2018年9月22日土曜日

多摩川:彼岸花の咲く頃




多摩川の堰堤の下では、彼岸花が咲き揃っていた。深紅の花がこれだけ沢山咲いているとやはり圧巻だ。
All Photo by Jovial TAKA




秋雨前線の動きが活発で、今年の秋の始まりは雨が多い。その雨の合間を見て曇り日ではあったが多摩川に釣りに

出かけてみた。と言っても、電チャリに乗って10分程でいつもの釣りポイントに着く。ふと堰堤の下を覗くと、彼

岸花が見事に咲いていた。お彼岸(9月24日)の頃10日間ほど花開きすぐ散ってしまう花だが、季節の訪れを告げて

くれる貴重な花だ。子供の頃は、墓地によく植えられていたので、真っ赤な色が何となく気味が悪かった。しかし、

野に咲く彼岸花の咲きっぷりを見ると、最近はさほど気味悪さは感じなくなった。




この花を上から覗いてみると、花弁やシベがシンメトリーの不思議な形をしている。輪生状の花と広がるシベは
ちょっと小宇宙的で面白い。




オイカワの産卵期も終わり、川は少し静かになった。6月初めから8月下旬は、婚姻色に染まった大きなオスと、

産卵を間近にしたでっぷりと太ったメスが、およそ半々ぐらいの割合で毛鉤に食らいついてきたが、この時期は、

一年魚のメス(体長12~15㎝)が中心でオスにはたまにしかお目に掛かれない。この日の朝も20数匹の小魚数釣り

楽しんだが、オスは一匹だけだった。そんなところにも季節の移り変わりを感じるのだ。渓流釣りは大概9月

一杯で禁漁期間にはいるが、中流域の多摩川では禁漁という期間はない。しかし、やはり10月一杯くらいで川釣り

の期間は終了する。水温も低くなり、魚の活性もかなり落ちるので、良い釣りができるのもあと少しだけとなる。




大きな澱みから次の澱みに移る川の流れは、段々と続く゛ざら瀬゛となり、オイカワ毛鉤釣りの好ポイントとなる。




オイカワのオスの体色も落ち着いてきた。繁殖期のたくましさも影を潜めた。



小振りなオイカワのメス、流心の脇の流れのゆるいポイントにたむろしていた。久し振りにDaiwaの渓流竿(グラス
ファイバー製の繫ぎ竿)を使ってみたが、毛鉤にアタックしてくる釣り心地はなかなか良かった。


2018年9月15日土曜日

Taka & Roco 投稿動画公開(YouTubeにて)のご案内




Taka and Roco  Autumn Leaves  YouTube動画



前回のブログ(9月11日)に載せた、白馬村コテージにて収録した「Taka & Roco」デュオの動画を4曲編集し、YouTube

にて投稿動画として公開しました。今回は、Takaのウクレレ弾き語りにRocoのピアニカ演奏(ソロとオブリガード)と

コーラスを重ねたものです。演奏曲の詳細は前回ブログを参照してください。ウクレレ弾き語りでジャズやボサノヴァ、

J-POPS・オリジナル曲に挑戦するのは時々やっていますが、テンションコードを入れた和音作りを本格的にしたのは

久し振りのことです。Rocoのピアニカ演奏とコーラスも、リハを重ねるうちに素敵にハーモニーが創れてきた来たこと

は嬉しいことで、なかなか楽しい時間でありました。 皆様には、ご笑覧頂けれは幸いです。




Taka & Roco  Beside You あなたの側で  YouTube動画




Taka & Roco  釣楽人・つりたのしみびとのうた  YouTube動画




Taka & Roco  Coração de Wine-Red 'ワインレッドの心  YouTube動画



2018年9月11日火曜日

Taka & Roco のデュオ、白馬村のコテージでジャズやオリジナル曲を録画した。




秋雨が降り続く中、窓越しに見える森の木々の緑をバックに演奏する Taka & Roco (ウクレレ弾き語りとピアニカ/
コーラス)のデュオ、数曲を録画できたほんとに楽しい時間だった。All Photo by Jovial TAKA



『Taka & Roco』のデュオは、Takaのギター o r ウクレレの弾き語りと、Rocoのピアニカ演奏(ソロ・オブリガード)

