2020年4月26日日曜日

芝生の手入れで身体を動かすのもいい (コロナ籠りの日々 その2)




昨年の晩秋、造園業者さんに刈り込んでもらった棟南側の芝生は、お蔭様で良い状態だ。張り替えた当時は、肥料
やり・根切り・除草剤散布と結構手間がかかったが、3年目の今は大分落ち着いてきた。雑草取りの後きれいに
なった芝生は見ていても気持ちが良い。 All Photo by Jovial TAKA



「隣りの芝生はきれいに見える」とはよく言われるが、張りつめた芝生をきれいに保つには、手間ひまがかかる

しお金もかかる。ゴルフ場などは、大量の芝生除草剤散布と専用芝刈り機で頻繁に刈り込んで、良い状態を維持

しているけれど、個人宅やマンションなどの集合住宅の芝生はなかなか手入れが大変だ。造園業者さんに刈り込

んでもらうにしても、それなりに広ければ年3~4回の刈込みする費用も馬鹿にならない。そこで私のところでは、

年2回の刈込み(6月と10月)を業者にお願いし、普段の手入れ(主に雑草取りと時折除草剤スプレー散布)は、専ら私

が担当している。身体に過度の負担にならぬように、時間を見つけて1~2時間の作業とし、立膝で雑草取りを

するのはずっと「ヒンズー・スクワット」をしているようなものなので、結構な運動となる。以前は長時間やって

しまうことも多かったので、最近のモットーは「一つできればそれでよし。二つやったらやり過ぎだ。三つやった

ら身体を壊す!」と心掛けているのだ。




ご近所のKOさんお住いの庭は、諸般の事情でご本人の手入れができなくなり、ほぼ放ったらかしの状態になって
しまった。シロツメクサも伸び放題。放っておけばあっという間に雑草は蔓延る。



強風が吹けば、何処からか草の種も舞ってくる。カラスエンドウが葉茎をのばし、実サヤが沢山生っていた
のにはビックリ。





東側の花壇では、例年よりやや早くにクレマチス(H.F.ヤング)が花開き始めた。ベランダで4年咲かせた後土に下ろ
して4年目、丈夫な根を張ってとても元気だ。蕾もまだ沢山つけているのでしばらく楽しめる。近所の住人も通りか
かる人も、足を止めて見ていかれる。紫の花色は爽やかでいい。




芝生の横の花壇では、キキョウが葉茎を伸ばし始めた。一昨年の秋に種植えし去年沢山の花を咲かせた。根が上手
く着いたようで、初夏のこれから仲秋までの長い期間花を楽しめる。




花友さんのお庭で見事に咲いた鉢植えのブラック・チューリップ、ビロードのような花弁が艶やかだ。





4月半ばの関東地区大雨・強風の折、四本桜公園の桜古木の高い枝から落下したカラスの巣。洗濯ハンガーと枯れ
枝・草の蔓・細い枯れ苔などで作られていた。ハンガーを数えたら30本ほどあったのにはビックリするやら、あき
れるやら。近隣の物干し場からくすねて来たものだろう。




ガーデニングを楽しむ(コロナ籠りの日々 その1)




原種系チューリップ「ライラックワンダー」(オランダ産)、草丈20㎝ほどの小振りな花だが、まとまって咲くと
華やかで見応えがする。All Photo by Jovial TAKA



外出を最小限に控えて、新型コロナウィルスを「もらわない・移さない」を心掛ける日々だが、後手後手に回っ

政府の対策と明確な指揮官がいない戦い方では、まだまだ感染は収まらないだろう。ひと山ピークが過ぎても、

また第二・第三のピークがやって来ると思われるし、相当な長期戦を覚悟せねばなるまい。人との接触をでき

るだけ避けることが肝要なので、仕事や家事のやり方、家での時間の過ごし方など、色々と工夫が求められる。

私の場合、地域サービスの仕事(老齢者・障害者・難病者のお世話)は従来通り続けざるを得ないが、毎日の検温・

マスクと手袋着用・こまめな手指消毒などはかかせない。部屋にいる時間も多いので、PC内にため込んだ写真撮

影画像(10数年分ある)や動画を整理したり、ライブ活動で使った譜面やPC内の譜面ソフトのファイルを整理した

りなど、ヒマを利用してやれることが沢山あるので、デスクに向かうことも多い。日々食べるものの調理も時間

だけはあるので、野菜の時漬けを作ったり、ゆっくり煮物を作ったりして健康を維持し、免疫力アップのメニュー

に気を配る毎日だ。



一昨年、花友に株分けしてもらった「クリスマスローズ」は、丈夫な茎葉を伸ばして今年4株が沢山の花を開いた。
日陰でも育つタイプなので、サクラの巨木下の花壇が上手く合ったようだ。



