2017年3月30日木曜日

新宿御苑の花見会とマスター追悼会



ソメイヨシノに先駆けて花開く新宿御苑の枝垂れ桜、晴天の青空の下、満開の薄紅色花を枝垂れていた。
All Photo by TAKA



昨年の同じ時期に、この新宿御苑にお弁当持参で集まり、花見会を兼ねた大学のクラス会を催そうとしたのだが、

生憎なことに祝日の翌日だったため休苑で花見会ができなかった。それで、近くの明治神宮の北側にある芝生庭

園に移動し、そこで咲き始めのソメイヨシノを見ながら、お弁当や飲み物(アルコールはご法度)をいただきながら、

四方山話に花が咲いた(こっちの花の方がにぎやかだったが!)クラス会となった。空気はきれいだし、広い芝生は

開放感満点だし、強い陽射しと暖かな温度で、急速に開いてゆくサクラの花を見られたのはとても楽しかった。

昨年の好評に気をよくして、今年も新宿御苑にもう一度集まることになり、8名のメンバーが集ってのお花見会と

なった(3月24日)。

この会は、もともとカナダ在住のSHさんが、サクラの時期に日本へ里帰りされるのを良い口実にして、大学の

クラスメイト有志が集ったのがスタートだったのだが、今回は新しく男子2名も参加して賑やかになった。SHさん

はカナダに20年間ほどお住みで、日本文化センターの仕事を現在もされているし、ODさんは90代後半の母堂を介

護しながら、翻訳の仕事をされている。また、今回幹事のNUさんは、やはり90代後半の母堂の面倒を時折見なが

ら、趣味雑貨の販売をされているのだ。OTさんは、SHさんの大学時代からの友人で、この会で彼女に会えるのを

一番楽しみにしていたかもしれない。SKさんは、近くの千駄ヶ谷にPR会社の事務所を構え、趣味の俳句の会で句

を読むのを熱心にされている。男子のST君は、長らく海外で車関係の仕事をした後、中古カメラを古書市などで

扱ったり、東海道を宿場毎に歩いたりして元気だ。近くの青山に事務所を置いて、業界紙の編集と発行を手掛け

るKT君は、皆との久し振りの会合に話が止まらなかった。で、私は今回の晴天に恵まれた花見会に大いに気をよく

し、皆の話を聞きながら時折こちらの話を入れてとても楽しかった
 



早咲の陽光桜も、満開の咲きっぷりだった。



お昼時に千駄ヶ谷駅に集合し、千駄ヶ谷門から入苑した時は、陽射しも強く気温も上がっていて暖かだった。昨年

見られなかった枝垂れ桜(池の端に数本ある)に移動すると花は満開、枝垂れの周りには多くの人が写真撮影したり

花を見上げたりで賑わっていた。御苑の桜の樹には沢山の種類がある中で、高遠コヒガンサクラや陽光などはほぼ

満開、ソメイヨシノはまだ咲始めだった。私も久し振りの枝垂れ桜をしばらく眺めて花を堪能した。その後芝生の

上でお弁当を食べ、北風が出て来た午後には駅前のカフェに移動して話は続いた。生憎、店内に席がなかったので

外のテラスに席を取ったが、室外用の暖房機(大きな傘の覆いつき)を店員がつけてくれたので、寒くなかった。しか

しその暖房機も2時間後に自動的に切れたので、会はそれで解散となった。

後日、ST君が桜の写真を皆に送ってくれ、私も撮影した枝垂れ桜の写真を皆に送った。KT君は、自分の事務所か

ら見た青山の街写真を送り、それに刺激されたODさんも以前撮影した桜の写真を送り返し、参加各位のメールが

飛び交って、会後にも大いに話しの花が咲いたのだった。来年もまたやりたい! という感想が多く、花の時期にお

弁当持参で集まるという気楽なクラス会ができそうだ。SHさんからは、カナダで紅葉を見る会に来られませんか、

というお誘いがあったが、どうなりますことでしょうか? それはともかく、また皆さんの元気なお顔を来年も見ら

れたらいいなと思っているのだ。




NTTドコモ本社ビルをバックに、芝生で持参したお弁当を食べながら談笑する友たち。サクラの開花を
待っていた人々で、御苑は人の出が多かった。



で、その翌日(3月25日)の夜、喜多見の椿珈琲店にメンバー達が集まり、古稀にも届かずに急逝したマスターの追悼

会(一周忌)をしめやかに執り行った。と書きたいところだが、出席者の大半は何処かで一杯(ならずに3~4杯)引っかけ

て集まったものだから、賑やかではあったが何とも締まりのない会となった。絵友のHIさんは、私をモデルにして

『コルコヴァード』というタイトルの油彩作品を描いたことがあり、たまたま私と一緒に訪れたことのあるこの店の

雰囲気に魅せられて、女主人のShigekoさんをモデルにした『Saturday Night(椿)』という油彩作品を昨年描いて、

所属絵画グループの展覧会に出品したことがあった。夜の酒場で思い思いに楽器を弾くメンバー達(誰がモデルかは

すぐわかる!) の真ん中で、女主人が歌い、後方でマスターがレキントギターを弾いている、という歌と演奏が聞こ

えて来るような何とも楽しい作品なのだ。



HIさん作の油彩画『Saturday Night(椿)』を飾ってのマスター追悼会、飲み物を作るのは
女主人のShigekoさん(画の主役もご本人)。



この夜は、HIさんとShigekoさんの要望が合わさって、この油絵をカウンターに飾っての会となった。サイトウさん

は花束を用意し、私はマスターの好きだった「夏の日の思い出」(日野てる子)をレキント風に奏で、HIさんはその歌

を唄った。ついでに「スカボロー・フェア」(サイモンとガーファンクル)と「時間よとまれ」(矢沢永ちゃん)など

を、ピアニカと歌とギターで合奏し、在りし日のマスターに花を添えさせてもらった。サイトウさんのジャズ・ナ

ンバーや皆の歌が続いた後、丁度古希を迎えた私への贈り物として、イズミちゃんは「Sentimental Boy」という歌

(オリジナルソング)を歌ってくれたのだが、面白いと思った歌詞ほとんど覚えられなかった。車に絵を積んで2人で

帰る直前に、3人(イズミちゃん・タカコさん・ノダさん)で、なぜかコマネチのポーズ(タケシのギャグ)で送りだして

くれたのが、びっくりするやら首をひねるやら、とにかく賑やかな追悼会となった。会にかこつけて、メンバー達が

集まって大いに飲み騒いだことが、何よりもマスターの供養になった、ということにしたい。マスターもあちら側で

「相変わらず、賑やかにおバカやってるよ!」と苦笑していたかもしれない。



キャンバスの中から登場した在りし日のマスターSatoshi、ご自慢のレキントギターを奏でる姿を
彷彿とさせてくれた。Portrait by hiroko

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