2018年9月3日月曜日

ウクレレ・ボッサのテンションコードで『黄昏のビギン』を弾き語りしてみる(その2)






J-POPSのスタンダード曲『黄昏のビギン』、洒落た永六輔の歌詞と中村八大の素敵なメロディは、1959年唄:
水原弘でリリースされた。その後ちあきなおみのカバー・バージョンで再び注目され、多くのアーチストがカバー
する名曲となった。ボサノヴァの普遍の名曲『Chega de saudade』(想いあふれて、曲:トム・ジョビン / 唄:
ジョアン・ジルベルト)の誕生年と奇しくも同じなのが驚きだ。



ウクレレで弾き語りできるボサノヴァ曲(ポルトガル語)を載せようと思ったのだが、原語で歌える人はかなり制約さ

れるだろうから、多くの人が知っていて歌えるJ-POPSの名曲を取り上げてみた。今もなお輝きを失わないこの曲な

ら、タイトルのごとくリズムは「ビギン」( ♪ チャーチャ チャチャ ~~♪ )でも、「ルンバ」(チャン トルルン 

チャ スチャチャカ)でも、要するに゛バタ臭い゛ラテンのリズムなら概ねOKだ。ただし、ここでは「ショーロ(Choro)」

のリズムでチャレンジしてみる。映画『黒いオルフェ』の主題歌「Manhã de Carnaval」のサントラ盤や、『Carinhoso』

(Pixinguinha作の名曲)に使われているリズムで、♪ チャーチヤ チャーチャ  ~ ~ ♪  をゆったりと繰り返す。8ビートで

2拍目と6拍目のダウンストローク Ⅴ を強めに弾くとメリハリがついてよろしいと思う。





この曲のコード進行は「揺れ感」を重視し、和音を奏でながら自らオブリガードを入れてゆくようなアレンジにして

ある。たとえば、「♪雨に濡れてた たそがれの街♪」の箇所は、Cコードを弾きながら1弦で「♪ド・シ・ラ・シ♪」

とサブメロディを入れるのだが、コードとしては、「♪ C  CM7  C6  CM7 ♪」となる。他にも 「♪Dm  F  Dm  F♪」

はレ・ド・レ・ド と奏で、ウクレレを弾きながら楽器も歌っている(Grooveする!)ような気分で唄を盛り上げてゆく

構図となっているのだ。この歌はサビで転調するメロディラインなので、ウクレレの弾き語りとしては上級編になる

と思うが、テンションコードを駆使して微妙でやや複雑なコード表現をものにすれば、奏でる人も聴く人もとても

心地よい気分に浸れること請け合いだ。



さて、ウクレレ・ジャズ・ボッサの弾き語りで、『Autumn leaves』と『黄昏のビギン』を取りあげてみたが、和音

をどのように組み立ててコード進行を作るかはアレンジャーによってかなり違ってくる。イントロや間奏・エンディ

ングを加えれば、その人の音楽感や個性によって、随分と違った味付けになる。それは、素材を生かして調理する

料理人の腕と味付けにも似ているかもしれない。長年に亘って数多くの人たちに愛されているスタンダード曲を、

自分のレパートリーとして唄や楽器で表現するには、やはり゛あの人ならでは ! ゛と言われるようなサウンドを実現

したいものだ思う。今回、それをウクレレでやってみようとチャレンジしたが、この小楽器にあった曲をこれから

も手掛けてみたいと思う今日この頃であります。



【 「黄昏のビギン」ライブ動画のご案内 歌と演奏は Taka and Roco 】




2019年5月 白馬アコースティックにて収録


<この項終わり>


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