しかし、何といっても戸外に出て、いい空気を吸い身体を動かすのが一番の気分転換になる。幸いなことに、週

に3~4度朝ウォークする野川の遊歩道に行けば、往復4,000歩程度のウォーキングになるし、住居の横にある四

本桜公園の手入れと清掃(ボランティア)も朝食前に時々やっているので、終わると何か「一日の仕事終了!?」み

たいな気分にもなれる。人混みではないし、時折すれ違う程度の人との接触なので感染の心配は低いし、身体を

動かした後の食事も美味しいので言うこと無しだ。暇を作って週に1~2度、棟南側・東側の花壇(3ヶ所)と芝生の

手入れもする。今年の春は暖かだったり寒かったり気候が安定しないが、降雨が結構多かったので草木の伸びは

例年もよりも早い。何時の間にか花が沢山咲き揃う季節になってしまった。




棟庭のツツジの生け垣は、昨年の花の終わった後しっかり刈り込んでおいたので、今年の花付はすこぶる良く、
紅色芯の薄桃色花を元気に咲かせている。



白ツツジも沢山花を付けた。公園や道路の歩道脇など どこにでもある花なのだが、咲き揃ってみるとなかなか
きれいで、つい見入ってしまう。




部屋の南側ベランダには、何時の間にか増えてしまった花鉢が10個ほど。クレマチスも「H.F.ヤング」・「天塩」・
「プリンセス・ダイアナ」と3種あるが、濃い紫の「H.F.ヤング」が花開き始めた。この花が咲く頃は春から初夏に
かけての天気が安定してくる頃なのだが、今年はドライブでの遠出などは無理だろうなぁ?






4月7日の深夜に、「ピンクムーン」(月が地球に最接近する満月の時に見られる)が観測でるというので、カメラを
三脚にセットして待ちかまえ、何枚か撮影してみた。残念ながら超望遠でも何でもない私のカメラでは、上手く撮影
できなかったが、何時もより大きくて淡いピンク色の満月を眺められた。画像は「Rocket News 24」より。




2020年4月22日水曜日

配水管逆流時には、水門「全閉」に 川崎市検証委最終報告 (台風19号多摩川氾濫 その9)




