2012年6月30日土曜日

第2回 ザ・タペストリー ライブ(その⑥人生の夏、そして一期一会)



ライブの後、すぐ近くの゛倉ちゃん゛のやっているお店での打ち上げ会 Photo by Kura's Mama
ライブの演奏内容でも、集客・運営の面でも、またゲスト出演者との共演でも、会場の出席者と一体になった楽しみ方でも、今回のライブは他に例を見ない大成功だったと思う。あんなに楽しくて中身の濃いライブは、これから2度と出来ないかもしれない。あの日・あの時集ったそれぞれの人たちの胸には、爽やかで温かい風が吹いていたように思う。
このブログへは、簡単なライブ報告と写真掲載をしようと思い書き始めたのだが、ICレコーダーに録音した当夜の様子を聞いているうちに、大変な盛り上がりだったことを再確認し、ドキュメンタリー風に載せ始めたら、何時の間にか6回の連載になってしまった。こんなことは、私がブログを始めてから(2008年~、4年半で199回の掲載)始めてのことだ。

世話役タケちゃんと軽井沢から駆けつけてくれた長野世話役・友(ユウ)ちゃんはじめ、金四会の皆さんたちには、本当にお世話になった。また、普段、同期会にはなかなか出席できない方たちも、万障繰り合わせて集まっていただいたことにも感謝したい。
正直言って、今回のライブの盛り上がりは、我々バンド・メンバーの予想をはるかに上回っていた。「一体、どうなっちゃったの、この賑やかさは!」と言う位、皆さんの楽しみ方と参加の仕方が素晴らしかった。
また、我ら「ザ・タペストリー」のメンバーたちにも心からお礼を言いたい。非力のバンマスである私は、あれやこれやない知恵を絞って、如何にバンドの音楽表現を高めるか、また一緒に楽しく出来るかを考えながらの日々だった。このバンドの良さは、各人が思っていることをその場でどんどん言い合うことだ。選曲にしても、曲の進行にしても、良いと思ったらその場で決めてみんなでやっていく、といスタイルはとても風どおしがいい。それぞれの分野で活躍しているメンバーだからこそ、多様性で奥行きのある音楽表現にチャレンジできているのだと思う。
それと、今回の成功の大きな要因であるゲストの皆さんにもお礼を言いたい。トオルちゃんとタケちゃん、そしてまっちゃんと当日加わってくれた原ちゃん、達ちゃん、みんな素敵でした。会場の友たちも、この共演にはびっくりしたと思うが、一気にステージと客席の距離がなくなり、共に音楽を楽しむ素晴らしい空間を生むことが出来たと思う。
それと、ここに掲載した写真のほとんどは、Nakazawa 君が撮ってくれたものだ。薄暗いライトの中で動きながら歌い演奏する出演者を撮影するのは、プロでもかなり難しい。素敵なショットを捉えてくれた彼には、感謝の気持ちで一杯だ。私の手で画質やトリミングの編集を経て、沢山の写真を載せさせてもらった。ありがとう!
会場を提供してくれたレストラン・パペラの、シャカ店長・スタッフの加山さん、そしてPAコントロールをしてくれた中畑さんにもお礼を言いたい。美味しい生ビールとカレーとナンを食べながらのライブは、寛げてよかったです。前回のライブ(メルパルク長野の同期会)では、会場の音響効果の面で大分苦労したが、今回は中畑さんに専任PAをやっていただいたお陰で、とてもいい音響バランスの中でライブ演奏が出来た。本当に感謝であります。
昨日のニュースで、゛ちいちい゛こと地井武男(享年70歳・心不全)と小野やすし(享年72・ガン)の訃報が伝えられた。我々とさほど歳の離れていない2人のタレントの死は、今日は健康で元気でいる我々も、「近い将来、それがわが身に及ぶかもしれない」という現実を思い起こさせるに充分の知らせだった。
あの日あの時、ライブに集まることが出来た同期生の皆さんも、次回はどうなるのか誰も保証してはくれない。奇しくも集うことが出来た我々のバンドとて、3年後・5年後はどうなっているかわからないのだ。健康に留意して、ぜひ70代に入るまでは続けたいなぁ、という希望はあるが、明日のことは誰にもわからない。ただ、ライブ活動が出来る間は、いつも「一期一会の出会い」であることを肝に銘じて、それでも元気なお顔に接しながら、皆さんと楽しいひと時を一緒に過ごすことができるのを願って、再び集いたいと思う。
大学で教えているTS君が、休憩の近況報告の中で、今回のライブ演奏について「人生の夏を感じた」との話があった。ライブ後の打ち上げ会で、たまたま私とAo くんの隣に座った彼としばらく話が出来た。私が「愛とも知らないで」の作詞内容について背景を説明しようとしたら、途中で話をさえぎり、「そんなことは聞かなくても充分だよ、詞とメロディがすべてを語っているよ。」と言ってくれた。詞に込めた想いを、メロディを通して理解してもらったことに私は感動した。
そう、「人生の夏」は、「青春の日々の輝き」と同意語であり、あの頃を思い出す時も、また、追体験した想いを歌にして唄うときも、心の内にあって熱さがよみがえるのですよ。
ライブに集ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また、近い将来、元気なお顔でお会いしましょう!
(第2回 ザ・タペストリー ライブ 終わり)


<後日追記>ライブの後でTS君とメールのやり取りがあり、今回のライブが「こころの芯から楽しめた。」という感想と共に、私がうろ覚えで書いた彼の話は、「人生は夏休みより早く過ぎる。」という言葉だったことが判明した。この言葉は、アンディ・ガルシャ主演の映画『デンバーに死す時』に出てくるセリフで、この秋に出版する彼の著書・「やまと言葉の倫理学」(春秋社)でも取り上げているということなので、その1部をメールから転載させていただく。


 ――子どものころ、楽しみにしていた夏休みはまたたく間に過ぎてしまったが、人生はそれよりもはやく過ぎ去ってしまうものなのだ、と。
 この妙な時間感覚は、むろん物理的なそれではないし、また、10歳の子どもの1年は自分の生きて来た時間の10分の1であるの対して、70歳の老人のそれは70分の1に過ぎないといわれるような相対時間感覚でもない。
 夏休みというものには、それが来るまでの待ち遠しい時間があり、始まれば最初はたっぷりある時間をなかば持て余しもしながら、あれも過ごしこれも過ごし、いつの間にか残り少なくなった最後の数日で必死に宿題をやっつける、そしてまた、なつかしい、まぶしいような級友たちの顔と再会して日常に戻っていく――といった、いわばメリハリと輪郭がはっきりとある時間感覚がある。
 ならば、人生はどうなのか。この言葉はそのことを問いかけている。この映画では、だから人生はむなしいと言っているのではなく、だからそれを夏休みのように楽しめと言っているのである。

