2013年5月23日木曜日

六会日大バラ園では、芸術家の名前が付いたバラが満開だった。



白い花びらが、中心に行くに従ってベージュ掛かったサーモンピンクに変わる『チャイコフスキー』(仏・FL)、大作曲家の名前を冠した白バラから気品が溢れる。日大バラ園にて 
All Photo by TAKA
小田急線六会日大前から歩いてすぐの日大バラ園は、「日本大学生物資源科学部付属バラ園」という立派な名前を持っている。バラ愛好家達には、こじんまりとしてはいるが、珍しい種類のバラが見られる名所として人気があり、゛知る人ぞ知る゛のバラ園だ。250種約900株のバラが育成されていると聞いたが、一般にも無料で開放されている。ここ数年は、バラの種類も多い神代植物園を専ら訪れていたが、今年はしばらくご無沙汰している他のバラ園を巡ってみようと思い、例によって朝早起きし、10時開園と共に入園した。
木々に囲まれた広大な大学キャンパスの一角にあるバラ園は、大学の学科実習授業で手入れされているので、有料入園のバラ園ほど細かな手入れはされていない。しかし、肥料などによるバラ木の育成もいいのだろうか、この日見廻ったバラは皆すこぶる花付きがよく、ほぼ満開の花たちからは芳香が漂い、微風に乗って園全体から香りが立っていた。




















ここへ来たら、見るのが1番楽しみだった『ヘンリー・フォンダ』(米・HT)、アメリカ映画の名優の名を冠したこのバラは、やや濃い目の黄色花は開ききっても色を失わず、形も崩れず、凛として咲く様が美しい。フォトは今日開いた花弁、すでに満開に咲いていた花々は、2日前の雷雨に痛めつけられて、花痛みが激しかったのはまことに残念!(左)
フランスの文豪の名前が付けられた『ビクトル・ユーゴ』(仏・HT)は、深紅のバラ。ビロードのように輝く花びらには、どっしりとした風格があった。(右)


ピンクの花びらが重なる様が、立体的で美しい『オーギュスト・ルノアール』(仏・HT)、開き方も奥行きのある縦長だ。とても絵画的で、名前を付けたブリーダーのセンスを感じる。5輪の花が、大画家の絵のようにキャンバスに収まってくれた。










同じピンクでも、サーモン・ピンクの『ジャルダン・ドゥ・フランス』(仏・FL)、4輪が連なって艶やかに輝いていた。中輪の花の開き加減も、丁度盛りだった。













快晴で夏日だったこの日、園内も次第に入園者が多くなってきた。しかし、混雑する様子も無く、広い通路を巡ってゆっくりと花を観賞できる。疲れればベンチに腰掛けて、花の香りを楽しむことが出来た。






















ツルバラ系・中輪の『ニュー・ドーン』(CL)、薄いピンク色の花びらが、清潔感を漂わしていた。(左)
濃紫色の小花弁が八重咲きする『カルディナル・ドゥ・リシュリュー(枢機卿~)』(仏)、この中輪のバラを私は初めて見た。フランス・ブルボン王朝の宰相の名前が付けられたバラは、複雑な形状と気品のある花色だった。とても貴族的かも!(右)


 一時間半ほど、バラ園を巡って花を堪能した。のどが少々渇いたので、大学の守衛さんに尋ねてみると、図書館の一角にカフェテリアがあるというので、ご一緒した食友のRKさんとそこで一休みした。メニューにバラの花香のアイスクリーム入り・あんみつがあったのだが、今日はまだできていないとのこと。替わりに抹茶アイス入りを注文して、しばし甘味を楽しんだ。濃い目の日本茶がのどに心地よかった。

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