台風19号の豪雨と氾濫後、多摩川越しに臨む武蔵小杉のタワーマンション群
NEWSポストセブン2019.11.7 時事通信フォトより



日本全国中が緊急事態宣言下であり、不要不急の外出を控えて゛コロナ籠り゛の日々だが、手洗い・うがい・

マスク着用で新型コロナウィルスを「もらわない・移さない」に気を付けて暮らしている。医療従事者のひっ迫

した状況や院内感染による病院機能の低下を心配しながら、何とか持ってほしいと願う日々でもある。日本全国

及び東京都の感染者数・死者数の推移をチェックしながらも、身近に迫っている感染危機にも神経を配っているが、

大手マスコミの報道では一部しか解らない地元(狛江市)や周辺自治体の情報をより得られるように、ネットのニュ

ースや自治体の広報・地元メディアの情報取得により多くの時間をかけるようにもなっている。直ぐ近くの保育園

で児童に感染者が出たり、その母親が働く介護事業所から自宅待機を指示されたり、など、市中に無症状の感染

者がごまんといるだろう状況からして、明日は我が身かもしれない!? が現実味を帯びてきたのだ。今日現在お隣り

の世田谷区が東京中最多の314人の累計感染者数、調布市26人・府中市33人(以上多摩っぷ)、川向こうの川崎市

202人(川崎市HP)となり、じわじわと増え続けている。




川崎市による報道発表資料(令和元年10月23日)1ページより



地元周辺のネットニュースをチェックしている最中、とても気になる情報にヒットした。それは、新型コロナ感

染情報ではなく、昨秋の台風19号の豪雨と氾濫(内水と逆流による)の折、多摩川に繋がる排水樋管が逆流して周

辺住宅街や駅前のタワーマンション街が浸水被害に逢った、川崎市の検証委員会(原因究明や対策を検討)の最終

報告書に関する記事だった。我が狛江市も、2ヶ所の排水樋管の逆流による浸水被害が起きたことは、このブログで

も6回に渡って載せてきたが(「台風19号多摩川氾濫 その1~6 」 2019.10/18~11/11)、第三者に委託した被害

検証委員会の報告は狛江市ではまだ出ていない。以下、「カナロコ」の記事一部を掲載させていただく。


「昨秋の台風19号による浸水被害を巡り、原因究明や対策の検討を進めてきた川崎市の検証委員会は8日、最終

報告をまとめた。多摩川の水が排水管を逆流して市街地にあふれ出た今回のケースを教訓に、排水管の水門の操作

手順を改定。今後は逆流が確認された場合には全閉するとした。逆流を即座に把握するため、今夏までに排水管内

に水位、水流計などの観測機器を設置する方針も盛り込まれた。」(神奈川新聞 カナロコ 2020年4月9日)



