2011年2月12日土曜日

寒中には、鮮魚と野菜の味噌粕漬けを味わって

味噌粕漬けの銀鱈・鱒・ナス・セロリを燗酒でいただく。至福のとき。 Photo by TAKA 
昨年暮れに、日本酒の新酒が市場に出廻った後、絞った後の酒粕がこの時期、お店に出てくる。純米酒や吟醸酒の良い酒粕が手に入ると、それで毎年味噌粕漬けを作るのが楽しみだ。私は適量の粕にお酒を加えて一晩冷蔵庫で寝かし、やわらかくなった粕に玄米味噌を加えてよく練り、その味噌粕で鮮魚(銀ダラ・ブリ・鮭・マス・マナ鰹・スルメイカなど)と野菜(ナス・キュウリ・セロリなど)を漬ける。作り方に興味がある方は、このブログの 08/12/16「冬魚の味噌粕漬け」の項を参考にしていただきたい。

ちょうど新潟酒造メーカーの酒粕が見つかったので、早速味噌粕漬けを作った。今回は鱒とブリと銀鱈にナス・セロリを用意した。パットに味噌粕床を敷き身にもよく塗って上からガーゼを掛け、冷蔵庫で3~4日寝かす。食べるときは身に付いた酒粕を取り除き、魚はレンジで両面を焼き、野菜は適宜に切ってから食べる。日本酒の燗酒や焼酎のお湯割りなどとともにいただくと、美味い事この上なし、冬の夜の楽しみであります。
パットで漬けた野菜の味噌粕漬け、魚とともにコクのあるしっとり味、ねっとり味が楽しめる(右)。

たまたま、4chの「世界で一番受けたい授業」という番組を見ていたら、武庫川女子大学教授の松井徳光先生(醸造学専門)が出ていて、『酒粕と味噌の組み合わせは栄養学的に最強の組み合わせ』、と言われていた。なんでも、人間が体内合成できずに食品から摂らねばならない8種の゛必須アミノ酸゛がすべて含まれている、とのこと。味噌粕漬けや味噌粕鍋を推奨されるとともに、「キムチ・納豆入り餃子」とか、「ひとさじヨーグルト入り味噌汁」とか、「キュウリのヨーグルト漬け」など、身体の栄養や新陳代謝に良い発酵食品の組み合わせを紹介していた。おおいにわが意を得たのと、伝統の日本食の素晴らしさを改めて感じもした。野菜のヨーグルト漬けは、色々試してみたいと思うし、エリンギや椎茸もよさそうだ。とてもグットタイミングでまた食の楽しみが増えた。

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