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北からの高気圧線の間隔が狭まり木枯らし一号が吹く日、私は臀部上部の筋肉を痛めて仕事は休養日となった。患部を温めるために、タオルに撒いた゛携帯用カイロ゛をズボンの後ろポケットに入れてブログを書いている。
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予兆はすでにあった。先週の忙しいスケジュールの中で、身体の筋肉各所に張りが出ていて、大臀筋に強張りがあった。おまけに弁慶の泣き所の左上部歯肉が浮いて痛みが出始めていた。通常の仕事をこなす中、月曜日(10/17)は、昼間神代植物園にバラを見に出かけ、2時間以上しゃがんだり中腰で写真を撮っていた。夜は、楽しみにしていた小川尚子さんのライブに出かけ、遅くまで盛り上がっていた。
水曜日の夜は、我がバンド「タペストリー」の定例リハ、来月のライブ本番に向けて集中した3時間リハが続いた。私は本番のステージを想定して、重いギターアンプを持参し、エレベーターのないスタジオ三階まで上げ下ろししてリハに臨んだ。土曜日には、池尻の事業本社会議室で講習があり一日カンズメ、折りたたみのスチール椅子(一応薄いクッションが付いているが)にすわり、お尻の痛くなるのを我慢しつつ講習を受けた。
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勤めていた商社系企画会社を定年退職する時に、その後どうするかを考えていた私に、都行政で社会福祉の仕事をしていた弟がひとつヒントをくれた。思いっきり゛音楽三昧゛の暮らしをしたいと思う反面、趣味で時間を消費をするだけの生活でいいのかという疑問と、これまでお世話になったり迷惑をかけたりの世間様に、何かお返しは出来るのではないか、という気持ちが入り混じっていた。
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「もう70歳を越えている男性のヘルパーさんで、とても料理の上手な方がいて、元気で働いているよ!」、このひと言が後押ししてくれて、私は今仕事をしている事業所での講習を受けて資格を取りサービスを始めた。その後すぐ、地元狛江の地域包括支援センターでの仕事も加わった。好きな音楽や他の趣味にも傾注しながら、片方で時間の許す限り、口幅ったいけれど「世のため人のために」になるお世話していくことになった。これを私は70歳までは続けていこうと決めた。
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それからもう、3年半経った。10数年続けている毎朝20分のストレッチで体調を整え、調子の落ちている時には無理しないように心がけてきた。サービスに入るには、こちらのスケジュールで選ぶことが出来るので、仕事は午前中だけのこともあるし、午後から出かけることもある。身体に大きな負荷が掛からないような予定でやらしていただいている。しかし、高齢社会では、圧倒的に生活支援や身体介護を希望する方たちが増えて来て、事業所は人手が足りない。当初は得意な料理を生かしたサービスもしていたが、事業所の要請で難度の高いサービスが徐々に増えてきている。
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私の担当する利用者さんのケア・マネージャーは、元看護士さんということもあり、利用者は難病の方が多い。いわゆる特定疾患、例えばアルツハイマー病による認知症、脳神経障害のパーキンソン病、全身の筋肉が萎縮して行く筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳血管障害による片麻痺・全麻痺、ガン末期等々...身体介護度も高いので、程度の差こそあれ当然日常生活動作(ADL)のすべてにケアが必要となる。食事・入浴・排泄・更衣・身体整容・移動・コミュニケーションなど、これは視聴覚障害や知的障害の方も同様だ。サービスを始めてから、もう両手の指を2度数える位のお世話した方たちの死を見てきている。
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そして、サービスのほとんどにトランスファーという移乗・移動が伴う。ベッド⇔車椅子、ベッド⇔トイレor 簡易トイレ、車椅子⇔入浴用車椅子、車椅子⇔乗用車など。この場合、介助者は利用者の身体に密着して身体を両腕で一瞬持ち上げて移す。利用者の全体重が介助者の腕・足・腰に掛かるので、細心の注意が必要だ。この仕事の職業病として介護スタッフは゛腰痛゛を多く経験している。それを避けるためには、゛ボディ・メカニックス゛という身体機能を利用した対応技術があり、「てこの原理」や「重心の水平移動」や「支持基底面積の広さ」など、利用者の残存能力を引き出しながら、利用者にも介助者にも負担をかけない方法を使って介助することが必要となる。
