2017年3月30日木曜日

新宿御苑の花見会とマスター追悼会



ソメイヨシノに先駆けて花開く新宿御苑の枝垂れ桜、晴天の青空の下、満開の薄紅色花を枝垂れていた。
All Photo by TAKA



昨年の同じ時期に、この新宿御苑にお弁当持参で集まり、花見会を兼ねた大学のクラス会を催そうとしたのだが、

生憎なことに祝日の翌日だったため休苑で花見会ができなかった。それで、近くの明治神宮の北側にある芝生庭

園に移動し、そこで咲き始めのソメイヨシノを見ながら、お弁当や飲み物(アルコールはご法度)をいただきながら、

四方山話に花が咲いた(こっちの花の方がにぎやかだったが!)クラス会となった。空気はきれいだし、広い芝生は

開放感満点だし、強い陽射しと暖かな温度で、急速に開いてゆくサクラの花を見られたのはとても楽しかった。

昨年の好評に気をよくして、今年も新宿御苑にもう一度集まることになり、8名のメンバーが集ってのお花見会と

なった(3月24日)。

この会は、もともとカナダ在住のSHさんが、サクラの時期に日本へ里帰りされるのを良い口実にして、大学の

クラスメイト有志が集ったのがスタートだったのだが、今回は新しく男子2名も参加して賑やかになった。SHさん

はカナダに20年間ほどお住みで、日本文化センターの仕事を現在もされているし、ODさんは90代後半の母堂を介

護しながら、翻訳の仕事をされている。また、今回幹事のNUさんは、やはり90代後半の母堂の面倒を時折見なが

ら、趣味雑貨の販売をされているのだ。OTさんは、SHさんの大学時代からの友人で、この会で彼女に会えるのを

一番楽しみにしていたかもしれない。SKさんは、近くの千駄ヶ谷にPR会社の事務所を構え、趣味の俳句の会で句

を読むのを熱心にされている。男子のST君は、長らく海外で車関係の仕事をした後、中古カメラを古書市などで

扱ったり、東海道を宿場毎に歩いたりして元気だ。近くの青山に事務所を置いて、業界紙の編集と発行を手掛け

るKT君は、皆との久し振りの会合に話が止まらなかった。で、私は今回の晴天に恵まれた花見会に大いに気をよく

し、皆の話を聞きながら時折こちらの話を入れてとても楽しかった
 



早咲の陽光桜も、満開の咲きっぷりだった。



お昼時に千駄ヶ谷駅に集合し、千駄ヶ谷門から入苑した時は、陽射しも強く気温も上がっていて暖かだった。昨年

見られなかった枝垂れ桜(池の端に数本ある)に移動すると花は満開、枝垂れの周りには多くの人が写真撮影したり

花を見上げたりで賑わっていた。御苑の桜の樹には沢山の種類がある中で、高遠コヒガンサクラや陽光などはほぼ

満開、ソメイヨシノはまだ咲始めだった。私も久し振りの枝垂れ桜をしばらく眺めて花を堪能した。その後芝生の

上でお弁当を食べ、北風が出て来た午後には駅前のカフェに移動して話は続いた。生憎、店内に席がなかったので

外のテラスに席を取ったが、室外用の暖房機(大きな傘の覆いつき)を店員がつけてくれたので、寒くなかった。しか

しその暖房機も2時間後に自動的に切れたので、会はそれで解散となった。

後日、ST君が桜の写真を皆に送ってくれ、私も撮影した枝垂れ桜の写真を皆に送った。KT君は、自分の事務所か

ら見た青山の街写真を送り、それに刺激されたODさんも以前撮影した桜の写真を送り返し、参加各位のメールが

飛び交って、会後にも大いに話しの花が咲いたのだった。来年もまたやりたい! という感想が多く、花の時期にお

弁当持参で集まるという気楽なクラス会ができそうだ。SHさんからは、カナダで紅葉を見る会に来られませんか、

というお誘いがあったが、どうなりますことでしょうか? それはともかく、また皆さんの元気なお顔を来年も見ら

れたらいいなと思っているのだ。




NTTドコモ本社ビルをバックに、芝生で持参したお弁当を食べながら談笑する友たち。サクラの開花を
待っていた人々で、御苑は人の出が多かった。



で、その翌日(3月25日)の夜、喜多見の椿珈琲店にメンバー達が集まり、古稀にも届かずに急逝したマスターの追悼

会(一周忌)をしめやかに執り行った。と書きたいところだが、出席者の大半は何処かで一杯(ならずに3~4杯)引っかけ

て集まったものだから、賑やかではあったが何とも締まりのない会となった。絵友のHIさんは、私をモデルにして

『コルコヴァード』というタイトルの油彩作品を描いたことがあり、たまたま私と一緒に訪れたことのあるこの店の

