2021年4月27日火曜日

ぶどう園の一角にある、古民家宿に泊まってみた。




甲府盆地に広がる広大な勝沼ぶどう園の一角にある古民家宿の脇には、芽吹き始めたぶどう棚が続き、はるか彼方
には冠雪した南アルプスの山々が臨める。中央が間ノ岳(あいのだけ)、右が最高峰の北岳(3,193m)、晴れた日の
絶景を楽しめた。All Photo by Jovial TAKA




まん延防止~処置(7県)と緊急事態宣言(4都府県)が重なって、何が何だかよくわからなくなった政府・自治体のコ

ロナ感染対策実施前の話ではあるが、晴れ日が続く日和を見計らって山梨県の峡東地区へドライブに出かけた。今

回の目的は、笛吹川の支流を視察がてら山麓線の「フルーツライン」をドライブし、ブドウ園の中にある古民家宿

に泊まって、里の駅で新鮮な野菜などを購入して帰ってくる、という1泊2日の小旅行だった。明治期に建てられ

た古民家を改装した小規模な民宿だが、B & B(ベッド&ブレックファスト)で泊まれる気楽な宿だ。天井の高い住空

間はとても開放感があり、和モダンのインテリアやベッド周りの趣味もなかなかよく、板ガラス引き戸の古民家の

雰囲気は貴重なもので、快適に過ごせた。実際には、宿で紹介してもらい、車で近くのぶどうの丘にある「天空の

湯」で温泉に入り(割引券あり)、塩山駅近くのほうとう料理専門店「完熟屋」で夕食をとるというスタイルで、サンド

ウィッチとコーヒーの朝食を宿の食堂で食べたのだが、なかなか美味しい朝食だった。シンプルで必要最小限のサー

ビスも好感度が高く、費用(一泊5,500円/1人)に見合っていた。



ベッドサイドの丸窓から、板ガラス戸を通して庭に生える桂の巨木が見える。宿の女将によると樹齢40年程という
ことだが、根の張り具合からしてもずいぶん成長が早いものだ



床の黒白Pタイル・市松模様や、丸形シーリングライトなど、和モダンの雰囲気もなかなか良い。羽毛布団の寝心地も
良かった。この画像は宿のHPより。



丸葉の若葉を広げた桂の巨木は、見上げると樹高15メートル近い。最近では、公園や個人宅の庭でもめったに見かけ
なくなった樹木なので、朝食後の一時しばし見とれてしまった。




