2016年9月5日月曜日

晩夏の多摩川・オイカワ毛鉤釣り-2





『晩夏の多摩川・オイカワ毛鉤釣り-2』 YouTube動画より。釣り人・撮影・編集 by 釣楽人タカ


夏も終わりである。8月は台風の連続アタックで、日本列島各地は大雨と強風に見舞われ、特に東北太平洋側と北海道中部

に大きなな被害をもたらした。地球規模の気象異変は、予測が困難なケースが増え、気象予報士を悩ましているが、我々

生活者にも大きな不安をもたらし、防災対策と非常時の避難を心がけねばならない状況に否応なく置かれているのだ。


で、釣りの話である。その大雨のお蔭で、近所の多摩川は最近になく増水し、雨後は濁流が溢れた。一応堤防の補強や

治水対策のお蔭で、危険水位まで水が達することはないのだが、雨後に増水の状況を見に電チャリで堤防の上を走って

みたら、ちょっと怖いくらいの水量が普段にはない川幅で流れていた。その水も3~4日経ってやや落ち着き、水色も濁りが

取れてきたので、久し振りに川に繰り出してみた。オイカワの産卵期もそろそろ終わりに近づいている。大量の水で洗われ

た川底の石は、コケや汚れがきれいに流され、何時になく水は澄んでいた。こういう川姿に出会えるのも嬉しい気がする。




毛鉤にアタックしてきた2匹のオイカワ(オス)、魚体の婚姻色が鮮やかだった。針掛かりした時の引きがとても
大きかったので、大物か? と思ったが、こんな風に2匹一緒に釣れるのはとても珍しい。


この朝は、川の中心の流れがかなり強かったので(増水のため)、流れの脇の澱みやゆるやかな流れ個所に毛鉤を流し

てみた。次々に毛鉤にアタックしてくるオイカワに、小一時間楽しませてもらった。春から夏にかけて良く釣れたアユは、

上流に移動してしまったのか、ほとんど姿を見ることができなかった。良い釣りができるのも、初夏から夏の終わりまでの

ほんの一時だけだ。その時期でも、渇水期はなかなか魚の姿は拝めない。「雨後の増水を狙え!」という釣り人のセオリー

があるが、その朝は、まさにその言葉通りの釣り日和だった。恐らく、魚も、増水時の空腹(大量の水では泳ぐにも体力を

消耗するし、濁って餌の姿も見えないだろうから)と、雨後の捕食に食い気が立っていたのかもしれない。片手で竿を操り、

片手でデジカメ撮影するのもなかなか制約があって大変なのだが、ちょっと面白い動画が撮れたと思っている。



朝6時の曇り空だったので、光も少なく実際はもっと暗いのだが、画質調整した多摩川の風景。夏も過ぎゆく...



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