▢普通仮免ATの受験票と予約カード、カードは端末機を操作して日時の予約に使い、試験合格時には返却する。受験票は
受験申込時にその都度発行され、手数料を納付してから試験日に持参する。不合格の場合は、合格するまで、その都度
手数料の支払いが発生する(受験者名はブランクにしてある)。
「とにかく一度仮免の技能試験を受けてみよう。貸コースの練習をして運転感覚も戻って来たし、20年間運転しなかったに
せよ、25歳の時から25年間は毎日運転していたのだから、うまくいけば一発合格かも~!」と多くの受験者にありがちな理由
のない安易な見通しで試験に臨んだのは確かだった。後で、私が運転免許証を取得した44年前(1972年)とは自動車運転
の教則も大分変わっているのを知るのだが、道路交通法が大幅に改正され、歩行者・二輪車・高齢者・障害者の保護や、
交差点や道路のバリア・フリー化に基づく設計変更などが交通法規に大幅に盛り込まれ、運転の仕方も変わっていた。初回
受験時にはそのような知識もなく出かけていったものだから、見事に不合格だった。
の教則も大分変わっているのを知るのだが、道路交通法が大幅に改正され、歩行者・二輪車・高齢者・障害者の保護や、
交差点や道路のバリア・フリー化に基づく設計変更などが交通法規に大幅に盛り込まれ、運転の仕方も変わっていた。初回
受験時にはそのような知識もなく出かけていったものだから、見事に不合格だった。
7月12日(第1回目)の朝8時30前に試験室に入ると、仮免許受験者は普通AT・普通MT・大型・中型などのコース別に、指示
された名札の前の席に着いていた。コース名も「Cコース」と掲げられていたが、これも大して気にしなかった。後で分かった
のだが、府中試験場の普通仮免試験は4コース(A・B・C・D)あり、その日の朝に発表され、ご丁寧なことに試験室の後方に
コース図も掲げられていたのだが、その時は全く分からないまま試験を受けた。その朝の仮免AT受験者は6名だった。試験
官からの説明、書類提出の後順番が決められ、私は最後の6番目だった。試験車両はTOYOTAのプリウス、最新の車なの
で、シフトノブはPCのマウスの様な形だし、エンジンキーはなく前パネルのボタンスタート、パーキングPは小さなボタン、
Pブレーキは左足で踏むフットブレーキだ。HONDA FITも最新のハイブリット車なので、同様な新型レイアウトだが、Pブレ
ーキはハンドタイプだ。慣れない車に初めて乗るのは、なかなか操作に戸惑うことも多いのだが、始めからプリウスで練習
しておけば、より負担は軽くなるだろう。
5番目の受験者は若い男性で、後方の座席で見ながら次の順番を待ったのだが、なかなか危なげない運転なので合格かな、
と思った。一回りコースを周って戻ってから、エンジンを止めPブレーキを踏んでからドアを開ける時、安心して気が抜けた
のか、いきなりドアを開けてしまった。右後方には、他の試験車が迫っていた。助手席の試験官が、左前のドア横に廻った
若い男性に、「概ね良かったのだけれど、最後のドアを開ける時の安全確認が駄目でしたね、不合格です。」と言われてし
まった。これも後でわかったのだが、試験官は細かな採点表に記入しながら運転技能を評価する。危険な運転で試験官に
ブレーキを踏まれたら、一発で不合格。減点も-20点・-10点・-5点と安全運転基準によって出来ていない個所が減点
される。100点評価で70点が合格基準だから、正しい(試験官が要求する運転技能、あるいは交通法規の教則に基づい
た運転)から外れるものは、ビシビシと減点されるのだ。
<HAKUBAさんのHP(一発屋のための技能試験研究)に載っている減点表>
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hakuba/license/hiketu.htm
さて、私の番になって、試験官から「準備をして、良かったらスタートしてください。」と指示があり試験が始まった。
コースに配置された番号表示に従って、「はい、③番を左折」とか、「➄番の坂道を登って、一旦停止」とか、指示通り
にコース内を走る。約10分程の間に(15分位だったかも知れないが、あっという間だった。)、S字・クランク・踏切・
坂道発進、途中障害物をよけ、周回直線道路は50㎞走行などをして、発着場所に戻った。武道でも鍛えているらしき中年の
がっしりした試験官は、終始無言だったが、車を降りて助手席に回ると、「右折・左折の仕方を、よく教則本で見直して、
また来てください。」と宣言した。「ありゃ~! 不合格だよ~!」とがっかりしたが、試験官の言った「教則を見直して。」
が気になった。試験室へ最後に戻ると、合格して待機していたのは、男性一名だけだった。「この合格率ではかなり厳し
いなぁ~! でもまあ初回だし、試験官に教習を受けたと思えば次があるさ。長期戦でいこう!」と気を取り直し、次の試験日