    洋の東西を問わない共有の思いというものはある。繰り返し引くことになるが、『徒然草』ではこう言っている。
    世は定めなきこそいみじけれ。…飽かず惜しと思はゞ、千年を過すとも、一夜の夢の心地せめ。(吉田兼好『徒然草』)
 世は定めがない、あっけないからこそ「いみじ(すばらしい、興趣がある)」なのだ、もう少しもう少しと、「飽かず惜しと思はゞ(満足せずに惜しいと思うならば)」、たとえ千年経ってもそれは一夜の夢のごときものだ、と。
あの頃に流行った懐かしい歌や、あの頃を思い起こすよう歌を、今バンドを組んで演奏し楽しんでいる我々の姿を見て、彼が「夏休み」のように感じてくれたとしたら嬉しいことだ。
僕等の青春色のタペストリーは、これからも織り続けられていくと思う。



第2回 ザ・タペストリー ライブ(その⑤仲間達とのコラボは大成功だった!)



タケちゃん(右から2番目)のハモニカ・ソロに合わせて歌う原ちゃん(1番左)とまっちゃん(左から2番目) All Photo by K.Nakazawa

お次の登場はまっちゃんだ。会社役員を経て、最近、シニア海外ボランティアとして環境技術の指導で中国に派遣された彼は、中国語で挨拶したが、大方は「何言ってんのかわかんねぇ~!」の悲鳴。
彼が独唱したのは、「長城永在我心上 」(万里の長城は、何時までも私の心に生きている)、母が教えてくれた万里の長城に対する熱い想いを歌った曲だ。現在は三つの合唱団で歌い、来年はウィーンで開かれる「ヴェルディ・コンサート合唱団」に参加する予定の彼は、バンドをバックに朗々としたバリトンでこの歌を唄った。
谷村新司の歌曲のような、懐かしさが溢れた歌が終わると、「ブラボー! ブラボー! まっちゃん いいぞぉ~!」の声が飛び交った。

タケちゃんの近況について(師匠にハモニカを習いながら、演奏会にも積極的に出ていることなど)、とハモニカは調ごとに本体を変えて吹くことなどをヨッシーから紹介されると、持参した7本のハモニカから一本を取り出し、「何時もはこんな風に吹いてます。」と言って、彼はイタリア民謡の「オー・ソレ・ミーヨ」のさわりをいきなり演奏して見せた。なかなか、役者だね! と皆をうならせているうちに、マイク・セッティングが整い、コラボがスタートした。
NHKのラジオ歌謡からヒットした「あざみの歌」(1950年・伊藤久男唄)は、哀愁漂うワルツの名曲。ここに、急遽会場から゛原ちゃん゛が引っ張り出され、タケちゃんのハモニカソロ・まっちゃんと原ちゃんの歌唱でこの曲をバンド共演するに至った。こういうハプニングは楽しい。

現在、クラシックの合唱団で唄を楽しんでいるという原ちゃん(旧姓)は、QP村山・AYAさん・私とともに高校のギター・マンドリンクラブのメンバーだったのだが、私が再会したのは高校卒業以来で、このライブがなかったらずっとお会いできなかったかもしれない。
「ぶっつけ本番ですが、聞きなじみのある曲なので一緒に唄ってみます。」と彼女はマイクの前に立った。バンドの伴奏が始まると、哀愁漂うハモニカのメロディと伸びあるマッチャンの声、きれいなソプラノ(アルト?)の原ちゃんの声が会場に拡がった。
この、素敵なコラボを横に見ながら、私の顔からは笑みがこぼれっ放しだった。とても愉快で、気分爽快だった。

曲の3廻し目は、間奏に続いてタケちゃんのハモニカ・ソロの予定だったが、乗り乗りの2人は続いて3番の歌に入ってしまった。タケちゃんは、バイブレーションをかけてソロ吹きに入っていたが、一瞬吹くのを止めてから引き続きメロディを吹き、歌の終わるのを待った。3番の唄が終わったので、ギターの伴奏を続けていると(バンドのメンバーも同じ)、タケちゃんが満を持してソロ吹きをした。そして、エンディングへ。こういうハプニングがあるから、ライブは面白い。

タケちゃんのハモニカも、初めてスタジオでバンドと一緒のリハをした時には、間奏部分の早吹きのリズムがなかなか合わなくて彼は戸惑っていたが、しっかり練習してきた2回目のリハでは、見事に吹いて見せた。バンドのメンバーたちはお互い言いたいことを言い合って、丁々発止で、しかも楽しんでやっているのだが、ソロだけでやっていると皆とのリズムを合わせる機会が乏しいのかもしれない。今回のバンドとのコラボは、本人にとっても新鮮な体験だったと思う。

さて、ゲストとの共演・最後の曲は、学園ソングの定番「高校三年生」(1963年)、当時我々17回生は高校二年生の夏だった。タケちゃんのハモニカと、マッチャン・原ちゃんの唄で、とヨッシーが紹介すると、会場から「達ちゃん、いけ! いけ!」の声が上がり、達ちゃんが押し出されて来て、唄の輪に加わった。彼は、現在、病気の後遺症が残っていて、話すにもやや舌の動きが潤滑でなく、不自由なのだが、前に出て来て歌う、というのにはびっくり!  これも嬉しいハプニングだった。
あの、懐かしい、弾むような前奏が流れて、「♪ 赤ぁい 夕陽が 校舎を染めぇて~♪ 」を、手元に配られた歌詞コピーを見ながら皆で3番まで合唱した。二度と経験できない、とても素敵な「高校三年生」だった。


「高校三年生」を合唱する3人、1番右端が達ちゃん
プログラムのラスト曲は、お馴染みのジャズのスタンダード・ナンバー「Take The A Train 」(A列車で行こう)。会場と一緒にバンド全員で盛り上がれるにふさわしい曲だ。皆の手拍子と掛け声の中で、TAKAがGtで歌い、マッキーがサックス・ソロを吹き、4バースでQP村山がドラム・ソロを叩き、そしてヨッシーがBjソロ弾きし、AYAさんが通低音を刻み...唄と演奏が終わった。
盛大な拍手とともに皆からは、「アンコール! アンコール!」 の声が上がり、いきなり、「では、アンコールは All of Me ね。」とヨッシーが伝えると、会場からもバンド・メンバーからもブーイングが一杯でてしまった。「アンコールでやって貰いたい曲は?」 と改めてヨッシーが訊ねるとと、出るわ、出るわ、瞬く間に数曲が挙げられた。
「村山のソロやって!」、「世界は日の出を待っている(?)」、「思い出のサンフランシスコ」、「都はるみの北の宿から、やってよ!」、「加山雄三の、♪ふたりを~」...次回にそれらの曲を演奏すると約束して、「なんだかんだ言って、All of Me やるね」とまとめると、会場は笑いで一杯。コミックバンドも出来そうだ。実を言うとこの曲しか、アンコールの用意をしてなかったからね。

