2016年9月2日金曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその5:仮免技能試験にやっと合格






Googleの衛星写真とZENRINの地図をベースに、私が作成した府中運転試験場のコース図。試験で指示されるままに走行
していたコース内容をしっかり把握するのに大いに役立った。このコース図を見ながら、走行シュミレーションを試験時間の
直前まで続けた。コース開放を利用しての運転練習と併せれば、準備は整う。


2度の仮免技能試験に落ちて気落ちしていた私は、7月初めに負った右足ケガ(親指と親指付け根、土踏まずの腱を腫らして

の痛み発症)と、親しかった知り合いの孫一家の引っ越しが重なって、トリプル・パンチで意気が上がらなかった。試験の

時は、右足甲と親指をサポーターで固めて何とか乗り切ったのだが、痛みと腫れはようやく収まってきた。「こんなに

大変ならこのまま免許取得を諦めようかなぁ?」という悪魔のささやきもあったが、「せっかく始めたのだから最後まで

頑張れ!」という鼓舞もあった。よ~く考えてみて私が達した結論は次のことだった...

   『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず!!』

まず、ネットを利用して、同じ様な「一発試験」の経験者のブログを探してしっかり読んでみた。数人の方の経験記から

ヒント得て、以下のことが解った。①当試験コースは、毎週土曜日と祝日に、免許取得中の受験者に一定のキャリア

を持つ指導者同乗を条件に解放され、練習が可能なこと。②届け出教習所(公認でない自動車学校や教習所)の教官同乗に

よる運転教習が当コースで可能なこと。③届け出教習所では、失効・取消運転者に対しての教習コースを用意している

こと(6回12教程で約8万円位)など。④仮免試験では、縦列駐車と方向転換の課題はやらず、路上試験合格者が最後に

コースで実施すること。そうすると、S字・クランク・踏切・坂道発進に絞って集中すればいいことになる。➄受験者は、

技能試験(仮免・路上)前に、当試験開放コースで自主練習したり、プロの教官による教習を受けてから試験に臨んでいる

方の合格率は高いこと(それでも2~3回のチャレンジ当たり前のようだ)。参考のため、以下のブログ名を載せておき

ます(ここ1~2年に発表されたものです)。


『大陸人の夫と島国人の妻』:免許書き換えを忘れて失効した女性ドライバーの再取得受験記(府中)
http://ameblo.jp/negitoro1207/entrylist-1.html


『府中試験場 直接受験体験記』:ナ―ベラさん(取消になった男性ドライバー)の体験記
http://fkn-ippatsu.seesaa.net/category/23899760-1.html


『一発屋のための技能試験研究』:HAKUBAさん(男性)の大型一種等受験挑戦記(静岡県中部試験場)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hakuba/license/index.htm


8月8日(月)の8時30分に、府中試験場の開放コー受付に電話し、しばらく待って繋がったので予約を申し込んだ。お盆休暇

の最中だったせいか、13日と20日の予約が取れた(1通話1予約に限られる)。早速同乗指導員役のHIさんと連絡し、車持ち

込みと当日同乗をお願いした。開放コースは1日4時限で1時限定員25名、1日計100名まで練習できる、とのこと。もう一つ、

府中市試験場に近い公認自動車学校に連絡を取り、府中コースでの同乗教習ができるか確かめたら、どこも「そのよう

教習はしていません。」と冷たい返事だった。公認の学校は、生徒を集めてウン十時間の教習をする商売だから、確かに無理

かも?! では、ということで、届け出(非公認)の教習所に当たってみると、府中コースでの指導を専門にしている「サカイ・

ドライビング・スクール」(府中市)が見つかり、すぐ電話してみると、サカイさん(校長さん?)が対応してくれた。そして、

予約済の20日の2時限(11:15~12:15の1時間)に、教官が試験場までプリウスを持ち込んで来てくれることになった。

実際の試験車もプリウスで実施されることが多いのでこれは好都合だった。その都度払いコースの教習料:10,800円

(60分)をすぐ銀行振り込みした。コース使用料は別途2,200円(使用料+事故保険料)を受付時に試験場へ支払う。




教習の当日、おばちゃん教官のMKさんが用意してくれた府中試験4コースの中のAコース図、注意ポイントがピンクと黄色の
マーカーでしっかりと記され、運転の修正点・注意点を細かに指導してくれた。プロに頼んでほんとによかったと思った。


