2011年7月23日土曜日

ザ・タペストリーのライブ・デビューは、add9thで

少々緊張気味のメンバーたち、左よりマッキー(As)・ヨッシー(Bj/Vo/MC)・TAKA(Vo/Gt)・シロー(Fl)・QP村山(Vo/Dr)・AYAさん(Vo/Ba) Photo by Kazuya Kouzu
我等が高校同期生バンド「ザ・タペストリー」の初ライブは、私の地元狛江Blues and Jazz add9thでのジャズ・セッションであった。セッション・マスターを勤める盟友ウッチーの計らいで、毎月2回(第1・3木曜日)開かれるこの店のセッション日に、演奏OKをしてもらい、6人揃っての歌と演奏を披露させていただいた。昨年12月の第1回ミーティング以来、月一回のリハを重ねながら、ようやく形が見えてきた我等がバンドの歌と演奏を、スタジオを出て実際に聴衆の前でパフォーマンスする実地練習を兼ねてのものだった。
何しろ、高校卒業以来40数年ぶりに再会してバンドを組んだわけだから、夫々の得意音楽ジャンルもキャリアも別々で、このバンド結成を機に再び楽器演奏に取り組んだメンバー(ヨッシー/Bj とシロー/Fl)もいて、最初はどういうカラーのバンドにするのかもまったく手探りであった。演奏候補曲もバラバラで脈絡を欠いていた。言いだしっぺのQP村山は、あるプロ・ユニットのバックバンドを長年やってきた経験があり、今もこのバンドも含めて3つのバンドでドラムを叩いているので、曲の守備範囲が広くある意味では゛何でも来い!゛である。でも、リハで候補曲を練習しているうちに、「俺も歌いてー!」と言い出し、ジョー・コッカー版の『Unchain My Heart』をドラム叩きながら歌うことになり、かくして゛歌うドラマー(略してウタドラ)゛の誕生と相成った。
そのうち、昔取った杵柄で再びバンジョーを弾き始めたヨッシーが、バンジョーの音が少しづつ出てくると、「俺もカントリーを歌いてー!」と言い出し、Creedence Clearwarter Revivalの『Cotton Fields』を歌うことになった。゛歌うバンジョー弾き(略してウタバン)゛の誕生だ。二つの曲とも私が原曲から採譜し楽譜を作って皆でリハしてきたが、不思議なことに自分の好きな歌は思い入れがある分、その人の味が出て乗りも結構いいのである。ヨッシーはデキシーランド・ジャズに造詣が深く、今も協会の理事をしながら、音楽祭のMCを続けているので、我等がバンドはなんと専任の司会者をかかえることになった。
長年自ら率いるハワイアン・バンドでスチールギターを弾きながら、ライブハウスやイベントでハワイアン・ソングを歌い演奏してきたAYAさんは、キャリアという点ではメンバー随一である。ハワイやアメリカでの公演もやっているので、ステージ度胸は満点、紅一点ではあるがメンバーの信頼は厚い。当初は、スチールギターやウクレレで演奏に参加していたのだが、私からお願いしてベースギター担当になってもらった。どうしても安定した低音部が必須だったためであったが、本人も初めてのベース奏者として試行錯誤しながら、今では小気味にいいベース音を聞かせてくれるようになった。もちろん、ハワイアンのレパートリーはお手のものなので、ここでも゛歌うベーシスト(略してウタベー)゛の誕生だ。イヤハヤ、とても賑やかなことになってきた。
アルト・サックス奏者のマッキーは、ビッグバンドやジャズバンドなど3つのバンドでサックスを吹く多忙な身、ジャズについてはメンバーのなかで一番明るい。アドリブ演奏も得意なので、インストの演奏部分ではとても頼りになる。レパートリー曲もマッキーの持ち歌から入れたものが多いので、マッキーのアドリブ演奏が光る場面がたくさんある。マッキーはヴォーカルで歌うことはないのだが、アドリブの部分では、サックスで歌っているから、彼も歌うプレーヤーだと言っていいと思う。
このバンドに少し遅れて参加したシローは、今一生懸命フルート演奏に磨きをかけている。レパートリー曲のジャンルを問わない多様性(よく言えば)、というかハチャメチャ振りに面食らいながら、また、一人ではなくメンバーを組んで音楽表現することに戸惑いながら、着々と自分の表現を作りつつある。今回も、ヨッシーとともに、ライブハウスで聴衆を前にパーフォマンスするのは初めて、人前で演奏する貴重な経験となったことと思う。
さて、当夜(7/21日)は以下の曲を披露した。
1. All Of Me(BbMaj)Vo:TAKA
2. Cotton FieldsCMaj) Vo:ヨッシー
3. Unchain My Heart(Em) Vo:QP村山
前日のリハの効用もあり、概ね良好であった。細かいところのつっかえやズレもあったが、皆で気持ちよく歌い演奏できたと思う。ヨッシーのMCもさすが流暢だった。

