2021年6月4日金曜日

「懐かしのバイーア」と「縁り戻しのサンバ」を YouTube にアップ



YouTube 投稿動画・ウクレレボッサの「懐かしのバイーア」、 動画デジカメとサウンドレコーダーを同時録画(録音)し、
アプリ(Adobe Premiere Element)で合成編集した。おかげで、歌とウクレレ音の歯切れ良いサウンドを作ることが出来た。



コロナ籠もりの日々、ふと思い立って昔のボサノヴァ愛唱曲をまた歌ってみたくなった。Dolival Caymmi(ドリバゥ

・カイミ)の「Saudade Da Bahia」(サウダージ・ダ・バイーア)は、功成り名を遂げて故郷に帰ったものの、父母・兄

弟はすでに亡く、親しかった友たちにも会えず、「ああ! 富と名声が幸せを運ぶと信じた俺は何だったのか!」と、悔恨

の思いを叫ぶ男の歌で、ボサノヴァの名曲であります。カイミのオリジナルは、軽快なリズムとメジャーなサウンド

で、弾むように歌う曲だが、詞の内容は、悔恨の苦みと悲痛な叫びに彩られた、懐かしい故郷への思いに溢れている。

ボサノヴァ特有のこの落差がまたボサノヴァたる所以で、今回は私ジョビアゥ・タカが日本語詞を作って、その思い

を表現してみた。ウクレレ弾き語りなので、リズムも軽快なカッティングを心がけ、歌ってみた。動画を作成してみ

て改めで思ったのは、名曲はやはり名曲の風格を持っていて、こちらのアレンジにしっかりと応えてくれる、という

思いだった。そして、「幸せとは何か?」という永遠の課題に答えてくれる珠玉の曲であり、この様なスタンダード曲

はこれからも長く歌い続けられるだろうと思った。とても楽しいパーフォマンスが出来てうれしく思っている。



ポルトガル語の原曲(詞とコード)と日本語詞を載せてみたが、スクリーン右上の設定からズームを選び拡大して見て
頂くと、文字は大きく見られます。
 




YouTube投稿動画「縁り戻しのサンバ」、「Teruaki Nakade」(1968年)制作のクラシック・ギターの弦を張り替えて

(Augustine Low Tention)、久し振りに鳴らしてみたらなかなかいい音だった。ボデーも大分乾いてきているので響きの

良い軽やかな音が出せた。



「Samba Da Volta」(サンバ・ダ・ヴォゥタ)は、私が良く聞いているAccuRadio(インターネット・ラジオ)の

<Brazilian Jazz>でも良くかかっていて、自分でも歌ってみたいなと思っていた曲だ。ネットの譜面販売のサイトで

この曲の譜面を入手し、ポルトガル語の歌詞(Vinicius De Moraes)を訳してから、日本語詞を作った。何時ものこと

ながら、原語の内容はすべて盛り込めないので、要約したり表現を変えたりにひと苦労する。

ご存じのように、生涯で9回結婚した(ということは、8人の別の女性と結婚し離婚している!!)ヴィニシウスは、

よほどの女好きか?スケベ人間か? と外野は喧しいが、これとて人間的(動物的?)エネルギーが無ければとても出来ない

ことだ。加えて、劇作家にして外交官、作詞家にして歌手、色々な肩書を持ちながら、嫁さんと別れるときは一緒に

いた期間に稼いだものは総て当の女性に渡した、というから半端でないのだ。なかなか、普通人にはまねできない

ことであります。

この曲の日本語タイトルは「帰還のサンバ」とつけられていることが多いが、詞の内容をよく理解してみると、男の

だらしなさ(女性に対する)に愛想をつかし出て行ってしまった前カノ(彼女)が、ひょんなことから男の元へ帰ってきた!

 そこで男は歓喜し、許しを乞いて愛を神に誓う、というものだ。私は、゛前カノと縁りを戻して歓ぶ男の歌゛と解し

て「縁り戻しのサンバ」というタイトルとした。曲(Toquinho作曲)のメロディラインは割と滑らかで馴染みやすいの

だが、♪ Alegria que me deu  あぁ! なんというよろこび ♪ の箇所など、トッキーニョらしい起伏の多い譜割も

あるので、要・歌い込みだった。



文字のズームは上記と同じ。