かくして、HIさんの車持ち込みと同乗指導で、試験と同じ府中コースをつぶさに回り(8/13)、仕上げにプロ教官の教習を同じ

コース受けた(8/20)事で、当面できる最大限の準備はできたように思った。特に、この府中コースを専門にしている教習所

の教官だけあって、指導は的確だった。

「左折時事前左寄せは、合図を出したら3秒間で①バックミラー・②サイドミラー・③左後方目視、その後でハンドルを切るように。

特に後方目視は、試験官の顔に自分の鼻先をしっかり向けること!」.....この辺り、安全確認と同時にハンドルを切っていたなぁ。

「交差点左折時も、合図を出したら3秒間で①・②・③の同じ安全確認をし、左サイドミラーと路端が交差したら一気にハンドルを

切る様に。左小回りはそれで上手く行きます。」.....そんなこと意識してハンドルを切っていなかったよぁ。

「右折時も、左折と同じように、合図出し、①・②・③で安全確認し3秒後にハンドルを切るように!」.....なるほど~!

その他にも、S字・クランクでのハンドルを切るタイミングや、坂道発進でのAT運転ではサイドブレーキやローギアチェンジは

必要ないこと、交差点や一時停止の白線では、ゆったりと50㎝~1m位の余裕で停止OKのこと.....昔私が習ったのは、

30㎝手前ピタリだった。等々.....


府中試験コースの特徴としては、外周道路と東西・南北に優先道路が配され、東西の優先道路2ヶ所に矢印信号と赤・黄点滅

信号がある。また、同じ幅の道路で信号のない交差点(左方優先)と、交差する優先道路を通過する信号のない交差点(徐行)

では走行の仕方も違うことを教えてもらった。その他、各所に交通法規に基づく信号や標識が配されているコースを走って色々

注意点の説明を受けた。1時間びっしりやったら、頭はしびれ足や腿が疲れたが、台風の影響で土砂降りの雨、コースの

カーブはプールの様な水たまり、路面の白線も見えないような大変な天気の中だったが、教習料は高いと思わなかった。


そして、3回目の仮免技能試験の当日(8月23日)、私は8人の普通AT受験者・Aコースで2番目に受験し、走行後、小柄で若い

眼鏡の試験官から、笑顔とともに、『合格です、おめでとうございます!』の託宣をもらった。『ああっ、ありがとうござい

ます!』と言いながら、『何か、減点個所はありましたか?』と訊ねると、『左後方目視の安全未確認が1か所だけあり

ました。99回OKでも、たった1か所の確認ミスで重大事故に繋がることもありますから、今後も万全な安全確認をして

下さい。』と言われた。その日の合格者は、普通AT3名とかなりいい成績だった。お昼近くまで待機して、仮免許証発行

を受け、本試験の説明を聞いてから帰途となった。結果を心配して試験場内で待っていてくれたHIさんと、合格の喜びを

分かち合うことが出来た。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず! 困難ではあったが貴重な体験だった。


私のマイカー遍歴 5代目:ISUZU ジェミニ・セダン DIESEL 1800(1989年中古) AT




オイルショックによる1980年代前半の石油価格高騰に懲りて、ラニング・コストの安いディーゼルカーを入手した。この
当時神奈川県湘南地区での仕事が多かった私は、事務所を移した八王子と取引先のある逗子との往復が多く、この車が日常の
足となった。良く走ってくれたがごく普通の車だったので、運転感覚はさておきでコスト優先だった。中古車の経たり(サス
ペンションの劣化)で乗り心地も悪くなり、結局3年乗って手放してしまった。車体色は2代目VWゴルフと同じライト・ブルー
塗り替えた。画像は中古車ディーラーのHPより。4drが見つからなかったので、2dr車を載せてある。


<この項つづく>


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