□ジャズスタンダードの『Autumn Leaves』(枯葉)の歌詞とコード表、4ビートのリズムとジャズ・ボサノヴァのテン
ションコードを弾きこなせれば、多くの人がご存知のこの曲を披露したり、セッションすることも可能だ。
小型の撥弦楽器:ウクレレはハワイアン楽器の伴奏イメージが強いが、ボディが小さく弦の長さも短いので、リズ
ム・カッティングを生かした軽快なサウンドが持ち味だ。また手軽に持ち運び出来るし、比較的安価なこともあり
愛好者も多い。このブログを書きながら、Jazz Groove(インターネットラジオ)を聴いていたら、Earl Klugh & Jake
Shimabukuroのデュオが、「ホテル・カルフォルニア」をいい感じで演奏していた。最近は一楽器としてソロや他
楽器とのコラボを試みるミュージシャンも増えているので、色々とウクレレ表現の可能性が広がっている気がする。
私自身も、ボサノヴァギターとヴォーカルを師匠(中村善郎)に学んでいた時に、ウクレレの軽快なカッティングを生
かして、「Saudade da Bahia」(ドリバゥ・カイミ)や「Le Temps des Fleurs」(ヴィッキィ・リアンドロス)をデュオ
や弾き語りで発表会の折に披露したこともあった。また、TAKAバンドのライブで「雨に濡れても」(B.J.トーマス、
曲:バート・バカラック)を弾き語りしたこともあった。ギターサウンドでは表現しにくい、リズムカルで軽快な
曲では、ウクレレを奏でてみたくなるのだ。
そんなことで、ソフトケースを新たに入手してウクレレへの思いが高まっている時に、テンション・コードを駆使
して(ちょっと大げさ!)、ハワイアンや単純な3コードでは表現しにくい曲に挑戦してみよう、ということで、ジャズ
とボサノヴァの雰囲気たっぷりのスタンダード曲を少し解説しながら紹介したいと思う。
ウクレレのコードは、これらが載っているコードブックを入手すれば大抵わかる。解るけれども引きこなすのは
結構大変だ。教室で先生に付いて、全体的に「テンション・コード」の仕組みを教えてもらうのが一番手っ取り
早いけれども、やはり時間とお金はかかりますね。ウクレレの弦は4本しかないが、実はボサノヴァギターの場合
も、最終的にフレットを抑えて和音を出しているのは4本だ。ジャズギターやフォークギターのように、フレット
を制覇して6弦を鳴らすことはない。右手はルート音(親指)と人差・中・薬指の4本でかき鳴らし、左手は親指を除く
(フレット裏を抑える)4本の指で弦を押さえる。従ってフレットを抑える際には小指をとても良く使う。これが他
のギターと違う点だ。だから、ウクレレのテンションコードも、小指を如何にうまく使うかがカギとなってくる。
また、上のコード表でいうと、Am(ド・ミ・ラ)にAから7番目のG#(#ソ)を加えたのがAmM7、G(ソ)を加えればAm7、
6番目のF#(#ファ)が加わればAm6となる。つまり、ド・ミ・ラのマイナー和音に一音が加わることで、緊張感(Tention)
のある・複雑で奥行きのある和音が奏でられるということなのだ。半音づつ落ちていく和音の響きは、なかなかニュ
アンスに富んでいて秋の夕暮れの様な情緒を醸し出せる気がする。また、ウクレレの弦は短いという特性があるので、
4音をできるだけ開放弦で奏でる方が、きれいな澄んだ音を実現できることも付け加えておこう(全てがそうとは言え
ないが)。また、ギターでは表現できる和音も、例えば Bm7b5 に続くE7b9 は、ウクレレでは同じ様な音になってしま
うので、よりきれいな E7 に替えてみる、というような工夫も大事だ。一つ一つ詳しくは説明できないが、ご自分で和
音を出してみて、より良い響きの、また弾きやすくてスムースにコード転換できる音を探してみられたらいかがかと
思う。
6番目のF#(#ファ)が加わればAm6となる。つまり、ド・ミ・ラのマイナー和音に一音が加わることで、緊張感(Tention)
のある・複雑で奥行きのある和音が奏でられるということなのだ。半音づつ落ちていく和音の響きは、なかなかニュ
アンスに富んでいて秋の夕暮れの様な情緒を醸し出せる気がする。また、ウクレレの弦は短いという特性があるので、
4音をできるだけ開放弦で奏でる方が、きれいな澄んだ音を実現できることも付け加えておこう(全てがそうとは言え
ないが)。また、ギターでは表現できる和音も、例えば Bm7b5 に続くE7b9 は、ウクレレでは同じ様な音になってしま
うので、よりきれいな E7 に替えてみる、というような工夫も大事だ。一つ一つ詳しくは説明できないが、ご自分で和
音を出してみて、より良い響きの、また弾きやすくてスムースにコード転換できる音を探してみられたらいかがかと
思う。
ウクレレにとっては、カッティングはとても大切な要素なので、如何に歯切れのいい心地よいリズムを刻むかが、
曲表現のポイントになる。「枯葉」の場合、やはりジャズらしい4ビート( ♪ チャーチャッカ チャーチャッカ ♪ )を上手く
表現出来れば、これに勝るものはない。ダウンストローク:Ⅴと、アップストローク:∧を強弱を付けて刻むことが
大切だ。このリズムに乗せて、英語の歌詞をテンポ良く唄えれば、スゥイングするジャズ表現も可能だろう。コード
とリズム、それに乗せた唄を繰返し練習すれば、自ずから道は開けてくると思う。ウクレレ演奏に興味のお持ちの
方は、一度トライされてみたら如何だろうか。
表現出来れば、これに勝るものはない。ダウンストローク:Ⅴと、アップストローク:∧を強弱を付けて刻むことが
大切だ。このリズムに乗せて、英語の歌詞をテンポ良く唄えれば、スゥイングするジャズ表現も可能だろう。コード
とリズム、それに乗せた唄を繰返し練習すれば、自ずから道は開けてくると思う。ウクレレ演奏に興味のお持ちの
方は、一度トライされてみたら如何だろうか。
■なお、この曲は、ウクレレ・ジャズの弾き語りにピアニカを加えて、後日YuoTube動画にアップする予定です。
用意できましたら、またご案内したいと思います。
【 「Autumn Leaves」ウクレレ動画のご案内 歌と演奏はTaka and Roco 】
【 「Autumn Leaves」ウクレレ動画のご案内 歌と演奏はTaka and Roco 】
2018年9月 白馬フィールドデイにて収録
<この項つづく>
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