▢雲のない晴れた東方の夜空に浮かぶブラッド・ムーン、自宅から初めて肉眼で見ることができた。
RicohCX3で、ポイントフォーカス・露出2,0で撮影。 ALL Photo by TAKA
10月8日の夜は、日本各地でも皆既月食が観測され、かくいう私も自宅の建物の廊下に出した椅子に陣
取って、太陽と月の軌道線上に地球が挟まれて、地球の影で月が刻々と形を変化させる「皆既月食」を
つぶさに見ることができた。満月の月が欠け始めたのは18時15分頃、皆既月食となったのが19時30分頃、
この時から約1時間が、ブラッド・ムーンを見られた時間だった。20時25分頃から、皆既月食が終わり、
部分月食となって月は光を取り戻していったが、20時45分頃からは白く厚い雲が月を隠し、部分月食の
後半は残念ながら見ることはできなかった。
皆既月食の間、太陽光は屈折して地球の影に入り、この微かな赤い光が月の月面を照らし、赤銅色に輝く
様を『ブラッド・ムーン』(赤い月or血色の月)と呼んでいるのだが、肉眼で一部始終を見たのは初めてだった。
とても幻想的な感じで、身体がぞくぞくするようなスリリングな色と変化を、約2時間半程の間すっかり見
入ってしまった。
入ってしまった。
(上)見事な満月となったこの夜の月影、晴れた空に雲も無くとても大きく見えた。18時15分頃。
(中上)部分月食が始まり左下から欠け始めた月影、地球の影がボヤッと滲んでいる。18時30分頃
(中下)半分近く欠けた月影、18時55分頃。そういえば、昔の時代劇映画の主人公で「月形半平太」
という剣豪がいて、大川橋蔵や市川右太衛門役で人気があったが...(関係ないか!)
(下)部分月食の終わり、皆既月食寸前の月影、19時25分頃。この後地球の影にすっぽりと隠れた。
ブラッド・ムーンを見ている間、光を失った月を撮影するのは難しかったので、手ぶれ防止のため部屋に
三脚を取りに行ってから写真を撮った。それでも、シャッターを押す瞬間はわずかながらぶれるので、慎重に
ボタンを押した。望遠レンズ付きの一眼レフでないと、きれいな写真は無理なのだが、何とか見られる映像
が残せたのはラッキーだった。゛ブラッド゛の名前からして、バンパイヤ(吸血鬼)や不吉な兆候を予言する
ような伝説などがあるのだろうか? と思い、ネットの記事を探ってみたが、その類の記事はほとんど見当たら
なかった。純粋に科学的(天文学的)な範疇にこの言葉が位置されているのを確認して、何故かほっとする
思いだった。約2時間半も月を見続けることなどは、「ひまだねぇ~!」とか、「酔狂なことで!」とも言われかね
ないが、私的には不思議な色の月をじっくり見ることが出来て、とても楽しかったことを付記しておきたい。
(上)皆既月食の終わりごろの月影、赤い色がやや銅色がかってきた。20時20分頃
(下)再びの部分月食戻り始め、左上方向から月の光が戻ってきた。20時30分頃
今年の4月15日に、日本各地で部分月食が観測され、わずかながらブラッド・ムーンが見られた、という話を
友人から聞いた。残念ながら自宅ではその時天候が悪く、赤い月を見ることができなかった。その後10月に
皆既月食が見られることをネットニュースで知り、今回を楽しみにしていたのだが、天候が良かったのでその
全貌を今回観測できたのはとても嬉しかった。興味ある方は、これからの皆既月食の予定も告知されている
ので、その機会に楽しまれることをお勧めしたい。以下のサイトでどうぞ。
http://matome.naver.jp/odai/2139749545834905601
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