2017年4月30日日曜日

狛江界隈の春花と朝ウォーキング




今年も元気に咲いてくれた我が家のベランダ置きのクレマチス、初めて入手したのは深大寺入り口横の花屋さん
だったが、刺し枝して増やして3代目で2鉢が薄紫の花(実際は萼片)を沢山咲かせている(各10蕾程)。育成のポイ
ントは夏場の水やり(不足で枯らしてしまうケースが多い)と、冬場の枝の剪定と整理だ。All Photo by TAKA


ゴールデンウィークの最中、気候はまことによろしく、快晴の空と乾いた心地よい風が吹き渡たり、休日の午後の

部屋にいても気持ちが良い。インターネットラジオでジャズ(Jazz Groove)やボサノヴァ(Bossa Nova Hit Radio)

を聞くのが専らとなり、小うるさいTVはすっかり視聴時間が少なくなった。今年のサクラは開花は早かったのだが

(3/23日)、寒戻りが2回ありゆっくりと桜を見ることができなかった。その分、開花から3週間位花を見続けること

になり、パッと咲いてパッと散るには程遠いロングランのサクラ花を見ることとなった。なんだか途中でダレてし

まい、「あんた、何時まで咲いてんの?!」みたいな気分で締まりがなかった。でもようやく気温も上がってきて、

4月下旬からは次々と春花の開花に出会えたのでやっと春花を楽しめるようになった。




朝のウォーキング途中にある子供遊園地のフェンス脇で、グランドカバーに植えられた「ヒメウツギ」の白い小花。
小枝に連なって咲く様が清楚な雰囲気だ。葉はとんがり状の鋸葉、丈夫で生育も速いので生垣にも向いている。




藤の花も満開から咲終わりとなってきた。住宅街の一角にある小さな公園で、見事に咲く藤の花に出会った。



4月から始めた朝のウォーキングも、雨の日以外はほぼ毎日続いているから自分でも不思議な気持ちだ。体調の良く

無い日や疲れ残りの朝もあるから、そう続けてはできまいと思っていたのだが、やはり気持ちが良いし、仕事や

ボランティア・遊びでそれなりに疲れるものの、それがあまり身体に残らなくなったからいいなと思う。肩や腰

・腕や手の疲れや痛みも、ウォーキングで身体全体を動かすので、血液の循環が良くなったのだろうと推察して

いる。家から出てトンボ公園を横切り、しばらく住宅街を行くと野川の遊歩道に出る。橋が何ケ所かあるので、

昨日は右回りだったから本日は左回り、と云う様にして橋を二つ渡って戻ってくる。ツツジやサトザクラなど季節

の花を見たり、たまに川面近くの枝にとまっているカワセミの姿を見たり、行き交う人と時折挨拶してゆっくり足

早足を交互に歩く。30分程歩いて、帰ってからゆっくりと朝食をとるのもなかなか気持ちが良いのだ。




黄色も鮮やかなフリージアの可憐な花、丸型六弁花がぱっと開くと辺りも明るくなる。
地域センター横の花壇にて。



珍しい黒味がかった赤紫色のオダマキ、私もこんな色のオダマキを見たのは初めて。大体花芯が黄色で白色
交りの青色や薄紫色が多いのだが、黒っぽくて不気味な感じもあったのでちょっとびっくりした。上と同所にて




我が家のもう一鉢のクレマチス、こちらの方が早く咲き始めた。昨秋枝差しした芽が付き、伸びた枝をリング
仕立てした鉢植えは、今年の春に花友のHIさん宅で沢山蕾と花を付けたとのこと。祝着至極のことであります。



2017年4月7日金曜日

フィギュアスケート世界選手権2017より(その2.女子シングル)




女子シングルの表彰台は、エフゲニア・メドベデワ(金:ロ.17歳)、ケイトリン・オズモンド(銀:カ.21歳)、
ガブリエル・デールマン(銅:カ.19歳)の3人だった。E.メドベデワのSP/FS合計得点は233.41の歴代最高得点、
自身のもつ記録を更新した。All Photo by Sports News


