2020年1月7日火曜日

今年も手作りのお節を作って、お正月を祝った。




 今年の我が家のお節は7品、例年作る「田づくり(ごまめ)」と「サーモンと白身魚の紫蘇・おぼろ昆布重ね」と
「海老の煮しめ」の替わりに、「ローストビーフ(クレソン添え)」と「人参と山芋のスモークサーモン市松巻き」を
入れた。All Photo by Jovial TAKA



毎年の恒例で、暮れから正月にかけてはお節料理を手作りし、美味しいお酒とともに食し、自宅でゆっくりと

過ごすことにしている。食品スーパーでは、クリスマス前後から正月食品が棚に並び、これを買い求めるお客で

混雑するのだが、いいタイミングで食材を入手することに頭を悩ませられるのが毎度のことだと思う。あまり早

く買いすぎると食材の鮮度が持たないし、かといってぎりぎりに行くと主要食材は売り切れてしまうので、この

見極めがなかなか難しい。かく言う私も乾物(黒豆・羅臼昆布・干ぴょうなど)は早目に入手し、無漂白数の子・ス

モークサーモン・蒲鉾・黒毛和牛のモモ肉などは一週間ほど前に入手し冷凍保存しておく。生野菜などはぎり

ぎりに入手するが、今年はご近所の農家庭先で新鮮な三浦大根が買えたので(一本100円!)それを使った。良質で手

価格の車エビが入手困難となり、刺身用の魚切身も冷凍ものが主役、海外からの輸入物が増えてきているので、

お節の品目も見直さざるを得ないと感じている。


作る順序としては、暮れの27・28・29日の3日間くらいで暇を見つけて作り上げるが、黒豆の水戻しを半日置い

てからじっくりと煮たり、数の子の塩抜き(3回)後の煮染め、銀シャケの昆布巻きの煮物3品をまず作る(1週間位は

冷蔵庫で保存して美味しく食べられるので)。それから、ローストビーフを漬け汁(玉ねぎ・にんにくの擦りおろし

に醤油・味醂・味噌・ラー油を和えたもの)に2時間ほど漬けこんでから、フライパンで表面をしっかり焼いた後

蒸し器で15分程蒸す。外はこんがり・中は赤身のジューシーな仕上がりとなる。半分ほどに煮詰めた漬け汁をか

けて食すと旨さ言う事無し。紅白蒲鉾サンド(紅には紫蘇の葉とナチュラルチーズ・白にはスダチと明太子)と紅白

なます・人参と山芋のスモークサーモン巻きは、最後に作る。今年初めて入れたこの1品は、山芋と出汁で煮染

めた人参(ともに7㎜×7㎝の角棒状)を2本づつ市松模様に海苔で巻いてから、スモークサーモンで包み細ネギを煮

染めたものでくくる(半分にした切り口を見せるのを撮影時に忘れてしまったが)。

暮れの30日には連れ(食友)がやってきて、お重詰めと撮影をして出来上がり。昨年末は暦の関係から28・29日の休

日にじっくり作れたので、お味も素材の味を良く引き出せたせいか、なかなか美味しく出来上がった(自分で言う

のも何ですが!)。お節づくりには、和食の基本がしっかりと息づいているので、出汁づくり(羅臼昆布と削り節)・

醤油/味醂/お酒による味付けなど、丁寧な段取りと調理が大切なのは言うまでもない。その手順を確認しながら毎

回作ることとなる。その作業は、和食の基本を思い起こす作業でもある。今回も砂糖は一切使わず、紅白なます

の味付けには黒酢と併せてメイプル・シロップで柔らかな味の仕上がりとした。



食友のお宅のお重にも、しっかりと7品が入った。



例によって正月2日には実弟が吟醸酒を土産に我が家を訪れ、「相変わらずいい味出しているね~!」と言いながら、

大方を平らげていった。例年だと出汁は昆布だけを使うのだが、今年は鰹節をたっぷり加えたせいか、味に奥行

きが加わった気がする。食友宅でも、暮れからお正月にかけて順次食卓に乗せたが、全品とても美味しかったと

のこと。例えば、黒豆はお豆本来の味がやわらかく楽しめたと好評だった。

初詣は、ここ10年程は府中の大國魂神社に行くのだが、3が日を避けて5日(日)に出かけてみたら、相変わらずの

大賑わいで人出がとても多かった。今年も良い年であることを願って参拝後お守りなどを入手し、おみくじを引

いたらなんと、初めての「凶」だった! 今年は色々と気を引き締めていかねばならないな、と思う新年の出だしで

ありました。


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