に唄(ソロ・ハモリ)をコンビネーションしたシンプルなユニットだ。活動(というほど大げさなものではないが)はこ

2年間ほど、音楽仲間のボサノヴァ会や親しい友人たちのサロンで曲の発表をしたり、リハを重ねて来た。レパート

リーはジャズ・ボサノヴァのスタンダード曲とJ-POPSやTakaのオジリナル曲、数えてみたらすでに10曲を越えてい

るので、ミニライブなども可能な状態になっている。Rocoのピアニカ演奏は弾き始めの頃やや慣れない面もあったが、

最近では複雑でちょっと難しいメロディラインも雰囲気良く弾きこなすようになった。これも練習の賜物だが、

ンジと譜面作成をするTakaの弾き語りに、良くハーモニーしたサウンドが作れるようになっている。


前回6月初めに同じコテージに滞在した時、Takaの新作オリジナル曲『釣楽人 つりたのしみびとのうた』を録画した

のがなかなか気持ち良かったので、今回はレパートリーの一部をデュオで録画してみようと、楽器や譜面台などを車

に積み込んできた。予定ではコテージの外で録画するつもりだったのだが、生憎の大雨のため室内に切り替えて撮影

した。でも、窓越しの森の樹々がいい雰囲気を写しだしてくれたので、これも白馬のコテージならではの映像が撮れ

たと思う。




ウクレレもピアニカも気軽に持ち歩けるので、今回は釣り道具と共に車に積みこんできた。軽くてかさばらない
のがよいね。




録画とは言っても、PA機器(マイクやアンプ等)が備わっているわけではないので、持参した三脚にデジカメをセット

してそれでOK。一曲ごとに一度リハしてはライブ本番撮りという具合で、計5曲を録画した。私のオリジナル曲は

新作の『つりたのしみびとのうた』、ウクレレの軽快なカッティングに乗せて、Takaの歌にRocoの間奏ソロ・オブ

リガードを重ねる。加えて仲間たちに親しまれている『Beside You あなたの側で』は、ウクレレのJazzyな4ビート

に乗せて、Takaの歌にRocoのハモリと間奏ソロを入れる構成だった。


ウクレレ・ジャズの『Autumn Leaves(枯葉)』は、4ビートのジャズ・カッティングでTakaの弾き語りにRocoのオブ

リガードとソロを入れたが、かなり難しいサブメロディ(オブリガード)をRocoは上手く弾きこなした。上級編とも言

えるメロディラインが雰囲気良く入って、ハーモニーが体感できたのは良かった。もう一曲の上級編はJ-POPSの

スタンダード曲『ワインレッドの心』(詞:井上陽水 / 曲:玉置浩二)、ウクレレはルンバのリズム(ラテン系)に乗せて、

ポルトガル語(Mario Adet)と日本語の歌詞をTakaが歌い、間奏二つとオブリガードをRocoが入れるアレンジ。リハで

はなかなか上手く行かなかったのだが、今回はきれいにハーモニーした。ラストにJ-POPSの名曲『黄昏のビギン』も

やってみたが、この曲はまだリハ不足を感じる出来だったので、また次の機会に再チャレンジすることにした。


今回の録画の中から、出来の良い曲を編集をしてYouTubeに投稿動画として載せる準備をしているので、皆さん

にご覧いただけるようになったらまたご案内をします。どうぞお楽しみに!





今回の小旅行お土産、新鮮な取り立て野菜(カボチャ・わさび菜・中トマト・モロッコいんげん)とねぎみそせんべい・
小谷錦日本酒飴・ナッツフルーツミックスは、道の駅:雷電くるみの里にて。


スド―ジャム製のジャム(ブルーベリーとマーマレイド)は、野辺山ビックリ市で。デカビン(830g)が中ビン(590g)に
替わっていたが、内容量たっぷり・安価・美味しいに変わりはない。ここを通ったら必ず寄る産直販売所だ。





自宅から白馬までの車走行距離は往復約680㎞、高速通行料とガソリン代・2泊3日のコテージ宿泊代・3日分の食料と

食事代を合わせると約2万円(1人分)、お土産代と遊漁料は別としてとてもコスパのいい旅だと思う。その代わり食事

作りは2人で分担だが、旅館のやたら品数の多い食事や和洋中華が揃ったホテルのバイキングなどで、つい食べ過ぎ

体調を崩すこともない。食事や入浴も自分たちのスケジュールに合わせてできるし、何よりもコテージの調理器具

や道具の揃った環境と清潔な室内・備品のおかげで、終始快適に過ごせたのは嬉しかった。また、次回来るとき

このコテージ(白馬フィールドデイ)を利用したいと思った。帰る際車に荷物を積み込むときに、愛用の釣竿(俊行作和竿)

