2010年12月15日水曜日

アリッサ・シズニーの滑らかなスケートは、氷を削る音がしない!

フィギュア・スケートの2010-2011グランプリ・シリーズは、北京で開かれたファイナルで、アリッサ・シズニー(米・女子シングル)とパトリック・チャン(カナダ・男子シングル)の優勝で終わった。全競技をちゃんと見たのは、NHK杯とファイナル(北京)だけだったが、スポーツニュースも含めて、見て感じたことをちょっと述べてみたい。


アリッサ・シズニー、164cmの長身スタイルを生かした優雅な滑り、ビールマン・スピンは一際美しい。

A.シズニーはここ2-3年で急速に力をつけてきた選手で、私も良く知らなかった。だが、ファイナルのフリー演技に、目を奪われてしまった。解説の荒川静香が言っていたが、彼女の氷上演技は、「氷を削る音がしない」と言う位、静かで滑らか。だが、時計回りのジャンプもスパイラル・スピンも、圧倒的なスピードを持っている。こんなに早いスピンを見せてくれる選手はまずいないだろう。長身の細身でそれを見せてくれるのだから、とても見栄えがする。コーチが、佐藤有香というのも面白い。


もうひとつ、いいなと思ったのは、音楽のセレクション。ヒーリング系のジョージ・ウィンストンの曲『Winter Into Spring』に乗って滑った。美しいピアノ曲「Reflection」を入れた曲構成で、彼女の滑らかで優雅なスケーティングとよく合っていた。選手たちはクラシックやラテン、ジャズ・映画音楽などの曲を選ぶケースが多いが、ヒーリング系のピアノ曲という選択は、とても新鮮に思える。安定したすべりから見ても、当面彼女の姿が表彰台で多く見られる気がする。
片や、ヨーロッパ勢のカトリーナ・コストナー(伊・女子シングル2位)、選手暦も長いので日本でもファンが多いが、彼女は試合でよく転倒する。見ていてもハラハラさせられるのだが、優勝したNHK杯での滑りは、その危うさを払拭するノーミスのものだった。ファイナルでは、169cmの長身を生かした高いジャンプ、そしてスピン・ステップとも文句なく良かった。彼女の指先まで行き届いた表現力はとても高いレベルにある。回転は、シズニーと同じ時計回り、つまり゛左利き゛ですね。
ドビュッシーの管弦楽曲『牧神の午後への前奏曲』に乗って滑ったコストナー、その゛牧神が見る官能的な夢想゛を、ゆったりと優雅に表現したのは圧巻だった。













表彰台にこそ乗れなかったが、安藤美姫のフリー演技は、賞賛に値した。フリーで122.70という得点はこの日一番だったし、彼女にしても自己ベストだった。特に、ジャンプは素晴らしかった。7回跳んだすべてのジャンプを成功させたし、コンビネーションも文句なく良かった。やはり、゛氷に吸い付くような滑り゛が随所に見られ、エッヂワークも切れが良かった。優雅で小気味いい、という感じがした。
グリーグの『ピアノ協奏曲イ短調』のドラマチックなメロディ乗って、アレグロ=アダージョ=アレグロと緩急をつけた振り付けもメリハリがあって良かった。特に、スピンで斜めに全身を回転させる演技は光っていた。演技を終わってからの、両手を握り締めたガッツポーズに、彼女のパフォーマンスの満足度が現れていて、とても好感が持てた。
驚きのトップは、ジュニアから転進してあっという間に表彰台に乗った村上佳菜子。ショートプログラムでは、フラメンコ曲の『ジャンピング・ジャック』(マスク・オブ・ゾロより)をバックに、キュートで動きの良い演技を見せてくれた。ジャンプもスピンもスピードに乗っていた。笑顔も愛くるしいし、山田コーチとの孫・婆コンビもいい雰囲気だ。当面、佳菜子旋風が吹きそうな気配が濃厚になってきた。



















長身のライザチェック(米)やプルシェンコ(露)を欠いた男子勢は、パトリック・チャン(カナダ)も高橋大輔も織田信成も皆小柄だ。確かに、スピードや技術面においては素晴らしいのだが、やはり、ダイナミックさと見栄えという点では劣るし、盛り上がりに乏しかった。おやっ!と思えたのは、高橋大輔のエキジビジョン演技で、映画『アメリー』のピアノ曲をステファン・ラビエールの振り付けで滑ったことだった。静かで、氷に吸い付くような演技は、得意とするタンゴやラテン曲に乗った激しいものとは対照的で、こんな大輔もいいなと思えた。


アイス・ダンスでは、私の好きなメリル・デイビスとチャーリーホワイト(米)のコンビが優勝した。このところ圧倒的な強さを見せている二人は、ご近所の生まれ同士で、もう14年もコンビを組んでいるという。゛息がぴったりとあった゛という表現は、このふたりにもってこいのものだ。見ていてやはり感動してしまう。エキジビジョンは、マイケル・ジャクソンの原曲『ビリー・ジーン』を男性ヴォーカルに編曲した曲に乗って滑ったが、ペアでなければ表現できない演技が随所にあり、とても良かった。