雰囲気に魅せられて、女主人のShigekoさんをモデルにした『Saturday Night(椿)』という油彩作品を昨年描いて、

所属絵画グループの展覧会に出品したことがあった。夜の酒場で思い思いに楽器を弾くメンバー達(誰がモデルかは

すぐわかる!) の真ん中で、女主人が歌い、後方でマスターがレキントギターを弾いている、という歌と演奏が聞こ

えて来るような何とも楽しい作品なのだ。



HIさん作の油彩画『Saturday Night(椿)』を飾ってのマスター追悼会、飲み物を作るのは
女主人のShigekoさん(画の主役もご本人)。



この夜は、HIさんとShigekoさんの要望が合わさって、この油絵をカウンターに飾っての会となった。サイトウさん

は花束を用意し、私はマスターの好きだった「夏の日の思い出」(日野てる子)をレキント風に奏で、HIさんはその歌

を唄った。ついでに「スカボロー・フェア」(サイモンとガーファンクル)と「時間よとまれ」(矢沢永ちゃん)など

を、ピアニカと歌とギターで合奏し、在りし日のマスターに花を添えさせてもらった。サイトウさんのジャズ・ナ

ンバーや皆の歌が続いた後、丁度古希を迎えた私への贈り物として、イズミちゃんは「Sentimental Boy」という歌

(オリジナルソング)を歌ってくれたのだが、面白いと思った歌詞ほとんど覚えられなかった。車に絵を積んで2人で

帰る直前に、3人(イズミちゃん・タカコさん・ノダさん)で、なぜかコマネチのポーズ(タケシのギャグ)で送りだして

くれたのが、びっくりするやら首をひねるやら、とにかく賑やかな追悼会となった。会にかこつけて、メンバー達が

集まって大いに飲み騒いだことが、何よりもマスターの供養になった、ということにしたい。マスターもあちら側で

「相変わらず、賑やかにおバカやってるよ!」と苦笑していたかもしれない。



キャンバスの中から登場した在りし日のマスターSatoshi、ご自慢のレキントギターを奏でる姿を
彷彿とさせてくれた。Portrait by hiroko

2017年3月20日月曜日

古稀入りとダーク・ウェブ対策(「古稀が来る前に」最終回)




 スミレも花開く春3月、寒さが続いた日々の後ようやく暖かな陽気が巡ってきた。自宅界隈の個人宅前庭で 
All Photo by TAKA


今月17日で、古稀入りした。満70歳となった。これからは未知のゾーンに入っていく。日々手探りの様な気も

するし、「なに、また楽しくやればいいさ!」というノー天気な気持ちもある。とはいえ、たいして現状は変わら

ないので、今まで通り無理は避けて健康に暮らしていこうと思っている。

「古稀が来る前に」と称して、ここ1年半位色々な取り組みがあった。このブログにもしばしば載せているが、親し

かった友たちと再び出会うための機会を意識的に作ってきた。小学校のクラスメイト達とは、一昨年の秋に長野で

再会したことで縁がつながり、今年の1月に元気でおられる恩師(90歳)を囲んで「古稀同級会」に集うことが出来た。

高校の音楽同好会仲間(ギター・マンドリン倶楽部)とは、昨年の3月にやはり長野の音楽スタジオに51年振りに集い、

ミニライブを開催しその後で楽しく会食できた。大学時代の同人誌(現代詩集「紫陽花」)仲間とは、昨年の2月に新宿

のレストランに集い、復刻なった詩集を読んだり、録音盤詩集を聞いたりして楽しいひと時を過ごした。その繋がり

で、カナダから里帰りしたSHさんを囲んで、女子会の仲間たちと明治神宮の広場でお弁当を食べながら花見会をした。

この花見会はとても楽しかったので、この3月の終わりにまたミニクラス会を新宿御苑で開く予定だ。もちろん、サク

の開花を見ながらお弁当持参の会なので、とても楽しみにしている。もう一つ、高校音楽仲間で活動していた「ザ・

タペストリー」のメンバーの一人シローが急逝したを機に、追悼会を昨年11月に新宿の蔵前酒場で開いたことも

記憶に新しい。何れも若い頃の一時期を一緒に過ごした得難き友達であり、これからも機会があれば集って旧交を

温めたい面々なので、何時までも元気な顔を見ることが出来るのを願ってやまないのだ。




誕生祝にご馳走を用意してくれた友だちの手料理、お刺身の船盛やちらし寿司・ウドのゴマ和えとキンピラ
・新鮮な海ブドウなど、とても美味しくいただいた。桜鯛の頭は、出刃で半割りして兜焼きにして、骨身は
お澄ましにして後日食べた。脂の乗った春の鯛は美味!


