□広大な園庭には、白樺の木や楓も沢山自生していて、朝日の中でひときわ鮮やかな色を放っていた。開発が進んで、
唐松や白樺の林がだんだん少なくなっている昨今、良い目の保養をさせてもらった。宿の案内パンフによれば、白樺
と唐松の純林が続く整備された四つのトレッキング・コースがあるというから、次回は森林浴をしながら森時間を過
ごしてみたいと思った。
<この項つづく>
□広大な園庭には、白樺の木や楓も沢山自生していて、朝日の中でひときわ鮮やかな色を放っていた。開発が進んで、
唐松や白樺の林がだんだん少なくなっている昨今、良い目の保養をさせてもらった。宿の案内パンフによれば、白樺
と唐松の純林が続く整備された四つのトレッキング・コースがあるというから、次回は森林浴をしながら森時間を過
ごしてみたいと思った。
<この項つづく>
□Taka & Roco「カーニヴァルの朝」公開したYouTube動画より、背景の油彩は「カッパドキアを行く」(Hiroko作)
衆知の通り、映画「黒いオルフェ」(フランス・ブラジル・イタリア製作1959年・監督マルセル・カミユ)は、ギリシャ
神話のオルフェとユーリディスの悲劇を現代ブラジルに置き換えた戯曲「オルフェ・ダ・コンセイサゥン」(ヴィニシ
ウス・ヂ・モライス作)をベースにしている。そのため、主題曲には「カーニヴァルの朝」・「オルフェのサンバ」(と
もに曲:ルイス・ボンファ/詩:アントニオ・マリア)、「フェリシダージ」(曲:アントニオ・カルロス・ジョビン/詩:v.de.
モライス)というブラジルのアーティスト達が協力・参加して、リオのカーニヴァルの雰囲気を大いに盛り上げていた。
この映画が、ボサノヴァの普及に大いに貢献したことは、誰もが認めるところだろう。その年のカンヌ映画祭で「パル
ム・ドール」、翌年のアカデミー外国語映画賞を受賞するという栄誉もあった。
ボサノヴァの名曲となった「カーニヴァルの朝」は、この映画の代表曲として「黒いオルフェ」(Black Orphe)と呼
ばれることが多く、世界の数多くのアーチストにカバーされているし、ボサノヴァやジャズのライブで演奏され歌
われることも多い。私が初めてライブでこの曲を聴いたのは、忘れもしない2007年の夏のことだった。渋谷の教会
地下にあるライブハウスで、後に師匠となる中村善郎氏の弾き語りでこの曲を聴いたのだった。そのつややかなヴォ
イスとギターのテンションコードが奏でる複雑で奥行きのあるサウンドに心奪われ、思わず涙が出た。ライブが終わ
った後、すぐに弟子入りを申し出て、私のボサノヴァ修行(ポルトガル語の歌とボサノヴァ・ギター演奏)が始まった。
それ以来、ソロや他アーチストとのコラボを重ね、二つのバンド活動(「ジョビアゥ・タカバンド」と「ザ・タペス
トリー」)をしながら、この曲は常に私のレパートリーとして演奏し、お客さん達に聞いてもらえるメイン曲の一つと
なった。ポルトガル語の柔らかに響きと、ボサノヴァ・ギターのニュアンスに満ちた和音が一体となった世界は、
私がとても愛してきたサウンドに他ならない。ボサノヴァ曲に日本語詞をつけて、原曲の世界をポルトガル語がわ
からない方達にも日本語で伝えたい、という試みも12曲ほど手がけているが、その一部はYouTubeの私のサイト
(takasantafe neo)でも公開しているので、興味ある方はチェックしていただきたい。
実は、過去にもこの曲の日本語詩版を作っているのだが、なかなか気に入らなくて発表はしてなかった。今回、改
めて原曲の世界をリスペクトしながら、日本語詞版を作ってみた。全体のアレンジを私(ジョビアウ・タカ)が手がけ、
ギターの弾き語りにかぶせるオブリガード(サブ・メロディ)とソロパートを、ピアニカ演奏の Roco に共演しても
らった。ここに来てようやく、自身も納得できるハーモニーが達成できた。この曲との出会いから、すでに13年が
経過しているのを思うと、スタンダードな名曲の素晴らしさを改めて認識する結果となった。アプローチの仕方
次第で、常に新しい刺激を与えてくれる曲であることを嬉しく思う。
□「カーニヴァルの朝」日本語詞・作詞はジョビアゥ・タカ
□ジョビアゥ・タカバンドによる「黒いオルフェ」、ベーシストにKAZAを迎えて(経堂ピックにて収録 2014年5月)の
ライブも、なかなかいい出来だったと思う。