2022年9月4日日曜日

夏の終わりの多摩川、毛鉤流し釣りに小魚が次々とアタック!



堰下流の溜まりから流れ出す川水は、たっぷりとして勢いが強く、いつもの夏に比べると30~40㎝ほど水位が高い。
早朝だが釣り人もちらほら、多くはルアーマンだ。All Photo by Jovial TAKA




今年の夏は、酷暑と雨続きの合間をみて2回多摩川に出かけた。家から川までチャリで10分だからとても近い。例

年にない雨量で川の水位が高く、何時もは石ころだらけの河原もたっぷりと川水で覆われていた。おかげで魚の活

性は高く、水面を流す毛鉤仕掛けに次々とアタックしてきた。すでにアユは上流に移っていったので、もっぱらオ

イカワとウグイが主役だが、今年生まれの1年魚(10cm前後)も活発に毛鉤を追うので、ちびウグイやオイカワの猛

攻には参った。それだけ魚影が濃いのは嬉しいことではあるが、ちょっとうんざりしたのは贅沢というものかもし

れない。



オイカワオスの婚姻色鮮やかな魚体を見られるのもあと少しだけだ。夏が終われば、ほとんどのオスは姿を消すのだ。



オイカワメスには産卵期でも婚姻色はなく、銀色の魚体はさらりとしている。全体としてはオス2割・メス8割位の
比率で圧倒的にメスの方が多い。



毛鉤流し仕掛けは、ウキ下に数個の毛鉤をつけるので、時折2匹が同時に掛かることもある。掛かった1匹を引
き上げている時にもう1匹が掛かってしまう、というハプニングもあるのだ。





溜まりの流れはゆっくりで、小魚の捕食の場となっているのだろう。元気にライズする魚も沢山、水温24度という
真夏ならではの温さだ。



2019年10月の台風による大水(二子玉川での堤防越水や狛江・調布での樋管逆流浸水があった。)によって、多摩川

の流れはすっかり変わってしまい、見るも無残な状況だったが、その後新しい溜まりやザラ瀬ができて魚も戻って

きた。この所、堰下流の溜まりや樋管近くの溜まりとザラ瀬が、新しい釣りポイントとなって結構面白い釣りがで

きる。ルアーマンたちはブラックバス狙いの方が多いが、見ていてもなかなか釣果に恵まれないようだ。こちとら

の毛鉤流し釣りは伝統的な釣り方なのだが、小魚を釣るには数釣りができるので結構忙しい。釣っては離し、釣

っては離し、2時間ほど川で遊べば10~20匹は釣り上げられる。




この時は1匹目がウグイ・2匹目がオイカワ・3匹目がウグイ、という3連ちゃんだった。珍しいので私もビックリ!



時にはこんな「ちびウグイ」も針掛かりする、ヤレヤレ!




今回一番のでかオスです。引きはとても強かった。時折こんなのも混じるので楽しい。





 樋管近くの溜まりは、強い流心の脇にゆったりと流れている。この夏生まれたばかりの稚魚(数センチ)も沢山群
れていて、また大きく育った来年の釣りも楽しみになった。雨が沢山降った後の多摩川は、川底石のミズゴケなど
も洗われていて水もきれいだ。