今回の世界選手権女子シングル戦の話題は、何といってもE.メドベデワのミスのない完璧な演技に尽きるだろう。

(「メドベージェワ」との表記もあるが、ロシアTVのアナウンサーの発音を聞いていると、「メドベデワ」の方が

近い。) 女子シングルは、かくも高レベルな演技による戦いのゾーンに入ってきてしまった。そういう点から言え

ば、昨シーズンから今シーズンの初めにかけて、出場した試合のジャンプで転倒したり、着地が決まらずにもがいて

いた浅田真央の演技とは、随分と違ったレベ感じる。メドベデワは、ジュニアからシニア戦に入って来て2シー

ズンだが、2015年のGPロステレコム杯で優勝したE.ラジオノワについでの2位になった以外は、国際大会で12回の

優勝を果たし、ロシア選手権・欧州選手権選手権ともに2連覇という凄い成績を残して来ている。これだけ

でも、「なんだ!なんだ!」という驚きを隠せないが、演技の内容が素晴らしすぎるのだ。昨シーズンのGPSファイナル

・男子シングル戦で優勝した羽生結弦(歴代最高得点の330.43!)の演技を例えて『異次元のレベル』とマスコミは称し

たが、彼女の演技もやはり『異次元』であると言わざるを得ない。

彼女は、3A(トリプルアクセル)を除くすべての3回転ジャンプ(3T:トゥループ・3S:サルコウ・3F:フリップ・3R:ルッツ

・3Lo:ループ)を飛ぶことができ、3F+3Tや3S+3Tなどのコンビネーションや、2A+2T+2Tの3連続ジャンプもプロ

グラムに入れている。また、片手を挙げた両手を挙げたままでジャンプするという高難度の回転技術も備えている

のだ。また、スピンはF.S(フライング・シットスピン)やB.S(ビールマン・スピン)・R.S(レイバック・スピン)など、

回転軸のブレない多彩な演技が可能だ。ステップやスパイラルシークェンスでも、美しい図形を描くような表現を見

せてくれる。今シーズンのFSテーマ曲は、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」という映画曲だったが、

恋人を交通事故で亡くした時に受けた電話のシーンをドラマチックなスケーティングで表現した。この出来具合も、

GPSの各大会を通してプログラムに磨きをかけ、今回の世界選手権で高難度の演技を正確かつ完璧に表現し、ドラマ

性も見事に見せたのだから、やはり賞賛に値すると思う。


連戦連勝のメドベデワの牙城を崩せる選手が現れるかどうかは、今後の興味を引くことだが、今回驚いたのは、カナダ

勢2人の大健闘だった。スピードに乗ったダイナミックな滑走と終始耐えることのない笑顔で人気のK.オズモンドは、

長らくケガや骨折でシーズンを棒に振ったりして、国際大会では表彰台に上ることがほとんどなかった(2012年のGP

スケートカナダは優勝しているが)。しかし、今シーズンに入って体調が整ったのか入賞や表彰台が続き、今回の世界

選手権銀メダル獲得を果たした。SPのテーマ曲はシャンソンの「エデットピアフ・シリーズ」、FSはフレンチPOPS

の「ラ・ポエム」、ともにキュートでバランスの取れた肢体から繰り出す演技とマッチしていて迫力があった。ジャ

ンプもノーミス(着地がやや乱れたものが2回あったが)、合計得点の218.13は自己ベストの高得点、一躍トップ選手に

仲間入りした。

銅メダルのG.デールマンの存在は、あまり知られていなかったのでノーマークに近かったし、私も良く知らなかった。

彼女はカナダ選手権ではここ数シーズン、K.オズモンドと1・2を争ってきているが、昨シーズンからコーチをブライ

アン・オーサーに、振り付けをローリー・ニコル(フィギュアスケート界の゛黄金コンビ゛と言われている)に変えて

から、急速に力をつけて来た。同じB.オーサーに指導を受けている世界王者のH.フェルナンデスから「君は国際大会

でも表彰台に上れる選手なのに、それを自分が気付いていないね。」と言われて一気に実力が開花したとのこと

(Figure Skate Sports Newsより)。今大会ではSPもFSもノーミス、スピードに乗ったジャンプは高さも切れもあり、

躍動感にあふれる素晴らしい演技だった。彼女も200点越えの合計213.52を叩きだした。いやはや、女子の戦いもミス

のない正確な演技と多彩な表現力がないと表彰台には上れない時代となった。





今シーズンの好成績をひっさげ、世界選手権でも表彰台に上る最有力選手の一人だったアンナ・ポゴリラヤ
(ロ.18歳)は、何の魔が差したのかジャンプでの転倒を繰り返し入賞も出来なかった。試合後リンクで泣き
崩れる姿は、勝負の非情さを垣間見せた。