たまたまかもしれないが、ここ1年半ほどの間に身の周りの電化製品の買い替えが続いた。最初に洗濯機、次に

エアコンと掃除機、部屋のLED照明とオーディオ・スピーカー、最後に冷蔵庫。それぞれ15年から20年位使って

いたからとっくに寿命だったのだが、向う10年程の使い勝手と省エネ効果を考えてのことだった。重なる時は重な

るもんだ! と思ったが、古稀になる前に身辺がすっきりしたので気が楽になった。省エネタイプのお蔭で、電気料

金も3割り以上安くなったのはおまけかも。




松本の友達とお孫さんから、誕生祝のカードと地元名産品を贈ってもらった。お孫さんからは
「アルプスの光るしずくちゃん」というお守りも入っていた。


それで、「ダークウェブ」の話だが、このテーマではNHKの「クローズアップ現代+」でも特集をやっていたので、

ご覧になった方もおられるだろう。つまり、人間社会にも表の陽の当たる世界と闇に隠れた裏社会がある様に、ネ

ット(ウェブ)世界にも、誰もが安全に利用できる普通のウェブ世界と、高度に暗号化された情報通信によって闇取

引や違法な取引に利用される「ダークウェブ」の世界があるのだ。この世界では、法に触れる取引や詐欺関連サー

ビス、あるいは児童ポルノ・テロリストのメディア交換などが横行しているというのだ。我々の記憶に新しいもの

でも、アフリカの銀行の個人IDとパスワードの流出から百何十億円という金額が、日本の銀行のATMから違法に

引き出されたことが昨年あった。官庁や企業のPCがウィルス感染して、取引先や個人の情報が流失したりするの

も日常茶飯事、ウェブの便利さと引き換えに、流失した個人情報がダークウェブで販売されることも増えている。

番組でも、PCのデスクトップ画面に強烈な画像を貼り付けられ、複雑な暗号によってしか取り除きが困難な画像を

除きたければ金を払え、と脅かされる個人や企業の例を紹介していた(早く除くために金額を払った例も多いとのこ

と)。いやはや、パンドラの箱を開けてしまったような、大変な時代になったものだ。



画像はDark Web Newsより


私自身が利用しているPCでも、メールのOutlookには、不審な迷惑メールがよく入っていたし、Webmonyやネット

バンクでも、その都度取引のワンタイム・パスワードでセキュリティを強化しているが、ブラックウェブとの戦い

はイタチごっこの様な気もする。通販サイトに登録した個人情報などは、流失することが多いのを前提に、メルアド

やP/Wを定期的に変えたり、自前でセキュリティを強化するなど対策が必要だと思う。そこで、古希を迎えるにあた

って、PCの情報環境を一変した。まず、脆弱なOutlookの利用を減らすとともに、プロバイダーに登録しているメル

アドを変えた。ついでにセキュリティ強化のため迷惑メール排除サービスを追加した。それから、Googlechromeの

Gmailに新たなアドレスをつくって、ウェブの通販取引やWebmoneyで決済するサイト(音楽譜面販売など)のユーザー

登録を、Gmailに移した。ついでと言ってはなんだが、長年訪れていない都心銀行の口座を解約するつもりで、年金や

給与の振込口座と公共料金の引き落とし口座を家近くの郵便局に移し、駅前の別銀行に新規口座を作った。何かあった

時に、遠くの銀行では不便だろうという判断によるものだ。ついでのついでで、ATM取引のパスワードも新しいもの

に変えた。古稀にかこつけて、色々やってしまったが、こういうことは何かにかこつけて「エイヤ!」とやらないと

腰が重くてなかなか片付かないものなのだ。

いまのところ、PCの迷惑メールは皆無だ。あまりに通信履歴がないものだから、自分の携帯から両方にメールを送っ

てみたら、確かに届いているのでほっとしたが(アハハッ)。そして、「古稀が来る前に」というタイトルで綴って

きた記事も、今回を最後として終了することにした。また、私達の音楽ユニットのライブ演奏前置きも、

「シミはあるけどシワはない! We are Cokkies(古稀ーず)!」というアナウンスで始めることになった。

2017年3月11日土曜日

四本桜公園をきれいにする会




我が家の建物北側にある四本桜公園の桜(ソメイヨシノ)、毎年春には見事な満開の花で住民を楽しませてくれる。
All Photo by TAKA  この画像のみ2015年3月末撮影


