2013年6月24日月曜日

西伊豆ドライブ・ぐるり気まま旅



伊豆半島をぐるりと廻った途中で訪れた弓ヶ浜の海水浴場、この時だけ雲の晴れ間から陽射しが照りつけて、白い砂のきれいな浜辺が見渡せた。Photo by TAKA and RK
 我等が高校同期生バンド(ザ・タペストリー)のライブも無事終了し、ライブ動画の編集も大分進んだので、ひとつ息抜きをしよう、ということで、西伊豆に出かけた。手軽な民宿を予約しておき、おいしい地場の魚を食べて寛ごうと思い、ドライブ好きのRKさんの車に便乗し、お天気を見ながら、気分の向くままの小旅行となった。幸いに、梅雨の晴れ間に恵まれて、快適なドライブだった。

若い頃に度々訪ずれた西伊豆の街々は、ひなびた漁村と駿河湾の海のきれいさ、そして宿で食べた魚のおいしさが印象に残っていて、今でも好感度が高い。当時は、電車とバスをつないだ旅だったが、伊豆の深い山々と長い海岸線を走る国道(414号線と136/135号線)は、東名等の高速道路網からは離れているので、ゆっくり出かけるには泊りがけのドライブが必須だ。お昼に都内を出発して、東名高速を沼津インターで降り、あとは、伊豆市(町村合併で修善寺がこの名に)ー戸肥町ー宇久須町ー西伊豆町と136号線を走る。魚師町から魚師町へは、一旦山に入りまた降りての繰り返し。雨こそ降らなかったが、曇天から時折日差しが指す程度、ナビ役の私が衛星ナビと標識を見ながら、゛あっちへ、こっちへ゛と案内し夕刻には目指す浮島(ふとう)海岸へ着いた。


 □宿の夜の食事は、女将さんお手製の地場魚と自家菜園のお野菜が専ら。サザエと螺貝の焼き物に生ピーナッツ茹で、小振りカサゴの煮付け、カニ茹で、子タコと野菜のてんぷらにホタテ焼き、なまこの酢の物、お刺身盛り合わせ(マグロ・イカ・甘海老)、お漬け物。生ビールと日本酒を飲みながらおいしくいただいたあと、ご飯とお吸い物で満腹・満足の料理だった。最近は、豪華で品数が多い食事は敬遠することにしている。これくらいで充分だ。

浮島海岸は、136号道路から下って、うねうねとした道をしばらく走り降りた先にある小さな入り江だ。船着場は無く、海辺から登っていく街のメインストリートも100メートル位。周りを山に囲まれたほんとにひなびた街で、民宿が数件あるのみ。廃屋となって人が住んでいない家もあった。温泉が湧いているので、浮島温泉の名前もガイドでは見られる。民宿に着いた時、道をぶらぶらしていたおじさんが、(宿の人は)「買い物に行っているみたいだから、受付に出ている部屋の鍵をもらって上がったらいい。」と言ってくれたが、街中が知り合いみたいなのどかさを感じた。
しばらくの間、浮島海岸の堰堤で海を眺めてから、宿に戻ると、真っ黒に日焼けした漁師のおやじと、働き者で気さくな女将が迎えてくれた。
一汗流そうと、さっそく温泉に入ってみると、海水を含むトロリとした塩化温泉が身体を温めてくれ、肌もすべすべする感じで気持ちいい。湧き出口のお湯を舐めてみると、少々塩っぱい。
食事で満腹の後は、心地よい疲れと温泉が効いて、バタン・キューで寝てしまった。



浮島海岸の入り江からの眺め、浜辺は石ころだらけで何もない。ちょっとの間だけ陽射しが雲の間から出て、波静かな湾を照らしていた。
翌朝早くに目覚めると、部屋の窓の外からウグイスの鳴き声が聞こえた。窓を開けてしばらく聞き惚れていたが、両側に迫る深い山の木立の中から澄んだ鳴き声が響いた。よく聴くと、かなり上手い鳴き声だ。私もウグイスの鳴き声は何度か聴いたが、若いオスの覚えたての鳴き声は、字余りだったり、跳び気味だったり、なんとも滑らかでない。先輩の鳴き声をよく聞いたり、他のオスと鳴き交わしているうちに、段々と上手くなるのだ。(歌や楽器の演奏と同じで、何事も゛芸゛を覚えるには時間がかかる。)
とっさに、持っていたデジカメの動画で、2分ほど良い鳴き声を記録したが、残念なことにファイル形式が違うため、このブログにはアップロードできなかった。その代わりと言う訳でもないが、YouTubeで投稿されている「ウグイスの鳴き声」を、以下に載せておきます。酔狂なことなので、興味ある方のみ、聞いてみていただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=zfmraoicGKY
2日目は、そのまま来た道を戻って、箱根を抜けて帰る予定を変更し、南・東廻りでドライブを楽しむことにした。まず、浮島海岸から堂ヶ崎に向かい、加山雄三ミュージアムを覗いてみた。音楽活動の色々な資料が見られるのかと期待して行ったのだが、メインは彼の水彩画美術館だったので、お土産をちょっと買ったのみでパスし、石廊崎(伊豆半島の最南端)に向かった。
海岸線と山道をくり返す136号道路は、時折濃い霧にまかれて視界が悪く、安全運転でゆっくり移動したが、期待の石廊崎と半島最南端からの眺めは、RKさんが覚えていた土産物店は無く、灯台への道路も封鎖されていたので、これもパス。
私が若い頃にしばしば訪れた弓ヶ浜海岸(海水浴場)に行ってみようということになり、シーズンオフの静かな浜辺に着くと、晴れた雲間から日差しが照りつけ、白いきれいな砂浜と弓のようにカーブした美しい海岸線の眺めを堪能できた。この旅一番の収穫だった。
今回持参したCDは、グレン・グールドのピアノ・ソロによる「バッハ・イギリス組曲」、ハインツ・ホリガーのオーボエとイ・ムヂチ合奏団による「アントニオ・ヴィヴァルディのオーボエ・コンチェルト」、それに、トムジョビンとバンダ・ノーヴァの名盤「イネーヂト」、F.シナトラとトム・ジョビンのボサノヴァ「りプライズ」など。CDの曲を楽しみながら、また明るい日差しが溢れる伊豆の海と山を眺めながら、の快適な旅だった。途中、河津の街中で中華料理のお昼をとり、湯河原のファミレスでコーヒーとあんみつ・アイスクリームを食べて一休み、夕方の明るいうちに都内に戻ることが出来た。
伊豆半島をぐるりと廻るドライブは、梅雨の晴れ間に恵まれたのんびり旅だった。車の運転では、RKさんにすっかりお世話になった。

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