 3シーズン振りに競技に復帰した大ベテランのカロリーナ・コストナー(伊.30歳!)、スケーティング技術のお手本
のような、華麗で伸びやかな演技でファンを沸かせた。言わばもう゛過去の人゛と言われ兼ねないのに、SP:66.33
 / FS:130.50、合計196.83の成績で6位入賞はご立派! まだまだ競技会で活躍してほしい! 



■ベテランのもう一人:アシュリー・ワグナー(米.25歳)は今回精彩を欠いた。ジャンプもコンビネーションが
決まらず入賞ならず7位となった。



日本女王の宮原知子を欠く(骨折のため欠場)日本勢の中で、一人5位入賞を果たした三原舞依(日.17歳)、ノーミスで
演技できたFS138.29の得点は立派。SP演技最後のジャンプ3Fの転倒がなければ200点越えがあったかもしれない。


女子シングル戦も終わってみれば、表彰台独占を予想されていたロシア勢では、メドベデワだけがメダルを得て、

マリア・ソツコワもA.ポゴリラヤも入賞できなかった。日本勢も、高難度の演技を正確に表現出来るトップ選手には

届かず、オリンピック枠も2枠に留まった。トップ選手層の薄さが今後の課題となるだろう。アメリカ勢は、カレン

・チェン(17歳)の頑張りで4位に入賞し、A.ワグナーの入賞と併せてオリンピック枠3枠を得て踏ん張った。カナダ勢

の大躍進は、今後の競技会表彰台を争う勢力として、各国選手からマークされるだろう。

今回の世界選手権の面白さは、男子も女子も技術的にも高レベルでの戦いだったのに加えて、若手選手・中堅実力選手

・ベテラン選手が、ガップリと四つに組んでの熾烈な戦いだったことによる。本当に小さなミスでも、得点に大きく響

いて来るような、見ていてもスリリングな(言ってみれば、手に汗を握る様な!) 試合は、これからも多くのファンを沸か

せてくれると思う。今シーズンの戦いは、あと一つの国別対抗戦を残すのみとなったが、また来シーズンのフィギュア

スケート試合を楽しみとして、今シーズンの最後のコメントとしたい。

<この項お終い>

2017年4月5日水曜日

フィギュアスケート世界選手権2017より(その1.男子シングル)




世界選手権を制すると見られた有力選手の中で表彰台に上がったのは、男子では羽生結弦(金:日.22歳)・
宇野昌磨(銀:日.19歳)・ボーヤン・ジン(銅:中.19歳)のアジア勢3人、女子ではエフゲニア・メドベデワ
(金:ロ.17歳)・ケイトリン・オズモンド(銀:カ.21歳)・ガブリエル・デールマン(銅:カ.19歳)の海外勢3人
だった。All Photo by フジTV and Sports Net Newsより。


