2018年7月12日木曜日

塩川の(チビ)アマゴ釣り




塩川中流域のSK橋河岸から下流を臨む。3日前に降った大雨の影響で川は水かさが増し笹濁りの状態だった。
渓流釣りには好条件だったが...All Photo by Jovial TAKA



親友が海外旅行に出かける間、庭の樹木や花鉢に水やりをするのを条件に3日間車を預かることになった。予てから

近場の渓流釣りをしたいと思っていたので、山梨の塩川に日帰りで出かけてみた。自宅からは中央道で1時間半程で

須玉インターに着き、一般道で15分位の道のりなので気軽に行ってこれた。塩川は水源の瑞牆山(みずがきやま・標高

2,530m)から一気に山間を流れ下る急流であり、途中の山村や水田を縫うように流れ須玉で須玉川と合流し、釜無川→

笛吹川→富士川となって太平洋に注ぐ一級河川だ。この川を管理する峡北漁業組合のHPによると、ヤマメ・イワナ・

アマゴの稚魚放流が行われている、ということなので、体側に赤い斑点があるアマゴの美しい魚体が見られたらいいな

という思惑で出かけてみる気になった。もっと足を延ばせば白馬・姫川まで行けるのだが、単独釣行では無理は禁物、

今回は近場のりとなった。関東地区では、中津川(丹沢水系)・多摩川(奥多摩)などもあるのだが、今一つ釣欲をそそら

れなく、釣り場まで以外と時間がかかるのでの高速道路を使っての釣行となった。




今回は、チビアマゴがたくさん出迎えてくれて嬉しかったのだが、如何せん皆15㎝以下の小物ばかり。しばし、
体側の朱点も鮮やかな魚体を眺めた後すべて放流となった。又大きく育ってから再会したいものだ。



当朝未明に起きて(午前3時)、空いている中央道を快適に走った。事前にグーグル地図で見ておいた川相を頼りに、

須玉インターから県道601号線を走って山間の村を抜けながら、みずがき湖下流域の川に架かる橋を3ヶ所覗いてみ

が、護岸提が高く河原に降りる手がかりが見つからなかった。水辺にはアシ草が身の丈ほど生い茂っているので、

近づくのは困難と思われた。しっかりとした樹木などがあれば、持参したロープを結わえて降りることも出来るの

だが、゛君子危うきに近寄らず゛をモットーに無理は止めた。雨後の増水で笹濁りの流水は釣りには好条件だった

のだが。中流域のSK橋脇にある駐車スペースに車を入れて釣り支度をし、護岸提に生い茂る葛の丈夫な枝を頼りに

河原に降りた。それから(朝6時)約4時間、ポイントを変えたり釣り場を確認しながらの渓流釣りを楽しむことができた。





たまに目玉の大きなアブラハも交じったが、掴むとウロコのないぬるっとした魚体から針はずしし、これも
ご退散願った。



何時も持参する俊之の和竿(4,5m)に毛鉤仕掛けをつけて、アマゴの居そうなポイントに振り込み、流してみた。時折

コツコツという小さな当たりがあるのだが、なかなか針掛かりしない時間が続いた。「はは~ん、これは小物かも知

れないな?」と思い、仕掛けを小さな餌針にかえ、ブドウ虫を付けてポイントに振り込んでみると、早速かかってきた

のはチビアマゴだった。放流したての稚魚は体長約10㎝位がほとんどなのだが、恐らくこの春放流されたものらしく、

川の餌を食してやや大きくなってはいるのだが、針掛かりしたのはすべて放流サイズ。アブラハヤも交じって10数匹

を釣り上げたが、いやはや! 魚影は多いのだが、20㎝以上のこの川育ちのアマゴには出逢えなかった。残念だったが朱

点も鮮やかなアマゴを久し振りに(30年振り位か!)見られたのは、この川に来た甲斐があった。




急流と高い護岸提、川沿いに続く山林など、この川での釣りは入渓場所が限られるので、なかなか難しいと感じた。
みずがき湖の上流はほとんと沢登りの様相らしく、しっかりとした装備が必要のようだ。



塩川沿いには食事処が少なく、コンビニもないので、釣りを切り上げた後は須玉に戻って街道脇のファミレスで冷や

し中華の昼食を取り、すく側の「健康ランド須玉」で時間入浴ができたので、温泉に浸かって汗をさっぱりと流した。

当初は午後遅くの釣り・一泊して翌朝の釣りなども考えていたのだが、晴天の夏空の下でまた汗まみれになるのも億

劫となり、沢山釣れたチビアマゴにもやや釣欲をそがれ、遊魚券を購入したコンビニで冷たいアイスクリームを頬張っ

た後、そのまま中央道からの帰還となった。一足早い私の夏休み小旅行だった。


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