2008年9月23日火曜日

夏から秋へ...季節の狭間

私の住む狛江市は人口8万余人、東京都で1番小さな自治体、全国では3番目に小さい。何も自慢にはならないが、造園業や都市野菜の栽培農家が多いためか、緑が溢れる街で気に入っている。公園や街路樹、個人のお庭にも花々を見かけることが多く、借景で楽しめるのもなかなか良い。

季節はちょうど夏から秋へ移っていこうという変わり目。界隈を散策すると色々な花が楽しめた。


黄花コスモスの蜜を吸うウラギンヒョウモン蝶 Photo by TAKA
黄花コスモスは、玉川大学の園芸部が菊とコスモスを交配して作り出した、というのは確かな話だ。私自身が一時この大学に籍を置いていた(通信教育だが)ことがあり、大学の展示でこのことを知ったのがもう10年程前の話だが、そのときの意外な印象は今もよく覚えている。コスモス状の花びらの色がオレンヂ掛かった黄色で美しいが、葉の形はあくまで菊、コスモスのひげ状の葉型は受け継がなかった。これがコスモスと呼ぶのにちょっとはばかる所以。でも、この花が群生していると、とても鮮明で印象深い。

トロロアオイ(黄蜀葵・おうしょっき)とおなじみのコスモス(秋桜)
公園の一角に都会では珍しいトロロアオイが、黄色の五弁花を開いていた。根に粘液を含み、和紙を造るときの糊料として使われることからこの別名が付いたというが、黄蜀葵という立派な名がある、アオイ属フヨウ科の一日花で、朝咲いて夕にはしぼんで花を閉じる。ちょっとはかなげな花色が魅力だね。

近くの公園では、菊・コスモス・ムクゲ
トロロアオイなどが、秋の強い日差しと爽やかな風の中で咲き競い、タテハチョウやアゲハチョウが蜜を求めて花から花へと飛び交っていた。
ようやく、秋の気配が強くなってきて心が弾んでくる。
菊花とコスモス Photo by TAKA









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