アンコールの「ALL of Me」を盛大に終えた後、皆で校歌を斉唱した。何時もだと、こういう時には、応援団長だった゛展明くん゛(長野在のため欠席)が登場してエールを切るのだが、今回は替わりにトオルちゃんが前に出て、エールを指揮した。久し振りに歌う校歌の懐かしさを噛みしめながら、ラストの3番まで歌った。


「フレー、フレー、ながの! フレーフレー、17期、それー!」、見事なエールのトオルちゃん
この後、今回後援してくれた金四会世話役のタケちゃんから挨拶があり、また、当バンドのバンマス役のTAKAからお礼の言葉があって、「ザ・タペストリーと音楽の仲間たち」のライブは、大盛況のうちに無事終了した。
(この項、ラストに続く)

第2回 ザ・タペストリー ライブ(その④2ndステージ)


 メンバー全員で衣装変えしてスタートした2ndステージは、リラックスした雰囲気になった。 All Photo by K.Nakazawa

45分ほどの休憩の後、2ndステージが始まった。この間、飲み放題の飲料で、生ビールのジョッキが飛び交い、ワインや焼酎など各自好きなものを飲みながら、カレー(4種類)と肉料理、サラダや焼きたてのナンを堪能した。ヨッシーの案内で、一人一人前に出てマイクを握り、出席者の゛近況報告゛が続いた。「手短にね!」といわれても、皆結構熱心に話したのは、久し振りの旧友との再会に気持ちがハイになっていたのだと思う。

ここで、QP村山から報告があり、同期生で東京都副知事の猪瀬直樹君が、「テレビ生出演とぶつかるためにライブには残念ながら行かれない。」との電話があったことを皆に伝えた。そしてもうひとつ、「皆さん、ここで余興をやります!」ということで、マッキーと2人であの伝説の『闘牛士のマンボ』を即興で演奏することを宣言した。この曲は、当時吹奏楽班にいたマッキーが音楽祭や高校野球の応援の時に、たびたびサックス・ソロを吹いていた曲で、スター・プレーヤーだった彼の代表曲だったもの。これには客席がどっと沸いた。中でもこの曲をリクエストした゛達チャン゛の喜び様は大変なものだった。
マッキーも50年ぶりにこの曲を吹く、と言いながら、QP村山のドラムに乗ってサックスを吹き始めた。皆にとっても、私にとっても、聞きなじみのあるメロディだった。一瞬にして、遠いあの青春の日々に返ったような懐かしさがこみ上げてきた。

「ヤンヤ、ヤンヤ!」の拍手の後、再び歌と演奏が始まった。第2部は、前述のように「ザ・タペストリーと音楽の仲間たち」と題して、このバンドの伴奏でゲストの方たちに歌と演奏を披露していただく趣向だ。その前に2曲、゛歌ドラ゛のQP村山による「Sunny サニー」と、゛歌べー゛のAYAさんによる「E Ku'u Sweet Lei Poina 'Ole 私の愛しいレイ、忘れられません」を、「露払いにやります。」とヨッシーが紹介した。

R and B の名曲・「サニー」は、ベースのイントロに始まり、途中サックスソロを挟んで2回転調する(結果3つのキーで歌い演奏する)という難度の高い曲だが、QP村山はこれを見事に歌いきった。この辺りから、客席の掛け声と熱気が我々演奏者にもどんどん伝わってきて、スタジオでリハしている時とはまったく違った次元の音空間が生まれて来ていた。聴衆の拍手に呼応して、演奏者との゛音の会話゛が生まれる。これがライブの醍醐味だ。演奏している私も、自然に笑みがこぼれ、とてもリラックスした気持ちでギターを弾き歌っていた。メンバーたちも同じだったと思う。
ライブの後、店を同期生の゛倉ちゃん゛がやっている飲み屋に替えた打ち上げ会で、隣りに座ったAo くんが、「いや~ぁ、楽しそうにやってたねぇ~! なんかもう、妬けたよ、うらやましぃなぁ!」と言ってくれたが、傍目にもその楽しさが伝わっていたようだ。

黒のミニスカートとシマ・Tシャツ、赤いバンダナ・スカーフと黒のテンガロン・ハットに衣装替えしたAYAさんは、「ハワイアン・カウボーイで~す。」と言って皆からヤンヤの拍手を受けた。「エ・クゥ・スウィート~」は、ハワイに伝わる美しいバラード、ギターのゆったりとしたアルペジオとサックスのサブ・メロディに乗って、ベースを弾き語るAYAさんの澄んだ声が会場に流れた。歌が終わると、「AYAさん、素晴らしい!」の声が飛んだ。


流暢な英語で「PUFF」を歌うトオルちゃん(向かって右端)
さあ、ここで、本日のゲスト第一番目の゛トオルちゃん゛の登場だ。「舞台は40年ぶりです、額は気にしないでね。」と挨拶すると、「色・艶はいいよ!」と客席から声が掛かる。彼は現在、有名私立女子大の理事長を勤める身、今回のライブ出演に備えて理事長室で歌を練習していたら、秘書の女性たちに「一体何があったのですか?」と心配されたと言う(!?)。事前リハにも2度ジョイントして、バンドの伴奏で歌を練習したから備えは充分だ。

何曲かの候補曲の中から、「PUFF:ザ・マジック・ドラゴン」と「Cotton Fields 綿畑」を彼は選んだ。「パフ」は、P.P.M(ピーター・ポールアンド・マリー)の大ヒット曲(1963年)、丁度僕等は高校二年生の時だ。誰もが知っている当時の反戦歌は、時代を超えて今はおとぎ話の童謡として広く親しまれている。P.P.M風のギターイントロに次いで、滑らかな英語で彼が歌い始めると、会場の皆も一緒に歌ったり口ずさんだり、手拍子と共に歌の輪が広がった。バンド・メンバーたちも、リフレインのところを一緒に歌った。

「いいぞ、トオルちゃん!」の掛け声と大きな拍手のうちに歌が終わると、ヨッシーが明後日(26日)は彼の誕生日であるのを伝え、皆で「ハッピー・バースディ、トオルちゃん」の合唱が始まった。御年66才なのであります。会場は和やかでアット・ホームな気分に満たされていた。
次いで、ヨッシーとトオルちゃんのコラボが始まった。カントリー・ソングのスタンダード「Cotton Fields 綿畑」はバンジョーが最も合う曲、ヨッシーの゛歌バン゛で軽快なBjのリズムに乗って唄がはじまり、ついでトオルちゃんの唄、マッキーのAsソロの後2人のユニゾンで歌うと、会場の掛け声と手拍子は最高潮に達した。「アンコール! アンコール!」の声に対して、「次回また、練習してやるからね。」とヨッシーが答えた。