来年4月の国別対抗戦でシリーズは終了だが、新しいスターたちが登場してきた今シーズンは見所が随所にあって、フィギュア・スケートの楽しさを大いに味あわせてくれた。次回のシリーズは、どんな選手のどんな演技が登場するのか、これもまた楽しみだ。

ここに載せた画像は、すべてインターネットサイトのZimbioに掲載されているものからであることをお断りしておく。

2010年12月7日火曜日

クワルテート・ウチキータは、ゲストが入ってクィンテートに


   □今宵のゲスト、Saxの竜也くんに入ってもらい、ライブは佳境に入っていった! Phot by Y.Yamaguchi
     左より、北川竜也(Sax)、千秋(Ba)、内田裕之(Pf)、桐原利治(Dr)、TAKA(Vo&Gt)

今回のライブ会場・MALLETは、経堂駅北口近くのカフェで、店主の平田さんは以前府中でレコード店を開いていた方。9年前にこのお店をオープンし、店主手作りの美味しいハンバーガーやサンドウィッチ・カレーハンバーグなど人気メニューで来店客に愛されている。ドリンクも、煎れたてコーヒーやハーブティー、ビール・焼酎・洋酒・ワインなど揃っていて手ごろなお値段、地元や近隣の方たちの憩いの場となっている。

平田さんは早稲田のジャズ研出身、このビルのオーナーも同じジャズ研出と言うことで、その繋がりから月に2~3回あるライブに出演するのはかなりの一流プロたち。先月も、寺下誠トリオ(Pf:寺下誠、Ba:水橋孝、Dr:マイク・レズニコフ)とサラ・レクター(Vo)ーMC3,000円 のライブを聴く機会があったが、これは良かった! 経堂でこんなライブを体験できるのは驚きでもあったし、堪能したのだが、割と気軽な民族音楽やクラシックのコンサートもあるとのこと。出演基準は店主の意にかなうことが条件なのだが、今回は盟友ウッチー(Pf)の繋がりで、平田さんも快くライブ開催を受けてくれた。

12/5(日)当夜は、小さなこのお店が、来てくれたお客18人で満席となってしまった。私の高校時代のクラスメイトや音楽仲間、地元の椿珈琲店に集う仲間(飲み仲間と音楽仲間)、ボサ友チャエさん・仕事仲間のYDさん、ウッチーの奥さんやお友だちなどが集まり、ひざ突合せで出演者にかぶり付きのライブが、゛♪狭いながらも、楽しい我が家♪゛という雰囲気でスタートした。その夜のプログラムをここに紹介する。

<1st Stage>
1. You and Night and The Music (Inst)
2. Samba De Uma Nota Só たった一つの音でできたサンバ
3. O Pato あひる
4. Manhã De Carnaval カーニヴァルの朝
5. Samba De Verão 夏のサンバ
6. Corcovado コーコバード

<2nd Stage >
1. 黄昏のビギン
2. Beside You あなたの側で TAKA Original
3. One Side Love 片想い TAKA Original
4. Heart On Heart 想い重ねて TAKA Original
5. シマフクロウとルリタテハ(前編)TAKA Original
6.Palpite Infeliz 嫌な予感
7. Água De Beber 美味しい水
8. Antonico アントニコ
アンコール曲   O Pato

盟友ウッチーとは、地元のライブハウスadd9thでセッションをしてボサノヴァやPOPSを一緒に演奏したり、椿珈琲店で毎週火曜日に開く゛かようかい゛では、昭和歌謡やPOPSを私のGt伴奏とウッチーのリードGtで皆さんが歌ったり、などしての交流がここ4年ほど続いている。彼自身も自分の「内田バンド」を持ち、バンマスとして音楽監督を務めているし、30年続いている大介バンド(佐古大介氏のオリジナルソングを歌い演奏するバンド)の編曲とPf&Gtkのプレイヤーを続けているし、他にも幾つか係わっているバンドがあるという、多忙な身である。ミュージシャンとしては、先輩である。

一方、私はここ4年ほど、ボサノヴァの歌とGt演奏にのめり込んで、その魅力に取り付かれながらレパートリーを増やして音楽表現を高めてきた。それと併行して、私でしか表現できないオリジナル・ソングを少しづつ創っては、ライブの度に発表してきた。自ら「TAKA十番勝負」と題して、ピアニスト・フルート吹き・チェロ奏者、あるいはGt奏者・女性ヴォーカリストとのデュオなど、様々な方たちとのコラボをして、発表会やライブ出演で表現を磨いてきた。ウッチーが声をかけてくれたのが機会でこのバンド:クワルテート・ウチキータが実現したのだが、私自身もいずれウッチーのPfと共演しようと思っていたので、とても良いタイミングだったと思う。今回で、7番勝負でもある。

1st ステージは、ボサノヴァのスタンダード曲が中心、私の歌とGtにウッチーの軽快なピアノソロとカウンターメロディが入り、千秋さん(ウッチーの愛娘)のベースが小気味良く低音のリズムを刻み、桐さんのドラムのインパクトが重なり音の拡がりがでて、私はとても気持ちよく歌えた。一人で弾き語りしているのとは違った音作りの楽しさを大いに味わえて嬉しかった。