セッションの来場者が少なかったこともあり、急遽追加の3曲をやることになった。そこで、
4. Vou Te Contar(CMaj)Vo:TAKA
5. Pearly Shells(FMaj) Vo:AYA
6. ときめきの夜(Am) Vo:TAKA
これが、なかなか、インパクトがもうひとつ。前日キーを代え、アレンジも変えたばかりの「Vou Te Contar」はまだ形が出来ていず、「Pearly Shells」はマイクの音が小さくPAがうまくいってなくて、AYAさんの声がよく聞えず、「ときめきの夜」はその日いきなりだったので練習不足。我等が素人バンドは、練習に次ぐ練習でしっかり固めないとステージは厳しい。プロのような蓄積はないので、いきなり本番はうまくいかないのが当たり前。それを実感するのも大切なことだから、それもこの夜の成果としたい。まあ、セッションだからできる事でもあるけれどもね。
その日来ていた女性ジャズ・ヴォーカリストのLicaさんや、ドラマーのキリさんも加わってセッションタイムが続いた。マッキーは持ち歌の「Stella by Starlight」(ともう一曲)を、ウッチー/Pf、石川/Ba、キリさん/Drのコンビでアシストしてもらい、気持ちよさそうにサックスを吹いた。私もGtで入れてもらったが、なじみのない曲でコードの流れがよくわからなかった。でも楽しかった。Licaさんの持ち歌「テネシー・ワルツ」は誰もが知っている簡単な曲なのだが、Dbというキーはなかなか曲者でとっさには弾きにくい。これもセッションの面白さで、色々訓練され刺激されるのも楽しいのだ。
ウッチーに誘われて、私はボサノヴァの「Corcovado」や「So Danço Samba」をセッションしたが、QP村山もドラムを一緒に叩いてくれた。ソロで「Antonico」と「Trem Das Onze」も披露したり、久し振りのセッションは夜遅くまで楽しい時間が続いた。ご近所から遊びに来てくれた同期生のKozu くんも、我等の歌と演奏を聴いて、「前半はバッチリ、後半はまだまだ」と講評してくれた。恐ろしいもので、普通の人にも出来上がり具合がわかってしまうものだ。皆のライブシーンを撮影してくれたのはサンキューでした。
バンド「ザ・タペストリー」の当面の目標は、11月19日(土)に会場:メルパルク長野で開かれる高校同期会でのライブ・ワンステージだが、この案内リーフレットに私はこう記した。

ひょんなことから独楽が出て、長野高校卒業(第17回期)の在京音楽愛好者たちでバンドを組みました。メンバー6人それぞれの個性と楽器が縦糸に、ジャズ・ボサノヴァ・ハワイアン・RandB・カントリー・オリジナルなど、ジャンルを超えた懐かしい曲が横糸に、当日集われた皆様のハートも織り込んで、゛まだまだ青春色゛のタペストリーが織り上がります。「青春とは人生の一時期を指すのではない。心の若さを言うのだ ウルマン」、お楽しみに!
私が密かに付けたこのバンドのタイトルは、『Broad Spectrum Band : THE TAPESTRY』ー多様な色を織り込んで出来上がるバンド:ザ・タペストリー、という意味合いである。
メンバー夫々が、自分の好きな歌を歌い・演奏しながら、ジャンルを超えた曲の音楽表現に挑んで独自のカラーを打ち出していきたいと願っているのだ。11月のステージまで、リハやセッションをしながら、皆で曲表現に磨きをかけていこうと思う。

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