▢早咲きの白難波(しろなんば)は、沢山の花が開いていた。この植物園の白難波は、とても花つきが良いので、
晴れやかな気持ちになる。神代植物園にて All Photo by TAKA
2月に入って、関東地区では大雪の週末が2度つづいた。北の寒気の強い状態がそのまま続き、
家々の北側の雪が1週間以上融けないままだったが、今週はようやく日中の気温も10度を超
え、春陽気になった。この寒さで、開き始めた梅の花も雪にやられたり縮込んだりでヤキモキして
いたが、好天に誘われて神代植物園の梅林に出かけてみた。
植えてある(公園案内)とのこと。例年の開花期には私もよく訪れるので、
大方の種類の名前がわかっている。白難波は「しろなにわ」とも呼ぶよう
だが、白加賀とともに早咲き種で、この梅林を訪れる人たちをいち早い
開花で迎えてくれる。梅花は、やはり雪のせいで花弁の色が抜けたり傷ん
だりしていたが、陽光を浴びて新たに開き始めた蕾と花弁は色が鮮やか
で、辺り一面に花の香りが漂っていた。(右上、八重咲きの「紅梅唐梅」)
緑萼(りょくがく)の「一重茶青」(ひとえちゃせい)は、蕾の状態では黄緑
だが、開花すると青味(緑味?)がかった白花がきれいでとても清涼感が
ある。通常の梅は、蕾と萼の色は赤茶なのだけれど、緑萼梅は緑色な
のだ。私はこのリョクガク種が好きで、「月の桂」とか「大輪緑萼」とか、
見ることができてよかった。ご一緒したYKさんも、この珍しい梅花に感心
していた。
白加賀(右下)も沢山の花をつけて開花していた。この梅林には何本も
あって、この花が咲き揃っている様は賑やかでよい。
梅林の木の下には、日本水仙が沢山あるのだが、大雪の下敷きになって
しまい、ほとんど倒れたまま。残念ながら花は見られなかった。しかし、梅林
の南側には、マンサク(万作)とロウバイ(蝋梅)の一角があり、満開の花が
見られた。春に先駆けて咲くこの花は、とても不思議な形の花で、私は見る
度にお菓子の゛モンブラン゛を思い出してしまう。
咲いていた2種の園芸種には、洒落た横文字名がつけられていた。
黄花の「モリス・パリダ」(下左)と赤花の「ダイアナ」(下右)、ともに細糸状の
花弁を付けて、ケーキの様な、モジャモジャ髭の様な、花姿を楽しんむこと
ができた。
とり味の深大寺蕎麦は、相変わらず美味しかった。付け合わせの天ぷらも食べて、すっかりお腹一
杯になった。梅林は、植物園の南側奥にあるので、帰りもゆっくりと園の中を歩いて駐車場まで戻
った。広い園の中を歩いて、とてもいい運動になった。春陽気の温かい午後の梅見ができた。
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