今年のフィギュアスケート世界選手権(3/29~4/1.Fin.ヘルシンキにて開催)は、例年になくレベルの高いスリリングな

試合となり、TVやネット動画で見ていてもなかなか見応えがあった。男子は「真4回転時代」、女子は「ミスのない

完璧な演技」が戦いを象徴するキーワードとなったが、長年(10年以上)F.スケートのファンとして試合を見てきた私に

とっても、随分と高次元な世界に入ってきたなぁ、という印象が強い。

男子シングル戦優勝の羽生結弦にとって、今シーズンは昨シーズン末に痛めた左足の回復度合や全日本選手権前に

罹病したインフルエンザなどの影響もあり、調子が上がらなかった。NHK杯とGPS(グランプリシリーズ)ファイナル

戦こそ制したが、スケートカナダではパトリック・チャンに、四大陸選手権ではネイサン・チェンに後れを取った。

SP(ショートプログラム)とFS(フリースタイル)の演技に彼が組み込んだ3種類6回の「4回転ジャンプ」のうち、4S

(サルコウ)と4T(トゥループ)と4Lo(ループ)の単独ジャンプは成功させているが、4S+3Tのコンビネーションがすべ

て決まらなかった(転倒や着地失敗)。SPの演技も身体の動きが硬く感じられたし、優勝は無理だろうと私は予想した。

ところが、ところがである! FSでは、全てのジャンプを完璧に飛んだのだ。課題の4S+3Tもきっちり決めて223.20

の高得点をたたき出し、SPとのトータル321.59という驚異的な高得点を出したのだから凄かった。Kiss & Cryでの本人

とブライアン・オーサーコーチの喜びようも半端でなかった。2015年のGPSファイナル戦で出したSP110点台の完璧

な演技が出来ていれば、その時に出した歴代最高得点330.43を今回は越えていたかもしれない。

彼の演技の良さは、ジャンプ回転軸のブレのなさ、踏切から空中姿勢・着地姿勢までのバランスの良さを挙げられる

が、ステップもスピンも流れるように美しい。そして、越えるべき相手は自分自身と見極めて、最高レベルの演技を

実現するために飽くなき挑戦をし続ける姿勢だろう。ファイティング・スピリットも旺盛だし、克己心も強い。SPの

で身体表現ががやや硬かったので、FSの時にもその思惑にとらわれて演技が硬くなるのでは? と心配したが、そ

杞憂を見事に拭い去ってくれた。これで彼は、2014年冬季オリンピック(ソチ)・金メダルに次いで、2回目の世界

選手優勝者となった(1度目は2014年)。


宇野昌磨の成長振りをここまで予測した人も少ないだろう。入賞・上手く行けば銅メダルかも、と私は思っていた

が、SPもミスのない滑らかな演技、FSは緩急を付けた動きの良い演技でほぼノーミスだった。3Lz(ルッツ)と4Tの

着地姿勢の評価が低かったのを除けば、計3種類6回の4回転ジャンプ(その中には4F:フリップも入る)を成功させ、

特にコンビネーションはきれいに決まった。前回の世界選手権で調子を落として7位に終わった雪辱を果たすために、

ミスのない演技を磨いてきた努力が実ったことを、本人も喜んでいた。柔和で優しい風貌だった若者が、戦いを

挑む凛々しくもまた引き締まった表情になっていたのを見て、私もとても頼もしい気持ちになった。


ボーヤン・ジン(金博洋)のSPテーマ曲は「スパイダーマン」、FSは「道(F.フェリーニ)」、ともにきびとした動きと、

ちょっとコミカルな演技で彼独特の世界を表現していて面白かった。SPはノーミス、FSも同じくノーミス、計4種

類6回の4回転ジャンプを決めたのだ! 何時もいい所でジャンプを失敗し、優勝を逃していた彼が、今回は前年の世界

選手権に続き3位の表彰台に上った。童顔で細身の彼が(身長は171㎝ある)、3年連続中国チャンピオンを獲得しなが

ら、世界でも表彰台を争って戦える実力者に成長してきたのを見て、男子シングルの競技がますます面白くなって

きたのを感じた。





男子シングルチャンピオンの羽生結弦(中)・宇野昌磨(左)・ボーヤンジン(右)の表彰台3人


さて、SPが終わった段階では、H.フェルナンデス(Esp.25歳)が完璧な演技で首位に立っていた(得点は109.05!)。テー

マ曲のフラメンコ「ラ・マラゲーニヤ」に乗って、磨き上げ完成した演技とはこういうものだ、というお手本の様