サクラの開花予想が、ニュースや天気予報で伝えられるこの頃、今年の桜を何処で何時頃見ようかと思い悩んで

おられる方も多いと思うが、この春気候は寒さがなかなか収まらずにいるので、例年よりも若干遅くなるかもし

れない。しかし、長い冬の後のサクラの開花は、春を待つ人々の大きなたのしみだろう。かくいう私も、一時期

はエドヒガンの古木を訪ねて関東や中部・東北まで足を延ばし、樹齢千年~弐千年という超長寿な樹木と花を見

て元気をもらったりしていた。東京地区や周辺でもサクラのスポットは沢山あるので、開花時期になると何やら

お尻が落ち着かず、天気を見てはあちこち花見に出かけることが多かった。

しかし、件の四本桜公園のソメイヨシノは樹齢約70年程、私が住む集合住宅ができた時(50年程前)には植えられて

いたので、ソメイヨシノとしては古木だ。ご存知のように、日本各地に植えられているこの種類の桜は、東京染井

(現在の駒込辺り)の植木屋さんが創りだしたエドヒガンとオオシマサクラの交配種なので、一代限りのクローン種

あり、寿命は凡そ80年位と言われている。各地のソメイヨシノが枯れたり、桜並木を残すために新しい若木

を植樹したりする動きがあるが、私自身も沢山の花を開かせるこのサクラが、毎年見られることを願う一人でも

ある。とにかく、自宅の真ん前で見事なサクラが見られるのを好事として、こんな贅沢な事はないと喜ぶととも

に、そうせっせとあちこちに出かけずともいいではないか、と出不精を決め込んでいる昨今ではあるが。



ここ数年、清掃が行き届かなかった四本桜公園の桜樹の根元には、枯葉が堆積し雑草が蔓延り、汚れた環境に
ポイ捨てのゴミも散見され、心地よい住環境と美観とは言い難い状態だった。


