2020年1月12日日曜日

ウクレレで、ザ・ビートルズ Something を弾き語りカバー




ジョージ・ハリスンの曲が初めてシングルA面カットされたザ・ビートルズのアルバム。「Something」が発売された
のは1969年、以後この傑作ラブ・バラードは世界の多くのミュージシャンたちがカバーする名曲となった。画像は
discovermusic.jp より



世界中に多くのファンを持つザ・ビートルズのヒット曲の中では、様々なタイプの曲がレコーディング・スタジオ

から生み出されたが、私自身はどちらかというと弾けるようなロックンロール・テイストの曲よりは、メロディラ

インが美しいバラード系の曲が好きだ。「Yesterday」・「And I Love Her」・「Girl」・「Mr.Moonlight」など。

そしてジョージ・ハリスンの「Something」は、ゆったりとしたメロディが複雑なコード変化のなかで演奏され、転

調とともに重層的なサウンド・ハーモニーを奏でるので、なかなか難しい曲だなぁと思っていた。

ところが、テンションコードを駆使した「ボサノヴァ」や「ジャズ」のナンバー、そしてワールドポップスや

J-POPSの数々を歌い・演奏して来てみたら、何だか曲の構造が見えてきたので、遅まきながらではあるが最近歌

ってみたくなったのだ。それも、ウクレレ一本で。リズム・カッティングの面白さでは、ウクレレはギターに勝

る気がする。というのも、ギターの6本弦を制覇して様々なコードを演奏するのは、なかなか握力もいる。長時間

の演奏では疲労も伴う。ボサノバギターのコードは、基本的に4本弦しか使わない(そうでない場合もあるが)。そ

れで、あの複雑な和音を醸し出すには、テンションコードの成り立ちを系統的に把握する必要があるのだが、こ

をみっちりやったことがとても役に立っている。調弦は違えども(ソプラノ・コンサートウクレレは、G-C-E-A 

で、テナー・バスウクレレのように Gは1オクターブ下がっていない)、4本弦で奏でることは同じなので、複雑な

テンションコードも充分に表現することができるのだ。




Jovial TAKA 2019.7.8



そこで「Something」だが、この曲の魅力というか面白さは半音づつ落ちていくコード(和音変化)が3ヶ所あること

だと思う。まずは、出だしの ♪ Something in the way ~ ~ ♪ の部分では、コードは G → GM7 → G7 → C  

(G調の ド →シ → bシ → ラ )となる。なんか、ジェットコースターでゆっくり落ちてゆくようで気持ちが良い。

2番目はサビの部分 ♪  I don't want to leave ~ ~  ♪ で、 Em → EmM7 → Em7 → Em6   (Em調の  ラ → bラ → 

ソ → bソ) とやはり半音づつ落ちていく。

最後のは、GからEに転調して曲調ががらりと変わるが、 ♪ You're asking me will my ~ ~ ♪ の部分、コード

は E → EM7 → C#m → C#m7 (E調の ド → シ → ラ → bラ ) とEコードを弾きながらの和音変化となるのだ。

原曲(KeyはC、今回はGに下げている)では、このコード変化に乗ってヴォーカルとベース音・ギターソロとドラム

が重層的にハーモニーしているので、とても奥行きを感じる曲に仕上がっている。ウクレレ一本ではなかなかこ

うはいかないが、半音づつ落ちていくテンションコードを上手く表現出来れば、雰囲気のあるバラードとして弾き

語りできるというものだ。





もしこの曲のオリジナルKey・Cで歌いたい方は(上のGbが一番高い声)、Keyを戻して弾き語りされたらいかがか

と思う。ウクレレのカッティングは、ゆったりとした Rock'n Ballad 風に刻んでみる。  ♪ チャ~~ンカ チャカチャカ

  〃  〃 のリズムベースで時折変化を交えて。詩と曲の構成は、典型的な「起 承 転 結」になっている

ので、転の部分に変化を出してメリハリを付けたいところだ。







ウクレレ愛好者の皆さん、どうぞチャレンジして弾き語ってみてください。

参考までに、最近アップしたYouTubeの動画をご案内しておきます。







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