なパーフォマンスだった。手足の動きだけでなく、指先まで行き渡った身体表現が鮮やかだった。SPで5位に終わ

った羽生に較べ、今回はフェルナンデスの優勝を誰もが予測しただろう。パトリック・チャン(カ.26歳)もしかり、

SPの流れるように優雅な演技は、ベテランの熟成した表現力を見せてくれたし、4Tのジャンプを見事に決めた(得点

は102.13)。ともに100点越えの二人が、優勝を争うだろうと多く人が予測したと思うが、勝負というものは最後ま

でほんとに分からないものだ。

最終グループ一番手の羽生が素晴らしい演技で打ち出したFS得点:223.20に、どの選手も度肝を抜かれてしまった。

何とかこれに対抗せねば、と平常心でいられなくなった選手と、「ゆず君のこの得点は越えられっこないから、自

の演技をしよう!」(宇野談)と開き直った選手の差が出たのだと思う。フェルナンデスはジャンプに精鋭を欠き、

転倒とミスを繰り返した。P.チャンは、一つ一つの演技を丁寧にこなしてテーマ曲に乗ろうとしたが、ジャンプの

着地がぎくしゃくして、いつもの滑らかさがなかった。アメリカ・チャンピオンのネイサン・チェン(米.17歳)は、

FSでも4種類6本の4回転ジャンプに顕然と挑戦したが、転倒とミスが多く、200点に届かなかった。この3人の選手が

表彰台に上れなかったのは、4回転ジャンプが決まらなかったことが要因だが、トップから入賞者(6位)まで、誰が勝

ってもおかしくないほど、実力は伯仲している。ミスのないジャンプと、その完成度でどこまで正確な技術と踏切

から着地までのスムースな姿勢を見せられるかで、得点はガラッと変わってくる。現行の採点基準からすれば、ジャ

ンプの種類やコンビネーションに大きなウェイトがあり、それに較べてステップやスピンの種類・多彩な表現に対

してはウェイトが低いのだ。それまで、プルシェンコ(ロ)やブライアン・シュベール(仏)が果敢に挑戦した4回転ジャ

ンプに対して評価が低かった時代もあるのだ(プルシェンコはこの点について、何時も悔しさをアピールしていた。




FS演技を終えて感極まり、達成感をあらわにしたミーシャ・ジー、とても素敵でした!


しかし、現在の採点基準の中でも、やはりフィギュアスケートの醍醐味と言うか、美しさというか、それは「氷上

で如何に滑らかでメリハリのある身体表現をできるか!」とアピールする選手もいる。私的には、巧みなスケーティ

ング技術(エッヂワークや滑走姿勢など)で氷上を滑走する身体表現のやわらかな選手を応援したい気持ちが強い。今

季限りで引退し、振付師へ転身が伝えられているミーシャ・ジー(Uz.25歳)の演技は、優雅で美しかった。SPテーマ

曲はリストのピアノ曲「愛の夢」、FSの曲はバレエ音楽「くるみ割り人形」、4回転ジャンプこそないが、フィギュ

アスケートの楽しさと魅力を余すことなく表現して見せてくれた。



身体の柔らかさでは当代随一のジェイソン・ブラウン(米.22歳)、今回も芸術的な表現で観客を沸せた。彼の
インスタグラムで画像を見ても、風貌や仕草になんとなくオネエキャラを感じるのは私だけかなぁ?


その点では、J.ブラウンも同じだ。彼も4回転ジャンプで勝負せず(一応4Tを跳んで見せたが)、3回転ジャンプの完成

度と多彩でキレの良いスピンとステップをプログラムの中心にに組み込んで演技している。滑走中の両足ジャンプ

も高い! (良く足が上がるもんだ)。往年のエヴァン・ライザチェック(米.2010バンクーバー・オリンピック金メダル、

2009世界選手権優勝)がそうであったように、ジャンプに偏らずに、フィギュアスケートの総合的な表現力で演技す

技姿勢の流れを受け継いでいる、と言えようか。


ともあれ、「真・4回転時代」を合言葉に、スリリングなジャンプで勝負する試合は当分続くと思うし、表彰台を

巡って、若手と実力者とベテランたちが技を競って戦う姿を見るのは、とても興味深いと思う。ネット動画も昨日

の試合を翌日配信してくれるので、録画でじっくりと演技を見られるのは楽しい。この点では,民放各社のTV放映

が日本選手に片寄り、CMもやたらに入ってきて興味をそぐのは好ましくないと私は思っているが。


<この項つづく>