(この項続く)

2012年6月28日木曜日

第2回 ザ・タペストリー ライブ(その③バンド・オリジナル曲)



「Bill Bailey」を熱唱する゛歌バン゛のヨッシー、ソロも決まりました! All Photo by K.Nakazawa

今回のライブは、我等が高校のミニ同期会(東京周辺在住者を中心とした)も兼ねているので、一般公開はしなかった。゛金四会゛という、長野高校第17回同期生・東京有志会が後援してくれたので、集客の面ではとてもお世話になった。
今年の三月の金四会の集まりに、バンド・メンバー全員で出席し、協力をお願いした。我等バンド・メンバーも全員同期生だから、世話役タケちゃんはじめ皆が快くバックアップを約束してくれたのだが、それだけではなかった。「俺は、学生の頃フォーク・ソングのバンドで歌っていたんだよ!(トオルちゃん)」とか、「今、ハモニカ(最近は゛バンド・ネオン゛と言うそうな)の先生について習っているし、発表会にも出て吹いてるよ!(タケちゃん)」という声が上がり、「僕は、三つの合唱団で歌っているぞ!(まっちゃん)」...などの音楽愛好者が次々に名乗りを上げたのだった。

「それなら、今回のライブにゲスト出演してくださいよ。」ということになり、第2部は、ゲスト出演者がバンドの伴奏で歌い・演奏する「ザ・タペストリーと音楽の仲間達」という構成になったのだが、この詳しい内容は後で紹介することにする。


さて、次第に熱気を帯びてきた1stステージも後半に入った。「ここで、我等がバンドのクリエイティブな活動を紹介します。TAKAとQP村山、゛タカキュー・コンビ゛で作ったオリジナル曲です。新宿のメンズ・ショップみたいな名前だね!」ーこのMCには、皆ズッコケそうになったが、「愛とも知らないで」(作詞:TAKA / 作曲:QP村山)と「君に酔ってしまいそうな夜」(作詞:QP村山 / 作曲:TAKA)を2曲続けて私の歌で披露した。

この2曲が出来上がった経緯については、私のブログ(今年の2月7日の項)に載せているので覗いてみてほしいのだが、QP村山も自分のブログに載せているのでチェックしていただきたい。
http://premiumage.com/shindou/2012/02/

歌うTAKAと伴奏するヨッシー(右)/ ドラムのQP村山(下)
青春の日々の、懐かしさと悔恨の思いが織り交ざったラブ・バラード「愛とも~」は、ゆったりとした3連譜のリズムに乗って、コーラス隊がサブ・メロディを歌うアレンジなのだが、今回はマッキーにそのサブメロを吹いてもらった。これが歌のメロディと絶妙に絡み合って、歌っている私も気持ちがよかった。歌の構成も、1・2番を歌ってからサックスのソロが入って、その後転調し英語の歌詞でエンディングの向かうと言う凝った内容だし、サビのリズムもがらりと変わる。QP村山の作曲と私の詞の世界が、上手く溶け合った秀曲だと思う(自分で言うのもなんだけれど!?)。
大きな拍手の後、Gt のサンバ・リズムに乗せて「君に酔って~」が始まった。ドラムとカバサのリズムが小気味良い。ベースも素早い低音を刻んでいる。カラッとした大人のラブ・ストーリーが軽快なリズムで弾むように進んでいく。リハでも、なかなか難しくて仕上がらなかった曲が、このライブで一番いい出来だったのが嬉しかった。

客席も、この浮き浮きするような楽しい歌に乗り乗りだったようで、盛大な拍手と「イェ~イ、イェ~イ!!」という歓声が飛び交った。QP村山と2人で作り上げた歌の世界が、演奏する我々も楽しめたし、客席の皆さんにも大いに楽しんでいただけたことはとても嬉しかった。
ただ、反省とこのバンドの力を再認識したことがあった。3廻し目のサックス・ソロに入る部分で、マッキーがなかなか入ってこなかったのだが、ドラムもカバサも、ギターもベースも、リズムとコードを刻みながらマッキーを待った。そしてマッキーがすっとソロに入ってきた。ライブ本番では、進行順を設定していてもハプニングはしばしば起こる。しかし、その時あわてずに辻褄合わせをするのもバンドの力だ。一年半ほどの音楽交流の中で、メンバーの息が何時の間にか合ってきたのをこの時強く感じた。

続いては、ジャズのスタンダードをボサノヴァ・アレンジにした Jazz Bossaの「The Shadow of You Smile いそしぎ」、恐らくこの夜演奏したナンバーの中で出色の出来具合だったと思う。Gtイントロに続くマッキーのアルト・サックスによるテーマとアドリブ・ソロ、間に挟んだ私のGt伴奏による歌、終章のゆったりとした和音の流れと吹き上げたサックスソロ...リズム隊(ドラム・ベース・カバサ)のやや押さえた打音に乗って、しっとりとした大人味のメロディが展開した。終わると静まり返った客席から大きな拍手が返ってきた。

1stステージ最後の曲は、ボサノヴァのスタンダード曲をジャズ・アレンジにした「サマー・サンバ」(Samba De Verão)、私のGt弾き語りとマッキーのサックス・ソロを組み合わせたJazz Bossaだ。歌は、ポル語と英語の両方で歌った。所々にドラムソロが小気味良く挟まれているので、乗りもよかった。軽快なテンポで曲は進行したが、QP村山のドラムがやや早かったため、私のGtソロ・パートは冷や冷やものだった。でも、何とか合わせて、上手くエンディンぐまで持っていけた。この曲が、一番仕上がりの難しかった曲だったので、本番での首尾の良さに胸をなでおろした。

(この項続く)

2012年6月27日水曜日

第2回 ザ・タペストリー ライブ(その② 1stステージ)


メンバーたちの乗りがよいのを感じながら演奏するヨッシーとTAKA  All Photo by K.Nakazawa

1stステージは、「All of Me わたしのすべてを」で始まった。このポピュラーなジャズナンバーは、第1回のライブでも演奏した曲だが、マッキーのサックスが心地よく響き、私の歌も滑らか、3廻し目のバンジョー・ソロ(ヨッシー)もリズムに乗って、とてもよい滑り出しだった。さほど緊張感もなく、今夜のライブが楽しくいける予感がした。
続いては、QP村山の゛歌ドラ゛(歌うドラマー)による「Unchain My Heart 俺の心を解き放ってくれ」、このR and Bの名曲を彼はドラムをパワフルに叩きながら歌った。自分のレパートリーとして何度も歌っているので、スムースだ。イントロのサックスとベースの入りも良かったし、ヨッシーと私のコーラスもきれいに入った。
歌と演奏が終わると、「ブラボー、村山!」の声がかかり、客席も乗ってきた。

