが、8月2日の技能試験はまたまた不合格だった。試験コースはDコース、試験車両はなんと、タクシー型の旧式セダン

だった。「え~っ! こんなロングノーズの車なんて最近運転してないよ!」といった所で後の祭り。とにかく運転しずらかった。

試験官は眼鏡をかけた若い男性で、今度は6人中の5番目だった。私は左折(手前での左寄せ・交差点での小回り・安全確認)

右折(手前での右寄せ・交差点中心の内回り・安全確認)を徹底してやったので、これらは上手く行った気がした。クランク・

坂道発進・踏切も無事通過、ところが、周回の直線道路先の急カーブで、突然試験官から「スピードの出し過ぎだよ!」と声が

かかり、次の信号矢印交差点で、右折右寄せ時に、片側2車線の黄色センターラインを跨いでしまった。「黄色線踏んじゃった

よ~!」とまた声がかかり、横断歩道手前の停止白線も、「ちょっと越えたよ!」との注意。あとは、ぐるっと回ってスタート

地点に直行し、S字は省略だった。この日の試験も、試験室を出た時には1人しか残っていなかったから、合格するのは相当

しいのを改めて理解した。これでは、何回受けたら技能試験をクリアするのか皆目見当がつかなくなった。根本的に作戦を

変えるか、プロの教官に力を借りるかしないと無理だと思い、見通しのつかない暗~い気持ちで家に戻ったのだった。


私のマイカー遍歴 4代目:VOLKSWAGEN ゴルフ 1600 5dr・ハッチバック(1985年新車) AT




発売以来9年を経過していたVWゴルフは、基本ボデー設計は変わらずに2世代目のリニューアルが施されていた。前後の
一体成型バンパー・パワステとAT仕様の追加・日本製エアコンの標準装備など、安心して乗れるスペックになっていた。熟成
した分、発売当時のきびきびした乗り心地は弱まったが、相変わらず使い勝手のいい車だった。このゴルフには4年間乗ったが、
2度の事故に逢い(1度は、都心の青山トンネルで私がBMVに追突、2度目は、目黒の交差点で右折待機時にスカイラインに
突っ込まれて。幸い怪我はなかったけれど。)、再び次のより安全な車に乗り換えることになった。画像は中古車ディーラーHPより


<この項つづく>


2016年8月30日火曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその3:仮免学科試験と貸コース練習




『わかる 身につく 交通教本』:全日本交通安全協会 編集・発行 272円(本体・送料込み)、安全運転の
知識・交通の方法に関する教則などが詳しく解説されている小冊子、免許取得のための必携本。1回目の
仮免技能試験で不合格となり、試験官に「右折・左折の仕方を教則本で勉強なおしてまた来てください。」
と言われ急遽入手。