昨秋の台風19号による多摩川の豪雨と氾濫の際、戦後それまでの長期間小規模の内水氾濫はあったものの、堤防

の越水や決壊・危険水位を大幅に超える豪雨などを経験してきていない川崎市(他の自治体も同じ)では、樋管を管

理する水道局下水部の操作手順(樋管に設置された水門の開閉)ついては、降雨の恐れがある場合は「全開の維持」

を基本姿勢として来た。これは、狛江市の場合もそうだったが、多摩川に繋がる排水路が大量の降雨によって溢れ

るのを見て(すでに逆流が起こっているにもかかわらず)、下水管理者は水門を開けたままにして退避(放置)してし

まった。

しかし川崎市の場合、堤防の内側に拡がる元低湿地帯(以前は工場街がつくられていた)を再開発して、住宅街や

高層マンション街を立てた地域は、豪雨による多摩川大増水の時には川の最高水位水位よりもはるかに低くなら

ざるを得ない。全開のままの水門から、樋管内部とそれに繋がる下水管内に土砂を含んだ多摩川の濁流が、一気

流れ込んだに違いない。下水管から溢れ出る濁水を見た住民たちには、信じられない光景だっただろう。その

一つ、山王排水樋管に繋がる、横須賀線と東急東横線の武蔵小杉駅周辺のタワーマンション群と中原区住宅街へ

の浸水被害については、マスコミでも多く取り上げられたのでご存知の方も多いだろう。




川崎市による報道発表資料(令和元年10月23日)2ページより



この検証委最終報告の記事と合わせて、川崎市が発表したこの浸水被害に関する報道資料(すべて公開済み)をい

くつか見てみると、逆流浸水被害発生後のかなり早い時期に、担当者による詳細な報告書が作成されているのに

驚かされた。「台風19号による排水樋管地域における浸水被害説明資料(令和元年10月23日 川崎市水道局下水部

管理保全課作成 9ページ)」では、多摩川に繋がる川崎市管理の5つの排水樋管(宇奈根排水樋管・二子~・諏訪~

・宮内~・山王~)から逆流によって起きた浸水被害の概要が、地図と写真でまとめられている。山王排水樋管か

らの浸水の原因についても、当日の多摩川最高水位(AP9,992m)よりも地盤の低い地域で発生し、当地域での土

砂の堆積からも多摩川からの逆流が原因と報告している。


川崎市の下水道担当者による浸水被害説明資料(報道資料)と、検証委員会の最終報告書記事を読み解いてみると、

長らく経験しなかった多摩川大増水に際して、堤防を貫通する排水樋管の管理(水門の開閉)は、今後逆流を防ぎ

被害を最小限にするために水門を閉じ、堤防としての機能を優先する、という「まっとうな結論」に達したとい

うことだ。降雨時には、水門閉鎖による内水氾濫は当然起こり得るが、開いたままの水門からの逆流被害よりは

ずっと被害は少なくなるだろう。それは、河川氾濫による水害を有史以来受けてきた日本の先人たちの知恵であ

ったはずだ。「河川が大増水したら水門を閉めて、堤防の機能を果たす」というごく当たり前のことすらないが

しろになってしまった、日本各地の治水管理者たちには、今回の多摩川氾濫は大いなる警鐘になったと思う。こ

ういう被害はどこの河川でも起こり得るし、地球の気候変動が激しい昨今では、今年の台風シーズンだって警戒

が必要なのだ。

時間が掛かっている狛江市でも、一刻も早く多摩川増水時の排水樋管逆流による浸水被害の原因明確化と、今後

の対策としての水門閉鎖の手順をしっかり決めて、担当部署の訓練をしっかり行って、再び起こり得る災害時の

対応としてもらいたいと思う。



2020年4月4日土曜日

多摩川のデカウグイ




このウグイは40㎝強のデカサイズだが、私が釣り上げたものではない! 勝手に浅瀬に乗り上げて観念極まった奴だ。
こんなサイズのウグイが多摩川のさるところにうじゃうじゃと群れて居たのには私もびっくり!  
All Photo by Jovial TAKA




東京都は、コロナウィルス感染爆発のギリギリの局面と言われているが、この週末も不要不急の外出を控えるよ

うに都知事からも要請があった。三密(密閉・密集・密接)を避けて、できる限り自宅に留まる様にしなければな

らないのだが、23区の感染者急増の折り、我が狛江市はまだ感染者を出していない。全世帯にマスク2枚配ると

か、収入の減った世帯に30万円を給付するとか、プロペラを失った飛行機のように訳のわからない思い付きを乱

発する安倍政権の末期的症状にはあきれ返るばかりだが、我とわが身を守り、万が一にも自分が感染を移す立場

にならないよう、もう少し引き締めて暮らしていくしかないのだ。医療崩壊を起こさないための緊急な措置も速

やかに出来ずにいる政府関係者たちには、とうに信頼を失っているが、最前線で頑張っている医療従事者たちの

負担を少しでも軽減するために、我等も身を引き締めて頑張らねばなるまい。




渕から流れ出すザラ瀬の数か所にに、巨大ウグイが群れていた。その数ざっと40尾以上、バカ長(釣り用の膝上まで
あるゴム長靴)を履いて近づくと、飛沫を立てて逃げ惑う姿はとても迫力満点だ。中には、私のバカ長にぶつかって
すっ飛んでいくやつもいた。こんな景色は初めてだ。魚どもはぜ~んぶ海に流されてしまったかと思っていたが、
ところでどっこい! 群れて生息している様にはビックリするやら嬉しいやら。黄色の矢印がその主たちだ。




で、釣りの話だが、久し振りに(今年2回目)釣竿を持って多摩川に出かけてみた。昨秋の台風19号の豪雨と氾濫に

よって、多摩川は河床も河川敷も泥水に覆い尽くされ、川筋は全く変わってしまった。しかし、魚の寄りつくポ

イントをいくつか見付けておいたので、グラス竿に毛鉤仕掛けを付けて、早朝のひと時釣りを楽しんだ。私の狙

うオイカワはまだポイントに現れていないようで、当たりも無く釣果もなかったが、竿を操作する足元で魚の群

れがざわざわと騒いでいるのにぶつかった。それは、大きな溜まりから流れ出すザラ瀬(小石や中石のある浅い斜

面)で群れるウグイだった。中には驚いて浅瀬の砂利上に飛び出し、逃げられなくなった奴もいた。てっきり鯉か

と思ったのだが、赤い腹色を見てウグイと分かった。それも巨大なウグイだ。こんな奴らがうじゃうじゃと多摩

川には残っていたとは! 




すべて流されて草だに生えないかと思っていた河原にも、雑草は芽を出し葉を広げていた。夏には河原を埋め
尽くすボサとなるだろう。自然の修復能力の強さには感心してしまう。



河川敷で枝を伸ばす柿の木にも、新葉が拡がっている。





土手の桜並木は、そろそろ散り始め。今年はコロナ感染騒動のためにゆっくりお花見も出来なかったが、季節は
確実に動いている。