を積み忘れ、自宅に帰ってから宿に確認したら、案の定部屋に置き忘れていた。管理人に着払いの宅配便で送るよう

に頼んだら、翌日荷が届いたのには驚いた。そんな対応にも好感を持ったことを付け加えておきたい。


2018年9月10日月曜日

秋雨の姫川源流・ヤマメ釣り




細流が流れ込む姫川源流のポイントでは、夕方のひと時に中小のヤマメが毛鉤と生き餌に次々とアタックしてきた。台風一過後の
川流れは、増水こそしていたが濁りはほとんどなく、ヤマメ釣りには好条件だった。All Photo by Jovial TAKA



台風21号の強風と大雨、秋雨前線による降雨続きの中、禁漁に入る前の渓流釣りに行けるタイミングを探っていた

のだが、9月の5・6・7日が直前の天気予報では晴れそうだったので、恒例の白馬コテージに宿を取り出かけてみた。

ところが、3日間の1日は晴れ、後の2日は大雨に見舞われ、今回だけは天候に恵まれなかった。釣条件には残念だ

ったが、コテージでの音楽録音はゆっくりできたので、それなりに楽しむことはできた。

もう何度も通っている白馬なので、連れと交代しながらの運転も休憩を取る場所や、食料や土産物を調達する道の駅

や農協スーパー(旬の里堀金物産センター・A.コープハピア白馬店・道の駅雷電くるみの里・野辺山びっくり市など)

も馴染みの所だし、気軽に買い物できるのがとてもいい。新鮮な地元採れたて野菜や、お肉や卵・ヨーグルトなど

大変美味しいので、コテージのキッチンで連れと手分けして調理し食べるのがとても楽しみなのだ。





15~20㎝のヤマメを沢山釣り上げたが、針を飲みこんでしまった小ヤマメと中ヤマメ2匹を夕食の食材にあり難く
持ち帰った。中小とは言えヤマメの引きはかなり強いので、俊行の竹竿をしならすを大いに楽しませてもらった。





2日目の朝、小降りの雨が止んでいる合間を見て再び源流の釣りに出かけた。濃い雨雲と霧で白馬の山々は姿を隠して
いた。蕎麦畑の白い花と、実りを迎えた黄金色の稲穂が、しっとりと濡れて広がっていた。電線も広告も皆無な空間
は貴重な眺めだった。



安曇野インターで高速道路を降り、すぐ堀金物産センターで買い物をしお昼のお弁当も調達したが、農協のおばさん

たちが作る炊き込みご飯やおにぎり・ポテトサラダ・ナスの味噌炒め・若鳥の唐揚げ・野菜とこんにゃくのくるみ

和えなどはどれも美味しかった。夕食に一部を残して、白馬へ向かうルート上の中房川脇(鼠穴橋)でお昼にしたが、

川を見ながらのお弁当も気持ち良かった。笹濁りの流水を見て、ちょっと釣り支度して毛鉤を流してみたが残念な

がら反応はなかった。白馬に入って、姫川本流の数所や松川との合流点を下見したが、台風の後の大増水で川の

濁りはひどく、危険な状態だったので本流での釣りはあきらめざるを得なかった。


今回は支流に狙いを定め、その日の午後はK川で1時間半程竿を出してみたが、木立の中を流れる細流ではボサや樹

枝で釣り難く、仕掛け(毛鉤と生餌)を提灯釣りにして探ってみたが、生憎ほとんど当たりもなかった。夕方の釣りを

源流域に移動して、その日の夕方と次の日の朝方竿を出してみたが、2日目からの大雨でこの2回だけが今回の釣り

となった。しかし、色々な好条件が重なり、ヤマメの数釣りを楽しめたのだから、十分満足した釣行だった。本流

や支流の奥での釣りも色々と計画していたのだが、尺ヤマメや尺岩魚に出会うのは、またの機会に譲ることにした。






ヤマメの塩焼きは、軽く塩を振って水洗いして滑りを落としてから、塩・胡椒してレンジで中火で焼く。頭から
骨までみな食べられる。淡白だがしっとりとした身味は、釣りたての新鮮な魚身だけで味わえられる贅沢かも
しれない。もう一品は、白馬豚・ナス・ピーマンの味噌炒め、塩・胡椒・オリーブオイル・白ワインが味付
け。若採りレタスとトマトも新鮮で旨さこの上なし