朝食をとった食堂も、テーブルや天井のシーリングライト・部屋隅の暖炉など、くつろげる空間が心地よかった。




コーンスープ・ヨーグルト・新鮮サラダ・サンドウィッチとコーヒーの朝食は美味しかった。





これも珍しい「オオデマリ」の白花、満開の咲きっぷりを楽しませてもらった



 大きくなっても精々人の背丈ぐらいなのに、この古木は4メートル近い樹高に育っていた。庭の一角でこのような
花木に出会えたのも幸運だった。



甲府盆地のブドウ園を取り囲むように、山麓を巡ってつづら折に続く「フルーツライン」(塩山~と東山~)は、行きか

うバイク・ライダーたちにも格好のワインディング・ロードなのだろう。ドライブ途中に多くのライダーたちを見か

けた。JR山梨市駅近くの山裾にある「笛吹川フルーツ公園」は、広大な敷地に温泉・ホテル・遊具広場・バーベ

キューセンター・カフェ・レストランなどが集まる総合レジャー施設で、ここで2日目の昼食をとったが、ビーフ

カレーもアイスクリームも美味しくて楽しめた。1日目に皷川(つづみがわ)で釣りをした後、昼食に訪れた丘陵ブドウ

園の一角にあるカフェに寄ってみたのだが、味今一つだったのはちょっと残念だった。

1,000m以上の山々を走り抜け、峠を越えて繋がっている県営林道は、冬季(12月上旬~4月下旬)は閉鎖されている

ので、峡北の瑞牆山を源流とする各支流(上流域)にはまだ入れない。そこで、シーズン初期にできる渓流釣りを確認

するために、今回笛吹川支流に寄ってみたのだが、皷川と兄川にしぼって竿を出してみた。皷川本流・支流赤柴川

にも渓流魚(ヤマメ・イワナ)は生息していたし、実際釣り上げてはみたものの、ほとんどちびヤマメ・ちびイワナば

かりで、水量も少ない細流ではなかなかいい釣りは期待できないのがわかった。兄川に至っては、人家の多い里川

なので水質も良くなく、ここは遠慮して退散した。



フルーツ公園の入り口近くで見たパンジーの寄せ植え、色とりどりできれいだった。



皷川の細流、小魚がたくさん生息していた。



小さな毛鉤にかかったちびヤマメがたくさん。また大きくなったら会いましょう。


<ワイン民宿 鈴木園>
https://ameblo.jp/suzuki-en/


2021年4月3日土曜日

早春の多摩川は、魚信がたくさん! (オイカワ・ウグイの釣りポイント)







流心の早い流れ()の脇に、流れのゆるやかな溜まりがあり(右と真中の)、その先は溜まりの駆けあがり(左の)
から次の溜まりへのざら瀬となる。このポイントに竿先を引いては弛めて魚を誘いながら毛鉤を扇形に流していく。
この日の午後は、予想以上に魚信と釣果があった。 All Photo by Jovial TAKA



暦は変わって四月となった。早春とは言え早くも昼間の気温が20度を超える初夏の気候だ。コロナ禍の状況でも、

各地の渓流釣り解禁のニュースや、YouTube投稿動画などで、釣りを楽しむアングラー達の様子も見られるが、当方

はもう少し気候が温かくなり水温も上がる今月末位まで竿を収めたままだ。すぐそばの多摩川でも減水状態が続いて

いたし、もっと雨が降って水位が戻るまではと様子を見ていたが、桜が散って4月にもなったので、そろそろという

ことで川に出かけてみた。

バカ長(バカナガ:膝上までの長いゴム長靴)を履いて川に入ってみると、いつものポイントの流水はかなり強く、渕も

広くなっていたので、とりあえず水温を計ってみた。20℃というかなり温かい水温だった。この位になれば、川

魚もかなり活発に捕食し始めているだろうと当たりを付けた。案の定その日の午後はかなりの釣果で、釣りあげた魚

(オイカワ・ウグイ・稚鮎)は10匹、ばらした魚は6匹ほどだった。やはり、シーズン初めの頃は魚の食いも浅いので、

針掛かりする割合も低いのだ。水位が増す梅雨時や産卵の時期(6月末~8月末)にもなれば、もっと食いが良くなるだ

ろうし、釣りあげる魚体も多くなるものと思われる。しかし、今年初めての多摩川で、かなりの釣果だったのはちょ

っと驚いた。今年は気候が例年より半月~1か月早いと言われるが、すでに水温の上がった多摩川では、魚たち(小魚

ではあるが)の補食も活発になっていることが伺われる。2時間半ほどポイントを移動しながらの釣りだったが、大い

に楽しめた。一昨年の台風19号以来、大雨が降るごとに河原の石や砂が流され、川筋がどんどん変わっている上に

以前は深い淵の水深は2m近くあったのに、今は土砂に埋まって精々腰高ぐらいの深さの淵がほとんどとなってしま

った。難儀なことだが、ポイントをうまく見つければ清流釣りも楽しめることがわかり、ひと安心している。




本日一番のオイカワ・デカオス(17㎝)、産卵期の様な強い婚姻色や顔の追い星はないが、何を捕食したのかでっぷり
と太っていた。引きも結構強いので、グラス竿ながら強いしなりを楽しめた。この大きさは3年魚だろう。




ウグイ(16㎝)もかなり肥えていた。魚体も元気なのだろう、強い引きがあり小石の河原に上げてもぴょんぴょんと
跳ね回っていた。



今年の初獲物は、オイカワの雌(13㎝)だった。年越しの1年魚を釣り上げた後、次から次へと毛鉤へのアタックが
あったのは、驚きでもあり嬉しい限りだった。




5本針の毛鉤仕掛けは小さな4号針だが、20㎝クラスまで釣り上げ可能だ。逆円錐状の浮子下につけた毛鉤を、対岸
に向かって投げ扇状に下流に釣り糸を張ったまま流す。毛鉤糸が扇状の中心から左端に来る間に、当たりがあり針
掛かりすることが多い。子供の頃から親しんでいる釣り方だが、誘い方や当たりの取り方などなかなか奥が深い。