2014年3月22日土曜日

Stardust を歌うのは、長年の夢だった。


『Stardust:星屑』を初めて聞いたのは高校生の頃、音楽バラエティ番組の「シャボン玉ホリデー」

のラストシーンで、ザ・ピーナッツの二人がこのメインテーマ曲を歌い、その後でギター・ソロ(実際

ギター・デュオ)が流れ、その透明感のあるナイロン弦の音とフラメンコの様な、またレキントギタ

様な、不思議なギター奏法にすっかり心を奪われてしまい、何時か自分もあんな風にギターを

けたらいいな、と思ったのだった。そのギター曲を演奏していたのが、「ロス・インディオス・タバハ

ラス」、後年ブラジル出身の兄弟デュオだと知ったが、大学卒業後就職してから私自身は音楽と離

てしまい、『stardust』をギターで弾くことも出来ずにこの年まで来てしまった。ちなみに、「シャボ

ン玉ホリデー」は、1961年6月から1972年10月まで(11年4ケ月)放映され、ザ・ピーナッツを始

めとする多くの歌手のヒット曲を生み出し、ハナ肇とクレージーキャッツの数々のギャグを覚えてお

られる方も多いと思う。丁度その時期は、私の高校・大学時代と重なるので、「青春の歌」の多くが

その中にあるのだ。


「Stardust by Los Indios Tabajaras」、今聞いても、空前絶後のギター・テクニックです。
『Stardust』について、ネットでいろいろ調べていたら、ロス・インディオス・タバハラスに魅せられ
て、彼らのことを色々と紹介するサイトを作ってしまった方がいた。それも、バイオグラフィから出版
されたLPやCD、特殊なギターのセッティングやチューニングなど、音楽活動の全貌がわかる゛チョ
ーオタク゛な内容なので、興味ある方は覗いてみていただきたい。以下がサイトのアドレスです。
Masatoshi さんご本人もギタリストで、ご自身で演奏された動画がYouTubeで公開されている。
Stardust Key=E(Los Indios Tabajaras)by Masatoshi
さて、この曲を自分で歌ってみようと思ったきっかけだが、ウェブサイトのデザインを制作する会社
(個人事務所?)の「Magictrain」というブログページがあって、きれいにデザインされた曲のタイト
ラベルとともに、数多くの楽曲(ジャズ・クラシック・オペラ・ボサノヴァなどノンジャンル)が
YouTubeのサイトともに紹介されていて、曲の出来上がった背景や作詞・作曲者・歌手について
の興味深いコメントが載せられていた。その中に『Stardust』のページがあるのに遭遇したのだ。
このブログも、ある意味では、゛チョーオタク゛で、集められた楽曲の数も凄く多い。作曲者のHoagy
Carmichel と作詞者のMichel Parish 、そしてNat King Cole とWillie Nelson の歌と歌詞内
容も紹介されているので、覗いてみてください。


Stardust Nat King Cole 

やはり歌うとなると、ホーギー・カーマイケルのブルージーな雰囲気や、イシャム・ジョーンズ楽団の

ミディアムテンポのジャズ(ビクター・ヤングのヴァイオリンはいい雰囲気!)よりは、ナット・キング・コ

ールのスロー・バラードがお手本になるように思う。離れて行ってしまった恋人との色々な出来事を

夜空の星屑になぞらえて、見上げながら思い起こす、というちょっとロマンチックな歌詞は、ある意

味では「男のロマンス」かもしれない。ゆったりときれいな言葉で、温かみのあるやわらかな声で

唄うのは、ナット・キング・コールの独壇場だろう。この歌のタイトルについて音友のHIさんが、学生

時代の音楽クラブの通称で、この曲を「星屑」ならぬ「星ゴミ」と呼んでいた、と思い出話をしてくれ

たが、確かに訳としては間違いではない。しかし、屑とゴミでは、片や夢も希望も無くなってしまうか

ら、くれぐれも「星ゴミ」だけは、勘弁願いたいものだ。



ザ・ピーナッツ スターダスト シャボン玉ホリデー

最後に、おなじみザ・ピーナッツの歌う『スターダスト』を載せておきます。今聞いても、素晴らしいハ

ーモニーだし、名曲ですね。後半に、ロス・インディオス・タバハラスのギターも入っているおまけ付

きです。余談ですが、TAKA BANDのライブを、前回と同じ経堂の音楽酒場ピックで、5月18日

(日)の夕刻にやることになりました。Twilight Time Live に、この曲も歌ってみようと目論んでい

ます。詳しいことはまた、このブログやフライヤーでご案内しますが、長年憧れていた曲をギターの

弾き語りで歌えるというのも、とても幸せな気持ちです。これも、きっかけを作ってくれたブログとイ

ンターネットの普及のおかげですし、情報のやり取りがより高度に進化したPC社会の恩恵だと思っ

ています。ただし、ネットの情報の中には信頼性の乏しいものも多々あるので、信頼に足る出版物

や資料にて自身が確認のうえ公表されることが望ましいと思います。

<ご参考までに>私が作成した譜面は、著作権との兼ね合いがあるのでここには載せませんが、

メロディラインの確認は『スタンダード・ジャズ・ハンドブック』(中央アート出版・伊藤伸五編)を、同じ

く、楽譜サイトのヤマハ『ぷりんと楽譜』で購入したピアノ・ソロのものを、歌詞とコードにつていは、

ブラジル総合音楽サイト『CIFRAS』を参考にしながら、コードも弾き語りしやすいようにまとめたも

のです。一つの曲をものにするのにも、なかなか時間が必要です。

[ぷりんと楽譜] http://www.print-gakufu.com/


2 件のコメント:

  1. タバハラスのサイトにお立ち寄りいただきありがとうございました。もう、ほとんど放置状態で、申し訳ありません。
    あのサイトは、パソコンで遊び始めた15年前くらいに作り始めました。Geocities にアップしたのは2003年です。
    当時(今も)は、PCの知識がなく、パソコンについていたHomepage Mixというソフトで作ったものです。いまや、そのソフトの入ったPCはもうありません。ですから、ブログ以外は更新もできません。
    また、何かありましたら、あの中のMiscellaniesというブログのほうに書き込んでいただければ、と思います。
    よろしくお願いします。

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  2. タバハラスのサイト主催者様、投稿をありがとうございました。色々な楽曲への思い入れがが面白くて訪問させていただきました。
    私のサイトへの投稿はあまりありませんので、この投稿コメントに本日気が付き、ご返事させてもらいました。
    日々の楽しみを、映像や動画と共につづっているサイトですが、また訪問していただければと思います。よろしくお願いします。
    TAKA

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