2010年10月11日月曜日

母の墓参と、高校音楽クラブの友たち

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長野善光寺裏の高台(花岡平)にある教会墓地に父・母は静かに眠る All Photo by TAKA
母の命日(10月2日)に墓参りということで、小旅行をかねて長野に出かけた。朝早起きして長野新幹線に乗り終点長野まで、約1時間40分の乗車なので、車中で12/5にやるライブ・リハの録音を聞いていたらあっという間だった。

善光寺さん(地元の人は親しみを込めてそう呼ぶが)の北側はすぐに小高い丘があり、後ろの山々に続いている。花岡平という名の台地は雲上殿や墓地が沢山あり、その一角に教会の共同墓地がある。緑の芝生に囲まれた小さな黒御影石だけの墓標だが、静かでひっそりとしていていい。春は廻りに桜が咲き揃ってとても綺麗だし、ちょうど彼岸花が咲いていて(フォト右)赤の線状花が沢山見られた。いずれは私もここに眠っても良いな、と思っている。 

墓参を終えて道路に出ると、路線バスが来たのでそのまま善光寺まで坂を降り、隣接する城山公園に向かうと、園内にある信濃美術館の東山魁夷館で「開館20周年記念展」を開催していたので覗いてみた。この日本画家本人の寄贈により開館した美術館は、約960点の所蔵作品があるというから、なかなか充実したコレクションだと思う。今回はその中から、信州を題材にした作品を集めた「信濃賛歌」がテーマで、本制作やスケッチ、版画作品や取材地の写真など、約80作品を見ることができて興味深かった。
魁夷の作品は、゛湖に写るシンメトリーの緑の森と白馬゛や゛静寂な青い山々の森と白い滝゛などのモチーフがよく知られている。が、この日私の目を引いたのは、゛黒姫山を望む野尻湖と紅葉の森゛を描いた「光昏」(こうこん:光が黄昏ていく様ー魁夷の造語?)という作品だった。暗黒色の水面の上に暗紫色の暮れ行く山があり、錦秋の森が手前に抽象化されたフォルムで鮮やかに描かれている。私の美術展を見るいつもの癖で、この作品が本日TAKA Galleryのお買い上げとなった。

館内から見た東山魁夷館の入口、石と水で構成したモダンな池が珍しい(上)
本制作品「光昏」:本展カタログより(下)







長野に来たときは必ず寄るのが、善光寺門前にある゛八幡屋磯五郎店゛、唐辛子屋さんですね。天文年間創業の270年の歴史がある店で、最近土蔵造りのきれいな建物に変わった。ここの七味や一味・粉山椒などは、風味が良くてとっても辛い。私の料理の友です。今回も一味と粉山椒の小袋を2個づつ買い求めた。

旅の終わりは、高校時代のギター・マンドリンクラブの仲間との一献。駅周辺の居酒屋でKNくん・MRくん・MAくん・私・HOくん(左より)五人の話に花が咲いた。大いに愉快だった。KN・HOくんとは、昨年の春急逝した元クラブ班長のNZくんの墓参りを午後から済ませていた。また、皆で演奏を楽しみたいね、という話も出たが、MRくんはすでに先生についてギターレッスンを開始したとのこと。KNくんは、新たにギターを買ったがそのままとのこと。近い将来、ギターとマンドリンの合同演奏を実現しよう、と盛り上がって散会となった。

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