仮免学科試験の朝(6月21日)は早起きして軽く食事を済ませ、府中運転試験場に向かった。前述の試験問題集を2回

演習し、解説もしっかり読んだので不安はなかった。電チャリでつつじヶ丘駅まで⇒京王線で多磨霊園駅下車⇒バスに

乗って府中試験場着、試験場は、免許の書き換えをする人や受験者で混んでいた。係員に案内されて仮免学科試験の

受付(費用は2,850円)をし、適性試験(簡単な視力検査等)をしてから3階の学科試験室に入った。開始前の試験監督官

の話によると、学科試験は本免許(第一種・第二種)も、仮免許も全て同じ教室で行われる、とのこと。仮免許は30分

本免許は50分、試験時間が過ぎればマーク式の解答用紙と試験問題用紙を監督官に渡して退室する。試験問題用紙を

持ち帰ることはできない。9時30分頃から試験が始まった。問題用紙は、試験室前方にあるキャビネの引き出しから出さ

れて受験者に配られる。幾つかのパターンがあって繰り返し使われているようだった。マークシートは、50問が上下に

分かれた四角空欄を塗りつぶして正解・不正解の回答する。間違えないように注意しながら解答し、見直してから終了

前に退室した。2問ほど?というのがあったが、概ね回答できたと思った。合否の結果は、1時間程後で同じ試験室で発表

れる。市役所の書類交付待合室の電気掲示板のような画面に、自分の受験番号があったので、合格を確認しほっとした。


「合格者は、仮免技能試験の予約手続きをして下さい。」と案内され、2階の受付で技能試験予約カードをもらい、コン

ビニの小さな端末機のような画面で予約可能日を検索すると、何と3週間後の7月12日からしか空きがなかった!!とりあえ

ず、7月12日に技能試験の予約を(試験手数料2,850+車両使用料1,550=4,400円)したが、「鮫洲の試験場改築中

影響で府中は混んでいるよ」とか、「府中での一発試験は大変だよ! 試験官も厳しいっていうし... 」とのうわさは本当

だった。ここから私の苦戦苦闘(大袈裟でなく)が始まるのだが、とにかくその日は、学科試験の合格に気をよくして、

「案外早く免許証がとれるかも~!」と喜び勇んで家に帰った。





 上北沢自動車学校のコースの様子、実際は夜間の練習だったので夜間照明があってもコース内は暗かった。マイカー
持ち込みや、近辺教習所の練習車と教官同乗で練習している人もちらほら。ここでの練習のお蔭で、車両感覚とハン
ドル操作をようやく思い出すことができた。画像は当校HPより。


あっさりと仮免学科試験を通過したので、早速その週の週末に調べておいた上北沢自動車学校に行ってみた(6月24日)。

場所は小田急線の経堂駅からバスで10分位だった。同乗役をお願いしていたHIさんと一緒に受付をし(免許証や身分証明

書を提示)、初回なのでとりあえず練習車も借りてみた(貸コースと貸車両で3,400円)。案内された車は、えらい旧式の

タクシー車の様なセダンで、こんなどでかい車は操作しにくいなぁ、と思いながらコースを周ってみた。その車によって

ハンドル操作感覚もブレーキ・アクセルの踏み具合も違うのだが、件の練習車は何だかふわふわしていて頼りなかった。

「なんか、マフラーからガス漏れしているみたいで匂いがする! 自分の車を持ち込んだ方がいいわよ!」とHIさんも参った

様子。でも、50分の間、周回コースで時速40㌔走行を試したり、左折・右折・カーブ回りをしたり、縦列駐車・クランク

・S字をやったり、踏切・坂道・信号交差点を通過したり、コンパクトなコースを一通り走って練習できた。結局この貸

コースへは合計4回(2回目以降は、HIさんの車を持ち込んで貸コース料のみ2,050円)行って練習したのだが、そのおか

げで運転感覚を大分取り戻すことが出来た。


私のマイカー遍歴 3代目:HONDA アコード・5dr ワゴン 1800(1984年新車) AT


日本の車も室内のレイアウトや性能・ハンドル操作も大分良くなって来た、ということで、使い勝手の良い国産ワゴン車を
入手した。パワーステ・パワーウィンドウ・AT運転はラクチンだった。走行性能もまあまあだったのでしばらく乗ったのだが、
アメリカ仕様の大雑把な味付けになかなかなじめなかった。2代目VWゴルフのキビキビした走り、コンパクトで明るい室内、
吹き上がりのいいエンジンとキレのいいハンドルを思い出して、結局1年間乗っただけでこの車は手放してしまった。ボデー
色はシルバー・メタリックだった。画像は中古車ディーラーのHPより。


<この項つづく>

2016年8月29日月曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその2:準備




『改定新版 学科試験問題集』(東京平尾出版)、 B4・40ページが2つ折りで袋に入っている。仮免問題
(50問×5セット)・本免問題(95問×6セット:危険予測問題付き)・解答と解説・交通法規と標識表示
見方も付いている充実版。これ一冊で学科試験は間に合う。府中試験場売店で入手 740円。