皆の歌と演奏を聴きながら、私はスピーカーから流れている音にも耳を傾けていた。この会場はレストランとは言えスペースに合った音響機材が整っているし、PAコントロールに専任のスタッフが付くので、マイクやアンプの音バランス、ドラムやサックスの生音とヴォーカルのバランスも、かなり微調整できる。この夜はギタリストの中畑さんが付いてくれたので、安心して調整をおまかせすることができた。私の使っているギター用の小型コンデンサーマイクも、大音量だとハウリングが起きやすく、何時もライブハウスでは神経を使うのだが、この夜はその心配も少なく、歌い演奏しているメンバーたちも全体の音バランスがいいのを感じて、だんだん乗りがよくなっていった。



QP村山の゛歌ドラ゛に、マッキー(As)のカウンター・メロディとベース(AYA)が掛け合いとなり、客席は大いに沸いた。

この辺りから、ヨッシーのMCも調子が乗ってきた。Bj 弾き語りのカントリー・ソング・「Bill Bailey ビル・ベイリー」(ダメ亭主をおん出したものの、お願いだから家へ帰って来ておくれと嘆く女房の歌)を紹介するのに、「ダメ亭主の反省を込めて歌います!」と言って、客席をどっと沸かした。ヨッシーの゛歌バン゛(歌うバンジョー弾き)に客席からの手拍子で歌も盛りあがり、途中のBj ソロも上手く入って、ヨッシーの演奏上達振りを大いにアピールした。

次は、AYAさんの゛歌べー゛(歌うベース弾き)で、ハワイアン・ラブバラードから「Ahi Wela 愛の炎」を。このゆったりとしたバラードを生かすのに、私はアルペジオのリズムを刻んでギター伴奏し、ドラムのソフトスティック音にカバサのシャキシャキ音が重なり、マッキーのサックス・低音ハモリと私の歌・高音ハモリが重なり、全体として膨らみのある音構成の中で、AYAさんの澄んだ声が響き渡った。歌い終わると、「アヤちゃん!」声が客席からかかった。

客席の熱気が伝わってくる中で、「Stella by Starlight 星影のステラ」が紹介された。この曲はジャズ・スタンダードでも人気の高い曲で、マッキーのサックスとアドリブ演奏が生きる曲だ。今回のライブでは、゛Jazz Bossa゛(ジャズとボサノヴァを融合したアレンジ曲)のナンバーを3曲入れている。このラインは、バンド結成以来の課題で、マッキーのジャズと私のボサノヴァを上手くかみ合わせた表現をしたいと思い、ただカバーをするのではなく、ボサノヴァの和音コードとリズムに乗せて、サックス・ソロを思いっきり吹いてもらおうとのアレンジだった。

ジャズ・ボッサには、ジョアン・ジルベルト(歌とボサノヴァ・ギター)とスタン・ゲッツ(サックス)が共演した『Getz / Gilberto』(1963年)という名盤がある。ほとんどがトム・ジョビン(アントニオ・カルロス・ジョビン)の曲で、ピアノ演奏とアレンジも彼の手による。このアルバムの中から、アストラット・ジルベルトが加わって英語でも歌った「イパネマの娘」の世界的ヒットが生まれている。トム・ジョビンは、このアルバムのテーマを「ジャズのインプロビゼーション(アドリブのこと)」と位置づけ、商業的にはわかり易い゛Jazz Bossa゛のタイトルがつけられた。世界中に流れたこの曲でボサノヴァを知る人も多い。

「星影のステラ」の構成は、イントロGtに続き、サックスのテーマ演奏ーVo/Gtの歌ーサックスのアドリブ演奏ーそしVo/Gtの歌に戻って終わる。サックス主役の3廻し半だが、押さえたドラミング・カバサの柔らかなリズム・ベースの低音がリズム隊となり、歌と演奏をささえる゛大人味゛の曲だ。ただの乗りでは決してこなせない、スローテンポのバラードだ。実は、こういう曲が一番難しい。演奏との実力がはっきりとわかってしまうからだ。

この夜のマッキーは冴えていた。Asの柔らかで艶のある音が良く出ていた。ギターを伴奏しながら歌う私も、空中に浮遊するような酩酊感に包まれていた。エンディングのサックス・ソロが終わると、会場は盛大な拍手と歓声に包まれた。゛Jazz Bossa゛が、今宵のリスナーに受け入れられたのを感じ、私の顔には悦びが溢れた。

熱演するマッキー(As)、左はQP村山(Dr)

(この項続く)

2012年6月26日火曜日

第2回 ザ・タペストリー ライブ(その① ライブまで)


