2020年5月31日日曜日

初夏の多摩川に、小魚が戻って来た。




川筋がすっかり変わってしまった多摩川で、新たに見つけたザラ瀬のポイント。渕からの流れ出しが、次の渕に
かかる浅瀬のポイントだ。All Photo by Jovial TAKA



「多摩川のデカウグイ」(このブログ4月4日)と「鯉するサーファー」(同5月4日)に載せたように、体長40~60㎝の

ウグイやコイは家近くの多摩川でも散見されたが、例年3月下旬ころから姿を現すアユやオイカワ・ウグイなどの

小魚は、昨年秋の台風19号以来ほとんど見かけなかった。列島自粛の折、春の渓流釣りには何処へも出かけられ

ず、やむを得ず時折近くの多摩川で実地調査と称して竿を出してみたが、毛鉤にアタックしてくる小魚はほとん

どいなかった。しかし、5月に入って気温も上がってくると、流心脇の穏やかな流れから魚信が伝わるようになり、

アユとオイカワが針にかかるようになった。何処で如何生息していたものか? すっかり海に流されてしまったの

かと思っていたが、支流域や溜まりに残っていたのかもしれない。また、アユは例年春から初夏にかけて東京湾

から遡上してくるので、今年も無事に川をさかのぼってきたのだろう。ともかく、小魚の生息を確認してほっと

している所だ。



体長12㎝位のオイカワのメス、産卵期(例年6月下旬~8月末)を前にこれから旺盛な捕食期となる。20㎝位になると
強い引きが楽しめる。オスのオイカワの登場は産卵期に入ってからだ。



遡上してきた小アユは、川苔を食べ上流に行くに従って体長を伸ばし肥えていく。この時期はまだ小振りだが、
毛鉤をくわえてのひきはかなり強い。すっきりとした魚体は、なかなか見栄えがする。





多摩川氾濫後、出水による濁流で河原中が小石と土砂で埋め尽くされ、生物の生息すら皆無になったと思われた
河川敷は、すでに夏草に覆われ尽くされている。自然の回復力にはほんとに驚かされる。




二ヶ領上河原堰堤上のプールには、ボートを浮かべる人の姿も。





週に3~4回、遊歩道でウォーキングを楽しむ野川も、去年の台風後にはぺんぺん草も生えないだろうと思った位
むき出しの土ばかりだったのに、いまやぺんぺん草がしっかと蔓延っているのだ!




2020年5月29日金曜日

コロナ自粛は明けたが、今年もクレマチス三昧。




住まい東側花壇で満開となったクレマチス(H.F.ヤング)の花、この春はことの外花付きが良く、大輪(直径20㎝程)の
花が咲き揃う様はなかなか迫力満点だった。冬場の枝整理と支柱への誘引が上手く行ったようだ。
All Photo by Jovial TAKA



東京地区では、4月初めから続いていた「自粛」もようやく解除となった。交通機関や三密を避けて都心への外出

を控える日々だったが、従来通り仕事(地域サービス)を続けていたし、近隣の友達宅には車で行ったり来たりして

いたし、あまり普段と変わらぬ生活だった。おかげさまで、仕事先の事業所や利用者さんたちにも感染はなかった

し、検温・手洗い・マスク着用を心がけて、゛ウィルスをもらわない・移さない゛の励行が上手く行ったように

思う。



ご近所のSKさんが、この花を見て水彩画を描かれたというので、お店(理容室)に飾ってあるのを拝見した。一花を
濃く色づけし、他の花を淡く描かれたのは、メリハリが効いていてとてもいい雰囲気に仕上がっていた。



今回の感染危機に対しての一連の政府関係者の対応を見ていても、四半世紀の間に日本は行政システム・教育・

食品自給・生産自給などの多くの分野で、立ち遅れが顕著となり、専ら゛後進国゛となり果てていることが露呈

してしまった。硬直した政権中枢者の頭脳と行動力のなさに較べ、自治体の若い知事たちの明晰な頭脳と政策実

行力を見るにつけても、もはや老害と化した政治家は退場し、次世代の若い指導者に交代すべきだと思わざるを

得ない。当方もすでに高齢者であるからして、人口減と大借金を背負っての日本の未来は、次世代の若い指導

者に託す方が良いと思う。これ以上治世が悪化する前に、:現政権中枢者らには潔く身を退く勇気も気概もないだ

ろうから、自爆するのを待つしかないか?




