2010年2月3日水曜日

ライブ写真は、なかなかむずかしい

     □月のライブ告知用に、タカ&タムタムのツーショットをミヤビンに撮ってもらいました Photo by Kuroki
      
アルカフェのショートライブへの出演も、すっかりお馴染みとなってしまった。この日(1/31)も、会場は出演者とお客とで満員御礼(といっても20数名!)、和やかな中にも熱気が溢れていた。今回私は、フルートのTamtamとのコラボで、4曲の演奏だった。Felicidade(幸せ)、The Shadow of Your Smile(いそしぎ)、Samba De Uma Nota Só(たった一つの音で出来たサンバ)、Insensatez(軽はずみ)。じっくりと歌って聞かせる曲が多かったせいか、私も曲に乗れて気持ちよく歌えた。Tamtamのフルートはこの夜冴えていた。合いの手やアドリブも反応がよく、活き活きとしていた。後で彼に聞いてみたら、「コラボの乗りの良さは、タカさんからの゛何か゛を受けた結果ですよ!」と言っていたので、私の気持ち良さがTamtamにも伝わっていたのかもしれない。
この夜の出演者の一人春田直樹君の歌は、皆の笑いを誘った。「3日間の帰郷」という曲で、久し振りに高知の田舎に里帰りした時のことを歌にしたものだが、大家族(8人兄弟!)の楽しさとわずらわしさがミックスして苦笑の連続であった。酔っ払いの親父を迎えに行ったり、母ちゃんからは小言を食い、兄貴にはお説教され、弟を捕まえて説教をし返し、妹には無視され...いやはや大変な3日間であったが、なんとなくほのぼのとしたものが伝わってくる、ショートストーリーのような歌だった。春田直樹君:左 Photo by TAKA
アルカフェに集う出演者たちは、プロもアマも様々だが、お客たちと音楽を楽しもうという点では一致している。じっくりと聴いてくれるし、拍手や声も飛ぶ。演奏を終わった後の交歓会も和やかで、色々講評したり、紹介しあったりで交流が楽しい。そんな中から、音楽の自己表現を通して、聴く人の心にどう届いて満足してもらえるかのヒントをいただくことも多い。
Nanamiさんのボサノヴァ・ライブが、すぐ近くのフーズバー・調布猫村であったので、電動チャリに乗って出かけてみた(1/29)。木のフローリングに靴を脱いで入る、くつろげる雰囲気のお店で、料理やお酒も美味しい。この夜は、歌師匠のRobson(ホプソン)さんのギター伴奏で、10数曲のボサノヴァ・スタンダード曲を彼女はしっとりと歌った。ホブソンさんはキャリオカ(Carioca:リオ・デ・ジャネイロ市出身の人)で、フルートやパーカッションもこなす多才なミュージシャン、愛用のエレ・アコからくり出す音色は、とても心地よいものだった。
たまたま、お店で夜遅くまで、Nanami さんとホブソン さんを囲んでボサノヴァ談義をすることが出来て大いに楽しかった。特に、トム・ジョビンのメロディの美しさについて、バロック音楽⇒バッハ⇒ヴィラ・ロボス⇒トム・ジョビンと言う系譜に魅かれていることを私が話すと、ホブソンは、「そうなんだよ~!!」と大いに頷いて同感してくれた。なんと、彼はヴィラ・ロボス音楽学校でフルートを学んだと言うではないか!! 今度は私自身がびっくりしてしまった。お店のギターを取りかえっこしながら、この曲・あの曲と弾き語りし合えたのは、私にとってもめったに体験できないとても貴重なものだった。これも、ボサ友Nanamiさんのライブに来て、久し振りに夜更かしした効用かも知れない。楽しい時間を経てお店を出たのは夜中の2時だった。
上:ホブソンさんのギターと、時折交じる゛くちトロンボーン゛に乗って、しっとりと思いを込めて歌うNanamiさん、澄んだ声のわりに曲のキーはやや低め。
下:歌っているときの表情を捕らえるのは結構むずかしい。彼女のデジカメでの撮影を頼まれ狙ってみたが、暗い照明と身体の動き、撮影場所の制約、等々で、満足いくショットはなかなか撮れないのが通常。でも、この夜は、彼女の歌う表情を少し撮れた気がする。 2枚とも Photo by TAKA

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