2ndステージに入り、私のオリジナルソングをまとめて4曲歌った。バンドで歌うのは初めてであったが、新曲の「あなたの側で」に大きな拍手をいただいたのは望外の喜びだった。声量や派手なパーフォマンスとは無縁の私の歌は、聴く人の心に届く言葉と、心に残るメロディと和音を,ていねいな表現で積み重ねていくもので、それを受け取っていただけたと感じられたことが何よりも嬉しかった。

後半は、ゲストのテナーサックス奏者・イケメンの竜也くん(千秋さんの同級生で、内田バンドメンバー)が登場し、クィンテットの賑やかなボサノヴァとなった。かようかいのYBさんご主人からは、「今日は、しあわせだぁ~~!!」の言葉も飛び出し、ハウスの中は熱気が溢れてきた。アンコールの声に応えて、皆で O Pato を歌い・演奏したのがライブの最終曲となった。

機材持込の会場PA環境、お店の手狭さ、ボサノヴァのリズム表現(特にサンバ)など、いろいろ課題はあったが、ジャズを得意とする盟友とメンバーたちが、私のボサノヴァと共演しいろいろ工夫して音世界を広げ、彩りをより鮮やかにしてくれたことにはとても感謝している。この夜の歌と演奏は2度と再現できない、親密で温かい音であったことを心に刻みつつ、また集ってくれた仲間たちが私の稚拙な歌をじっくり聴いてくれたことに感謝して、また新たなチャレンジをしたいと思っている。

来てくださった皆さん、ほんとにありがとう。来春、また、オリジナル新曲と新レパートリーを携えて、ライブをやります。また、会場でお会いしましょう!

2010年12月2日木曜日

せつこさん宅のボッサ・フェスタと内田バンドのライブ

 □ミニライブもできそうな広いゲストルームでのパーティ、美味しい手料理とボサノヴァを楽しんだ Photo by TAKA

東京の東、千葉の鎌ヶ谷にボッサ友が集まってパーティとなった。提供した自宅にお招きしていただいたのは今宵のホステス・せつこさん、お得意の手料理と美味しいお酒を楽しみながらのボサノヴァ会となった。各自、飲み物や食材を持参して、和気あいあいの会が、昼過ぎから始まり夜へと続いた。

冷えたシャンパンで会はスタートしたが、次から次へと女主人の料理が登場したのは圧巻だった。彼女の料理は、素材を生かした和洋折衷型で、魚介類と野菜、鶏肉と野菜など、オリーブオイルと塩・胡椒で和えたさっぱり味で、食がどんどん進むことこの上なし。カナッペやマリネ、煮物などもとてもおいしかった。

せつこさん自身のアート作品が飾られたゲストルームでは、タッキーのギター伴奏で次から次へと歌が飛び出し、私も弾き語りをしたり懐かしいJ-POPSを歌ったり、大いに楽しんだ。写真は左からHOさん、せつこさんのお友だちKZさん、KNさん、せつこさん、MOOさん、タッキー。ちょうど手元にあった仙台黒豚のブロック肉を持参した私は、台所のフライパンをお借りしてお肉を焼き、クレソンとともに皆さんに食べていただいた。ステーキは焼き方にちょっとしたコツがあるのだが、柔らかなお肉は皆さんに好評だったことを付け加えておく。

この夜は、盟友ウッチーの内田バンド・ライブが私の地元狛江であるので、盛り上がっているメンバーと後から来たトモさん夫婦にあいさつしてお先に失礼した。


内田バンドは、早稲田ジャズ研で鳴らしたバンマスのウッチー(Pf)を中心に、千秋さん(Ba)、竜也(Sx)、桐さん(Dr)、花見さん(Vo)編成の実力派ジャズバンドで、地元音楽仲間では知らない人はまずいない。9年ほど、リカバンドという名でVoをリカさんが務め、会場のadd9thを何時も満席にするほどの人気だったが、去年解散し内田バンドに戻った。今宵は、何時もドラムをたたいている花見さんが、渋い喉を披露してくれた。「Fly Me To The Moon」、「What A Wondweful World」などのスタンダードナンバーが中心だったが、満席のハウスは顔見知りも多く、掛け声が飛び交い、なごやかなライブだった。12/5・経堂マレットでの、クワルテート・ウチキータのライブでは、私の歌とギターにウッチー(Pf)と千秋さん(Ba)と桐さん(Dr)が協力してくれる。
このところ、私自身のライブや、仲間のライブ、椿でのかようかい(毎週火曜日の音楽会)、また新たに結成するバンドの準備など、音楽に係わる時間が増えているが、楽しくやらしていただいているのはありがたいことだ。体調もいいので、地元の地域サービスの仕事(介護福祉)も従来どおりだし、音楽を通しての自己パーフォマンスと仲間との交流をこれからも楽しんでいきたいと思っている。