この地には、晩年の母の面倒を見るために移ってきた。もう10年以上前だが、春になると家の前で咲き揃う四本

桜の古木にとても魅せられてしまった。奥多摩を源流とする多摩川の清流と、国分寺の谷戸から湧き出て武蔵野

を流れる野川にはさまれた狛江の地は、緑も多く空気もきれいなので、ずっと住み続けたいと思っているが、この

サクラが存在する事も大きな理由になっている。しかし、建物の住民たちも高齢化が進み、自治会や月に一度

の清掃日にも出てこられない方も増え、雑草取りや落ち葉集めなどの作業で身体への負担を危惧するあまり、公園

の掃除も最近はおざなりになっていた。我が電チャリで帰ってきて家前の駐輪場に止める度に、その汚れぶりが

気になっていた。今年のサクラが咲く前に公園を何とかきれいにしたいなと思い、とりあえず自分から始めてみ

ようと清掃をスタートした。自治会事業とかNPO組織とか言い出すと大げさになるし、自分のできる時にボチボチ

やればいいかな、位の考えだった。一応「四本桜公園をきれいにする会」と名前を付け、発起人・幹事を私の名前

にして、汚れた公園の写真を掲げたリーフレットも作ってみた。会の趣旨を良くわかってもらった方が良いかも、

というスタンスだった。


公園清掃後ゴミ袋に収まった沢山の枯葉と雑草、枝は束ねておけば市のゴミ収集車が持って行ってくれる。


食べ物の容器やたばこやライター、新聞紙やコンビニ袋など、通行人や公園で遊ぶ子供等もポイ捨てしていく。


昨年の暮れ迫ってから初めて、約3ケ月ほどでようやくメドがついてきた。始めた日は、座り込んで雑草を取った

りしていたら、案の定次の日は腰が張ってしまった。これはいかんと思い、もっと体に負担のこない方法を考え、

近くのホームセンターで柄の長い鎌とプラ製の熊手を入手した。これが思いのほか役立った。座り込まないで立

ったまま作業ができるのはとても楽だ。また、ご近所さんで趣旨に賛同する方にも手伝ってもらい、だんだんと

公園はきれいになって行った。伸び切った立木の枝を選定し、余計な樹木を切り払い、雑草を取りツツジなどの

根元に絡まった落葉を取り払いなど、結構大変な作業なので2時間以上は作業しないことを徹底した。




長い取手の半月型鎌と長取手のプラ熊手、画像はAmazonより


面白いもので、公園で清掃作業をしているといろんな人が話しかけてくる。犬と散歩中のおじさんは、植木屋を

やっていたとかで、歩いて近くの自宅に沢山ある盆栽を見に来いと私を連れて行き、立派な盆栽を披露してくれ

た。中には品評会で金賞をとった大きな松の盆栽もあった。また、建物の住人の一人は、自分はもう身体が良く

動かないから差し入れをするよ、と言って、お握りとお茶を届けてくれた。「きれいになって良いですね~!」と

声掛けしていくおばさんもいるし、知らんぷりを決め込んで足早に去っていく住人もいる。いやはや人それぞれ

だが、一番喜んでいたのは、近くの大きな公園をボランティアで清掃活動しているおじさんだった。「同好の士

がいるんですね~! 今度声かけて下さい、お手伝いしますよ!」そんな繋がりも広がるかもしれない。

その清掃作業も、四本桜下の駐輪場屋根にたまっていた落葉(半分腐葉土化していてミミズも住んでいた!)をきれい

にして、ほぼひと段落した。今後も、時折雑草やポイ捨てゴミを取り除く必要はあるが、まずまず公園がきれいに

なってサクラの開花を迎えることが出来るのは、慶賀の至りとでも申しましょうか。何よりも、きれいな環境と美

観を取り戻せたことに気持ちが良く、一番喜んでいるのは私自身かもしれない。




四本の桜の根元やツツジなどの植樹周りも概ねきれいになった。こうしてきれいにしておくと、ポイ捨てをする
人も自然と少なくなるだろうと期待しているが、やはりこの会を続けて行くことが大事だと思っている。


2017年3月5日日曜日

早春の房総半島をドライブする(その2)




「道の駅 潮風王国」の広い駐車場の前には、切り花販売の露店が立ち並び、後方の広い花畑でお花摘みが
できるようになっていた。摘み取ったお花は持ち帰れる(結構割安)。平日でもお客が散見され、いろんな
種類の色とりどり花が咲いていた。写真はストック畑。All Photo by TAKA


この小旅行の目論見は、一足早い春を房総半島の南端で感じることと、美味しい海の幸を満喫すること、そして

「房総フラワーライン」で、きれいに咲く花々を見ること、などだった。昨夜の宿の夕食で食の目的はほぼ達した

ので、2日目は花々を求めてあちこち立ち寄りながら気ままなドライブをすることになった。HIさんの愛車ホンダ

のFITは、コンパクトなハイブリットカーなので燃費もよく、窓ガラスの視界も広く運転もし易いので午前中はまた

私の運転だった。


朝日が海から上る様子を見ようと朝早起きしたが、生憎の雲がまだ晴れず、南の海に面した部屋からは朝焼け
雲しか見られなかった。大浴場の温泉で浸かってから、朝ごはんとした。早目の9時チェックアウト。