失効・取り消しなどによる運転免許の再取得は、①普通仮免許・学科試験と適性試験、②技能試験(府中試験場コースにて)、

③普通免許・学科本試験と適性試験、④技能本試験(府中試験場の周辺路上にて)に合格した後、取得時講習を公認

自動車教習所(学校)で受けてから免許証が交付される。試験は全て平日に行われるので、その都度府中試験場に行か

なければならない。何か、仮免学科試験のためのいい教材がないかと、書店やネットで探してみたがこれというものが見つ

からなかった。以前、持っていた免許証の書き換え(3年毎?)の時に必ず講習を受けた(というか、受けるのを義務付けられ

た)のを思い出し、その時使った交通教本(運転と法規が載っている交通安全協会編の冊子)が入手できないかと思い、とり

あえず試験場の様子見も兼ねて府中の試験場の売店に行ってみた(6月14日)。

売店のおばちゃんに「交通教本の類は置いてないか?」訊ねると、「あんなもん、教習の後のゴミ箱に一杯捨ててあるよ!」

と言われてしまった。ずっとゴミ箱の前で張り込んでいる訳にもいかないので、続けて、「何か手頃な問題集はないの?」

と聞いたら、上に載せた『学科試験問題集』を「これがいいよ!」と売ってくれた。この問題集には、仮免・本免合せて820の

問題が載っているので、これを繰り返しやっておけば充分だろう、と私は思った。学科試験は、仮免50問出題中45問正解で

合格、本免95問(100点)中90点で合格(危険予測問題は5問全部正解で10点)だから、結構難しいのだ。かなり正確に、

道路交通法に基づく法規と運転技術の知識を持っていないと合格は覚束ない。試しに家に戻ってから、仮免問題NO,1の

50問を解いてみたら(全て正解か不正解かの二者択一)33問しか解けなかった。いやはや、車に乗らなくなってから20年も

経つと、交通法規なんてボヤボヤにぼやけてしまっているのだ! これではいかん! とふんどしをしめなおして、学科問題を

精読し問題を解き、間違った個所やあやふやな部分は解説をよく読んで覚えた。


来たついでに、試験場本館の窓から運転コースをちらっと眺めてみた。かなり広い敷地に網の目のような道路と試験個所が

配置されている。いずれ技能試験を受けるにしても、まずは学科をクリアしよう! と思い帰ってきた。自宅からは、電車とバス

を乗り継いで1時間以内で行けることもわかった。それと並行して、仮免学科試験に合格したら技能試験の準備も必要なので、

20年間のブランクを取り戻すための運転練習の方法を調べてみた。前述の警視庁HPにも都内で貸コースを実施している自動車

教習所3ヶ所案内があったので、可能な日日と時間設定をしてみた。世田谷区の「上北沢自動車学校」では、貸コース・貸し

自動車のメニュー(サービス)があり、3年以上の運転経験を持つ免許所有者の同乗を条件に、コース内の運転練習が可能なこと

解った。ただし、時間帯は夕方8時以降(学校の教習終了後・祝日休日は5時半以降)に50分単位で実施している。免許再

取得者だけでなく、ペーパー・ドライバーや教習生(予習・復習)が対象と案内されていた。貸コースの運転練習方法が凡そ

解ったので、集中して学科試験の準備を一週間してから、6月21日(火)に府中試験場に行くことにした。私の仕事が火曜日は

休みなので都合が良く、以後試験は全て火曜日に決めて免許取りを目指した。

<上北沢自動車学校HP> http://www.kamikitazawa-drivingschool.co.jp/information/index06.htm


私のマイカー遍歴 2代目:VOLKSWAGEN ゴルフ 1600 5dr・ハッチバック(1977年新車) MT





お下がり車の運転しずらさに懲りて、真剣に次の車を探した。会社勤めの5年後、私は脱サラして商品企画会社を設立し、
幸いに順調な推移だったので、次の車は仕事とプライベイトに使える多機能多用途カーにしようと思った。このゴルフと足かけ
7年間で16万㎞走行の長い付き合いとなったが、鮮やかなマイアミ・ブルーのボディカラーもとても気に入っていたし、この
車と過ごした時間は楽しい想い出が沢山ある。G・ジュージアロー(伊・カ―デザイナー)のコンセプト設計よるハッチバック車
は、運転席・サイド・後部の見晴らしも良く、荷物も沢山積め、ヨーロッパ小型車の先進的なレイアウト(FF:フロントエンジン/
フロントドライブ、フエルインジェクション・システム:電子制御燃料噴射)による広い室内と、乗り心地いい硬めのシートを
備えていた。エンジンの吹き上がりと加速は申し分なかったが、弱点はエアコンの不具合とブレーキの効きの甘さだった。