花友さん宅から挿し木でもらってきた鉢植えの「天塩」は、去年は二花今年は七花が開いた。クレマチスの中では
花期が長く(2週間程)、順次花開くので楽しめる。濃い紫色から淡い紫に変化していく花色も面白い。




花友さんが近くのショッピング・センターで偶然見つけた「篭口」(ろうぐち)は、インテグリフォリオ系のクレマ
チスで、濃い紫色のベル型花(4弁)を下向きに開く。作出者は小沢一薫(おざわかずしげ)氏、お庭の鉢植えで沢山
の花を付けた。



自粛中も、時折多摩川に出かけて釣りを楽しんだ。身体を動かすには、ガーデニングをしたり、野川の遊歩道を

ウォーキングしたりが気分転換になって良かった。ベランダの「プリンセス・ダイアナ」の赤い花はまだ開花し

ていないが、今年も色々なクレマチスを楽しめた。いつの間にか扱う種類と育てる場所も増え、また花友宅の庭

でもお目に掛かるので嬉しい限りだ。


夏から秋への花壇の花として、サルビア(プルコ系)の種を植えた。毎年育てているブルーサルビア(多年草)の脇に、
赤色系の花が並び咲けば、ちょっと見栄えがいいかな? という目論見だ。花種は通販(タキイ種苗)で入手。



2020年5月4日月曜日

鯉するサーファー in 多摩川 (コロナ籠りの日々 その3)




ニヶ領上河原堰堤の強い水流をさかのぼり波越えして進む鯉たちの群れ、まるでサーフィンしながら遊んでいる
ようで迫力満点だった。All Photo by Jovial TAKA with KYF37(ガラケイです!)




コロナ籠りの日々だが、たまには外のいい空気を吸おうと思って電チャリに乗り、多摩水道橋(世田谷通り・小田

急線和泉多摩川駅近く)を渡って右回りにずっと進み、多摩川原橋(鶴川街道・京王線京王多摩川駅近く)を渡って戻

ってくるという、多摩堤通りサイクリングをしてみた。多摩川両側の堤防通りと遊歩道は、ウォーキングやサ

イクリングをしたり、ジョギングする人もちらほら。マスクをしてソーシャル・ディスタンスを保つ人たちがほ

とんどだった。電チャリに乗るだけなら凡そ30分のコースだが、例によって途中あちこちでつっかえ、結局2時

間ほどの息抜きだった。




鯉サーファーたちの遡上波越えはとても力強い。しばらくじっと見てしまった。その中の一匹が、堰堤の際まで
猛突進して行ったのには思わず拍手!! 



私の住まいに近い多摩川には、二つの大きな堰堤があり(宿河原堰堤と二ヶ領上河原堰堤)、川崎市側(南側)の堰堤に

設けられた魚道を覗いてみた。そろそろアユの遡上があるのではないかという期待だったが、今年はまだの様だ。

この春3回ほどバカ長を履いて川中に立ち込み、竿を出してアユやオイカワなど小魚の生息を確認してみたが、さっ

ぱり気配がなかった。昨年の台風19号の時の豪雨と濁流により、川の水流は直線的に変わってしまい、深い淵は

石と泥に埋まり、流れの横に沢山あった溜まり(小魚生息の場所)もほとんどなくなってしまった。小魚たちは濁流

に流されてしまったままなのか?


3月には、巨大なウグイたち(あれも遡上だったのかもしれない)を確認したが、魚道には、50~60㎝の大きな鯉が

群れていた。しかも次から次へと魚道をさかのぼって堰の上のプールに移動しているのに遭遇した。「鯉の波乗り」

というか、「鯉もすなるサーフィン」とでも言おうか。いやはや、珍しいものを覗かせてもらったものだ。しば

らく楽しんだ後、ぐるっと回って対岸(狛江市側)の堰堤に設けられている魚道に寄ってみた。魚道脇に10名ほど

の見物人がいて、じっと眺めていたのは「鯉するサーファー」たち(上記フォト2枚)だった。鯉たちは、飽きる

こと無く何度も何度も堰堤流れ出しの波に乗って、サーフィンを繰り返していた。迫力満点の波乗りに、見物人

からも「おぉ~~!!」の声ももれた。



魚道の段差を゛どっこいしょ!゛と超える鯉一匹あり! これに次から次へと続いて遡上する様は、まさに
『鯉(恋?)の季節』だった。




YouTube投稿動画の「鯉するサーファー in 多摩川」です。「鯉の季節?」も音入れしてあります。覗いてみて下さい。





五月晴れの多摩川です。コロナ騒動が早く収まってほしいですね。