を予約してから家に戻った。例によって混雑する予約状況から、試験日は3週間後の8月2日となった。
コースに配置された番号表示に従って、「はい、③番を左折」とか、「➄番の坂道を登って、一旦停止」とか、指示通り
にコース内を走る。約10分程の間に(15分位だったかも知れないが、あっという間だった。)、S字・クランク・踏切・
坂道発進、途中障害物をよけ、周回直線道路は50㎞走行などをして、発着場所に戻った。武道でも鍛えているらしき中年の
がっしりした試験官は、終始無言だったが、車を降りて助手席に回ると、「右折・左折の仕方を、よく教則本で見直して、
また来てください。」と宣言した。「ありゃ~! 不合格だよ~!」とがっかりしたが、試験官の言った「教則を見直して。」
が気になった。試験室へ最後に戻ると、合格して待機していたのは、男性一名だけだった。「この合格率ではかなり厳し
いなぁ~! でもまあ初回だし、試験官に教習を受けたと思えば次があるさ。長期戦でいこう!」と気を取り直し、次の試験日
を予約してから家に戻った。例によって混雑する予約状況から、試験日は3週間後の8月2日となった。
かくして、2回目の技能試験を前にして、もう一度交通教本を見直そうと思い、前掲の『わかる 身につく 交通教本』(全日本
交通安全協会 編集発行)を、ネットで申し込み入手した(料金はコンビニ支払)。丁寧に読んでみると、道路交通法の法改正
についての最新情報や交通の方法に関する教則、危険予測運転や標識・表示の種類と意味など、車を運転するための最新
知識が網羅されていた。この中で、歩行者・自転車・高齢者・障害者などを保護するための安全運転の教則を私は知ることに
なる。交差点の横断歩道・自転車横断帯の前での一旦停止や徐行の徹底、左折時の手前からの左寄せ(合図と安全確認)、
交差点での左折小回りと安全確認、当然右折時には、センターラインへの右寄せとセンター内寄りの徐行と安全確認、この様
な運転教則は、私が免許取得時にはなかった。時代も変わり、交通事故減少の要請から、歩行者らの保護と二輪車・自転車との
接触事故防止など、安全運転が一層求められる状況に対応していると思った。S字やクランク・踏切や坂道発進は、過去の長年
の運転経験から何も問題がなかったと、と推察されたので、この進路変更や交差点での通行を徹底してやれば合格に近づくと
思い、上北沢自動車学校で最後の練習(4回目)をして2回目の仮免技能試験に臨んだ。
ところが、8月2日の技能試験はまたまた不合格だった。試験コースはDコース、試験車両はなんと、タクシー型の旧式セダン
だった。「え~っ! こんなロングノーズの車なんて最近運転してないよ!」といった所で後の祭り。とにかく運転しずらかった。
試験官は眼鏡をかけた若い男性で、今度は6人中の5番目だった。私は左折(手前での左寄せ・交差点での小回り・安全確認)
と右折(手前での右寄せ・交差点中心の内回り・安全確認)を徹底してやったので、これらは上手く行った気がした。クランク・
坂道発進・踏切も無事通過、ところが、周回の直線道路先の急カーブで、突然試験官から「スピードの出し過ぎだよ!」と声が
かかり、次の信号矢印交差点で、右折右寄せ時に、片側2車線の黄色センターラインを跨いでしまった。「黄色線踏んじゃった
よ~!」とまた声がかかり、横断歩道手前の停止白線も、「ちょっと越えたよ!」との注意。あとは、ぐるっと回ってスタート
地点に直行し、S字は省略だった。この日の試験も、試験室を出た時には1人しか残っていなかったから、合格するのは相当
難しいのを改めて理解した。これでは、何回受けたら技能試験をクリアするのか皆目見当がつかなくなった。根本的に作戦を
変えるか、プロの教官に力を借りるかしないと無理だと思い、見通しのつかない暗~い気持ちで家に戻ったのだった。
■私のマイカー遍歴 4代目:VOLKSWAGEN ゴルフ 1600 5dr・ハッチバック(1985年新車) AT
▢発売以来9年を経過していたVWゴルフは、基本ボデー設計は変わらずに2世代目のリニューアルが施されていた。前後の
一体成型バンパー・パワステとAT仕様の追加・日本製エアコンの標準装備など、安心して乗れるスペックになっていた。熟成
した分、発売当時のきびきびした乗り心地は弱まったが、相変わらず使い勝手のいい車だった。このゴルフには4年間乗ったが、
2度の事故に逢い(1度は、都心の青山トンネルで私がBMVに追突、2度目は、目黒の交差点で右折待機時にスカイラインに
突っ込まれて。幸い怪我はなかったけれど。)、再び次のより安全な車に乗り換えることになった。画像は中古車ディーラーHPより
<この項つづく>
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