「All of Me」で始まった ザ・タペストリーのライブ、メンバー左から AYA(Vo/Ba)・QP村山(Vo/Dr)・マッキー(As)・ヨッシー(Vo/ Bj/ MC)・TAKA(Vo/Gt)  Photo by K.Nakazawa
新宿のレストラン・パペラ(インド料理専門店)で開催された、第2回目の゛ザ・タペストリー ライブ゛は(6/24日)、ほぼ満席の25名が集まり、とても賑やかでメチャ楽しいライブとなった。こんな素敵なライブは、私自身にとっても初めてのことだったので、バンマスとして最後にお礼の挨拶をする時に、じわっと涙がこぼれそうになった位だった。その夜の盛り上がったライブ内容をここに6回に別けてご紹介する。
バンド結成のきっかけは、一昨年秋(2010年11月)に東京で開催された同期会だった。高校時代に音楽クラブをやっていたメンバーたち(QP村山・AYA・TAKA-ギター・マンドリン クラブ、マッキー / 吹奏楽)が偶然顔を合わせ、ヨッシー(大学時代にデキシーランド・ジャズ)も入って、「なんか一緒にやろうよ!」がスタートだった。結成の経緯や第1回のライブの様子は、このブログの2010年11月15日、2011年11月17日、11月21日、11月22日の項に詳しく紹介しているので、興味ある方はそちらを覗いてみてください。
ザ・タペストリー:バンドのプロフィール
2010年秋の同期会(東京開催)を機会に結成された、長野高校卒業(第17回期)の在京音楽愛好者たちで組まれたバンド。それぞれの分野ですでに音楽活動をしているメンバーたちが、新しく魅力的なサウンドを求めて集いバンドの音創りをして楽しんでいます。第1回ライブはメルパルク長野(201111月)にて好評開催、メンバー6人それぞれの個性と楽器が縦糸に、ジャズ・ボサノヴァ・ハワイアン・R and B・カントリー・オリジナルなど、ジャンルを超えた懐かしい曲が横糸に、ライブに集われた皆様のハートも織り込んで、゛まだまだ青春色゛のタペストリーが織り上がりました。
「青春とは人生の一時期を指すのではない。心の若さを言うのだ ウルマン」、今後の活動をお楽しみに!
午後4時前に会場に集まり、PAセッティングとゲスト・メンバーたちとの簡単なリハを終えて5時半には開場、すでに用意されたカレー料理と焼きたてのナン(これがなかなか美味しい!)、それに生ビールやワインなどを皆で食べたり飲んだしているうちに、ほとんどの出席者が揃った。
第1部は、我等タペストリーによるバンドの歌と演奏だ。第1回のライブが終わった後、新しいレパートリーを増やし、9曲中の7曲が新曲だった。半年のリハーサルの成果を披露する瞬間に胸が高まった。
実は、月1回(5月6月は2回、直前リハ1回)のリハ効率を高めるために、メンバー全員のPCに「プリント・ミュージック」の作譜ソフトを入れ(QP村山の協力による)、私が作成した共通譜面をメール添付で事前に各メンバーに送った。プリントした譜面を見て試演(試歌?)してからスタジオに集合するようにしたのだが、この効果は大きかった。ゲストメンバーとのリハも、共通の楽譜を私が作成し、事前に全員が譜面を見てからリハに集まったので、2部の9曲中6曲が新曲またはゲストの希望曲だったが、少ない回数のリハでも本番に臨むことができた。
リハの後は、毎回スタジオ近くの中華料理店で飲み会があり、餃子とビールでまず乾杯するのが通例で、何時ものメンバーにゲストを加えての゛お疲れ様会゛は、皆の近況だけでなく高校や大学時代のエピソードが次々に飛び出し、大笑いするうやら懐かしいやら、終電を気にしながら盛り上がるのが常だった。
元々、メンバーの歌や演奏のライブ活動は現在もかなり活発で、マッキーはジャズ・バンドやビッグ・バンドでソロを取ってサックスを吹いているし、AYAさんはハワイアン・バンドやカントリー・バンドでスチール・ギターを弾いているリーダーだし(当バンドではBa担当)、またQP村山は3~4のバンドでジャズやアメリカン・ポップス、J-ポップスのドラムを叩いてレパートリーは広いし、私TAKAはボサノヴァ中心に、ワールドポップス・J-ポップス・オリジナル曲と奥行きのあるジャンルに手を染めているし、なかなかの実力者が揃っているのだ。
ヨッシーは、このバンド結成を契機に再びバンジョーを弾き始めたこともあって、当初は演奏に多少不安もあったが、精進の結果Bjの伴奏・ソロ演奏もかなり上達していい演奏を聞かせてくれるようになった。ただ、曲内容によってはBjが余り向いていないものもあるので、QP村山と共にリズム・セクションをより強化するために、ジャズやボサノヴァ向きのカバサとシェーカーに取り組んでもらった。また、現在もデキシーランド・ジャズ公演の司会をしている彼にとって、MCは持ち前の絶妙な話術でなんなくこなせるとは言え、全曲のBj演奏する負担を出来るだけ減らしたかった。彼が快く引き受けてくれたお陰で、彼のカバサとマッキーのサックスと私のギター・歌との相性が抜群に良くなり、ベース・ドラムと合わさって全体にすっきりとしてメリハリのある音作りが出来るようになった。これも成果の一つだと思う。
結成間もなく、後から加入したシロー(Fl)は今回お休みだった。(この項つづく)

2012年6月23日土曜日

6月のボサノヴァ・ナイトから


 ハウス・トリオとタッキーの伴奏で唄うSetsukoさん、バンド初体験は楽しそうでした。Photo by TAKA
昨夜のミュージック・スペース グレコでのボサノヴァ・ナイトは、来客の方たちの歌が次々に飛び出し、ボサノヴァだけでなくジャズのスタンダード・ナンバーも加わって、「ボサノヴァ アンド ジャズ・ナイト」の雰囲気に染まった。大木さんのお友達Mさんは、ちょうどこの日が誕生日で、来客の皆さんに振舞われたシャンペンで乾杯し、皆で「ハッピー・バースデイ」を歌って彼の誕生日を祝った。「こんな誕生日も初めて!」と、顔をほころばせるMさんだった。
ハウス・トリオのサンシャイン大木(Pf)、QP村山(Dr)、Koba(Ba)が全員揃うまでの間、大木さんのピアノ伴奏で、私がボサノヴァ・スタンダード2曲(「Samba de Uma Nota So」と「O Pato」)を披露し、タッキーのシャズ・ボサノヴァ曲(「Meditação」と「Watch What Happen」)、Setsukoさんのボサノヴァ「Odara」(タッキーの伴奏)と続いた。

誕生祝のシャンペンで乾杯するMさん(左から2番目
さて、ハウス・トリオが揃ってからの2ndステージは、まずトリオのジャズ演奏で始まった。大木さんのピアノは、今夜もアドリブ演奏の乗りが良く、QP村山とKobaとの息もよく合っていて安心して聞ける。
タッキーの今夜の趣向は、フランク・シナトラとトム・ジョビンのアルバム・ナンバーから、「Insensatez(How Insensitive)」と「O Amor em Paz(Once I Loved)」を、ポル語と英語で歌おうというもの。そこで、しまシャツにベスト姿の私が゛にわかシマトラ゛に変身し、タッキーが゛タケ・ジョビン゛となり、バンド伴奏でタッキーの弾き語り(ポル語)と私の歌(英語)で曲表現にトライすることとなった。これは、とても楽しく愉快だった。トリオの音の膨らみとピアノ・アドリブの自在さをバックに歌うのはかなり気持ちがいいのだ。タッキーも、゛してやったり゛で楽しそうだった。


゛シマトラ゛と゛タケ・ジョビン゛のコンビで歌った2曲、バックのトリオも雰囲気を盛り上げてくれた。
Photo by Setsuko
続いては、バンドをバックに歌うのは初めてで、少し緊張気味のSetsukoさんの登場だ。割とポピュラーな曲がいいかも、ということで、「Corcovado」と「Moon River」をタッキーのGt伴奏とトリオをバックに彼女は歌った。これは、なかなか豪華な共演だった。
どの曲も、今夜初めてのコラボなので、譜面もその場で初めてメンバーに渡される。構成としては、主役にまず歌ってもらい、次はピアノ・ソロのアドリブ、もう一度歌に戻って最後のエンディング、という3廻しが基本だが、リズムもメロディも手探りから始まる。スタートの歌い手のリズムとメロディラインが3~4小節入ってから、DrやBaが合わせ始める。そして次第にリズムが整い、Pfのカウンターメロディが小気味良く入ってくるのだ。この、音の会話の瞬間がたまらなくいい。
「Moon River」では、彼女が用意した譜面は3/4拍子のものだったが、Gt伴奏したタッキーのリズムは4/4のボサノヴァだった。曲が始まって皆が一瞬戸惑ったが、すぐに4/4のボサノヴァにトリオが合わせ、曲が進み段々盛り上がっていった。こうしたハプニングはしばしば起こる。リハも前打ち合わせも何もない状態でいきなり曲に入るのだから何が起こっても可笑しくない。でも、そこで状況を把握して、メイン・ゲストが気持ちよく歌い終われるように演奏するのがプレイヤーの腕なのだ。彼女にとっても貴重な体験だったと思う。
その後は、私とハウス・トリオとの共演で、ボサノヴァ英語曲の「Antonio's Song」、「The Shadow of Your Smile」を披露した。「Antonio~」は、Koba(ba)の希望曲で、彼の歌に私がハモるという構成、ベースの弾き語りでやってもらったので、゛うたべー゛(歌うベース弾き)の誕生となった。