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やや専門的な話になったけれど、腰痛対策には私もかなり気を使い、ボディメカニックスを駆使しながらサービスしてきたので、この3年半は腰痛なしで来た。多少腕や腰の筋肉が張っても、入浴後にバンテリンなどの鎮痛消炎剤を塗布したりして予防してきたのだが。今回は、体調が万全でない中、脳梗塞後寝たきりのNAさん(残存能力はほとんどない)宅でベッドからP.トイレへの移乗時に、右大臀筋上部に強い痛みを感じ、すぐ事業所統括のHO氏に来てもらい、サービスを代ってもらった。大事をとってすぐ帰宅、静養することとなった。予約していた歯科院に夕方出かけ、歯肉炎の治療とそれをを押さえる鎮痛剤と抗生物質を処方してもらった。
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いわゆる゛ぎっくり腰゛は、腰椎や筋膜、仙骨関節の損傷や炎症に伴う痛みだから、もっと身体内部のはげしい痛みがあると思うのだが、私の場合はその一歩手前の筋肉痛だと思う。普通に歩けるし自転車にも乗れる。ただし、中腰から立ち上がるときや重いものを持ち上げる時にはまだ傷むので、もう1~2日静養に努めることとしよう。
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残念ながら、美味しいお酒はしばらく控えなくてはならない。
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□私の好物の銀杏と葱間(葱とマグロ)が入った゛あつあつおでん゛(左)
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□大根もこれから美味しくなる。鰤大根と銀杏ご飯(下)
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□調理と撮影 by TAKA
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□こんな時は、前に撮った料理写真を引っ張り出してみた。
旨いお酒を早く飲みたいなぁ!
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北からの高気圧線の間隔が狭まり木枯らし一号が吹く日、私は臀部上部の筋肉を痛めて仕事は休養日となった。患部を温めるために、タオルに撒いた゛携帯用カイロ゛をズボンの後ろポケットに入れてブログを書いている。
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予兆はすでにあった。先週の忙しいスケジュールの中で、身体の筋肉各所に張りが出ていて、大臀筋に強張りがあった。おまけに弁慶の泣き所の左上部歯肉が浮いて痛みが出始めていた。通常の仕事をこなす中、月曜日(10/17)は、昼間神代植物園にバラを見に出かけ、2時間以上しゃがんだり中腰で写真を撮っていた。夜は、楽しみにしていた小川尚子さんのライブに出かけ、遅くまで盛り上がっていた。
水曜日の夜は、我がバンド「タペストリー」の定例リハ、来月のライブ本番に向けて集中した3時間リハが続いた。私は本番のステージを想定して、重いギターアンプを持参し、エレベーターのないスタジオ三階まで上げ下ろししてリハに臨んだ。土曜日には、池尻の事業本社会議室で講習があり一日カンズメ、折りたたみのスチール椅子(一応薄いクッションが付いているが)にすわり、お尻の痛くなるのを我慢しつつ講習を受けた。
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勤めていた商社系企画会社を定年退職する時に、その後どうするかを考えていた私に、都行政で社会福祉の仕事をしていた弟がひとつヒントをくれた。思いっきり゛音楽三昧゛の暮らしをしたいと思う反面、趣味で時間を消費をするだけの生活でいいのかという疑問と、これまでお世話になったり迷惑をかけたりの世間様に、何かお返しは出来るのではないか、という気持ちが入り混じっていた。
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「もう70歳を越えている男性のヘルパーさんで、とても料理の上手な方がいて、元気で働いているよ!」、このひと言が後押ししてくれて、私は今仕事をしている事業所での講習を受けて資格を取りサービスを始めた。その後すぐ、地元狛江の地域包括支援センターでの仕事も加わった。好きな音楽や他の趣味にも傾注しながら、片方で時間の許す限り、口幅ったいけれど「世のため人のために」になるお世話していくことになった。これを私は70歳までは続けていこうと決めた。
