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□葉の高さが、人の背丈くらいある蓮池の中に咲く一輪の蓮花、朝の日を浴びて逆光の中で美しく開いていた。花の淡い紅色と葉の緑とのコントラストがきれいだった。 町田市の薬師池公園にて
All Photo by TAKA
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タカ・バンドのライブも無事終了して一息ついたので、蓮の花を見に出かけた。関東近辺では、上野の不忍池、鎌倉鶴岡八幡宮の源平池(白・赤両色の花蓮が見られる)、同じく鎌倉の光明寺、行田の古代ハスの池...などの名所があるが、今回は近場の町田市・薬師池公園に出かけた。
真夏の花巡りは、日中は猛暑の中となる場合もあるので注意が必要だ。以前(数年前?)、行田市にある「古代ハスの池」を真夏に訪ねたことがある。世界から集めた40種位の珍しい蓮花を見ることが出来たのは良かったのだが、場所が交通不便のところにあり、延々と駅から歩いて行った。炎天下、汗はダラダラ出るは、人は多いは、でつくづく閉口したことがあった。やはり、夏の花を見るには、早起きして現地を訪れ、昼前には帰ってきてしまう位で丁度いい。くれぐれも猛暑の中を動き回るのだけはやめてね。
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□開き始めたばかりの花色は、やや濃い紅色(左)だが、開くにつれて淡い色に変わっていく。固い蕾では、全体がまだ葉と同じ緑だが、開花を待って次第に色づく様は自然の妙味を感じる(右)。
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この日は、10時前には公園の駐車場に車を入れたが、案の定、まだ駐車場の車はまばらだった。薬師池を廻ってみると、カメラを抱えたおじさん・おばさん(私もおじさんだが!)がちらほら。池の上に整備された木製の遊歩道をゆっくり歩いて蓮花を見ることが出来た。今年の気候のせいで、花付きは少なかったが、茎と葉はよく伸びていた。蓮花は、朝の8時~10時に開花し、午後には一旦閉じる。翌朝また開き午後には閉じ、3日目の朝三度開いてその午後に散るという。蝉の命(脱皮してから7日間)より短い命なのだ。ふと蓮の葉を見ると、朝降った雨のが水玉となって残っていた。葉の表面に密生している細かな繊毛のせいで、水分が水玉となるのだ。
「♪ 幸せは、露のひとしずくのようなもの それが花びらからこぼれ落ちる しずかに輝いて、 ほんのひと揺れのあと 愛の涙のように 滑り落ちていく ♪ 」
トム・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスによるボサノヴァの名曲・『A Felicidade しあわせ』の歌詞の一節をふと思い出した。
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薬師池公園の蓮は、すべて゛大賀ハス゛だと案内板にも記載されていたが、やや濃い目の紅色が特徴だ。ご一緒した絵友のHIさんは、幼い頃、朝早くに家の近くの蓮池から「ポンッ...ポンッ」という蓮の花の開く音を何度か聞いた、と話してくれたが、濃い緑の葉が連なる池の中に紅色の花が咲く様は、とても清涼感に溢れていた。
30分ほど花を堪能して、強くなった陽射しの中を、早々と引き揚げた。下に、もう一度クローズ・アップしたハスの花を載せておきます。
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