歌好きのお客さんが、次々とマイクを握って熱唱されたが、トオルさん(写真上)の「嘘は罪」、Kさんの「Unchained Melody(?)」、Tさんの「Too Young」など、大木さんの伴奏で皆さんはとても楽しそうに歌った。ピアノの生伴奏で歌える機会もなかなか珍しいと思う。
後で、Kさんと話してみたら、彼が私の大学(四谷)の後輩と判明、知り合いの学友の名が出たりしてびっくりするやら懐かしいやら、゛奇遇ですね~゛をお互いに言い合った。
トリをつとめたのはケイコ(写真右)さん、大木さんのお友達でご近所にお住まい。クラシックの歌手をされているのだが、このライブハウスが出来てからの常連さんで、゛ここでお友達を100人つくるのだ゛と意気込んでおられる、とのこと。この夜もイタリー語で「ボラーレ」他、ジャズのスタンダード曲をを熱唱し、迫力満点ののどを披露された。
2度めのボサノヴァ・ナイトを無事終えて思うのは、ボサノヴァやジャズの歌と演奏を聴くのも楽しいのだが、自分もバンドの演奏で歌ってみたい、という方が沢山いらっしゃることだ。このハウス・トリオの力だと、たいていの曲はこなしてしまうし、お客さんに気持ちよく歌い演奏していただくバックアップも充分にできる。ジャンルもボサノヴァに拘らずに、ジャズやワールド・ポップス、J-ポップスなど、色々な曲を一緒に楽しめると思う。会のタイトルも、当面「ボサノヴァ・ジャズナイト」と変えて、色々な曲表現に取り組んでみようと思っている。
ご来場の沢山の皆様、ありがとうございました。次回は7月27日(第4金曜日)です。皆様の来場を心よりお待ちしています。

2012年6月18日月曜日

Meちゃんからのサンキュー・カード


開くと、ウサギが飛び出してくるカードにびっくり!  Photo by TAKA
お友達Aさんのお孫さん・Meちゃんに、CDのセットをプレゼントした話は、このブログの「こどものうた大全集をギフトラップ」(今月6/7)で紹介したが、そのMeちゃんからお礼のカードが届いた。ポップ・アップのカードで、開くと花を持ったウサギさんが゛ピョン゛と飛び出してくる。とても可愛らしいカードだ。まだ字は書けないけれども、色鉛筆で描いた星やグリグリの絵があり、ママの書き添えで゛じじへ゛の文字もある。年配の男の人は皆゛ジ~ジ゛で、女の人は皆゛バ~バ゛だから、まっいいか。私としては、゛タカさん゛とか、゛タカじじ゛とか呼んで欲しいのだけれども、まだ無理かもね。
お歌の好きなMeちゃんは、とても気に入ったようで、保育園への行き帰りの時とか、お出かけの時とか、車の中で聞きながら一緒に歌っているとのこと。気に入ってくれるかどうかちょっと心配だったので、まずはひと安心。それに、こんなに可愛らしいカードを送ってくれたことで、とても嬉しかったのでありますよ。
携帯のメールやPCのメールが日常となり、季節のグリーティングや結婚・出産などのお祝いにも、なかなかカードを送る機会が少なくなっているかと思うが、やはり、心のこもった手書きのカードをいただくと嬉しいものだ。相手の気持ちがより率直に、また深く伝わってくる。
Meちゃんも沢山お歌を唄って、いつも元気な子でいてほしいと願っている。また、ウクレレを弾きながら、一緒に歌う機会を作りましょうかね。

2012年6月14日木曜日

Hさんを偲ぶ会




5月に急逝されたHさんを偲んで、国分寺のライブ・ハウス クラスタにボサノヴァ仲間が集まり、歌と演奏を披露して彼の生前を語り合った(6/11)。

この夜は彼の弟さんはじめ、ボサノヴァ会常連のトモさん、タッキーとセツコさん、イマイ君とハナさん、カヨさん、タダさん、歌手の東さん、お店のお客さんなどなど、彼と親交のあった多く方たちが駆けつけられて、お店は満席となった。

彼は、我々ボサノヴァ仲間では有名人で、一時は新宿・青山・田町・横浜の中村教室の全部に席を置き、歌とギターを学びながら、仲間のライブにも繁々と通う、という幅広い交際振りだった。最近では、ライブハウスへの出演をし始め、仲間とのボサノヴァ会をプロデュースするなど、とても積極的な活動をしていた。

持病を治療しながらの幅広い活動振りと屈託のない性格は、仲間の方たちからも大いに愛され、これからの活躍が期待されていたのだが、突然の死には、誰もが驚きを隠せなかった。

在りし日のHさんの弾き語り、曲目はお気に入りの「Louco」 エル・リンコン・デ・サムにて All Phot by TAKA

この夜は、参加者がそれぞれの想いを込めて、自分の持ち歌と演奏を披露した。ボサノヴァのスタンダード、珍しいボサノヴァ、ポル語と訳詩を入り混ぜたボサノヴァ、オリジナル曲など、多彩な曲表現が飛び出した。Hさんとの交流の思い出を話す方たちの中には、涙があふれて止まらない方も居り、それでも涙を拭いて歌う姿を見て、今更ながらに仲間達から愛された彼のキャラクターを思い起こす夜だった。途中、セツコさんが録音したHさんの歌が披露されたが、その曲は彼の愛唱歌・「Louco(おろかもの)」だった。

私事ながら、私がライブ活動を始めた頃、荻窪のライブハウスに彼が聴きに来てくれたことがあった。ソロライブで10数曲歌い終えた後に彼が来て私にこういった。「私の目標はタカさんです。近い将来私もライブをやります。」と宣言したのだった。当時彼はまだポル語も充分でなく、ギターも始めたばかりだったのだが、教室では最年長(恐らく)の私がボサノヴァを弾き語りし、オリジナル曲も披露したことに、少々刺激を受けたのだと思う。もう、3年以上前のことだ。その後ボサノヴァの歌と楽器演奏(GtとPf)に精進した彼は、ライブ活動も始められ、また共演する機会も出来るかな、と思っていた矢先ではあった。

