2009年5月1日金曜日

クレマチス、そしてアカシア蜂蜜と石垣島ラー油


今年も鉢一杯に薄紫の花を咲かせてくれたクレマチスの花 All Photo by TAKA
昨年の暮れに植え替えをしたクレマチスの鉢二つが、ベランダで咲き始めた。根を整理し土に少し肥料を入れたせいか、枝や葉付きも良くなってすっかり元気になった。手入れにさほど手間はかからないが、花が咲いている期間は水遣りを欠かせない。
鉄線(テッセン:6弁花)花の由来は、つる性の茎が固く針金のようであることからだが、同じキンポウゲ科の日本産テッセンと風車(8弁花)、中国産のC.ラヌギノーザを交配してヨーロッパで作られたのがクレマチスと聞いている。私は鉄線花のやや細身の花弁と濃い紫色が好みなのだが、園芸店では交配種のクレマチスがほとんどで鉄線にはなかなかお目にかかれない。クレマチスの花弁は巾広なので、華やかに見えるのだろう。
左:花芯の黄と紫が花弁の白とコントラストして美しい゛フロリダ゛    
 下:花弁が先広の゛マーモリ゛、縁の赤色が濃く不思議な奥行きがある

クレマチス好きが高じて、数年前静岡県三島の゛クレマチスの丘゛を訪れたことがある。JR三島駅から無料シャトルバスに乗って25分ほど、クレマチスの丘一帯は、木村圭吾さくら美術館やヴァンジ彫刻園美術館、ビュッフェ美術館や井上靖文学館などが点在する人気の観光スポットで、地元の駿河銀行がプロデュースしている。Clematis White Gardenには、内外の約300種のクレマチスが集められ、庭園の中を巡回しながらゆっくりと種々の花を見ることができる。こんなに多くのクレマチスを主役にした庭園は珍しく、日本でもここだけだ。
クレマチスの咲くさわやかな初夏の日に、学友のMaちゃんと久し振りにランチを一緒に楽しんだ。場所は恵比寿アトレの6階にある゛豆腐百珍由庵゛、店内に豆腐の自家製工房があり作り立ての美味しい豆腐を食べさせてくれる。ランチメニューの中から野菜の蒸籠と黒米にビールを添えて、ゆっくり食べながら近況を語り合った。Maちゃんはここ数年ホームヘルパーの仕事を続けていたが、父上も100歳になられ、介護のこともありこの春仕事を引退した。仕事では先輩なのだ。Maちゃんから旅のお土産で、信州アカシアの蜂蜜と石垣島ラー油をいただいた。この取り合わせもすごく面白いのだが、ナチュラル志向の強ぉ~ぃ私にとってはうれしいお土産だった。

つい先日、長野の高校同窓生HO君から、同じマンドリン・ギタークラブのメンバーだったNI君が急死した、との知らせがあった。メタボ解消のためサイクリングに乗っこんでいたのだが、旅先で心臓発作のため倒れそのまま帰らぬ人となった。ご無沙汰のまま、会いたいなと思っていた友が早々と向こう側に行ってしまった。ご冥福を祈る。
:石榴花の様な形のプリンセス・ダイアナ、愛らしいピンク色  
右下:咲き始めは6弁花、開ききるとダリアのような花弁が重なる白万重

今年に入って、終末介護でお世話していた女性お二人が相次いで他界した。今もベッドとデイサービスセンターを行き来しながら、何時あの世に行かれるかを待つ方もいる。こんな風に死と隣り合わせの日常が続いている。友とのつながりも、足し算よりは引き算の年代に入りつつあるようだ。健康に留意して、日々元気で暮らせることができて初めて、色々な楽しみもある。クレマチスのさわやかな薄紫を見ながら、ふとそのことを思う。

豆腐百珍由庵 http://r.gnavi.co.jp/g411105/

クレマチスの丘 http://www.clematis-no-oka.co.jp/index2.html
高遠の桜を見に行ったときのお土産:信州アカシア蜂蜜と石垣島ラー油、(有)ペンギン食堂謹製というのがちょっと笑える。沖縄でペンギンかい? 玄米黒酢と天然醸造醤油に合わせて、餃子のタレとするとことのほか美味しい。辛いがまろやかな味だ。

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