2009年2月20日金曜日

咲き始めた早春の花々



紅梅もなかなか美しい:唐梅・神代植物園 All Photo by TAKA


春は名のみの 風の寒さよ~♪  立春が過ぎて20日は雨水、一雨ごとに暖かくなっては行くが、春の天気は変わりやすい。昼間は陽が差して暖かくても、午後からは風が出てきてまだまだ寒い。
私の住む狛江市は、真ん中を野川が流れ多摩川に注いでいるが、両岸の遊歩道がサイクリングやジョギング用に整備され、一段下がった川の両岸も土のまま残されて、犬の散歩やウォーキングをする人が多い。川底までンクリートで固めた護岸ではないので景観が保たれ、鴨や鯉もたくさん見られる。桜並木は近所の名所で、シーズンには訪れる人で賑わう。両岸の人家の庭に咲く花を借景しながら、この遊歩道を20分ほど自転車でゆっくり走り、途中から三鷹通りを経て神代植物園に行くコースが好きで、季節の折に触れて植物園を訪れることにしている。

深大寺は浅草寺に次ぐ都内第二の古拙で、武蔵野の国分寺崖線の際に建てられており、湧水が豊かで門前には蕎麦屋が軒を連ねる。蕎麦はいわゆる一番轢きなのでやや黒みがかった色合いで、野趣溢れる味が人気だ。このお蕎麦やお焼きなどの店を覗きながら隣接する神代植物園に向かう。植物園は以前は寺領であったが、昭和32年に緑地公園として開園後現天皇が皇太子としてご成婚の折、今の名前に変えられたと聞く。
白梅の白難波、花弁が大きく見事な咲きっぷり:同園


神代植物園は都内随一のバラの名所でも知られて
いるが、広大な園内には様々な花が溢れていて四季ごとに楽しめる。ちょうど今頃は梅の咲き初めで色々な種類の梅花が見られ、訪れる人も多い。梅園では、足元に水仙、隣りにもう咲き終わりの蝋梅や咲き始めのマンサク、馬酔木や椿花も見られる。
ケーキのモンブランのような不思議なかたちのシナマンサクの花
:同園
この日も朝早起きして開園と同時(9:30)に入園し梅花を見て廻った。緑顎系の゛月の桂゛や゛大輪緑顎゛は、蕾が緑色で開花にしたがって白色に変わっていくと言う゛色変わり゛が面白い。白花と紅花が同じ木に

咲く゛輪違い゛は、白と赤のコントラストがきれいで、同じ木で二色の花が楽しめるのが珍しい。そう言えば、新宿御苑にも゛源平桃゛というやはり白花紅花が同木に咲く銘木があるが、名前はそちらの方が勇ましいし判りやすいと思う。
カメラに花姿を収めて楽しんだ後、そろそろ人出が増えて園内が込んできた頃には帰路に着く、というのが私流で、花の名所と言われるところは何処も混雑するのが常。時間差でゆっくり楽しんで早々引き上げるのが気持ちの上でも心地よい気がする。蕎麦屋で一杯もいいのだが、この日は家に直行。
大島桜と寒緋桜の自然交配種と言われる河津桜、伊豆の河津町に今も現木がある。
帰路も野川にそって自転車で走る。途中、河津桜が見事に満開の花をつけているのを見つけた。やや紅色が濃く大島桜のように花弁が大きい。春に先駆けて咲くせいか、かわいらしく艶やかに見える。そろそろ、寒桜も花が開く。そして木蓮や雪柳、沈丁字や三椏、桜花の季節となる。もうすぐ春ですね~!

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