自分が愛したボサノヴァに、人生の多くの時間と労力を費やし、ボサノヴァを絆として多くの仲間達と繫がりながら、大いに楽しんであっけなくあちら側に逝ってしまったHさんは、ある意味でとても幸せな方だったと思う。ここに、私がたまたま撮影していた生前の彼の姿を紹介して、彼の冥福を祈りたいと思う。













2008年11月 田町教室発表会
荻窪アルカフェにて(左端)












2008年10月 ボサノヴァ会
原宿ONDENにて(左側)

2009年5月湘南BRISA DA BOSSA /  茅ヶ崎海岸にて(右端)












2010年11月 Bossa Festa in Setsuko
(左端)











2010年5月 Moo & Tomo Duo Live
調布猫村にて(左端)


2011年12月 青山教室発表会で踊るHさん 高津スタジオ・アンジェ(右端)

2012年6月8日金曜日

6月のボサノヴァ・ナイトご案内


Bossa Nova Night in Greco
ライブ参加 & セッションの夕べ


新しく新子安にオープンしたライブハウス : ミュージック・スペース グレコ。
毎月第4金曜日の夜は「ボサノヴァ・ナイト」です。ホスト役のTAKAとハウス・トリオのメンバーが、皆様とともに音楽を楽しむひとときをご用意しています。ボサノヴァを中心に、ワールド・ポップスやジェイ・ポップスなど素敵な曲の数々を演奏します。このステージで歌い・演奏したい方は、楽器と譜面持参でジョイントしてください。ハウスメンバーが伴奏などアシストします。もちろん、リスナーも大歓迎です。美味しい軽食とドリンクを用意して皆様の来場をお待ちしています。

日時 2回、622(金)18時開店・19時開演 <毎月第4金曜日開催:7/27, 8/24, 9/28~>
場所 ミュージック・スペース 「グレコ」 http://cocohom.com/sp/greco000/
221-0013横浜市神奈川区新子安1-30-1 Tel045-421-1455
JR新子安駅 徒歩3~4分
道順 京浜東北線JR新子安駅下車改札(1つしかない)を出ると直ぐ右に階段あり
それを登ると跨線橋となるので、左折して線路を渡り切り、跨線橋が歩道橋に繋がっているので歩道橋の一番先まで進んでから降りる最初に見える信号(子安小北側)の角が「グレコ」
出演 ホスト:Jovial TAKA ジョビアゥ タカVo/Gt)      ※メンバーが変わる場合もあります。
ハウストリオ:サンシャイン大木Pf QP.村山(Dr Mr.KobaBa) 
料金 入場料 無料(開店謝恩期間中)+飲み物代(酒類400円~、その他400円~)
美味しい軽食(ナポリタン・オムライス・昭和焼きそばなど)あり、懐かしい味お勧めです。
PA環境 グランドピアノ、ウッドベース、ドラムセット、コンガ、マイク、譜面台など常備。質のよい
PA機器が設備され、抜群の音楽環境です。譜面コピー機もあります(これは便利!)。

※ステージで歌ったり演奏される方は、楽器・譜面を持参のうえ来場して下さい。
ご希望の場合は出演者が伴奏します。(曲目によっては、ご希望に添えない場合もありますので、ご了承ください。)
TAKA連絡先:090-2914-2567  EmailJovialtaka@ace.ocn.ne.jp  http//Jovialtaka.blogspot.com
第1回のボサノヴァナイトより
左:Mr.Koba(Ba)
    サンシャイン大木(Pf)
右:TAKA(Vo/Gt)
    QP村山(Dr)
Photo by A.Imai








2012年6月7日木曜日

こどものうた大全集をギフトラップ



童謡・唱歌全100曲が収まった4枚組みのCD、なかなか充実の内容です。 Photo by TAKA
お友達Aさんのお孫さん・Meちゃんが、この4月から保育園に入園し、通園し始めたのを機会に、何かいいプレゼントを、ということで、童謡と唱歌が集められたCDを送ることにした。ママも仕事に復帰し、Meちゃんも毎日保育園で過ごすことになるので、保育園で教わる歌や遊戯歌が沢山入っていそうなものがいいと思い、ネットで調べてみて選んだ。
1枚目は、「おしりかじりむし」・「崖の上のポニョ」・「たこやきなんぼマンボ」など、2枚目は、「すずめがサンバ」・「となりのトトロ」・「くじらのとけい」など、よく知られたオリジナルソングが集められている。3枚目と4枚目は、昔から親しまれている童謡・唱歌が中心で、「さっちゃん」・「げんこつやまの たぬきさん」・「おおきな ふるどけい」、そして「おもちゃのマーチ」・「やぎさんゆうびん」・「たなばたさま」などなど、私も知らない歌が随分あって、なかなかの充実振りである。
また、Meちゃんと一緒に歌うこともあると思い、4枚のCDをPCにコピーし、歌詞ノートもひと通りコピーしてから、ギフトラップした。

動物柄の包装紙に赤いリボンを掛け、ケロケロのギフトカードを添えて
さて、個人でギフト用の包装をするとなると、ラップ紙・リボン・ギフトカードが必要だ。都心で仕事をしていた頃は、銀座や新宿でも、ギフトショップやデパートのコーナーがあり入手も簡単だったが、自宅周辺が日常の生活の場となってからは、なかなか都心へ出るのも機会が少ないので、買い置きはない。売り場でお買い上げいただければ、ギフト包装もします、という店も多いのだが、今回はそういうわけにもいかない。銀座の伊東屋まで行けば、何でも揃っているのだが遠いのが難点だ。結局、新宿に出て、デパート内に売り場を出している伊東屋で買い揃えた。
久し振りに覗くグリーティング・カード売り場には、色々なカードや包装用品があり、選ぶのも楽しかった。私は若い頃、グリーティング・カード・ビジネスに係わったことがあり、アメリカのホールマーク社のカードやサンリオ製品には馴染みが深い。実際に、カンサスシティにあったホールマーク本社を仕事で3度訪れている。
活発でお歌が好きなMeちゃんなので、わにさん・さるさんの絵が入った包装紙と赤いリボン、そしてケロケロと蓮の花が刺繍されたカードを選び、CD本体を包装しリボンを掛けてから、ひと言カードに添えて送った。
また、ウクレレを弾きながら、このCDに入っている歌を一緒に歌えるのが楽しみだ。Meちゃんが喜んでくれるといいな、と思う。