宿の駐車場に車を置いたまま、すぐ先の野島崎灯台周辺を散策した。入口の厳島神社では石彫り七福神を見てお

参りし、野島崎灯台ではてっぺんの物見台に人影があったので(おばさん2人!)、我等も登ってみようということに

なった。らせん階段を70段、その上の鉄製急階段を2ヶ所登り、鉄柵の付いた屋上に出て見ると、南側の太平洋の

眺めと北側の白浜海岸の眺めが素晴らしかった。雲も晴れて快晴の青空が広がっていた。これを見られただけで

も今回のドライブ旅行の価値があったというものだった(フォトはその1参照)。その後、遊歩道先の岩礁群にある

「朝日と夕日の見えるベンチ」に座って太平洋を眺めたりした。風はやや強かった。




南千倉海水浴場の広い海岸線と砂浜、オフシーズンの海は空気がきれいで浜辺もゴミなどなく、寄せては
返す波だけが白く光っていた。


外房の海岸線を走る房総フラワーライン(410号線)は、館山から白浜・白子を繋ぐ一般道路で白子から先は297号線

となり、和田町で終わりその先は房総黒潮ライン(128号線)となる。景観の良い走りやすい道で、道路脇には菜の花

やローズマリーが咲き続いていた。ローズマリーは地味な花なので、始めは「フラワーラインと言っても、なにも

咲いていないね~!」などと話していたのだが。道は時折海岸道路の方へ入り、またフラワーラインに入るのを繰り

返しながら、漁師町と魚港を縫う様に続いていた。快晴の好天気で運転も気持ちが良かった。千倉町の一角に海岸

に面した大きな建物と駐車場があり、「道の駅 潮風王国」と看板が掲げられていた。「う~む、王国とは大きく出

たな!」と感心しながら車を止めてみると、これが魚市場ちくらと旬膳はな房(海鮮料理店)だった。道路を挟んだ北

側には、花売りの露店がいくつも並んでいたので、帰りにまた寄ることにした。これが結果良かった。



花摘み畑に咲き揃っていたキンセンカの花々、オレンジ色の鮮やかな花は、やわらかな春の陽射しを
浴びて輝いていた。一足早い春を実感。


その後、白子のローズマリー公園にちょっと寄ろうとしてパスし、JR外房線の和田浦駅近くに小奇麗な木造りの

売店(道の駅?)があったので立ち寄りしばらく休憩した。鴨川まで行く予定だったが、海岸線のドライブもほぼ満喫

したので、ここから引き返し再度花摘み店を覗いて途中昼食にしようと、運転を代わってもらい来た道を戻った。

「道の駅 潮風王国」と名付けられた施設の前にある花売り露店で連れが切り花を物色する間、後ろの花畑に廻って

みたらその広さにびっくりした。ストックや矢車草、キンセンカやキンギョソウなどが一列に植えられていて、鉄

柵やビニール屋根で囲われた花壇の間を通り道が空けられていた。花摘む人はそこで畑のオーナーや係員に案内さ

れて花を切ってもらうのだ。切り花をゲットし、南側の魚市場ちくらを覗いてみると、鮮魚や干物、海苔や佃煮が

沢山そろっていたが、HIさんが目ざとく見つけたのは、袋詰め放題200円の花開いてしまった菜の花だった。詰め

るだけ詰めてどっさりと買っていくおばさん客を見て、スウィッチが入ったらしい。店番の女性も、「花開いたら

売り物にならないから一杯持って行って! 茹でて食べたら柔らかくておいしいよ~!」と宣った。お友達へのお土産

に丁度いいといい、4人分をゲットし中から、私もお裾分けしてもらった。実際家に帰って、チャンポンの具にし

てみたら、やわらかくてとても美味しかった。



JR外房線和田浦駅(無人駅?)の線路脇土手に咲いていた河津桜、線路柵の向うには菜の花が沢山咲いていた。
春らしい景色に思わずシャッターを押した。


昼食は結局野島崎灯台まで戻り、立ち並ぶお店の中から磯料理店に入り、カキフライ定食(私)とアワビカレー(HI)を

頼んだ。注文を聞いてから作り始める店主の腕は確かで、時間はかかったがとても美味しかった。時間を気にせずに、

海を見ながらの食事もいいものだと思った。フェリーの出発地金谷には、フラワーライン(410号線)と館山市街・

内房なぎさライン(127号線)を通過して到着したが、丁度15:05発のフェリーに余裕を持って乗れたのでよかった。

風も穏やかで、東京湾フェリーは約40分で久里浜に着いた。

久里浜からは私の運転で道路を乗り継いで、夕方5時前には小田急線鶴川駅に到着出来た。1日半・走行距離約300

㎞の房総半島ドライブだった。美味しい海の幸を食べ、いち早い春花を楽しめた心地よい旅だった。



金谷港を離れるフェリーの後部からは、鋸山(のこぎりやま)がすっきりと見えた。江戸の昔から建築資材として
切り出された凝灰岩の採石跡がのこぎり状に見えることから名付けられた。正式名は「乾坤山(けんこんざん)」
だそうな。旅の終わりに見た不思議な風景はとても珍しいものだった。

<この項終わり>

早春の房総半島をドライブする(その1)



朝の野島崎灯台てっぺんから見た白浜海岸とホテル群の街並み、好天に恵まれて素晴らしい眺めだった。白浜海岸
は堅固な岩礁群が続き、海水浴には外房の塩浦や千倉まで足を延ばさなくてはならない。All Photo by TAKA & HI


2月ともなれば、千葉県の南端・房総半島は春も早いし暖かいだろうと出かける機会を伺っていたのだが、昨今の

気候は冬の寒気と春の暖気が押し競らまんじゅうで、なかなか暖かさが続かないでいた。2月の終わりに天気も良

くなりそうなので、計画を実行に移した(27/28日)。出かけた日は曇りがちで気温も上がらなかったのだが、翌日は

終日快晴で暖かくなり、快適なドライブを楽しむことが出来た。ルートは、都内の用賀(世田谷区)から首都高速に

乗り、大橋JCT→中央環状線→大井JCT→湾岸線→東京湾アクアラインで海ほたるPAまで。ここで一休みしてから

東京湾アクアライン→木更津JCT→館山自動車道を富津金谷で下りて海岸の127号道路→館山バイパス→山道の

86を抜けて白浜海岸まで、これが1日目のコース。翌日は、野島崎灯台から410号線(房総フラワーライン)と海岸

りの道をひたすらを走り、千倉→和田浦まで。鴨川の手前で引き返し再びフラワーラインを戻って野島崎→海岸

410号線→内房渚ライン→金谷まで。ここからフェリーに乗って久里浜で下船→横須賀横浜道路→刈谷JCT→保土

ヶ谷バイパス→町田で降りて鶴川まで。車友のHIさんと1~2時間おきに交代で運転しながら、トータルの走行距離

は約300㎞のロングドライブだった。(Googleのマップを見てこれを書きながらルートたどったが便利。)