VWゴルフのフロント(上)とリアビュー(下)、ともに中古車ディーラーのHPより。

当時、自宅は千駄ヶ谷・世田谷赤堤に借家した後、郊外の八王子に家を建てたので、毎日赤坂の事務所と自宅をこの車で
往復した。中央高速と首都高を乗り継いでの通勤を良く続けたものだ、と今では感心してしまうが。仕事で都内や近郊を周
り、休日には、後ろにラジコン飛行機を積んで利根川河川敷まで飛ばしに行ったり、奥多摩や山梨・長野源流にまで渓流釣り
に出かけたり、家族と愛犬を乗せて毎年千葉の波崎に海水浴に出かけたり、ルーフ・キャリアにスキーを積んで雪山に出かけ
たり...想い出は尽きない。MTによるシフトチェンジの音(クラッチを切って、アクセルを一瞬踏んでエンジンの回転を
上げてから3rdや2ndにシフトダウンする)とフェル・インジェクションの「ビーン」というエンジン回転音も好ましかった。
最後はシャーシが経たり手を入れるのにも費用がかさみ過ぎるので手放さざるを得なかった。ハンドルをNARDYの黒レザー
変えたり、MARCHAL(黒猫マーク)フォグランプを付けたり、ウッド製シフトノブを付け替えたり、この車には色々と
遊ばせてもらった。


<この項つづく>

2016年8月28日日曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその1:きっかけ




仮運転免許証取得後、路上練習中の一コマ、車提供と指導員同乗役は趣味友HIさんにお願いした。ハイブリッド仕様の
HONDA FIT は、ハンドルも軽く加速もブレーキもコントロールし易く、乗り心地が良かった。Photo by HI


処暑も過ぎ、この夏もそろそろ終わろうとしているが、8月のリオ・オリンピック競技開催と時ならぬトリプル台風による

大雨続き、そして天候不順による冷夏などで夏は足早だった。私自身はそれに加えて、自動車運転免許の再取得を敢行した

ため、余計に忙しい夏となってしまい、夏を楽しむ気持ちが本当に少なかった。頭の中では、「免許が取れるまでは!」と

集中する思いがあり、他のことはさておいても、道路交通法規の学習し直しや運転技能を思い出したり再練習する日々が続

いている。


「また、車を運転しようかなぁ!」という思いが強くなったのは、鬼無里・白馬の小旅行を終えて自宅に戻ってからだった。

このブログにも載せたが(2016.6.4 『鬼無里・白馬 新緑紀行』3回連載)、故郷の裾花川源流で釣りをしたり(釣果は

なかったが)、白沢峠からの北アルプス連峰の絶景に遭遇したり、姫川源流の湧水を見たりしてとても楽しい旅ができた

のはよかった。新幹線とトレンタくん(駅レンタカー)を利用しての移動はとても快適だったが、重い荷物(釣り道具や着替え

など)を持ち歩くのは結構大変だった。また、朝早起きして出かけたり、くねくねと曲がり続ける山道を運転したりするドラ

イブ役は、同行してくれた趣味友HIさんに専らお願いし、運転免許証なしの私は助手席でナビ役をさせてもらったのだが、

私も交代して運転すればお互いに負担も軽くなるし、何かと便利なのだがさてどうしようか!? と言う気持ちだった。

かくいう私は、今は車の運転はしないでも日常に何の不都合はない。電チャリ(電動アシスト付き自転車)を7年程乗り続け

ているが、地域サービスの仕事や買い物などこれで十分だし、バスや電車と時折タクシー利用で移動は間に合うし、車で

1~2時間の外出ならHIさん等におまかせして乗せてもらえばいいし、自分でまた車を運転することなど全く考えていな

かったのだが...


