2012年10月15日月曜日

ムラサキシキブとホトトギスが咲く秋は、ジャズの秋




 秋の陽射しの中で、たわわに実をつけた紫式部の枝 狛江周辺にて All Photo by TAKA
曼珠紗華が咲き終わり、キンモクセイの花の香りが漂い始めた秋の日は、晴天が続いて爽やかな日和だ。そろそろ秋バラの季節でもあるが、春や初夏と違って、公園や街路樹、個人宅の庭でも、花の彩りが少ない。犬を連れて散歩する人たちも、すっと見過ごしてしまうこの時期の花だが、紫式部(ムラサキシキブ)と杜鵑草(ホトトギス)は、私の好きな花だ。

ムラサキシキブの花は、実が色付く秋に先立って、6~7月に淡桃色の小花をびっしりと枝に付ける。鮮やかな紫色の実をつけたムラサキシキブの枝が風に揺れる風情はなかなか良い。しかし、樹木の下植えに使われたり、路傍に咲く地味な花・実ゆえに、気づく人は少ない。私はこの花(実といったほうがいいか?)を見るたびに、「あんたはちょっと、名前負けしていないかい?!」と呼びかけてしまう。何せ、平安文学の大小説、世界最古の恋愛文学、『源氏物語』の作者:宮廷の女官・「紫式部」の名前を冠するのだから。
実際にこの日もデジカメで枝実を撮影していたら、近所の老人ホームの方らしき、車椅子を押してもらって乗っているご婦人が、「この花は、何という名前なんですか?」と訊ねてきた。名前をお教えすると、「素敵な名前ですね~。」と返事があったが、素敵な花実ですね!という返事ではなかった。う~むっ!

もうひとつ、これも地味な花で、野草か雑草と見間違いかねない「ホトトギス」。長く伸びた枝先に、白地に紫の斑点が点在する小花をびっしりとつけるが、実はユリ科の花だ。
近寄って花をよく見ると、六つの大花弁が1階で、中2階に同じく六つの小花弁、2階に花弁先が二つにかれた三本の雄しべ軸があり、中心の花芯に繫がっている。なんとも立体的な、宇宙ステーションのような不思議な形ではある。

花の名前の由来は、野鳥のホトトギス。花弁の紫色の斑点が、鳥の胸周りの翅にある斑点と似ていることから名付けられたそうな。

私の個人的興味から言うと、タテハチョウ科の゛ルリタテハ゛の幼虫が、この花の葉を食べて成長し、さなぎから羽化して飛び立っていくのだ。黒地の翅の外縁に、瑠璃色の線帯びを持つ、この美しい蝶の食草であることに魅かれて、不思議な形の花に、なぜか親近感を抱いている。

狛江周辺で撮ったホトトギスの花(上・下)、ルリタテハの画像(右下)









二つの花については、以前のブログに載せているので、興味のある方は覗いてみてください。

http://jovialtaka.blogspot.jp/2008/11/blog-post.html


 「サッチモ祭」と称する、ニューオールリンズ・ジャズ・フェスティバルが、恵比寿のエビスビール記念館で開かれたので、ちょっと寄ってみた。音友のヨッシー(ザ・タペストリーのBj /MC /Vo担当)が、総合司会(3人で)をやるというし、ビールは恵比寿が美味い、と前々から愛飲しているので、これは行こう、ということで出張ってみた。

プログラムを見たら、なんと17のバンドがとっかえひっかえ出演し、昼から夜の7時半までジャズ漬けだ。ビール・サーバーで、生のハーフ and ハーフを頼み、ゆっくり飲みながら演奏を堪能した。とても全部は聴けないので、途中で失礼したが、なかなか心地よかった。


早稲田大学ニューオールリンズ・ジャズ・クラブの演奏(上)と、司会をするヨッシー(下・左側)


この晴天が続いてくれるといいな、と思う。来週は秋バラを見に行くのだ!楽しみ~!




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