野島崎灯台を下から見上げる。快晴の青空に白い塔が映えて見応えがあった。


自宅に迎えに来てくれたHIさんと運転を代わり、当日の午後1時頃出発し白浜海岸の宿泊先に着いたのは夕方のまだ

明るい5時頃だった。東京湾アクアラインの海ほたるPAまでは、高速道路を乗り継ぐ息もつけないような運転で、

カーナビと助手席の案内を聞きながら、次から次へと来る分岐点を間違えないようハンドルを切った。昨夏20年

振りに運転免許を再取得した私は、30~40代は八王子の自宅との行き帰りや都内ので仕事で毎日のように車を運転

し、高速道路も行き来していた。しかし、首都高速を自分のハンドルで走行するのはそれ以来でちょっと緊張気味

だったが、大橋JCTのスパイラル道路から地下の中央環状線に入る時ははやや焦った。らせん階段状の車線をを3

層程降りていくうちに、湾岸道路方面への分岐点で危うく東北道方面へ持っていかれそうになった。後方車を見な

がら首尾よく車線入りできたが、ちょっとヒヤリだった。

天気が曇りがちで、海ほたるPAで一休みしている間も北からの風は強く温度も終日上がらず寒かった。平日とは

言え多くの客で混んでいた売店で、お土産を買った(帰路はフェリーなのでここへは戻らない)。千葉の特産品が

いいかな、ということで、生茹でピーナッツ(HIさん)と豆煎餅(私)をゲット、生茹でピーナッツは車中のおつま

みとなった。


小振りのピーナッツを焼き込んだ豆煎餅、「名代豆絞り」名前が付されているが、香ばしくておいしい!


木更津JCTから館山自動車道に入り、富津金谷で下りて運転を交代。この辺りの景色は、何処にでもある地方の自動

車道という趣だったし、内房の海岸道路も、漁師街が続く海辺の風景でこれと言った特色もなく、時折じいさんと

ばあさんが道路脇で話している位。「鋸南」の読み方が「きょなん」で、鋸山の南ということらしいなどと話しな

がら通過。ただ、片側2車線の館山バイパスに入ると、両側にはチェーンの食べ物店やDIY店・ドラッグストアなど

が建て並び、一瞬郊外のロードサイドの雰囲気が濃厚となった。館山市内を避け通過した86号道路は、低い山間の

殺風景な道路で、程なく白浜海岸の宿泊先に着いた。




宿の夕食料理は、バイキングスタイルだったが大きく船盛された刺身(ブリ・マグロなど)も新鮮で美味しく、
一人分の釜飯や海老飯をテーブルで炊けるスタイルで、サザエやホタテも焼きながら食べれた。これがなかなか
良かった。生ビールと日本酒も、塩のヌメリガ効いた温泉にゆっくり浸かった後で、とても美味しかった。


野島崎灯台南側の岩礁群に設置された「朝日と夕日が見えるベンチ」に腰掛ける皮ジャンジャンの男約1名、
天気晴朗なれども風強し。帽子を飛ばされないように後ろ被り。

<この項つづく>

2017年3月2日木曜日

グーグルのクロームキャスト(chromecast)を付けて、TV画面でYouTube動画を見る。



Wi-Fi(無線通信)によって、スマホ・タブレット・PC内の画像・音声・動画・ゲームなどをTV画面に写して
(キャスト)して)見ることが出来る優れもの。ただし制約条件も色々あるのだが。画像はappllioより。