普通免許は25歳の時、その頃勤めていたキャラクター商品製造販売会社の休日を利用して、上石神井の自動車教習所

で教習を受けて取得した。あの頃は日本のモータリゼーションの黎明期で、若い人たちの多くはマイカーの所有を夢見て

いたから、自動車教習所はとても混んでいて、半年がかりで運転免許を取得したように覚えている。TVからは、ケンと

メリーが歌う『愛のスカイライン』や、布施明の『ファミリア・ロータリークーペ』のコマソンが流れていた。私のマイカー

遍歴はまた後の項で振り返ってみるつもりだが、免許を取得した1972年から失効した2000年までの28年間はほぼ毎日、

仕事にレジャーや買い物などに車を運転していた。最後の数年間は、自分の会社をたたんでサラリーマンに戻ったので運転

必要がなくなり、気がついた時は免許書き換え期限を半年も過ぎていた。実際その当時は運転はしなかったし、その後も

運転をする気がなかったので、失効そのままで16年が過ぎてしまった。実質この20年間は運転履歴がな~んもないのだ。


それをまたどうしてその気になったのか、自分でもよく判らないのだが、ごく親しい人たちに免許をを再取得する、と話し

たらほとんどの方達が、「バカじゃないの! 何を考えているんだか!」とか、「もう免許なんて返上しようか、という年なの

に!」とか、親友のHIさんですら、「よ~く考えた方がいいわよ!」とか、否定的な見解が続いたのだった。私自身の性向と

しては、直観を大事にする方なので、自分の中で自然に湧き起こってきた思いをどう実現しようか、という方向にすでに

動き始めていた。この夏の初め、6月中頃のことだった。とにかく運転免許取得のタイムテーブルを確認するために、警視庁

のHPを検索し、運転免許一覧で普通免許(仮免許・本免許)の詳細を調べてみた。ここから、悪戦苦闘の日々が始まった。

大袈裟でも何でもなく、書き換え忘れで失効したり、一度取り消しになった免許を再取得するのは生半可でなく大変なこと

なのだ。扱いは初心者と同じだから、再び自動車教習所(公認・届け出)に入り直しても、最短で30数時間の教習(20~30万円

の費用)が必要だ。そんな時間はもうかけたくないので、私がとった取得方法はいわゆる「一発試験」と呼ばれるもので、

府中の運転免許試験場で、仮免許(学科と技能)・本免許(学科と路上技能)の試験を受ける方法だった。

<警視庁のHP>http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/index.html


現段階で、仮免許の学科試験と技能試験をようやくクリアし(8月23日)、手元に仮免許証を得たが、これからこのブログ

に載せるのは、私が考え実践してみた免許再取得の詳細だ。約2ケ月を掛けてここまで来たが、まだ道半ば(私的には

8合目あたり)でこれからもひと踏ん張りしなければならない。その間、いろいろ思い悩みながら立てた作戦と実施結果も

併せて紹介したい。何らかの事情で、運転免許試験場での直接受験を考えている方・受験途中の方に参考としていただ

ければこの上ない喜び思っている。

いま私の中には一つのイメージがある。来年3月の古希を迎える前に運転免許を再取得し、70代は仕事の時間はもっと

セーブして、楽しいことに時間を費やしたい。車に釣り道具と撮影機材(画像と動画)・楽器や画材を積み込んで、懐かしい

場所や見知らぬ街・海山川を訪ねてみよう。清流で釣りをしたり、季節の花々を撮影したり、夜訪ずれた町のライブハウスに

ふらりと寄ってセッションを楽しんだり、美しい風景やイベントをスケッチしたり...そんな風にして親しい友と一緒に

ドライブを楽しみながら旅をするのだ。それを実現するためにも、あと一頑張りだ!


私のマイカー遍歴 初代:TOYOTA コロナマークⅡ ハードトップ2000GSS(1972年中古) MT





この車は自分で選んで買ったのではなく、当時カミさんが勤めていた薬局の店長が外車を買うことになり、安く譲るから
と言って゛お下がり的に゛入手したものだった。とにかくデカくてリアウィンドは良く見えず、座席も゛ストン゛と落ち込んで
いて、小柄なカミさんは座布団を2枚尻の下に引いて運転していた。燃費は悪かったが、パワーとスピードはあった。
2ドアだったので、後部座席の乗り降りは不便だった。この車で関西にドライブ旅行に行き、神戸でタコ焼きを食べたり、
姫路まで足を延ばして白鷺城を見たりしてドライブを楽しんだ。帰りの東名高速で豪雨に見舞われ、タイヤが浮くよう
怖い思いを味わった。ボディカラーは、シルバー・メタリックだった。画像は中古車ディーラーのネット情報より。


<この項つづく>