安曇野平野の山麗線(県道25・306号線)からは、実りの秋を迎えた田圃の稲穂が広がる素晴らしい景色を見ること
ができた。すでにもう稲を刈りとった田圃もあったが、秋の青空と稲穂の黄金色は、如何にも日本の風景という趣
きがあり、静かで平和な眺めだなぁ、と実感した


2018年9月3日月曜日

ウクレレ・ボッサのテンションコードで『黄昏のビギン』を弾き語りしてみる(その2)






J-POPSのスタンダード曲『黄昏のビギン』、洒落た永六輔の歌詞と中村八大の素敵なメロディは、1959年唄:
水原弘でリリースされた。その後ちあきなおみのカバー・バージョンで再び注目され、多くのアーチストがカバー
する名曲となった。ボサノヴァの普遍の名曲『Chega de saudade』(想いあふれて、曲:トム・ジョビン / 唄:
ジョアン・ジルベルト)の誕生年と奇しくも同じなのが驚きだ。



ウクレレで弾き語りできるボサノヴァ曲(ポルトガル語)を載せようと思ったのだが、原語で歌える人はかなり制約さ

れるだろうから、多くの人が知っていて歌えるJ-POPSの名曲を取り上げてみた。今もなお輝きを失わないこの曲な

ら、タイトルのごとくリズムは「ビギン」( ♪ チャーチャ チャチャ ~~♪ )でも、「ルンバ」(チャン トルルン 

チャ スチャチャカ)でも、要するに゛バタ臭い゛ラテンのリズムなら概ねOKだ。ただし、ここでは「ショーロ(Choro)」

のリズムでチャレンジしてみる。映画『黒いオルフェ』の主題歌「Manhã de Carnaval」のサントラ盤や、『Carinhoso』

(Pixinguinha作の名曲)に使われているリズムで、♪ チャーチヤ チャーチャ  ~ ~ ♪  をゆったりと繰り返す。8ビートで

2拍目と6拍目のダウンストローク Ⅴ を強めに弾くとメリハリがついてよろしいと思う。





この曲のコード進行は「揺れ感」を重視し、和音を奏でながら自らオブリガードを入れてゆくようなアレンジにして

ある。たとえば、「♪雨に濡れてた たそがれの街♪」の箇所は、Cコードを弾きながら1弦で「♪ド・シ・ラ・シ♪」

とサブメロディを入れるのだが、コードとしては、「♪ C  CM7  C6  CM7 ♪」となる。他にも 「♪Dm  F  Dm  F♪」

はレ・ド・レ・ド と奏で、ウクレレを弾きながら楽器も歌っている(Grooveする!)ような気分で唄を盛り上げてゆく

構図となっているのだ。この歌はサビで転調するメロディラインなので、ウクレレの弾き語りとしては上級編になる

と思うが、テンションコードを駆使して微妙でやや複雑なコード表現をものにすれば、奏でる人も聴く人もとても

心地よい気分に浸れること請け合いだ。



さて、ウクレレ・ジャズ・ボッサの弾き語りで、『Autumn leaves』と『黄昏のビギン』を取りあげてみたが、和音

をどのように組み立ててコード進行を作るかはアレンジャーによってかなり違ってくる。イントロや間奏・エンディ

ングを加えれば、その人の音楽感や個性によって、随分と違った味付けになる。それは、素材を生かして調理する

料理人の腕と味付けにも似ているかもしれない。長年に亘って数多くの人たちに愛されているスタンダード曲を、

自分のレパートリーとして唄や楽器で表現するには、やはり゛あの人ならでは ! ゛と言われるようなサウンドを実現

したいものだ思う。今回、それをウクレレでやってみようとチャレンジしたが、この小楽器にあった曲をこれから

も手掛けてみたいと思う今日この頃であります。



【 「黄昏のビギン」ライブ動画のご案内 歌と演奏は Taka and Roco 】





2019年5月 白馬アコースティックにて収録


<この項終わり>


2018年9月2日日曜日

ウクレレ・ジャズのテンションコードで『枯葉』を弾き語りしてみる(その1)。






ジャズスタンダードの『Autumn Leaves』(枯葉)の歌詞とコード表、4ビートのリズムとジャズ・ボサノヴァのテン
ションコードを弾きこなせれば、多くの人がご存知のこの曲を披露したり、セッションすることも可能だ。