先の1月12日のブログ(BOSE Suondlink~Speaker Ⅱ~)でも触れたが、この所身辺の通信機器や音響機器の利用環境

を変えようと思い、光ファイバーのインターネット通信とIP電話のルーターに無線LANカードを取り付け、自宅内

のWi-Fi環境を整えたり、またPCのBluetooth(無線)を有効にして、対応する音響スピーカーをBOSE社のポータブル

スピーカー(Bluetooth)に変えたりしている。有線コードをできるだけ少なくして、ポータブルでフレキシブルな無線

の使い方をすれば、ごちゃごちゃしたコードを整理することもできる。今後プリンターの買い替え(Canon製をもう

6年使っている)や、次代のデジカメも無線対応(Wi-FiやBluetooth)にして行くつもりだが、通信機器のスマホやタブ

レットは、とっくに無線通信が主力になってしまった。音友のHIさんに聞いた話だが、学生時代の部活友KKさんは、

スマホの利用もキャリア(通信大手3社)とプロバイダー契約せずに、自宅のWi-Fiと出先の無料Wi-Fiスポットを利用

して、通信費はタダ! とのこと。スマホのWi-Fi機能を有効にすれば、プロバイダーのパケット通信を使わなくて済む

訳だから、スマホ本体だけを購入して賢いコスパ使いをしているというのは、なかなかのものと思う。日本国内

では、携帯やスマホはキャリアと呼ばれる通信業者から機器本体も通信業者の選択もセットで行われるのがほとんど

だが、海外では機器本体を購入し通信業者のサービス内容を選択して別に契約するケースがほとんどの様だ。最近、

キャリア3社のちっとも下がらない通信料の高さに辟易して、SIMフリーが使える格安SIMサービス(キャリアの回線

を借りてサービスを提供する通信業者)を選ぶ利用者が増えているのを聞くことが多い。現在私自身のモバイル通信

は、ガラケイの携帯電話とメールで充分間に合っているので、もし買い替える時にはアンドロイド搭載の家電メー

カー系スマホ本体を購入し、自宅のWi-Fi(光通信の月額利用料払い済み)と外出先のWi-Fiスポット(最近増えてきてい

る)を利用してコスパの通信費で使おうと思っている。


こんなことをこのブログに載せたのも、つい最近これからのノートパソコンとスマホ(携帯もありか?)の利用方針(ちと

大袈裟かも!?)を自身で見通すために、各社の生産する通信機器と通信業者・OS(基本ソフト)・コンテンツ・アプリ

ケーション(プログラム)を縦軸と横軸の表に整理してみた。向う10年間位をめどに、何が有効利用なのかを探るため

だ。一つの要因として、OSとしてのWindows のアプリの使い勝手の悪さ(Word・Excel、フォトビューアー・Windows

 Media Playerなど)と、インターネット・メール(outlook)のセキュリティの脆弱性<個人情報漏れから来る迷惑メール

が増えている>と、インターネット検索(Explorer)の動きの悪さ、を挙げられる。写真の編集や動画の編集には、元々

MAC(アップル社)のOSだったアプリ(AdobeのPhotoshop とPremiere)を購入して入れているが、やはりこのアプリは

品質も使い勝手もいい。そして、GoogleのOS:Google Chromeは、インターネット検索も速くて検索項目も充実して

いるし、このまとめアプリの中には、ブログ作成のBlogger・フリーメールのGmail・地図検索のマップ・音声とフォト

のドライブとフォト・ゲームのPlay・投稿動画のYouTubeなど、多彩で使い勝手の良いアプリが揃っているし、私自

身も使うことが多い。私的には、Windows からGoogle Chromeへ、という地殻変動がすでに始まっているし、使用

ウェイトも高くなっていく気がしている。スマホのOSは、高品質・高機能のiOS(アップル社)ーi Phoneの人気が高い

が、私はまだ使ったことがないので何とも言えない。家電各社が生産しGoogleのAndroidを搭載したスマホは色々な

機種(かんたんスマホなど)が揃っているし、基本的にはPCソフトのGoogle Chromeをベースにしているので、使い

勝手が良いように思う。ただ、いろんな方から画像や動画を送ってもらったり見たりして感じたことは、使い勝手の

良さや高画質もあくまでスマホの中での比較であって、画像の質はデジカメや一眼レフには及ばないし動画でも専門

の動画レコーダーとは比較できないと思う。ちなみに、現在の私的通信環境は、光通信(フレッツ光)と光電話(IP)でWi-Fi

対応、PCはFMVのノートタイプ(メモリー8GB・HDD750GB、OSはWindows8 64ビット、Office Personal 2013、Blue-

tooth内蔵)というスペックだから、当面これで充分だろう。トラブルの多いWindows10は入れないつもりだ。


TVの裏側にあるHDMIポートに繋げば、それで準備完了。セットアップ(PCやスマホとのWi-Fi接続)は、
インターネットのHP を開いて手続きする。もちろん自宅のTVがスマートテレビ(Wi-Fi搭載)ならば、
このデバイスは要らない。



さて、前置きが長くなってしまったが、PCのWi-Fi機能を利用して、私自身がYouTubeに投稿した動画(ライブ演奏に

よるボサノヴァ・ジャズ・オリジナル曲の音楽ファイルとか、多摩川でのフィッシュング・料理制作などのファイル)

を見たり、フィギュアスケートの動画サイトや色々な音楽ファイルを大きなTV画面で見るために、Choromcastを入手

した。小さな機器本体(デバイス)は、TVモニターの裏面にあるHDMIポートに差し込み、電源コードを入れるだけで

OKなのだが、セットアップするにはWi-Fiを使う通信ポートのIDとパスワード(ルーターの裏に記載されている)を入力

する必要があり、これに手間取っていたらデバイス認識ができなくなってしまった。そこでセットアップ手順をネット

で調べたら、デバイスを初期化して再度繋いでからセットアップする方法がわかり、上手く出来た。やはり、大きな

画面で動画を見ると迫力満点で楽しめる。これに加えて、Google Chromeのアプリに保存している画像・音楽と音声・

動画などは全てTVモニターで見たり聞いたりできる。これはまだ色々な活用ができる楽しみがあるのだが、Windows

のOSで保存されているものはダイレクトには視聴できない。また、Amazon系の動画(映画やライブなど)も同じである。

そういった制約はあるが、私自身の周辺機器では、TVの前にPCを持って行って、PC内にあるファイルを選び、大き

TV画面で見たり聞いたりできるのは、またひとつ楽しみが増えたと喜んでいるのだ。