□
□気温が上がり夏日となったが、サーモンピンクのモンパルナス(仏・HT)は花盛り All Photo by TAKA□
□
台風2号が発生し関東地区は雨の続く週末となったが、今年の梅雨入りは例年よりだいぶ早いようだ。爽やかな晴れの日がもう少し続いて欲しいのだが、先週の五月晴れの日(5/22)に神代植物園を訪れた。春バラがちょうど真っ盛りで、たくさんの美しいバラを見て堪能した。
□
□
バラの花は、花弁が開き始めた時はそれはもう綺麗なのだが、ほとんどの種類がすぐ傷みはじめる。花開いた時から朽ちてゆく宿命を負っているのだ。雨や風にも弱い。私の好きなバラは、花の香りもさることながら、花開いても容を失わず(傷み具合が少ない)、また色を失わない(退色や枯れ具合が少ない)種類のものだ。こうなると、8~9割り方リストから落ちる。まあ、言ってみると女優の八千草薫さんとか、富司純子さんみたいなもので、美しく咲き続けるのは至難の業なのでありますよ。
□淡いピンク色が綺麗な「ロイヤルハイネス」(米HT・左)と、鮮やかで濃いサーモンピンクの「ピンクパンサー」(仏HT・右)
□
□
来るときは必ずいい咲き姿に出会えるのが「プリンセス・ド・モナコ」(仏HT・左)、花弁の縁が濃いピンクで中心部は白、ダブルトーンの華やぎが素敵だ。香りは上品なコスメチック系、スクリーン時代のグレースケリーを思い起こさせる。このバラが咲き揃っていると、心が躍るようだ。□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
反対に、中心部が淡いサーモンピンクで咲き拡がるにつれて白くなる「フレンチレース」(米Fl・右)、中輪種だが広がった花弁が波打つようなレース状をしているのが珍しい。やや平たい形状で柔らかな丸みを帯びた花広がりがやさしい雰囲気を持っている。
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
人気のツルバラ「カクテル」(仏FL・左)、私も以前庭で数本ネットフェンスに絡ませて育てたことがあるが、とにかく丈夫なので手があまりかからない。芯が橙の真っ赤な小花を沢山咲かせてくれるし、一重の花弁は可愛らしいオールドローズの雰囲気も持っている。この植物園でも満開の花盛りだった。□
□
□
□
□
□
□
□
□
青いバラ、というのは、長年園芸種のテーマとして多くの品種改良者のチャレンジを受けてきたが、この位の゛青゛が限度のようだ。本当に空の青のような、または海の青のような゛青い゛バラがあったら見てみたいものだが、はたして可能なのだろうか?
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□さて、最後に深紅のバラを2種、「アメリカン・スピリット」(米FL・左)と、私の好きな「サムライ Scarlet Night」(仏GR・右)、ともに蕾は黒に近い赤、咲き開くとビロードのような艶を持った深い赤色となる。しかも、花弁の一部に黒色を残すので、凛とした上品さを漂わすのだ。花色を失わずに咲き続ける姿には、とても心魅かれる。
□
□
□
□さて、最後に深紅のバラを2種、「アメリカン・スピリット」(米FL・左)と、私の好きな「サムライ Scarlet Night」(仏GR・右)、ともに蕾は黒に近い赤、咲き開くとビロードのような艶を持った深い赤色となる。しかも、花弁の一部に黒色を残すので、凛とした上品さを漂わすのだ。花色を失わずに咲き続ける姿には、とても心魅かれる。
□
□
□
□
ばら園全体の咲き具合は、すでにピークを越していたので、咲き終わりに近い種もちらほらあったが、とてもいい花の時期に出会うことが出来た。例によって、園横の松葉茶屋にて、冷えたビールと天ぷら蕎麦をいただいた後、野川の清流と鴨たちを見ながら、電動チャリでゆっくりと帰ってきた。
□