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それからもう、3年半経った。10数年続けている毎朝20分のストレッチで体調を整え、調子の落ちている時には無理しないように心がけてきた。サービスに入るには、こちらのスケジュールで選ぶことが出来るので、仕事は午前中だけのこともあるし、午後から出かけることもある。身体に大きな負荷が掛からないような予定でやらしていただいている。しかし、高齢社会では、圧倒的に生活支援や身体介護を希望する方たちが増えて来て、事業所は人手が足りない。当初は得意な料理を生かしたサービスもしていたが、事業所の要請で難度の高いサービスが徐々に増えてきている。
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私の担当する利用者さんのケア・マネージャーは、元看護士さんということもあり、利用者は難病の方が多い。いわゆる特定疾患、例えばアルツハイマー病による認知症、脳神経障害のパーキンソン病、全身の筋肉が萎縮して行く筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳血管障害による片麻痺・全麻痺、ガン末期等々...身体介護度も高いので、程度の差こそあれ当然日常生活動作(ADL)のすべてにケアが必要となる。食事・入浴・排泄・更衣・身体整容・移動・コミュニケーションなど、これは視聴覚障害や知的障害の方も同様だ。サービスを始めてから、もう両手の指を2度数える位のお世話した方たちの死を見てきている。
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そして、サービスのほとんどにトランスファーという移乗・移動が伴う。ベッド⇔車椅子、ベッド⇔トイレor 簡易トイレ、車椅子⇔入浴用車椅子、車椅子⇔乗用車など。この場合、介助者は利用者の身体に密着して身体を両腕で一瞬持ち上げて移す。利用者の全体重が介助者の腕・足・腰に掛かるので、細心の注意が必要だ。この仕事の職業病として介護スタッフは゛腰痛゛を多く経験している。それを避けるためには、゛ボディ・メカニックス゛という身体機能を利用した対応技術があり、「てこの原理」や「重心の水平移動」や「支持基底面積の広さ」など、利用者の残存能力を引き出しながら、利用者にも介助者にも負担をかけない方法を使って介助することが必要となる。
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やや専門的な話になったけれど、腰痛対策には私もかなり気を使い、ボディメカニックスを駆使しながらサービスしてきたので、この3年半は腰痛なしで来た。多少腕や腰の筋肉が張っても、入浴後にバンテリンなどの鎮痛消炎剤を塗布したりして予防してきたのだが。今回は、体調が万全でない中、脳梗塞後寝たきりのNAさん(残存能力はほとんどない)宅でベッドからP.トイレへの移乗時に、右大臀筋上部に強い痛みを感じ、すぐ事業所統括のHO氏に来てもらい、サービスを代ってもらった。大事をとってすぐ帰宅、静養することとなった。予約していた歯科院に夕方出かけ、歯肉炎の治療とそれをを押さえる鎮痛剤と抗生物質を処方してもらった。
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いわゆる゛ぎっくり腰゛は、腰椎や筋膜、仙骨関節の損傷や炎症に伴う痛みだから、もっと身体内部のはげしい痛みがあると思うのだが、私の場合はその一歩手前の筋肉痛だと思う。普通に歩けるし自転車にも乗れる。ただし、中腰から立ち上がるときや重いものを持ち上げる時にはまだ傷むので、もう1~2日静養に努めることとしよう。
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残念ながら、美味しいお酒はしばらく控えなくてはならない。
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□私の好物の銀杏と葱間(葱とマグロ)が入った゛あつあつおでん゛(左)
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□大根もこれから美味しくなる。鰤大根と銀杏ご飯(下)
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□調理と撮影 by TAKA
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旨いお酒を早く飲みたいなぁ!
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