2016年8月28日日曜日

普通運転免許・再取得奮戦記(府中試験場)ーその1:きっかけ




仮運転免許証取得後、路上練習中の一コマ、車提供と指導員同乗役は趣味友HIさんにお願いした。ハイブリッド仕様の
HONDA FIT は、ハンドルも軽く加速もブレーキもコントロールし易く、乗り心地が良かった。Photo by HI


処暑も過ぎ、この夏もそろそろ終わろうとしているが、8月のリオ・オリンピック競技開催と時ならぬトリプル台風による

大雨続き、そして天候不順による冷夏などで夏は足早だった。私自身はそれに加えて、自動車運転免許の再取得を敢行した

ため、余計に忙しい夏となってしまい、夏を楽しむ気持ちが本当に少なかった。頭の中では、「免許が取れるまでは!」と

集中する思いがあり、他のことはさておいても、道路交通法規の学習し直しや運転技能を思い出したり再練習する日々が続

いている。


「また、車を運転しようかなぁ!」という思いが強くなったのは、鬼無里・白馬の小旅行を終えて自宅に戻ってからだった。

このブログにも載せたが(2016.6.4 『鬼無里・白馬 新緑紀行』3回連載)、故郷の裾花川源流で釣りをしたり(釣果は

なかったが)、白沢峠からの北アルプス連峰の絶景に遭遇したり、姫川源流の湧水を見たりしてとても楽しい旅ができた

のはよかった。新幹線とトレンタくん(駅レンタカー)を利用しての移動はとても快適だったが、重い荷物(釣り道具や着替え

など)を持ち歩くのは結構大変だった。また、朝早起きして出かけたり、くねくねと曲がり続ける山道を運転したりするドラ

イブ役は、同行してくれた趣味友HIさんに専らお願いし、運転免許証なしの私は助手席でナビ役をさせてもらったのだが、

私も交代して運転すればお互いに負担も軽くなるし、何かと便利なのだがさてどうしようか!? と言う気持ちだった。

かくいう私は、今は車の運転はしないでも日常に何の不都合はない。電チャリ(電動アシスト付き自転車)を7年程乗り続け

ているが、地域サービスの仕事や買い物などこれで十分だし、バスや電車と時折タクシー利用で移動は間に合うし、車で

1~2時間の外出ならHIさん等におまかせして乗せてもらえばいいし、自分でまた車を運転することなど全く考えていな

かったのだが...


普通免許は25歳の時、その頃勤めていたキャラクター商品製造販売会社の休日を利用して、上石神井の自動車教習所

で教習を受けて取得した。あの頃は日本のモータリゼーションの黎明期で、若い人たちの多くはマイカーの所有を夢見て

いたから、自動車教習所はとても混んでいて、半年がかりで運転免許を取得したように覚えている。TVからは、ケンと

メリーが歌う『愛のスカイライン』や、布施明の『ファミリア・ロータリークーペ』のコマソンが流れていた。私のマイカー

遍歴はまた後の項で振り返ってみるつもりだが、免許を取得した1972年から失効した2000年までの28年間はほぼ毎日、

仕事にレジャーや買い物などに車を運転していた。最後の数年間は、自分の会社をたたんでサラリーマンに戻ったので運転

必要がなくなり、気がついた時は免許書き換え期限を半年も過ぎていた。実際その当時は運転はしなかったし、その後も

運転をする気がなかったので、失効そのままで16年が過ぎてしまった。実質この20年間は運転履歴がな~んもないのだ。


それをまたどうしてその気になったのか、自分でもよく判らないのだが、ごく親しい人たちに免許をを再取得する、と話し

たらほとんどの方達が、「バカじゃないの! 何を考えているんだか!」とか、「もう免許なんて返上しようか、という年なの

に!」とか、親友のHIさんですら、「よ~く考えた方がいいわよ!」とか、否定的な見解が続いたのだった。私自身の性向と

しては、直観を大事にする方なので、自分の中で自然に湧き起こってきた思いをどう実現しようか、という方向にすでに

動き始めていた。この夏の初め、6月中頃のことだった。とにかく運転免許取得のタイムテーブルを確認するために、警視庁

のHPを検索し、運転免許一覧で普通免許(仮免許・本免許)の詳細を調べてみた。ここから、悪戦苦闘の日々が始まった。

大袈裟でも何でもなく、書き換え忘れで失効したり、一度取り消しになった免許を再取得するのは生半可でなく大変なこと

なのだ。扱いは初心者と同じだから、再び自動車教習所(公認・届け出)に入り直しても、最短で30数時間の教習(20~30万円

の費用)が必要だ。そんな時間はもうかけたくないので、私がとった取得方法はいわゆる「一発試験」と呼ばれるもので、

府中の運転免許試験場で、仮免許(学科と技能)・本免許(学科と路上技能)の試験を受ける方法だった。

<警視庁のHP>http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/index.html


現段階で、仮免許の学科試験と技能試験をようやくクリアし(8月23日)、手元に仮免許証を得たが、これからこのブログ

に載せるのは、私が考え実践してみた免許再取得の詳細だ。約2ケ月を掛けてここまで来たが、まだ道半ば(私的には

8合目あたり)でこれからもひと踏ん張りしなければならない。その間、いろいろ思い悩みながら立てた作戦と実施結果も

併せて紹介したい。何らかの事情で、運転免許試験場での直接受験を考えている方・受験途中の方に参考としていただ

ければこの上ない喜び思っている。

いま私の中には一つのイメージがある。来年3月の古希を迎える前に運転免許を再取得し、70代は仕事の時間はもっと

セーブして、楽しいことに時間を費やしたい。車に釣り道具と撮影機材(画像と動画)・楽器や画材を積み込んで、懐かしい

場所や見知らぬ街・海山川を訪ねてみよう。清流で釣りをしたり、季節の花々を撮影したり、夜訪ずれた町のライブハウスに

ふらりと寄ってセッションを楽しんだり、美しい風景やイベントをスケッチしたり...そんな風にして親しい友と一緒に

ドライブを楽しみながら旅をするのだ。それを実現するためにも、あと一頑張りだ!


私のマイカー遍歴 初代:TOYOTA コロナマークⅡ ハードトップ2000GSS(1972年中古) MT





この車は自分で選んで買ったのではなく、当時カミさんが勤めていた薬局の店長が外車を買うことになり、安く譲るから
と言って゛お下がり的に゛入手したものだった。とにかくデカくてリアウィンドは良く見えず、座席も゛ストン゛と落ち込んで
いて、小柄なカミさんは座布団を2枚尻の下に引いて運転していた。燃費は悪かったが、パワーとスピードはあった。
2ドアだったので、後部座席の乗り降りは不便だった。この車で関西にドライブ旅行に行き、神戸でタコ焼きを食べたり、
姫路まで足を延ばして白鷺城を見たりしてドライブを楽しんだ。帰りの東名高速で豪雨に見舞われ、タイヤが浮くよう
怖い思いを味わった。ボディカラーは、シルバー・メタリックだった。画像は中古車ディーラーのネット情報より。


<この項つづく>

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