小型の撥弦楽器:ウクレレはハワイアン楽器の伴奏イメージが強いが、ボディが小さく弦の長さも短いので、リズ

ム・カッティングを生かした軽快なサウンドが持ち味だ。また手軽に持ち運び出来るし、比較的安価なこともあり

愛好者も多い。このブログを書きながら、Jazz Groove(インターネットラジオ)を聴いていたら、Earl Klugh & Jake 

Shimabukuroのデュオが、「ホテル・カルフォルニア」をいい感じで演奏していた。最近は一楽器としてソロや他

楽器とのコラボを試みるミュージシャンも増えているので、色々とウクレレ表現の可能性が広がっている気がする。

私自身も、ボサノヴァギターとヴォーカルを師匠(中村善郎)に学んでいた時に、ウクレレの軽快なカッティングを生

かして、「Saudade da Bahia」(ドリバゥ・カイミ)や「Le Temps des Fleurs」(ヴィッキィ・リアンドロス)をデュオ

や弾き語りで発表会の折に披露したこともあった。また、TAKAバンドのライブで「雨に濡れても」(B.J.トーマス、

バート・バカラック)を弾き語りしたこともあった。ギターサウンドでは表現しにくい、リズムカルで軽快な

曲では、ウクレレを奏でてみたくなるのだ。


そんなことで、ソフトケースを新たに入手してウクレレへの思いが高まっている時に、テンション・コードを駆使

して(ちょっと大げさ!)、ハワイアンや単純な3コードでは表現しにくい曲に挑戦してみよう、ということで、ジャズ

とボサノヴァの雰囲気たっぷりのスタンダード曲を少し解説しながら紹介したいと思う。






ウクレレのコードは、これらが載っているコードブックを入手すれば大抵わかる。解るけれども引きこなすのは

結構大変だ。教室で先生に付いて、全体的に「テンション・コード」の仕組みを教えてもらうのが一番手っ取り

早いけれども、やはり時間とお金はかかりますね。ウクレレの弦は4本しかないが、実はボサノヴァギターの場合

も、最終的にフレットを抑えて和音を出しているのは4本だ。ジャズギターやフォークギターのように、フレット

を制覇して6弦を鳴らすことはない。右手はルート音(親指)と人差・中・薬指の4本でかき鳴らし、左手は親指を除く

(フレット裏を抑える)4本の指で弦を押さえる。従ってフレットを抑える際には小指をとても良く使う。これが他

のギターと違う点だ。だから、ウクレレのテンションコードも、小指を如何にうまく使うかがカギとなってくる。


また、上のコード表でいうと、Am(ド・ミ・ラ)にAから7番目のG#(#ソ)を加えたのがAmM7、G(ソ)を加えればAm7、

6番目のF#(#ファ)が加わればAm6となる。つまり、ド・ミ・ラのマイナー和音に一音が加わることで、緊張感(Tention)

のある・複雑で奥行きのある和音が奏でられるということなのだ。半音づつ落ちていく和音の響きは、なかなかニュ

アンスに富んでいて秋の夕暮れの様な情緒を醸し出せる気がする。また、ウクレレの弦は短いという特性があるので、

4音をできるだけ開放弦で奏でる方が、きれいな澄んだ音を実現できることも付け加えておこう(全てがそうとは言え

が)。また、ギターでは表現できる和音も、例えば Bm7b5 に続くE7b9 は、ウクレレでは同じ様な音になってしま

ので、よりきれいな E7 に替えてみる、というような工夫も大事だ。一つ一つ詳しくは説明できないが、ご自分で和

音を出してみて、より良い響きの、また弾きやすくてスムースにコード転換できる音を探してみられたらいかがかと

思う。





ウクレレにとっては、カッティングはとても大切な要素なので、如何に歯切れのいい心地よいリズムを刻むかが、

曲表現のポイントになる。「枯葉」の場合、やはりジャズらしい4ビート( ♪ チャーチャッカ チャーチャッカ ♪ )を上手く

表現出来れば、これに勝るものはない。ダウンストローク:Ⅴと、アップストローク:∧を強弱を付けて刻むことが

大切だ。このリズムに乗せて、英語の歌詞をテンポ良く唄えれば、スゥイングするジャズ表現も可能だろう。コード

とリズム、それに乗せた唄を繰返し練習すれば、自ずから道は開けてくると思う。ウクレレ演奏に興味のお持ちの

方は、一度トライされてみたら如何だろうか。


なお、この曲は、ウクレレ・ジャズの弾き語りにピアニカを加えて、後日YuoTube動画にアップする予定です。

用意できましたら、またご案内したいと思います。



【 「Autumn Leaves」ウクレレ動画のご案内 歌と演奏はTaka and Roco  





2018年9月 白馬フィールドデイにて収録


<この項つづく>