2011年1月10日月曜日

ファイナルの『プリント・ミュージック』を使ってみて

昨年暮れに入手した作譜ソフト『final PrintMusic2010』を使い、譜面を作成している。前々からの課題であったので、とても重宝している点と、まだまだ不十分の点とがあるので紹介したいと思う。
私自身がソロ演奏でGtを弾き語りし歌を唄う時には、メロディラインやコードはほぼ頭に入っているので、譜面は必要なく、確認のための歌詞カードがあれば用が足りる。しかし、歌手や他の楽器演奏者とコラボするときには、譜面が要る。イントロやエンディングの確認、またどのKEYで歌い演奏するのかで用意する譜面も違ってくる。とくに、曲のKEYによってコード進行もガラリ変わるので、この対応がなかなか厄介ではある。Gt弾きはよくお判りのことと思うが、半音や1度程度のKEY変更であれば、コードも平行移動でほぼ対応できるが、2度3度~となってくると同じ指パターンではコードが作れないケースが出てくる。キャリアのあるプロであればそんな事は訳もないだろうが、こちとらアマやセミプロは、事前の確認(KEYとCORD)を経て本番に臨むことが多い。
最近私もバンドを組んで、ピアニスト・ベーシスト・ドラマー・サックス奏者達とコラボする機会が増えた。また、新しいもうひとつのバンドを準備しつつある。演奏者には夫々得意なKEYがあるし、歌い手も歌える音域があるし、楽器によっては(例えばサックスなど)♭系のKEYに設定してあるものがあるし...皆で気持ちよく演奏し・歌うKEY設定をするのが一仕事ではある。
ま、そこで PrintMusic の活用となったわけだが、機能はまだ半分も使っていない。ただ、良い面と悪い面と両方あるので、少々述べてみたいと思う。

<便利でよい点>
①五線譜への入力は、お玉じゃくしをひとつづつPCのカーソルで入れる方法と、MIDI(PC直結のUSB鍵盤)でピアノを弾きながら入力する方法と両方あるが、私は当面前者でやっている。
入力したメロディは、「プレイバック」で実音として確認できるので、音符のミスや小節くり返しなどの適正がすぐわかり対応できる。これはとても助かる。再生音もピアノ・ギター・フルート・コーラスなど、あらゆる楽器に対応しているので便利。
②作成した譜面に和音コードをつける場合、コードツールを活用すると、ボサノヴァ・ジャズなどのあらゆるテンション・コードが瞬時に入力できる。そして、転調する場合も瞬時にKEY変更ができるのはとても助かる。上の譜面はCMajで作成したが、これを1度下げてBbMajに転調した場合、お玉じゃくしもコードも瞬時に変えて作成できる。これだけでも、この作譜ソフトを使う意味があると思う。
<不便な点>
③歌詞は、音符に合わせて下部に一音ごと入力できる。メロディと歌詞を確認するのに便利ではあるのだが、英語と日本語とにしか対応していない(高価な上級ソフトでは他の言語も可能とか)。
つまり、ラテン系言語(フランス語・イタリー語・ポルトガル語・スペイン語など)は、á ç é ê ó などの母音アクセントが沢山あるのだが、これにまったく対応できない。厄介な方法で入力できはするのだが、字体が限られるし通常使える字体とはマッチしない。これが一番の弱点である。当面私は出来上がった譜面に手書きでアクセントを入れてはいるが...。
とはいえ、これからの音楽活動に必要なツールを使いこなして、作成した譜面で独自の音作りをし、ライブ演奏に備えたいと思っている。不十分な点はあるが、このソフトはなかなか良いので、当面譜面作りが続きそうである。
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